仕事の都合上、返信かなり遅れました。有名奏者の写真が雑誌や本などに写っているのを見るとき、私はすぐにどの弦を使っているのかな?に眼がいきます。クレーメルならば、ウエストミンスターの0.275とヤーガーAのフォルテは誰でもわかりますが、オリーブのD線のアルミとG線、実はよくわからない。ムターも同じで、G線とD線は明らかにドミナントですが、E線とA線はよくわかならい。(わからないままで、私は良いです。)有名奏者を真似て、それを入り口に弦のチョイスがあって良いと思いますが、それをやったところで、ほとんど上手くいかないんですよね。どうして上手くいかないかを考える所も演奏の一部であると私は強く感じます。(ドミナントにゴールドブラカットも同じで、実に鳴るんですが、それで弾きにくいパッセージを弾いてごらんなさい。すべての楽器で皆が言うほど上手くいきませんよ。なんです。)バイオリンって、難しいパッセージを懸命に練習と同時並行で、どうやったらもっと簡単に音が出るのか、鳴りずらい箇所の響きを理想的に得られるのかを考えて試行錯誤するメンドクサイ楽器だと強く感じています。クロイツェルは何度も練習すべき練習曲ですね。パガニーニやイザイのような要素、バッハのような響きはありませんが、純粋に技術とはなにか、弓を弦に置くとはなにかを考えるものです。13番は無表情すぎても駄目であるし、機械的すぎても駄目だし、感情をこめて弾きすぎても練習になってないんですよね。弦と木が響くとは何かを確認する楽曲であるので、弾き始めてから考えては駄目なんですが、いつも弾き始めてから考えることが多いです^0^
あい氏、納得出来るE線が見付かって良かったですね。本当に「エヴァ・ピラッツィ」を使っているのでしょうか?[54136]で、あい氏が少し言及していますが、重音トリル等では楽器のセットアップが結構シビアです。オクターブ重音スケールもシビアだと感じます。師は「フィンガー・アダプター」と言っていました。「フィンガー・アダプター」は、何となく13/24で「Adopted」(運指が養子)で上手く言ったものだと思います。あい氏も毎日練習している筈です。弦のバランスを感じるのに最も簡単なのは、移弦です。GD・AEの重音をUP/DOWN、DOWN/UPで出来るだけ高速に移弦してみます。合わないEだと耳障りで、張力の問題も直ぐに解ります。変化形がオクターブ重音の同移弦です。簡単では無いので不用意に弾くと張力が弱いE線だとE線の音が潰れます。昔から有る練習法では、単線でE線でフェルールにくっ付け、弓を動かさず、移弦だけ行います。重音も同じです。EADGDAEは普通に出来る筈です。EA・AD・DGならそれほどでは有りませんが、EA・DGだと弓を一度浮かす度合いが大きいのでそれほど簡単では有りません。弓の色んな場所で行ってみてから音を出してみると弦のバランスが良く解ります。「クロイツェル13番」と同時期迄には習うので[54154]psに繋がって来ます。https://youtu.be/rHVhaAz7sSM間違った事は言っていないのですが、「逆弓で弾いてみる」のがこの曲の練習ポイントに成ると思います。良く聴くのは「カザルス」「シュタルケル」ですが、新しい録音なら「ヨーヨー・マ」「マイスキー」です。運弓が違います。
pochi さん非常に上手くいきました。内容が長いので手短にしますが、ヴィヴァーチェのEで落ち着きそうです。色んな実験の結果、6:1は基準であって、物理的に数学的には正しいが、他に色んな変数があるため、「どの楽器でも常に6:1である」は正しくないが答えですね。あいps pochiさんは、バッハの無伴奏組曲を聞くとき、どの演奏家の演奏(CD)をよく聞いていますか?(実は、チェロあまり詳しくないんです・・・)
pochi さんいろいろ助言ありがとうございます。取り急ぎ、御礼申し上げます。あい
http://fstrings.com/board/index.asp?id=54104#54137あい氏、駒の角度も大切だと思います。@正しくは、https://woodsoundstudio.com/images/violin-measurements.jpg330mmの楽器は大きめで327〜328mmが多いと思います。胴長355〜356mmが標準です。A簡易的には、http://www.gussetviolins.com/correctangle.gifB駒の高さも関係します。http://kuijkenviolins.com/images/tension/illustraties022.jpg@なら158度です。弦の素材と張力バランスは楽器の鳴りに大きく影響します。===========駒の位置は、http://www.lutherie.net/bridge_ft_plcmnt.jpg魂柱の位置との関連性が強いので、どちらでセットUPするのかは、奏者の注文が有ったとしても職人次第です。===========GDAEの弦の張力が同じなら、弦の太さからE線は駒寄り、G線は指板寄りが「サウンドポイント」に成りますが、差が大きいと弾きにくいので、張力はG<D<A<Eに成って居ます。