初めての方へ
聴いてみたい、弾いてみたい。でも敷居が高く感じる。何から始めたらいいか わからない。折角興味を持ったのにそのようなことを感じてらっしゃるとしたら、 このページで万事解決!...を目指して頑張ります。

聴いてみたい方向け
以下を踏まえた上で、当サイトのランキングなんかも 参考にして頂けると良いかと思います。
難しい説明はいらないから何から入ればいいかさくっと教えて欲しい
協奏曲ってどんなもの?
ソナタってどんなもの?
小品ってどんなもの?
どうやって好きな演奏家を選ぶ?
弾いてみたい方向け
ヴァイオリンを弾くのはとても楽しいですよ。一生の趣味にできます。
これを揃えよう
こんな人は上手になる
アマチュアオーケストラのススメ


難しい説明はいらないから何から入ればいいかさくっと教えて欲しい

どこかで耳にしたことがあって、親しみやすい曲がいいと思います。お薦めは メンデルスゾーン作曲のヴァイオリン協奏曲 チャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲。 このふたつはよくカップリングされてひとつのCDに収録されていることが多いです。 協奏曲というのは、オーケストラと独奏楽器による楽曲で、数十人のオーケストラを 従えてソリストが活躍する、花形的な曲です。CD屋さんではひょっとすると 『協奏曲(ヴァイオリン)』として棚を分けてあるかもしれません。 上記2曲のCDは見つけやすいと思います。

もし派手なオーケストラ伴奏はいらない、という方は ブラームス作曲のヴァイオリンソナタ第1番《雨の歌》 ベートーヴェン作曲のヴァイオリンソナタ第5番《春》 がいいと思います。これは、ピアノとヴァイオリンで演奏する、 ソナタというジャンルの曲です。CD屋さんでは『ソナタ(ヴァイオリン)』あるいは 『器楽曲(ヴァイオリン)』の棚を設けてあるかもしれません。

もっとくだけた、演奏時間のごく短い曲が聴きたい方には オーケストラ伴奏なら サラサーテ作曲のツィゴイネルワイゼン サン=サーンス作曲の序奏とロンド・カプリチオーソを、 ピアノ伴奏なら マスネ作曲のタイスの瞑想曲 クライスラー作曲の愛の喜び をお薦めします。 これらは小品と呼ばれる楽曲で、数分の演奏時間です。CD屋さんでは 『器楽曲(ヴァイオリン)』の棚にあることが多いです。これらの曲は小品集 として10数曲くらいまとめて収録されたCDがあります。

その他、ノンクラシックでしたらテレビでも有名な 葉加瀬太郎さんや 高嶋ちさ子さんがポピュラーソングを録音しています。 いずれもクラシックの分野でも研鑚を積み、優秀な成績を収めた方なので 高い仕上がりです。

以上、スタンダードな名曲のさっくりした紹介でした。


協奏曲ってどんなもの?

協奏曲というのは、数十人のオーケストラの伴奏に、 たった一人のソリストが独奏パートを奏でる形態です。コンチェルトとも言います。 協奏曲は通常、3つの楽章を持っています(例外もあり)。これは、 音楽有史以来長い年月を経て、クラシックの作曲家達が踏襲するようになったルールに 基づいています。 1楽章はミドルテンポ、2楽章はスローテンポ、3楽章はアップテンポで華々しく終わる、 というのがお決まりのパターンです。1楽章にはカデンツァといって、 独奏者が一人で自由に技巧的な演奏を行う場面もあります。 ヴァイオリン協奏曲以外にもチェロ協奏曲、ピアノ協奏曲、管楽器の協奏曲もあります。 独奏楽器の良さを最大限に生かし、ソリストの名人芸を引き立たせるために作曲されているため、 ヴァイオリンの良さの一面を見るのに適している楽曲群と言えます。ではどんな曲が あるのでしょうか。筆者が一般に親しまれ易いと考える順にご紹介します。

〔コラム〕カデンツァは古典(19世紀前半まで)の時代には独奏者が作曲することが多かった のですが、ロマン派(19世紀以降)の時代以降は作曲者が演奏内容を指定することが多くなりました。 現代では、過去の演奏者が作曲した有名なカデンツァを用いることが多いですが、 時々珍しいカデンツァを使ったり、自分で作曲する演奏者もいます。カデンツァを意識して 聴いてみるのも一興です。

