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楽器について
世是夫 旦費無
2009/01/04 17:54:59
彼女のストラド1727は、諏訪内さんのドルフィンや 川久保さんが使っていたカテドラルと比較して 高音域の響きが失われている様に感じます。 フラジォレットの上側(倍音)にも違和感を感じることがありました。 おそらく、演奏されずに保管されていた時期が長かった為と 推察しています。(実際にそうだったかは未確認。憶測です。) 魂柱のチューニング等でも、追い込めるのかも知れませんが ベストコンディションでは無い様に感じます。 神尾さんの音により、エイジングされて本来の音が出るように なれば、更に素晴らしい音楽の世界観が表現されるでしょう。
この奏者が、グァルネリ・デル・ジェスを持つと、どんな世界が 展開するのかも気になります。 サラ・チャンとも張り合える程の表現力を持つ奏者だと 思うので、グァルネリでの演奏も試聴してみたいです。
世界観をもった演奏
世是夫 旦費無
2008/11/03 5:30:16
完成形とは言わないが どの演奏を聴いても 世界観が確立されている。 ストラドに限らず、どんな楽器を持たせても ちゃんと表現してしまう人なのでしょう。
どんな名器であっても、弾き手がズブシロでは 音も出せないことを考えると 楽器ではなく、彼女自身が凄いのだと思う。 日本国の至宝です。
音について
世是夫 旦費無
2008/08/23 3:47:06
ふと思い立って、スペクトログラフでライブ音源を解析してみました。 日常的にTV等で耳にする、無責任に吐き捨てた様な音は まったく存在しません。 使用したスペクトログラフの解析上限帯域が24Khzなのですが その帯域一杯まで、音に込められた”意図”を象徴するような 美しい紋様が描き出されました。 単音の音成分も重音部も、それぞれ混じり合うことなく、きれいに 鳴り分かれています。 楽器の分解能が高いだけでなく、奏者自身の聴覚と 脳が音像をイメージして、具現するプロセスも 高分解能なのでしょう。 上限域にまでインジケーションが、確りと表示されており 表示部上端外側にまで達しているようです。 いったい、何Khzまで操っているのでしょうか? やはり、超音波域の音もコントロールしているのかも。
CD「primo」 truck#06 P.I.T. Meditation op.42 NO.1 を音量を少し上げて聴くと、奏者の呼吸音が確認できました。 金沢公演の際に確認した呼吸法と同じでした。 これまでの私の思考には、”弦楽器”と”呼吸法”の間にリンク は皆無だったので、インスパイアされました。 このCDって前述の呼吸音だけでなく、高速パッセージの際の インパクト音や擦弦楽器固有のスクラッチ音等、あらゆる状況で生じるボディや弦の鳴り響きもそのまま生かしているので、公演録音じゃないのにLive感があって楽しいです。 Fixしすぎた音源では、感動できないので 以降のリリースにおいても、コンセプトの主軸として 不動の要項に据えてもらいたいです。
次のリリースは、オケ背負ってホールでレコーディングらしいので サンプリングポイントがソリストから遠くなるかもしれませんね。 DVD−audioや公演BDリリース バイオリニストの耳元で集音した音を マルチチャンネル収録でリリースとか 精度の高いリリースを期待してます。
録音技術が凄まじい進歩を遂げた、この時代のアーティストであることは、過去の巨匠たちと比較しても大きなアドバンテージです。 継承の一環として、凄い音源を後世に残してもらいたいです。
2008.08.18の金沢
世是夫 旦費無
2008/08/20 2:42:46
鑑賞しました。 言葉では、形容不能なまでに素晴らしいパフォーマンスでした。 ピアノを奏でたprof.Leeの音も調和していました。 やはり、楽器の啼き方が半端じゃありません。 今回も、楽器が生き物のように啼いていました。 演奏技術は、もちろん素晴らしかったのですが 演奏により築き上げられる世界観の中では、技術や理論は「礎」 もしくは、「背景の一部」でしかありませんでした。 音楽によって、あれほど鮮明に世界観を表現できる人は、極めて希少だと思います。 ・突出した解像力の”五感” ・そこから得た情報を深く思考・分析して、鮮明なイメージを構築できる”頭脳” ・「そのイメージを具現するに足る技術」を磨き体得するに耐える、健全でストイックな”精神” 成長過程や環境因子に左右されながら身に付く、「パフォーマ(表現者)」にとっては”命”にあたる要素ですが、この方はこれらを高い精度で身につけていると思います。