「サウンドポイント」が5mm以内に収まる様にセットアップして有る筈なのですが、実際にはGとEが鳴り易い(駒寄りを弾き易い)楽器が多い様な気がして居ます。楽器の歴史を鑑みると、ヴァイオリンの先祖はDAだけの2弦だったのだそうで、GEは後から付加されたものなのだそうです。ヴィヴァルディの時代の調弦はA=395Hz位だったのだそうですが、E線がガットで剰りに切れ易かったから、高い調弦が出来なかったのが理由だそうです。産業革命以降、線密度一定の良い金属E線が供給される様に成って、調弦が矢鱈と高く成ったのだそうです。「カラヤンチューニング」何てのがその代表格です。440Hzは「赤ちゃんの泣き声」なのだそうです。素材が違えば音色が大きく違いますから、A・Eの過渡性を良くする為にA線に金属弦を使う人も居ます。A線にアジャスタを付ける人も居ますね。http://www.stringadjusters.com/compo_home/image_en.jpgHill型アジャスタを前提とした素材と張力の弦を使うのでは無いでしょうか?以上から、他の線とのバランスでE線を決めるのであって、E線単独でどの弦が良いのかを試行錯誤するのはナンセンスだと思います。===========ヴォルフが強い楽器だとD線かG線に「ヴォルフキラー」の代わりにアジャスタhttps://www.thomann.de/thumb/opengraph/pics/prod/200968.jpgを付ける人が居ます。ヴァイオリンは「C」付近に問題を孕んでいますね。
続けて、、、アジャスターについても、色々考えました。ヒル足のものは、現在色んなメーカーから出ていますが、(素材や重さの違いはあるのですが)足の高さの違いで下向きの駒にかかる力が変化するということがわかりました。角度でいえば、ほぼ変わらないほどのものなのですが、明らかに変わりました。L字アジャスターの場合、前に突き出す分だけ張力が弱くなるのに、好んで使われる方がいるので、そういう楽器なのだろう(そうすることで響く)と感じました。とにかく、これ!という答えが見つかるまで、”いじる”しかなさそうですね・・・
pochi さんテールピースの位置は昨年、今年かけミリ単位で動かして結果を得ました。数台で実験しましたが、基本たる1/6がすべて善ではなさそうです。とにかく、テールガットを短くしたり長くすること自体は時間はかからくても、結果行った行為が良かったか悪かったかを判断する時間が、あまりにもかかる作業だということ、そのほかの変数(弦のチョイスや駒位置等を含む)が多く、何かを固定して考える作業になりました。バッハのような楽曲の場合、多少楽器のバランス(調整)が悪くれもそれなりに鳴りますが、もっと技術的な曲、特にトリルを用いるもの(グラズノフやタルティーニ)Gのハイポジション(パガニーニとかシベリウス)、あとは、ベートーヴェンのソナタで使う美しい和音など、調整された楽器でないと思った通りの音にならないんです。(色々わかったことをノートにメモったのですが、まだまとめていません。)これまで、(私の場合)松脂にあまりこだわらないで、ギヨームとかベルナルデルを使ってきました。が、最近は色んな松脂を試しています。勉強中です(いつ終わるのかなぁ〜〜〜)。
あい氏、駒の素材で音色が違うのは当然、木の密度が高く古い楓を使うのですが、裏ワザで低音の油で揚げるという手法が有る事を紹介したところ、中国の胡弓では「油煎駒」として当たり前だと指摘を受けました。http://www.fstrings.com/board/index.asp?id=42731#42752E線の場合、駒に象牙を仕込むかどうかでも、若干は音質が違うでしょう。「駒の位置」≒「魂柱の位置」ですから、音が違うのは当たり前です。駒からテイルピース迄の弦の適切な長さは弦長の1/6とされているのですが、https://cremonak.exblog.jp/18895669/実は楽器に依って違って、1/6とも限らなくて音質に影響が有ります。実験するしか有りませんが、経験則としてはテイルピースガットが短め、即ち駒からテイルピース迄の弦の長さが長め、の方が良い様な気がしています。そもそもリードが有るので音程は合いません。テイルピース自体は「全弦アジャスタ付金属製」が必ずしも悪いとは言い切れず、極端な人はわざわざ最も安い「プラスティック製」を使っています。重量が関係しますが「裏彫」が出来るので軽くする事は可能です。https://ameblo.jp/idealtone/entry-12132178053.htmlhttps://cremonak.exblog.jp/18850877/「鳩サブレ」みたいなテイルピースも有りますね。https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/b0/3f29335f85ee0b1699982ff22ac10ec3.jpg「ウエストミンスター」は安めの所なら、https://stringslab-com.easy-myshop.jp/c-item-detail?ic=Westminster-Vnこちらにも有ります。最初に戻りますが、「昔、シェリングとかスターンとかグリュミオー、ミルシテインなどの時代で、ゴールドブラカット」と、「現代のゴールドブラカット」は太さが同じmittel 0.26mmとされていても違う商品です。
