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貸与されたバイオリンの取り扱い(リスク分担) | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 2 Comments
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貸与されたバイオリンの取り扱い(リスク分担)

投稿日時:2006年12月02日 17:49
投稿者:モノクロ(ID:OZURk4k)
ふと疑問に思ったことがあるので書かせていただきます。
楽器のコレクターなどから無償で貸与されたバイオリンの取り扱い(リスク分担)についてです。
どんなに大事に扱っていても、演奏していれば、手や体の当たる部分のニスが剥げてきたり、松脂や汗の影響で楽器が汚れてきたりします。
何千万円もするような高額な名器の場合は、無償貸与の契約書を取り交わして、その中にリスク分担のことが書いてあると思われますが、特に契約書を取り交わさずに貸し手の厚意により無償でバイオリンを借りた場合、借り手はどの程度まで補修費(修繕費)を負担しなければならないのでしょうか?

①ハイポジションを弾いたときに左手が当たる部分のニスが剥げてきた場合
②肩当てを使わずに演奏していて、裏板の肩の当たる部分のニスに洋服の生地の跡がついたり、裏板のニスの光沢が失われた場合。あるいは、ニスにシワが寄ったり剥げてきたりした場合
③Cコーナーに、演奏中のボウイングの乱れによって弓のフロッグがぶつかってキズをつけた場合

上記の①~③のような状況が生じた場合のリスク分担についてご存知の方がいらしたら教えて下さい。
【ご参考】
[30575]

Re: 貸与されたバイオリンの取り扱い(リスク分担)

投稿日時:2006年12月05日 01:47
投稿者:ルジェーリ(ID:EgVwkmA)
楽器の無償貸与を経験したものです。
リスク分担に取り決めがあるのかどうかは存じませんが、私の場合のことを書かせていただきます。すこしでもご参考になれば。

楽器を無償貸与、ということですが、楽器は演奏してこそ価値がでるのですし、弾かずに飾ってあると楽器自体の質も落ちてきます。
無償貸与、とはいえ、貸す方にも「楽器を弾きこんでメンテしてもらえる」というメリットがあるということです。

なので、①の場合などの、いわゆる通常使用での消耗は許される範囲だと思います。
②はどうでしょうかね。光沢が失われるくらいであれば、通常使用に入れてもいいかな?でも普通に使っていれば数年でニスがはげてしまうなんてことはないと思うので、こんなのは演奏者のほうに何か問題がありそうですね。ということで、私なら自分で修繕費を持つと思います。
③の場合。これはすっかり自分が悪いのですから、自前で修理しましょう。

私の場合は、楽器の万一の場合の盗難や修理の保険料をいくらか負担しました。数年間使わせてもらいましたが、その間の調整などのメンテナンスは自分で払いました。返す時にはもういちど調整してもらって、最善の状態で返却しました。

リスク分担、といっても決まりは無いと思うので、こんなところで中途半端な体験談を聞くより、借りる時にしっかり責任については貸してくださる側と話し合うべきだと思いますよ☆

いろいろと偉そうに失礼しました;;
すばらしい楽器を借りられる、というのは演奏家にとって本当に貴重な体験ですよね!
[30593]

Re: 貸与されたバイオリンの取り扱い(リスク分担)

投稿日時:2006年12月05日 21:13
投稿者:モノクロ(ID:OZURk4k)
ルジェーリ様お返事をいただきましてありがとうございます。
ルジェーリ様は実際に無償で貸与された経験がおありとのことですね。
バイオリンの無償貸与と聞くと、普通は、オールドやモダンの名器を想像されると思いますが、コンテンポラリー(新作)を無償で貸し出してくれるという人が身近にいるのです。
価格的には250~300万円程度のイタリーの著名な製作者による新作ヴァイオリンを何本も所有している人なのですが、ちょっと変わったところがあって、オールドとかモダンの名器には興味が無いようで、新作バイオリンだけを収集しているようです。
その人の家に行ったときに、時々弾かせてもらってますが、冗談で「ただ飾って置いておくなんて楽器がかわいそうですね。こんなにいい音が出るのだから、もっと弾いてあげた方がいいのでは?」と言ったところ、「それじゃー、どれか1本貸してあげようか。うちのは全部楽器保険に入っているから何かあっても大丈夫だよ。」という話になりました。
それで、相手の気が変わらないうちがいいだろうと思い、何本か弾いた中で一番音色が好きだったバイオリンを1本借りてきました。
楽器保険に入っているとは言っても、誤って壊したりしたら怖いので長く借りるつもりは無いのですが、自分が持っている楽器との性能の差はいかんともしがたいものがあり、相手の気が変わらなければ、しばらくの間借りたいとも思ってます。
クレモナ新作らしいピカピカ・テカテカの艶やかなニスのバイオリンなのですが、しばらく弾いていれば、そのうちに肩や手が当たる部分のニスの艶が減ったり、ニスにキズがついたりしてくると思うのです。
まだ2週間ぐらいしか弾いてませんが、毎日2週間弾いただけでも、裏板のニスに洋服の生地の跡というか布がこすれたような跡がちょっとついたような感じになってます。
楽器を返却したときに、貸してくれた人から、急に「なんだこのキズは!どうしてくれるんだ!」とか言われたらどうしようと思い、無償で楽器を借りた場合の一般論としてお尋ねした次第です。
①とか②のようなことは、いくら慎重に楽器を取り扱ったとしても、楽器として弾いている以上必然的に起こることなので、これは許してもらえそうですね。
③のようなキズだけはつけないように慎重に演奏してますが、万が一ぶつけたときは、ニスの修理代はこちらで負担しますのでごめんなさい、ということで納得してもらうしかないですよね。
高価なオールドとかモダンを借りた場合も、いろいろと気を遣うと思いますが、ピカピカの新作イタリーも別な意味でエライ気を遣ってしまいます。自分のお金でこういう楽器が買えればいいのですけど、なかなか・・・。