なんといっても外せないのは メンデルスゾーン チャイコフスキー ベートーヴェン ブラームス の各協奏曲です。これらはしばしば4大ヴァイオリン協奏曲と言われ、 スタンダード中のスタンダードです。今日に至るまでのこうした評価は、 親しみやすさと内容の深さを兼ね備えているからだと言えます。この4人の作曲家は みなヴァイオリン協奏曲を1曲しか作曲していません。親しみやすさでは メンデルスゾーン、チャイコフスキーから入ることをお薦めします。この2曲は クラシックファンの間ではメンコン、チャイコンまたはチャイコと呼ばれる事が多いです。 あとの2曲を同じように略すのは聞いたことがありません。ご注意を。

〔コラム〕メンデルスゾーンは少年時代に練習作の協奏曲をもう1曲、作曲していますが、 これには作品番号が付いておらず、ほとんど取り上げられる事もありません。 大学時代の後輩は、メンコンのCDを購入したはずが、知らない曲だったことがあります。 それがこの曲でした。くれぐれもお間違えのないように。

この4曲の次にお薦めする協奏曲としては、 ブルッフの第1番 モーツァルトの第3番 第4番 第5番 サン=サーンスの第3番 ヴィエニアフスキの第2番 です。 ブルッフはこれも大変親しみやすい曲で、前述の4大協奏曲に劣らない人気と知名度を 持っています。独奏ヴァイオリンも率直に格好良いと思います。 もしブルッフを聴いて気に入ったら スコットランド幻想曲 も聴いてみて下さい。この変わった名前の楽曲は実質ヴァイオリン協奏曲で、 ハープと管弦楽の伴奏の入った美しい曲です。モーツァルトはいずれもとても聴きやすく、 誰でも親しめると思います。サン=サーンスは個人的には大変センスの良い作曲家と 思っています。一言で言えばクールな作品を創作する人です。彼の全3曲の協奏曲の 中で第3番は録音・演奏会ともに取り上げられる回数が最も多く、とても クールな作品です。ヴィエニアフスキは ヴァイオリニスト兼作曲家で、これもなかなかクールでスマートな作品を残しています。 ヴァイオリニストだっただけに、ヴァイオリンの演奏効果を上げる方法を熟知しており、 独奏パートの出来も秀逸です。 第1番 の方もいい曲ですが、やや技巧誇示に走りすぎている 感があるので、まずは第2番をお薦めします。

〔コラム〕1人の作曲家が2曲以上の協奏曲を作曲している場合、通常第1番、第2番という 風に、作曲された順に番号で呼ばれます。その他、変則的な名前の協奏曲もあります。 作曲者はピアニストが多いので残したヴァイオリン協奏曲は1曲だけ、というケースも多い ですが、モーツァルトやサン=サーンスのように器用な作曲家は数曲の作品を残しています。

最後に、これ以外のお薦めとして グラズノフ シベリウス ラロのスペイン交響曲(これも実質ヴァイオリン協奏曲)、 パガニーニの第1番 第2番 ヴュータンの第5番 の各協奏曲を挙げておきます。


ソナタってどんなもの?

ソナタとは、ヴァイオリンとピアノ伴奏による楽曲です。協奏曲同様に通常3楽章で 構成されていますが、協奏曲ほどに華々しい技巧の誇示は行わないのが一般的です。 協奏曲がソリストとオーケストラが主従関係であるのに対し、ソナタは ピアノとヴァイオリンの駆け引きで音楽を作り上げるものと言えます。

ソナタのお薦めは ベートーヴェンの第5番《春》 第9番《クロイツェル》 ブラームスの第1番《雨の歌》 フランク です。ベートーヴェンは全部で10曲のヴァイオリンソナタを残していますが、 上記の副題をつけて呼ばれる2曲が最も人気が高いです。第5番《春》は 安らぎに満ちた曲、第9番《クロイツェル》はソナタにしてはめずらしく 技巧的で、ピアニストとの緊張感のあるせめぎ合いを聴くことができます。 ブラームスは全部で3曲のヴァイオリンソナタを作曲しましたが、推薦した 第1番と他の2曲はやや毛色が異なります。第1番は幸せに満ちた時期に 書かれたもの、他の2曲は内向的な作風が濃くなった晩年の作です。 親しみ易さでは終始幸福感に満ちた第1番をおお薦めします。 フランクのヴァイオリンソナタは円熟期の作品で、ドイツ古典派とは一線を画し、 親しみ易く印象的なメロディ、ピアノとの絶妙な掛け合い、ドラマチックな展開など、 最高のヴァイオリンソナタのひとつに数えて良いでしょう。

