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内枠式・外枠式 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 3 Comments
[19503]

内枠式・外枠式

投稿日時:2005年02月27日 01:50
投稿者:ゴールド(ID:JElxdik)
友人に録画してもらったあるテレビ番組(ヴァイオリン関連の特集番組)を見ていたら、現代クレモナを代表するヴァイオリン製作者のGBモラッシーが出演していました。
その番組の中で、GBモラッシーが、ヴァイオリンの製作工程を実演&解説するシーンがあったのですが、なんと「外枠式」の作り方をしていました。
ストラディヴァリ、ガルネリなどのオールドのクレモナの名器はすべて内枠式で作られていたそうですし、現代でも、製作精度を追求した本格的な(完全手工の)新作ヴァイオリンは、大半が内枠式で製作されていると聞いていたので、GBモラッシーも当然内枠式で作っていると思っていましたが、なんと外枠式で作っていたので、非常に驚きました。
ちなみに、その番組にはフランチェスコ・ビソロッティーも出演していましたが、ビソロッティーは内枠式で製作していました。
外枠式は大量生産向きで製作精度が低くなりがち、というイメージがあります。内枠式でも外枠式でも、経験を積んで熟練していればどちらの方式でも精度の高いヴァイオリンが作れる、という意見を聞いたことがありますが、自分の知る限りでは、内枠式の方が精度の高いヴァイオリンが作れるという意見が多いように思います。日本国内のヴァイオリンメーカーや個人の職人さんの製作するところを見ていても、完全手工品は内枠式を採用しているように思います。
GBモラッシーはすでに1,000本の楽器を製作しているそうですが、このように非常に多作なのは外枠式を採用していることも多少は影響しているのでしょうか?
【ご参考】
[19505]

Re: 内枠式・外枠式

投稿日時:2005年02月27日 06:28
投稿者:中国の・・・(ID:MGAxmHA)
 確かに1800年台前半までのイタリアの楽器は内枠で作られていました。それはただ単に外枠式の方法を知らなかっただけで、製作精度どうこう言う問題ではありません。恐らく外枠は1820年ごろとか30年ごろにフランスから導入されたのが初めてでしょう。有名なモダンイタリーのメーカーも外枠を採用しています。製作精度に関しては両方とも変わりません。むしろ私は外枠の方が最初に理想としている形に近づけていくのが容易だとも思ってますし、スピードも外枠の方が早く出来ます。ただ型を用意するのが面倒とも言えます。横板を曲げるのが下手な人は内枠の方が向いているかもしれません。外枠の方が精度が低いという人は単に下手なだけでしょう。
[19506]

Re: 内枠式・外枠式

投稿日時:2005年02月27日 07:28
投稿者:バスコ(ID:JhIQOWQ)
たしか、ボローニャでは今も外枠式で作ってるんじゃないか?
外枠式=精度が低い、という通説は、ミレクールあたりの量産品が外枠式で作られていたせいでしょう。外枠式だから精度が低かったんじゃなくて、量産品だから精度が低かったんですね。
[19515]

Re: 内枠式・外枠式

投稿日時:2005年02月28日 10:54
投稿者:QB(ID:JABSUZI)
>外枠式=精度が低い、という通説は

佐々木氏のHPの影響も有ると思います。
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/qa/form.htm

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