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様式、形式について | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 9 Comments
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様式、形式について

投稿日時:2009年05月29日 21:21
投稿者:イカテン(ID:kpc0YmA)
バロック、古典期などの曲は、「様式、形式」にのっとった作曲技法ですが、この「様式、形式」とはつまり、和声進行と構成なのですよね?

カデンツァは、終止形。。。

モーツァルトやハイドンを弾き始めた子供に演奏力下の和声や対位法について教えてあげたいのですが、(音楽進学なしの趣味の子供)
どんなテキストが初心者にわかりやすいですか?

また、皆様は和声進行をよくおわかりになって演奏されておられますか?

「様式、形式」「和声進行」「対位法」とても難しいですね。

簡潔に教えてくださるご優秀な方がおられましたらどうぞよろしくお願いします。
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月29日 21:46
投稿者:ららトーク(ID:JRgGMTU)
なんかすごい知識のカオスになっているような気がします。まずは、簡単な楽典から勉強されることからお勧めします。対位法や和声法、楽式はそのあとからでも良いと思います。とくに重要と思うのは、対位法や和声法、楽式は個別な知識として学ぶのではなく、総合的に使うことが必要で、そういう意味では、すぐれた楽曲のアナリーゼをどんどんとやる方が良いと思います。特にハイドンの弦楽四重奏曲はとくに有用な勉強材料となると思います。

ちなみに簡単に回答しておきますと、
「様式、形式」とはつまり、和声進行と構成なのですよね?
⇒違います。書くと長くなるので楽典か音楽辞典を参照してください。
カデンツァは、終止形?
⇒違います。和声のカデンツと混同していませんか?

皆様は和声進行をよくおわかりになって演奏されておられますか?
⇒クラシック音楽を演奏する場合、最低限の分析をしてから演奏すべきだと思います。
特にバイオリンなどの弦楽器は、音律の問題がありこれが、美しく演奏するためのイントネーションに関連するので特に必要と思います。

こんなところですかね。このように文章にすると厳しい感じがしますが、音楽の一般知識などはそれほど難しいものではないので、ゆっくりと理解していけば良いと思います。でも和声や対位法に関しては、少し特別。禁則などがたくさんあって、どれが正しく、どれが間違っているのかわからなくなることも多いので、専門的にやるには先生についた方が良いかもです。
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月29日 22:33
投稿者:イカテン(ID:OZB1gUA)
有難うございます。趣味のど素人なもんですから、大事なことをかいつまんでめんどくさい基礎から積み上げての楽典を省いています。すみません。


私が思うところ、複数の旋律の絡みから和声が現出するのが対位法なのかなあ?

また、様式とは和声進行ではありませんが、バッサカリア、シャコンヌ、サラバンドなどの和声進行が様式を形成するような。。。

構成とは、ソナタ形式、ロンド、二部、三部とかですよね。

そう、カデンッは、和声進行で

カデンツァは、即興的独奏部のことでして。。。
モーツァルトのコンチェルトを弾き始めている子供に、どうやって説明したら良いかなあと思いまして。和声進行ですね。。。

ト二ック、サブドミナンテ、ドミナンテとかから説明してるのですが
そのあたりは、大丈夫なんですけど。

なぜ大切なんでしょう?ということを説明できなくて困ってしまって。
やはり、ソルフェージュを習わしたほうがよさそうですね。
でも、音符書きから入られてもと思いましてね。

確か、シンフォニア出版から出ていたような気がします。
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月30日 01:04
投稿者:ららトーク(ID:JRgGMTU)
大体、様子はわかりました。
でもお子様のために考えてあげてほしいことは知識は正確に伝えてあげてくださいということです。子供は大人を信じているので、その大人が間違ったことを教えると、相当傷つきます。特にお父さんやお母さんの言葉は重要です。そうならないように、せめて楽典に書いてあるようなことは、正確に伝えてあげてください。

私の方も訂正するところがあります。小さいお子様の場合、和声進行などの理論は、先生の指導におまかせするのを良しとします。知識の与えすぎは、このましくありません。

●追記
 以下は楽典を読めば書いてあることですが念のために記載します。

 複数の旋律の絡みから和声が現出するのが対位法なのかなあ?
 ⇒正解ではありません。対位法と和声法はその成り立ちが違います。対位法は和声に従属しません。

 和声進行が様式を形成する?
 ⇒しません。そもそも様式の用語の使い方が間違っています。
 構成とは、ソナタ形式、ロンド、二部、三部とかですよね。
 ⇒構成という用語は一般的でないです。この場合は楽式となるのではないでしょうか。
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月30日 05:41
投稿者:コクシネル(ID:QTiXFRA)
そんなに堅苦しく考える必要は無いと思います。 

要は、どう弾いたらバロックらしく、あるいは古典らしくなるかということです。 古典には古典の弾き方があります。 例えばスタカートが書いてなくても、各音符は分けて歯切れよく弾くとか、2音のスラーは、前の音を強調して長めに弾き、後ろの音を短く切る等。 

