アイザック・スターン / Isaac Stern | ヴァイオリン演奏家ライブラリ

現・ウクライナのクレメネツ（ウクライナ語：Кременець）に生まれてすぐ、両親とともにサンフランシスコに移住。8歳からヴァイオリンを学び始め、10歳でサンフランシスコ音楽院に入学、レオポルト・アウアー直系のナウム・ブリンダーに師事し、ついでルイス・パーシンガーに学んだ。

1931年サンフランシスコ響とサンサーンスの3番の協奏曲を演奏してデビュー、1937年にはカーネギー・ホール・デビューを飾った。このとき、彼の演奏を聴いたヤッシャ・ハイフェッツは彼の存在に脅威を感じ、 1年間演奏活動を取りやめたと言われる。以降は第一級のソリストとしての地位を不動のものとしたが、カーネギー・ホールの再建活動に深くかかわり、演奏活動が途絶えだがちになってしまった。

彼は温厚で真摯な性格から、若い音楽家に積極的な手助けをする。千住真理子や諏訪内晶子がその著書あるいは思い出話としてスターンとの出会いを印象的に語っている。1996年に発足した宮崎音楽祭には初期から深く関わり、子供達と熱心に向き合った。2001年9月22日、心不全のためニューヨークの病院で死去、享年81。