[16369]
アルティーダについて
投稿日時:2004年09月22日 07:18
投稿者:万年初級者(ID:MAcDF4M)
世情に疎くて、先日YAMAHA銀座店に行って初めて存在を知ったのですが、時間がなかったので試奏はしていません。
「予算100万で一生ものの楽器」スレッドのヘンデルおばさん投稿記事[15284]
で書かれている7月28日紀尾井ホールのスーパーバイオリンアンサンブルはブラビオールではなくこのアルティーダの発売イベントだったのですね。上記スレッドではその後の発言もブラビとされているので、アルティーダの方はどうなのか気になりました。
試奏された方、感想をお聞かせ下さい。
「予算100万で一生ものの楽器」スレッドのヘンデルおばさん投稿記事[15284]
[15284]
Re: ブラビオール、聴きましたよ
投稿日時:2004年08月28日 22:26
投稿者:ヘンデルおばさん(ID:l1WRSRA)
7月28日の紀尾井ホールのスーパーバイオリンアンサンブルに行きました。著名な演奏家たちがオール・ブラビオールでアンサンブルするという
めずらしい趣向のコンサートでした。
内容はとても楽しいもので子供も満足。会場に楽器も展示され、触ることもできました。一流演奏家が大ホールで奏でたブラビの音色ですが・・・
高音はパワーがありましたが、低音は弾きにくそうで、音の出も今ひとつかな、という印象です。席はセンターの後方でした。新作なので、硬さは仕方ないのかな、という感じです。
めずらしい趣向のコンサートでした。
内容はとても楽しいもので子供も満足。会場に楽器も展示され、触ることもできました。一流演奏家が大ホールで奏でたブラビの音色ですが・・・
高音はパワーがありましたが、低音は弾きにくそうで、音の出も今ひとつかな、という印象です。席はセンターの後方でした。新作なので、硬さは仕方ないのかな、という感じです。
試奏された方、感想をお聞かせ下さい。
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[17409]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年11月15日 22:38
投稿者:kuro(ID:MEJYMiU)
先日の弦楽器フェアで展示されていたので少しだけ触ってみたのですが・・・
世にも不思議な楽器、とでもいうのか・・・
確かに、音量が豊かとは言えないでしょう。
代わりに、表現のオーヴァーな方なら『白蝋病になる』とでも言うかも。
楽器を支える左手にピリピリと細かい振動がくるのです。
他社の、どっしりとした大音量で鳴る楽器でもあんな振動はありませんでしたし、
今使っている国産品でも生じません。
少なくとも、心地よいと言えるものではないと思います。
『なんでこんなものを開発してこの値段をつけて売る訳?!』というのが
一番ストレートな感想でした。
でも、誰か購入した方がいらっしゃるのでしょうか…?
世にも不思議な楽器、とでもいうのか・・・
確かに、音量が豊かとは言えないでしょう。
代わりに、表現のオーヴァーな方なら『白蝋病になる』とでも言うかも。
楽器を支える左手にピリピリと細かい振動がくるのです。
他社の、どっしりとした大音量で鳴る楽器でもあんな振動はありませんでしたし、
今使っている国産品でも生じません。
少なくとも、心地よいと言えるものではないと思います。
『なんでこんなものを開発してこの値段をつけて売る訳?!』というのが
一番ストレートな感想でした。
でも、誰か購入した方がいらっしゃるのでしょうか…?
