私、小児科医をしています。耳鼻咽喉科の専門ではないのですが・・
バイオリンを弾くことによって難聴にはなることはない、またはなり易いということはないのではないかと思います。そのような症例を私自身経験したことはありませんし、学会等でも問題にされたことはないように思います。バイオリン演奏時、バイオリンの表板・裏板と垂直な方向に、一番大きな音が出ると思いますが、耳はその方向とは、直交する方向に位置します。また、ヘッドフォンのように密閉空間で音の負荷を受け続けるわけではないことも、難聴になり易いとは言えない一つの理由だと思います(一方、ヘッドフォンでヘビメタを長時間聴いたりすると、聴力障害は十分生じえます)。
勿論、長年にわたって、大きな音量を聴き続けることにより、難聴は起きえますが、その場合、中耳炎ではなく、感音性難聴といって、高音域から聴力が衰えて参ります。中耳の問題の場合は、通常低音域から聴こえにくくなります。中耳炎は、感染によるもの、ベースに鼻炎のあるもの、耳管の機能異常にともなうもの等があり、音の刺激により生じることは通常ないように思います。
tamaさんの経験された一時的な難聴は、突発性難聴というウイルス感染等に伴う問題で、バイオリン演奏とは関係ない問題のように思えます。
私自身、私の娘にも、6才の頃からためらわずバイオリンを練習させました。中学生の時にバイオリンのレッスンを止めてしまいましたが、聴力障害はないようです(笑)。
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