pochi さんA線は数年前まで悩んでいたテーマでしたが、ナット交換で改善されました。高さの問題もありますね。弦の選択は、単に弦の交換で変化して上手くいくこともありますが、それ以外の要素(駒、駒位置、駒の作りテールピースの位置、素材、フレンチ型かヒル型(角度))、あとはD線にシルバーを用いるか、アルミにするか・・・楽器が一番心地よい状態になる決定打のような要素があるように思えます。なかなか、決定打が何なのか気づかないんですよね。んーむずい-0-私の場合、G線で張力の強い弦を張ると全部鳴らなくなるんです。程よい張力の弦が見つかったので、ある程度うまくいったなあ〜です。カプランは問い合わせてみます。ありがとうございます。
あい氏は巻線用のビニールケースを持って居ないのですか?最近は見掛けませんが、工房で沢山弦を買うと呉れる事が有りました。[54112]に有る通り、カプラン(ゴールデンスパイラル)は未だ販売されて居ます。A線で悩む人は多いのですが、E線で悩む人は少ない様な気がします。==========この掲示板でYoutubeのチャンネル登録要請って、何なのでしょう?
「ウエストミンスター」は張力強めの弦です。今度試します。「ゴールド/ワンダートーン」の方が「ゴールドブロカット」よりホンの少し張力強めに感じます。ゴールドはmittelとstarkを試しました。mittelは無難。starkは針金のように鳴りますね。両者共に、バイオリンケースに入ってます。「カプランソロ」ゴールデンスパイラルと同ソロはわかります。ソロの名が付かない方は生産中止です。好きな弦だったのに・・・最後の2本とってありますが、そのうち錆びますな・・・「ペーターインフェルド錫メッキ」プラチナの方が私は好きです。値段を気にしないのなら「オブリガート」、「オリーブ」より若干太めだと思います。切れるのが怖い弦の一つです。「インフェルド赤金メッキ」悪くない弦です。インフェルドの青のEの方が使う頻度が高いです。その他、ヤーガーとかヒルとか、ヴィルトゥオーゾのE線も良いですが、決定打がないんですよね。ヘリコアのEはぶっきらぼうですが、良いE線だと思います。ただいま、曲によりチョイスするスタイルになっています。
http://fstrings.com/board/index.asp?id=54104#54113あい氏、「ウエストミンスター」は張力強めの弦です。https://www.soundscape-net.com/?pid=74613890「ゴールド/ワンダートーン」の方が「ゴールドブロカット」よりホンの少し張力強めに感じます。https://i-love-strings.com/?pid=82263931定番中の定番ですが、安い弦の代表だったのに値段が高過ぎます。「カプランソロ」https://i-love-strings.com/?pid=13104938御存知だと思います。「ペーターインフェルド錫メッキ」https://i-love-strings.com/?pid=61149510耐久性も有りますが、音色に好き好きが有ると思います。値段を気にしないのなら「オブリガート」https://i-love-strings.com/?pid=60097974「オリーブ」より若干太めだと思います。「インフェルド赤金メッキ」https://i-love-strings.com/?pid=60017099「オブリガート」より若干太めだと思います。「オブリガート」よりは値段が安めです。「アリコア」https://www.concordmusic.com/products/aricore-e-violin-string-steel使った事が無い弦です。その昔、20種類程のE線セットが有ったのですが、無くなりましたね。
pochiさまお久しぶりです。ゴールドブラカット0.26の方が0.27に比べ弾きやすく、響きも良い。それはそうなんです。が、大きい曲のときに、弦が少しだけ弱いんです。じゃあ、0.27が完璧か?と言われれば、そうじゃない。ゴールドブラカット0.265が欲しいです。ヴィヴァーチェは良い弦ですね。ゴールドブラカットとは違いますが、弾きやすく音が出しやすいです。色々(市販されているものはほとんど試したのですが、試していないのが最新のものと、ウエストミンスターくらいです。)他の弦(A,D,G)との相関もあったりで、備忘録作ってます(^0^)張力をギリギリまで落としたいので、いろんな弦を取り換えては張ってみています。最近は、ナイロン系やガット系の意識はあまりなくなり、一番具合の良いものだけを使おうと考えられるようになりました。あい