〔コラム〕モーツァルトの時代まではヴァイオリンソナタと言えばヴァイオリンの オブリガート付きピアノソナタという位置付けでした。モーツァルトは、中期以降の作品で それをヴァイオリンとピアノが対等な立場で掛け合いを行う様式へと昇華させました。 ベートーヴェンはさらにこれを発展させ、後の数々の名作ソナタの基礎を作ったと言われます。

次に、厳密にはここで言うソナタではありませんが、バッハによる 無伴奏ソナタとパルティータという楽曲があります。 これはヴァイオリン1台だけで演奏する楽曲で、ソナタとパルティータがそれぞれ 第1〜3番まであり、全部で6組31曲あります。本来ピアノのように ポリフォニック(多音声)の演奏をする楽器ではないヴァイオリンですが、 どれだけの潜在的表現力があるか、この楽曲を聴けばわかって頂けると思います。 作曲者はバッハですから、いかにも教会で流れていそうな、 バロック特有の雰囲気が全編に流れています。 大抵2枚組で全曲が収録されたCDが販売されており ばら売りは滅多にされていませんが、どこから聴いたらいいかという意味で この中でお薦めを挙げるとすれば パルティータ第2番 ソナタ第3番 パルティータ第3番です。 パルティータの第2番の終曲は大変有名な《シャコンヌ》という楽曲で、 この無伴奏曲全編の中心をなすほどのウェイトがあります。同名の映画が制作 されたこともあり、大変ドラマチックな曲です。ソナタの第3番はポリフォニーの書法 がとてもクールなのでお薦めします。パルティータの第3番では、おそらく一般にもよく 知られているであろう耳慣れた曲を聴くことができると思います。 この楽曲の中で長調(明るい感じの曲想)なのはこの2曲だけです。

〔コラム〕シャコンヌというのは一種の変奏曲の形式で、共通の通奏低音の上に 様々なカラーの変奏が次々と演奏されます。ヴァイオリンの無伴奏シャコンヌは 8小節の通奏低音に乗せて短調で16の変奏、長調になって9の変奏、再び短調に戻り 6の変奏で終わります(変奏の数については厳密には数えられません)。 変奏曲といって侮るなかれ。この曲はあたかも人生のストーリーのように 壮大な展開なんです。

その他、 フォーレの第1番 第2番 ブラームスの第2番 第3番 ベートーヴェンの第8番 もお薦めです。気に入った作曲家がいれば、 その人の別の曲を探してみるといいと思います。


小品ってどんなもの?

小品はショートピースとも言われ、数分の自由な形式によるヴァイオリン曲です。 オーケストラ伴奏のものとピアノ伴奏のものがあります。現代でいうポピュラーソング のようなもので、演奏時間は数分程度、メロディ、楽曲の構造ともにとても親しみ易い ものです。 小品は本当に山ほどあって、ヴァイオリンの小品として作曲された曲もあれば、 他の器楽曲、オペラ、その他なんでもオイシイメロディーを編曲してヴァイオリンの スタンダードピースになっている曲も多数です。

小品の作曲では外せない、超スタンダードな作曲家は クライスラー サラサーテです。 この二人は名ヴァイオリニストでもあり、作曲した小品を自ら演奏会で盛んに 取り上げました。彼らの作品は今日に至るまでずっと、ヴァイオリニストの レパートリーの中心となっています。また、ヴァイオリンを知らない人でも 彼らの曲はきっとどこかで耳にしたことがあることでしょう。 では、ざっと3曲ずつ代表作を挙げます。クライスラーなら 愛の喜び 美しきロスマリン 前奏曲とアレグロ(演奏家は「ミシミシ」なんて言います)、 サラサーテなら ツィゴイネルワイゼン カルメン幻想曲 サパテアード です。小品集とか愛奏曲集といったCDを買うと、これらのうち一曲はほぼ間違いなく 収録されていると思います。

