ちょっと遅かったか。最近このページを見ていないもので・・・。
製品の悪口を言うのは非常に気が引けるのですが、つい。
「リベロ」は、楽器周辺部の振動を妨げないという理論上、極めて画期的で実用的な肩当てだとは思います。
しかしながら、最近の信頼できる情報ですと、ハードな使用によって楽器本体(詳しく言えばエンドピン下部のパーフリング外枠周辺)が破損・欠損する可能性が極めて高く、実例もありますので、もし高価な楽器に合わせるのでしたらお勧めできません。
なで肩ということですが、「高さ」を求められるのでしたら、ウルフのヴィオラ兼用モデルが最も向いています。音質的な理論で「振動を妨げない」ものをお探しなら、「マッハワン」「アルティノ」「クリスティーノ」あたりがベストです。ただ、前者は非常に高価であり、後2者は日本であまり売っていません。ポイントは、「軽さ」「剛性の低さ」「足に大きなゴムを使用していない」という3点でしょう。
ホントは言いたくないんですが、ウラワザもあります。前出3点の製品以上に音・振動を留めない肩当てがあるんです。それは・・・・・・・・・じつはKUNなんですね。ただし、4分の3向けの分数モデルです。これは実験に基づいているので、試せば実感していただけるとは思いますが。ただしこの場合、肩当てを比較的深い位置に取り付ける人や、高さを求める人には向きません。
っていうか本来、楽器というのはガッチリ挿んで固定するものではなく、肩の上に載せ、体全体で支えながら演奏するものでしょう。それを理解して肩当てを使用している人と、そうでない人の演奏には、特にボウイングに関して、大きな落差があるように思います。楽器の振動のことも含め、最近プロ奏者に肩当て不使用の人が増えているのは、そうした事情によるのではないでしょうか、ね。
ちなみに私が肩当てを使う理由は、「美しい新作楽器の裏板ニスを傷つけたくない」、「クレーメル様は肩当てを使用している」というミーハーなものです。念のため・・・。
|