http://fstrings.com/board/index.asp?id=54104#54109あい氏、嘗てよくお話したあい氏ならお久しぶりです。E線は他の弦との張力バランスが有り、一概に「ゴールドブロカット」https://i-love-strings.com/?pid=465308791ダース\2,365が良いとは言い切れません。張力が極めて強い「エヴァ・ピラッツィ」https://i-love-strings.com/?pid=68295848と合わせるなら「ゴールドブロカット」0.26mmでは明らかに張力不足です。0.27mmは0.26mmとは違ってギスギスした音です。「エヴァ・ピラッツィ」には、安いところなら「コレルリ・アライアンス・ヴィヴァーチェE」https://i-love-strings.com/?pid=13105027のと張力バランスが良いと思います。張力が強過ぎて好きでは有りません。「ドミナント」のmitttelとの相性は「ゴールドブロカット」0.26mmが張力バランス的に良いと思います。https://i-love-strings.com/?pid=67715275セットにするなら交換頻度からE線3本有った方が良いと思います。「ドミナント」は張った当初はキンキンしますが、2〜3日で落ち着いて、レスポンスが良く大音量、値段も安いから、よく使われています。但し、音色的耐久性に欠け、発音が悪く成り、音がデッドに成って「押さえ付けて弾く悪い癖が付き易い」弦だと思います。1ヶ月程度で張り替えると良いのですが、徐々に劣化して劣化ポイントが解りにくいのが欠点です。「ゴールドブロカット」は東欧経済が傾いてボロくなったので、当時は安かった「ゴールド/ワンダートーン」https://i-love-strings.com/?pid=82263931や「カプラン」https://i-love-strings.com/?pid=12871818を使う人が多かったのですよ。「カプラン」は音がよく伸びます。「ゴールドブロカットE」+「ドミナントADG」が流行る前は「HillのE」+「オイドクサ」が定番でした。https://i-love-strings.com/?pid=79687281値段が高くなってしまいました。https://i-love-strings.com/?pid=13723735こちらにはゲージが有りません。「ゴールドブロカットE」の耐久性は「ゴールド/ワンダートーン」よりも少し長持ちだと思います。「ゴールド/ワンダートーン」は非常に錆び易いと思います。耐久性だけの弦も有りますね。「クロムコア」https://i-love-strings.com/?pid=13103147兎に角丈夫です。上手く合えば若しかしたら音色もガット弦と上手く嵌るかも知れませんが、安くは無いので買ってみる気には成れません。
良い楽器にゴールドブラカット0.26を張ると、レスポンスもレゾナンスも非常に良く、耳に心地良い音が楽しめます。たまに他の銘柄のE線と比較しつつ、ゴールドブラカット0.26を長年愛用していますが、音色、音量、レスポンスのバランスの良さ、コスパの良さという点で、比類なきE線だと思います。
ばろんさん、pochiさんご返信ありがとうございます。ここ半年ばかり、色々な弦を試していて、E線については、はじめはゴールドブラカットを避けてやっていたんですが、色んな理由でゴールドブラカットのことを考えることになりました。ゴールドブラカットという弦の良さは素直にいい音がします。楽器に合う合わないの差は当然生じますが、とても良い弦だと思いました。テールピースの素材も、傾斜が深いか浅いかでもガラッと響きが変わりますよね。とても時間のかかる作業だなあ。と改めて感じました。上手く表現できていませんが、楽器が安くても高くても、いずれにしても(できるだけ)最高の調整がされている楽器であれば、いい響きがしますね。
1970年代迄と1980年代とそれ以降のゴールドブロカットは夫々時代に依って違う様に思います。東ドイツ製で東側経済が悪くなった時品質が落ちて、1980年代はボロかった様に思います。従って、シェリングとかスターンとかグリュミオー、ミルシテインなどの時代のゴールドブロカットと現代のゴールドブロカットは違うと思います。mittelは0.26mmです。
ゴールドブラカット0.26=標準ゲージ、だと認識しています。ゴールドブラカット0.26は、ハイフェッツなど往年の名手が長年愛用していたE線であり、現代においても、理想的なE線の1つだと思います。私の場合、練習量が少ないこともあり、ゴールドブラカット0.26は3か月少々持ちこたえてくれます。
どなたか教えて欲しいのですが、昔、シェリングとかスターンとかグリュミオー、ミルシテインなどの時代で、ゴールドブラカットのmittel、mediumとは、0.26のことですか?もしくは、0.27のことですか?唐突にすみません。
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