この方が表現する世界観の中では、観賞している”私自身の呼吸”ですら邪魔に感じる程に、繊細で純度の高い表現がなされている為につい呼吸を殺して聴き入ってしまうため、奏者自身は演奏中にどのように呼吸をしているのか、以前から疑問に思っていました。 今回、1FL最前列中央辺りに座って、ようやく解りました。 ヴァイオリンにおいても、”声楽”や”管楽器”と同等精度の呼吸法が必要なんですね。 奏者の呼吸と同じタイミングで大きく吸い込み、絞り込む様に吐き出す。 聴き手としてもある程度タイミングを真似ることによって、かなり楽な状態で世界観に没入できる様になりました。
CD「primo」でも各楽曲の素晴らしい世界観に浸ることができますが、余韻部のビブラートやハーモニクスの響き等は PS3の"Bit-Mapping#3"で視聴しても、"CD"では微妙に再現できていないので、よりHi-bitrateな"DVD−audio"もしくは"SACD"でのリリースを待ち望んでいます。 昨年耳にした、48khz-16bit Sampling リニアPCM程度のLIVE音源でしっかり補足されていたので、”SONY BMG”さん! リリースよろしくお願いします。
公演終了後、関係者の方に「ストラディバリ1727のニックネームは何か?」と尋ねてみたところ、奏者ご本人に確認してくれました。 数分後に届けて頂いた返答は、「ご本人が”naideath”と言ってました」.... ”無い”らしいです。 サントリー音楽財団所蔵ストラディバリ1727のニックネームは "Mayuko"に決定です
楽器を「弾く」のではなく、「啼かせる」才能
世是夫 旦費無
2008/03/03 0:37:11
この方は、奏法・テクニック等の「理屈」領域は超越したようです。 「表現」することにすべての感覚をフォーカスして、全身全霊を尽くすことができる歴史的にも数少ない「パフォーマ(表現者)」の一人に成られました。 「演奏技術をどうのこうの...」は無意識の領域で処理されている様子だし、楽器の啼き方が半端じゃありません。 この方は、ストラディバリを「弾いている」のではなく、正に「啼かせている」、楽器が生き物の様に「啼いている」のです。 ピチカートやタップでバイオリンがあんなに啼くとは、今まで想像すらできませんでした。 それに、人間の聴覚では捉えられない音域(ソリッドオーデイオではカットされてしまう音域・超音波域)まで操っているようです。 過去には、初代高橋竹山や盲目の小学生(無名)が奏でる津軽三味線を聴いた際にしか感じたことがない何か。 例えるならば、夏の夜空に打ち上げられた花火が闇に消えてしまった後の暗闇に感じる何か(日本人にしか解らないかな?)。 物質や現象としては存在しないが、確実にそこに感じ取れる何か。 「五感」が揃っている健常者には「感応困難」で表現することは「完全に不能」と思っていました。 しかし、この方の演奏には、それと同様の「何か」が1音毎に存在しています。 サントリー貸与のストラディバリ1727もこの方の音色によって更なるエイジングが成される事でしょう。 この個体は「ヨアヒム使用した」との情報がありますが、1727製作であることからニックネーム「ヨアヒム」ではなく「ヴィーナス」か「エルマン」か「パガニーニ」の何れかと思います。 調べても解らなかったので、私個人的にこのストラディバリ1727をニックネーム「Mayuko」として識別したいと思います。 楽曲の解釈にもオリジナリティが強く、「作曲者が生きていて、聴いたら驚いただろうなぁ」って表現が多数あります。 コンクールにおける演奏の切れ具合(エッジの鋭さ)は、私にとって近年稀だった「エクストリーム・インスパイア」でした。 人間、21歳でここまで物事を極めることができるんですね。 これから、どこまで昇華するのでしょう。 音源のリリースを待ち望んでいます。
チャイコフスキー・ンクール優勝おめでとう
鶴野一声
2007/07/02 22:26:41
チャイコフスキー・コンクールおめでとう御座います.5.6年前より素晴らしい人が出てきたなと感じていました。昨年の指揮者ノセダとのメン・コンは素晴らしい名演奏【特に一楽章は入魂の】でした。諏訪内さん依頼のこのコンクール優勝者ですが、原田幸一郎氏も優れた才能をニュースで、語っていました。これからも応援していきたいと思っています。
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