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ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは? | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 40 Comments
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ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月04日 19:15
投稿者:牛蒡(ID:hBNhhhA)
ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスについて語り合いたいと思います。

僕の持っているヴァイオリンは、次のような音量バランスです。
僕自身が弾いて感じる音量としては、E>A>G>Dという印象ですが、あえて数値化すると下記のようになります。
・A線の音量を100としたときの各弦の音量(演奏者が主観的に感じる音量)
E:102
A:100
D: 94
G: 98

こういうヴァイオリンを持っている場合、弦を交換したり駒や魂柱を調整したりして、E=A=D=Gという均等な音量バランスを目指すのが良いのか、あるいは、そうではない別のバランスを目指すのが良いのか、について皆様のご意見をお伺いしたいと思います。

いろいろと本を読んでみましたが、ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスについて、詳しく言及している本は見当たりませんでした。

それではよろしくお願いします。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月04日 20:06
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
D線が鳴る楽器もありますよ。Zu音の分離がハッキリしていてA線とD線のハイポジションが綺麗に鳴る楽器は非常に高価です。

私のメイン楽器は、Gが最も良く鳴ります。
G>E>A>Dです。

サブ楽器は、A>D>E>Gです。室内楽だとこれの方が弾き易いと思います。

殆どの楽器はG線とE線が良く鳴ります。新作だとAが鳴りにくい楽器が多いと思います。オールドでもA線の音量や発音で悩む人は沢山いらっしゃいます。例に出すのは適切かどうか解りませんが、一応、ストラディヴァリウスを弾いていらっしゃる「前橋汀子」氏の楽器はA線が鳴りません。この掲示板の重鎮である、あい氏もA線に問題を抱えていた筈です。

ヴァイオリンは構造上、Cが鳴りにくいのだそうです。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月04日 20:30
投稿者:しょこら(ID:FDV5ORk)
2大名器と言われるストラディヴァリウスとガルネリ・デル・ジェスを弾いたことがありますが、そういう名器でも4弦がイーヴンに鳴るということはなくて、多少A線やD線の鳴りが弱かったりします。自分はG線の音に迫力や凄みがあってE線がどこまでも伸びやかに鳴る楽器を弾くと感心します。特定の弦が弱過ぎると音楽表現の幅が狭まってしまうので基本的にはイーヴンを目指したいところですが、G線(低音)とE線(高音)はメリハリを効かせられるように音量を重視するというのが理想的なのではないかと思いますがいかがでしょうか?!
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月05日 10:19
投稿者:ヒロ(ID:JWWChgE)
クレモナ新作ガルネリモデル3年目です
弦はオリーブですがガルネリモデルということで低弦強調のためDだけシルバー14を使用。
EとDにはさまれたAが弱くて違和感ありました。
ごく最近、EだけゴールドブラカットにするとA線の芯はでてきました

E>D>G>A
から
G>D>A>E
となったわけです

GからEに向かって弱くなってる傾向があり、とりあえず駒を横から指パッチン2回ほどして張力のバランスをとりました。
これ以上駒を動かして張力のバランスをとると弾にくくなってしまうので、来年になったら職人さんに魂柱を動かしてもらってバランスをとるかな?と計画しております。
もう少しEをバリッとさせたいのです。
G線が鳴りすぎか?
Eの張力が弱くなったことでGが太く響くような感じ。
とりあえずG線は今までなかったほど豊かに鳴っておりますので気分はいい。


Dがシルバー14という少し変わったセッティングなので少し時間がかかっておりますが、バランスは進歩しております。

オリーブEは魅力的な弦ですが、音量のバランス、他弦とのなじみを考えるとゴールドブラカットはすぐれてると思いました。

肩当によってもバランスは変わるようです。

ホールによって曲によって適切なバランスは多分違ってくると思います
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月05日 12:38
投稿者:魚丸(ID:JCaTg5c)
すべての弦が同じようにバランス良く鳴ると、当然、弾きやすいでしょう。
しかし、そういう楽器は少ないと思います。楽器自体の性能と思います。