〔コラム〕悪戯好きのクライスラーは、自身の多数の小品を過去の有名作曲家の 作品の編曲として発表しました。数十年もの間、一般聴衆はおろか、音楽関係者までもが すっかりこれを信じていました。そのクライスラーは、たくさんの人にヴァイオリンに 親しんでもらおうと考えた演奏家で、演奏スタイルにもそれが現れていたといいます。 当時ヴィブラートを控えめに使うことが良しとされていましたが、彼はこれを 目一杯効かせて甘美な音色を作り、聴衆を魅了しました。また親しみ易い小品を 多数作曲し、自ら披露しました。これらの曲は今日も変わらず親しまれています。

次にご紹介したいのがやはりヴァイオリニスト兼作曲家の ヴィエニアフスキの 作品です。彼もまた多数のヴァイオリンのための小品を作曲しましたが、ここでは スケルツォ・タランテラ 華麗なるポロネーズ第1番 第2番 の3曲をお薦めしておきます。いずれも大変技巧的な曲で、半端なヴァイオリニストには 弾きこなせません。ピアノで言えばショパンやリストのような、派手で勢いのある曲です。

静かで落ち着いた曲をしっとり歌い上げるのもヴァイオリンの持ち味です。 エルガーの愛の挨拶 シモネッティのマドリガル マスネのタイスの瞑想曲...。 その他もこういう曲はたくさん、たくさん、たくさんあります。

最後に、管弦楽とヴァイオリンのための作品をご紹介します。 サン=サーンスは 序奏とロンド・カプリチオーソ ハバネラ という作品を、かのサラサーテのために作曲しました。この2曲はとても親しみ易く、 特に序奏とロンド・カプリチオーソがお薦めです。演奏家はこの曲を「ロンカプ」などと 略します。 ラヴェルの ツィガーヌ、ショーソンの 詩曲 の2曲は最初に聴くものとしてはお薦めしませんが、 ヴァイオリニストのレパートリーとして大変メジャーなものです。


どうやって好きな演奏家を選ぶ?

演奏家は各自の好みに合致した人を探すしかありません。 したがって、「こうして選ぶものです」とは言えませんが、指針となる情報を ご提供します。なお、クラシックのCDは50年以上前の録音も当たり前に売られており、 録音状態の良し悪しも結構差がでるところです。ステレオ録音が始まった1957年以降 であれば、比較的クリアーな音質で楽しむことができます。それ以前の録音の場合は いかにも古いという感じがしますので、購入の際は予めご勘案下さい。

まず、 ヤッシャ・ハイフェッツ アルテュール・グリュミオー ダヴィッド・オイストラフの3人をご紹介します。いずれも 20世紀に「巨匠」という評価を得ており、知名度、人気ともに最も高い3人です。 ちょうどステレオ期に円熟期を迎えた演奏者で、名演が数多く録音されています。 ハイフェッツは総じて早めのテンポが特色で、技術的な歯切れの良さと、ここ一番での 泣きの音楽が素晴らしいです。音色は大変個性的で、賛否両論あります。 グリュミオーはその甘く、柔らかい音色に特色があります。音色の美しさと 自然な解釈から、モーツァルトの演奏は抜群であるとの評価を得ています。 オイストラフは重厚な音楽を構築します。ブラームスなど、内面からどっしりと 語りかけてくるような楽曲が秀逸です。

現役で脂の乗り切っている「巨匠」と言われる人は、メジャーなところですと イツァーク・パールマン チョン・キョンファ をご紹介しておきます。「巨匠」などという言葉は使い古されて陳腐なものとなっている 今日この頃ですが、この2人も今や「巨匠」という地位を築いていると言っても いいのかな、と思います。パールマンは明るく幸福感に満ちた音楽を高い技術で 朗々と歌うタイプ、キョンファは情熱的な演奏を行うタイプです。

コンクールに入賞した人に注目するのも一案です。主要コンクールとこれまでの 入賞者についてはこちらにまとめてありますので ご参照下さい。

その他、門下をチェックする方法もあります。現在ですと ジュリアード音楽院のドロシー・ディレイ門下と、ザハール・ブロン門下から 輩出されたヴァイオリニストの活躍が目立ちます。ディレイ門下ですと 五嶋みどり ギル・シャハム チー・ユン 竹澤恭子 諏訪内晶子、 ブロン門下からは ヴァディム・レーピン マキシム・ヴェンゲーロフ 樫本大進 などが輩出されています。