表現には個性が必要ですが、その前に最低限守らなくてはならない弾き方の決まりがあります。 考え方としては、例えば標準語で朗読するようなものです。 話し手の個性の前に、まずは正しい日本語の発音、イントネーションが保たれていなければなりません。 それが古典の弾き方のきまりに相当します。

古典の基本を身につけておくと、バッハや後期ロマン派の音楽にも十分応用が効きます。 つまり古典の語法をしっかり身につけることによって、旋律や伴奏が見えてきます。 趣味であれば、和声法などの理論は後からでよいと思います。
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月30日 08:48
投稿者:イカテン(ID:IymGIQY)
コクシネル様、よくわかりましたよ。
有難う存じます。

要するに、古典の弾き方を知りたいわけです。そして形式、様式などは、
それを知る手掛かりでして。

もちろん、和声進行などもその手掛かりでしょう。

いきなり、和声を対位法をではなくてまず初めに子供といっても11歳なのでただ弾くだけではいけないと感じました。

とても感性の強い子なので、その古典の語法とやらはなんとなくつかめているようですが、ベーシックなものがないなあと思ったからです。

楽典を読めば「様式、形式」などわかりますが、言葉辞典としてではなく、
実際の演奏にあたりどのように気をつけていらっしゃるのかお聞きしたかったのです。

頭で得た知識を表現していくことも音楽を形成するうえで10代はじめなら
そろそろと考えた次第です。

もしかしたら「趣味」などではないかも知れませんね。(笑)
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月30日 10:33
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
子供に言語を教えるのに文法は必要ありません。Teensになって文法を学んだ時、「あぁ、こうなんだ」と思える様にキチンと教えておくのが必要だと思っています。例えばヘンデルのソナタをきっちり弾かせておくので十分ではないでしょうか?
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月30日 10:51
投稿者:イカテン(ID:mAdCBTA)
pochi様、有難うございます。

現在、受験のため先生についてないので少し不安でした。
そう思い、コンチェルトに早急に進めなくてもヘンデルはじっくりやってきたつもりです。

技術の練習が足りない分、頭で穴埋めと考えてしまったようです。
どうやら私が受験脳になってるようですね。

しかし、演奏家つまり「performance」は「formance」=「様式」
からくるので、一楽章ならず3楽章まで人前で弾くにはそのことは、
わきまえていたほうがいいのかなあと思いました。

その「様式」というものをつかみたいというのが正直なところです。
それは、子供ではなく自分がです。

有難うございました。
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あのー、僭越ですが…

投稿日時:2009年05月30日 21:57
投稿者:室内楽奏者(ID:OEiEF5A)
音楽とは「音の楽しみ」ですので、音楽が好きなお子さんになさりたくてヴァイオリンのレッスンに通わせた訳ですよね。それは無条件に素晴らしいことです。お子様は幸せだと思います。

西洋音楽は和声進行が大切なのはその通りです。もともと人間のドラマティックな感情の進行を表現するやりかたとして西洋音楽の和声が作り出されたのです。
終止形=Kadenz(ドイツ語)も、緊張からカタルシスに向かう感情の流れをうまく表現する手段として作り出されました。理論を学ぶ以前に、お子様は終止形が様々な音楽シーンで効果的に用いられている実例をたくさん知っておけば良いと思います。名作オペラや有名なバレーのDVDを鑑賞させては如何ですか。
「リゴレット」、「運命の力」、「カルメン」、「さまよえるオランダ人」なんてお子様でもわかり易いです。
モーツァルトを勉強しているお子様には、「イドメネオ」(パヴァロッティ盤が解りやすいです)なんて凄く参考になりますよ。
話題になっている「ソナタ形式」はもともとオペラ歌手の歌うアリアのスタイルをピアノやヴァイオリンで真似することから生まれたという説がありますしね。
舞台のドラマと歌やオーケストラが緊密に進行してゆくのを目と耳で理解すると、西洋音楽に親しみが湧くことは間違いありません。バレー音楽も動きと音楽が緊密でよいと思います。
無論親御さんもご一緒に十分楽しんでいただけると思います。
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Re: 様式、形式について

投稿日時:2009年05月31日 09:27
投稿者:イカテン(ID:mAdCBTA)
室内楽奏者様、有難うございました。

子供には、ヴァイオリンだけではなく音楽を好きになって欲しいと思っておりますので、アドヴァイスはとても参考になりました。

好きだから、知りたい。それこそ全てでして。

子供の演奏を聴いていると、どうも「ドラマ」が足りないと感じていたんです。もちろん、音楽は、理屈ではないのですがどうも私どもは感性、感覚人間でしてその辺をどうにかしたいと思ったところでの「和声」「様式感」
でした。

和声進行がどこからきたのか?カデンッの意味もよくわかりました。
これを、どう子供にわかる言葉で説明しようかと思ってましたが、

オぺラなどを見させてみようと思います。
さらに音楽を構築させる力をつけたかったんです。

そしてさらに演奏が楽しいものと感じて欲しかったので
今回のアドヴァイスは、とても嬉しかったです。

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