私は自分の楽器の特長を伸ばすように調整して(もらって)弾きます。
目下の不満は自分の腕です。楽器選びは難しいですね。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月05日 14:23
投稿者:牛蒡(ID:U1NYWHA)
ご回答をいただいた4人の皆様、ありがとうございます。それぞれに説得力があり、勉強になります。

さしあたっては弦を交換してイーヴンなバランスを目指してみようかと思います。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月05日 20:47
投稿者:父娘Vn(ID:E0lWiBA)
ヴァイオリンに限らず、西洋音楽の一般的な傾向としては、低い音は重くずっしりと出る方がよく、ヴォリューム感を要求されますが、高い音は絶対的な音量が小さくても通りが良いのでバランスよく聞こえますね。機械で図った絶対的な音量よりも、優れた音楽的感性に照らしてバランスが良いと感じられるかどうかが大切なのでしょう。奏者によっても、あるいは、楽器によっても最適なバランスは異なるかも知れません。どういうのがいいバランスかっていわれると???文章にするのは、難しいですね。CDのように聞こえるのが良い訳では、決して、ありません。経験がものをいう世界、かも、知れません。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月16日 20:25
投稿者:しょこら(ID:FDV5ORk)
最近1月に、複数台のストラディヴァリウスとガルネリ・デル・ジェスをコンサートで聴く機会がありました。それぞれヴァイオリニストが違うので、奏法的なことも影響していると思いますが、おおむね、E=A>G>DまたはE>A>D=Gというような音量バランスでした。ガルネリ・デル・ジェスは、G>Eという具合にG線が迫力ある音で吼えるように鳴ると思ってましたが、E>Gというバランスだったのは意外でした。ストラディヴァリウスもガルネリ・デル・ジェスもE線はローポジションから超ハイポジションまでギンギンに鳴っていました。伴奏がオケであろうとフルコンサートグランドピアノであろうと(それらが強奏しようと)、ストラディヴァリウスもガルネリ・デル・ジェスも、E線とA線の音はものすごくはっきり聴こえましたし、D線とG線の音も、E線やA線と比べると多少くぐもるものの、それなりにはっきり聴こえました。並みのヴァイオリンの音ならかき消されてしまって聴こえなくなるようなところでも、それなりにはっきり聴こえてくるあたりは、さすがは数億円の名器だと思いました。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年01月08日 11:50
投稿者:あんと(ID:KDhpNnA)
理想的な音量バランスは言うまでもなく各弦が同じ音量バランスです。
でないとそれは引きにくい楽器です。GからEに音階を登っていくメロなどでバランスの悪い楽器を使い続けていれば体がその差を吸収してくれますが、きちんと調整されたが気に持ち替えたときに体がついていけずムラが出るはずです。もちろんすぐ順応できるでしょうが・・・
回り道ですよね。

サウンドポストで調整する前に同じ弦を4本とも張ってみて
現状がどうなのかを見てもらうとよいと思います。
弦を開発する側も、揃うように作っています。
そこでバランスをとれるだけ取ってから、弦に頼るのが近道ではないでしょうか。
A線が鳴らない…でも他の弦のA音はなってるでしょ?
音響的にAがならないのではないはずです。

トータルバランスが優れているものと、個性が突出しているのも
使いやすいのはトータルバランスが高いもので、それを帳消しにするほどの個性ならば使いこなすことができる人は+あるファなことができると思います。ですが”表現”することにおいて自分の音楽表現?それとも楽器の音表現?とならなければとも思いますが。
滅茶苦茶な文ですみません。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年01月16日 20:29
投稿者:Xin(ID:NjaGdUY)
音の高さを変えても音の強さを感覚的に同じにすることについて

これについては古くはフレッチャー・マンソン氏の聴覚の等感曲線に関する研究があります

ISO226にも制定されていますが、おおきな誤差があることが判り規格が改定されました。

詳細はここです
ttp://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2003/pr20031022/pr20031022.html

旧規格とは、音の強さで10倍から30倍の差がありました。

いかに人間の感覚に個人差があるかわかります
音の強さでもこうですから、まして音色についてはわけがわかりません。

私なんぞは10kHz程度までしかきこえません。
当然聞こえている音色も他人とはちがうのでしょう。
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