これを揃えよう

ヴァイオリンを弾きたくなったら、揃えなければいけないのは まず楽器と弓です。楽器選びは初心者にとって一番頭の痛い問題のひとつでしょう。 やはりお薦めは楽器の機能で選ぶ事。 よく、生産国や色が選択の最大基準になる人がいます。 しかしこれは楽器の機能には全く関係ないことです。 生産国については、地域と時代により共通の特色が見られる場合もありますが、 それはオールド楽器の話。グローバル化の進んだ現在、例えばクレモナの ヴァイオリン製作学校で学んだ人が日本で生産しているにもかかわらず、 その楽器は日本製であってイタリア製とは違うもの、なんてちょっとおかしいと思いませんか? そんなわけで、必要以上に生産国にこだわるのはブランド志向のようなもので、 冷静に楽器を判断する目を狂わせることもあります。 次に色ですが、これをこだわりたい気持ちは個人的にはよくわかります。 しかしこだわり過ぎて逆に妙なものを購入してしまわないよう、色へのこだわりは ほどほどにしておくことをお薦めします。

では何を選べばいいのか。重要なのは 作りがしっかりしており、健康な楽器を選ぶ事 です。作りの良さとは、きちんとした材料を用い、削り出しで作っており、仕上げにはきちんと 職人の手でなされているものです。そうしたものは、セットで10万前後からとなって しまいますが、ここは極力妥協して欲しくありません。作りのしっかりした楽器を選べば、 10万前後のものでも一生付き合えますが、粗悪な楽器では音楽を作る喜びが激減しますし、 一生付き合うのは難しいでしょう。ちょっと高いと思われるかもしれませんが、 例えば自動車は5年もすれば評価額がゼロになるし、10年もすればあちこちガタが 出てくるにもかかわらず百何十万のお金を出しますよね? このことを考えると、一生 付き合えるものに対しての10万の投資なんです。是非フンパツして下さい! そして、意外と見落としがちなのが健康であるかどうかという問題です。 楽器の素性は良くても、割れがあったり、ネックや駒が正しい状態にセットアップされて いない楽器は本来の機能を発揮できません。これは弾ける人にチェックしてもらうか、 セッティングにちゃんと気を使っている楽器店を選ぶ他ありません。

〔コラム〕最近は中国製のヴァイオリンの品質が非常に向上しており、 中級品までの楽器を安価に入手できます。20万以下の楽器はほとんど中国製だと 考えて良いでしょう。楽器はその作りがほとんど同じでも、仕上げ工程と セットアップにより大きくその機能に差が出ます。日本でも様々なブランドを 冠した中国製の楽器が売られていますが、最低限でもセットアップは国内で 行われていることを明示していることがひとつの選択基準と言えます。

弓は楽器の付属品という認識が色濃いですが、そうではありません。 弓で音色ははっきり変わりますし、弓を変えただけで弾けないパッセージが 弾けるようになることも十分あります。理想的には、楽器の値段の3分の1を 弓に充てるのが良いとされています。ただし、仮にセットで10万となると選択の 余地はありません。もしステップアップ等で50万前後の楽器を欲しくなったとき、 弓の良し悪しが大変重要になってきます。これは、弾ける方ならご自分で 持ち替えて試してみれば一目瞭然ですので、是非心の片隅に留めてください。 また、初めて楽器を買う方も、プラス1〜2万程度で最低限の弓を入手できますので、 余裕があったらいい弓を入手することをお薦めします。

その他の付属品としては、弦、松脂、肩当があります。弦については こちらにまとめてありますのでご参照下さい。 ドミナントというナイロン弦がコストパフォーマンス上お薦めです。 弦は99%、購入した楽器に張ってありますが、数ヶ月で交換が必要になります。 松脂は、弓毛に塗らないと音が出ない、必需品です。肩当は ヴァイオリンを構えやすくする補助的な器具で、様々なタイプが発売されています。 肩当を使用しない方もいますが、現在はほとんどの方が使用されているようです。 一応、最初に購入しておくことをお薦めします。購入の際には ご自分の体型(首の長さや肩の形)に合わせて選んで下さい。


こんな人は上手になる

練習した分だけ上手になるのはもちろんですが、気の持ちようと性格によって 上手になる要素がいくつかあります。その要素とは、好きな演奏家がいること、 好きな楽曲があること、こだわりを持つことの3点です。

まず1点目ですが、好きな演奏家がいるということは、自分の最も好きな音、 音楽が存在するということです。上達の近道は、目標に向かう事です。 好きな演奏家が特にいない=目標がないのに上達することは至難の業だと いうこと、おわかり頂けますか? これは別に演奏家でなくても良いのです。 友人でも、先生でもいいのです。良い音だな、自分もそう弾きたいな、と 思い、演奏する時にいつもその音をイメージするのです。これといって意識的な 努力は必要ではありません。そうしているうちに、自然と良い音に近づいていくのです。 先生に習う意味というのはこの点が最も大きいと思います。

2点目の好きな楽曲を持って頂きたい、というのも1点目と似た理屈です。 好きな曲、憧れの曲はさっさと譜面を入手してどんどん弾いてしまいましょう。 弾けなくても構いません。弾けるところからどんどん弾いていけばいいのです。 世の中にはレベルに合った楽曲を練習すべき、という意見もありますが、 好きでヴァイオリンを演奏するのに、そんな風に自律することに何か意味が あるのでしょうか。好きな曲からの方が学ぶものは多いですよ。

3点目はこだわりを持つこと。何事でもそうですが、上達する人はこだわりを 持つ人です。せっかくヴァイオリンを弾くのなら、せめてヴァイオリンを知らない人に 「良い音だね」と言わせたいと思いませんか? そうすれば、弾いている人も、 聴いている人も幸せです。何か、簡単なこだわりを持ちましょう。例えば音程を 外さない、弓がすべる音は出さない、クライスラーのヴィブラートをコピーする、 このパッセージだけでいいから弾けるようになる、などなど、なんでもいいです。 こういうこだわりは、しばらくするといつしか完全に自分のものになります。 その時、次のこだわりを持てばどんどん上手になります。是非、こだわりを持ちましょう。


アマチュアオーケストラのススメ

▽せっかく始めたヴァイオリン。でも一生一人だけで楽しむのかな?
一人で弾くのもいいのですが、せっかくですから発表しましょう。 でもストリートパフォーマンスなんてとても無理。 独奏会? いやいや。。。お答えします。アマチュアオーケストラに入りましょう。 発表の場があると励みになりますし、いろいろな方と合奏する事は 良い刺激となります。
▽でも、上手な方ばかりなんでしょ?
初心者を歓迎してくれるオーケストラもたくさんあります。 練習の雰囲気はまちまちですので、まずは積極的に見学に行きましょう。 また、不安なら初心者であることをコンサートマスター(ヴァイオリンの一番前、 客席から向かって指揮者の左に座っている人)に伝えてみましょう。 コンサートマスターはオーケストラの責任者の一人ですので、いろいろと アドヴァイスしてくれるはずです。
▽曲がとても弾けないと思うんですけど。。。
普通、一人でヴァイオリンを習うとヴァイオリンのための(ソロの)楽曲を練習しますよね。 こうした曲と比べると、オーケストラの楽曲にはずいぶん簡単なものも多くあります。 それから、ヴァイオリンパートは第1、第2に分かれていて、第2だったらハイ・ポジションも 滅多に出てきません。特に、古典と呼ばれるもの(ベートーヴェンやモーツァルト)は 譜面が単純です。サード・ポジションを練習し始めているなら、十分オーケストラで やっていけると思いますよ。
▽でもやっぱり演奏するのは不安です
大丈夫です。全曲通して完璧に弾ける人なんていません。 オーケストラの弦楽器は十何人も同じパートを弾くんです。 一人くらい間違えても、誰も気づきません(笑)。ただし、オーケストラは 選びましょう。
▽どうやってオーケストラを探すの?
下記のページで全国の団員募集を行っているオーケストラが紹介されています。 全国には星の数ほどのアマチュア・オーケストラがありますので、ご自分のカラーに 合う団体がきっと見つかるはずです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~jim/freude/


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