[17465]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年11月17日 07:36
投稿者:edo(ID:VEAjIiA)
購入はしていませんが、、興味をもっています。
(スレッドを読むと、迷いが増大しますが。。。)
銀座店で2回、今回の弦楽器フェアでも2日間通って弾いてみたのですが私は気に入っています。フェアで弾いたとき、私が鈍感なのかも知れませんが変な振動は気がつきませんでした。ヤマハブースの対面にクレモナ製のバイオリンが展示してあったので何度か往復して確認してみました。音量は互角。音色のつやは、イタリアクレモナとは異なっていますが、ダイナミックレンジや音色の変化は、むしろアルテイーダのほうがあったと思っています。
オールドバイオリンと比較してしまうと、求めるものがあまりに違うので、わからなくなりますが、新作同士を比べたときには、性能だけ見ればアルテイーダも脈ありと判断しています。
(スレッドを読むと、迷いが増大しますが。。。)
銀座店で2回、今回の弦楽器フェアでも2日間通って弾いてみたのですが私は気に入っています。フェアで弾いたとき、私が鈍感なのかも知れませんが変な振動は気がつきませんでした。ヤマハブースの対面にクレモナ製のバイオリンが展示してあったので何度か往復して確認してみました。音量は互角。音色のつやは、イタリアクレモナとは異なっていますが、ダイナミックレンジや音色の変化は、むしろアルテイーダのほうがあったと思っています。
オールドバイオリンと比較してしまうと、求めるものがあまりに違うので、わからなくなりますが、新作同士を比べたときには、性能だけ見ればアルテイーダも脈ありと判断しています。
[17466]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年11月17日 08:56
投稿者:こえだ(ID:ElNnGCA)
私も試奏してみました。
ストラドモデルよりガルネリモデルの方がタイプです。
でも、同価格帯で選ぶなら、橋本剛俊さんの楽器の方が好きです。
橋本さんの楽器は、以前銀座の山野楽器で試奏できたので、銀座へ行かれたら試してみる価値ありだと思います。
ストラドモデルよりガルネリモデルの方がタイプです。
でも、同価格帯で選ぶなら、橋本剛俊さんの楽器の方が好きです。
橋本さんの楽器は、以前銀座の山野楽器で試奏できたので、銀座へ行かれたら試してみる価値ありだと思います。
[18130]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月23日 20:06
投稿者:海派(ID:NDUBRGg)
先月発売された弦楽器雑誌「サラサーテ(Vol.6)」のP89に、ヤマハの「アルティーダ」がコンクールでの入賞を果たすなど各方面で高い評価を受けています、と書かれています。ただ、このコンクールというのは、「演奏のコンクール」なのか「ヴァイオリン製作コンクール」なのかはわかりません。
演奏のコンクールで、演奏者がアルティーダーを使用して入賞した、というのであれば、それはあまり大きなニュースだとは言えませんね。演奏のコンクールでは、あくまでも演奏(者)の良し悪しを判定しているわけですから。
ヴァイオリン製作コンクールでアルティーダが入賞した、ということであれば、これはビッグニュースと言えるでしょう。でも、半手工(半機械製)のアルティーダが製作コンクールで入賞できるのであれば、もっと高価な手工品であるSUZUKIのエヴィデンス№2000(定価150万円)や、ピグマリウスやリバースの高級品(定価150~200万円)も余裕で入賞できるのではないかと思われます。
SUZUKIバイオリン製造㈱や㈱ビオリーノ(文京楽器系列)の第一級の職人さんが、「個人名で」海外のヴァイオリン製作コンクールに応募したら、上位入賞できそうな気がしますが、そういう例はないのでしょうかね~。
このあたりの情報に詳しい方がいたら投稿して下さい。それでは、また。
演奏のコンクールで、演奏者がアルティーダーを使用して入賞した、というのであれば、それはあまり大きなニュースだとは言えませんね。演奏のコンクールでは、あくまでも演奏(者)の良し悪しを判定しているわけですから。
ヴァイオリン製作コンクールでアルティーダが入賞した、ということであれば、これはビッグニュースと言えるでしょう。でも、半手工(半機械製)のアルティーダが製作コンクールで入賞できるのであれば、もっと高価な手工品であるSUZUKIのエヴィデンス№2000(定価150万円)や、ピグマリウスやリバースの高級品(定価150~200万円)も余裕で入賞できるのではないかと思われます。
SUZUKIバイオリン製造㈱や㈱ビオリーノ(文京楽器系列)の第一級の職人さんが、「個人名で」海外のヴァイオリン製作コンクールに応募したら、上位入賞できそうな気がしますが、そういう例はないのでしょうかね~。
このあたりの情報に詳しい方がいたら投稿して下さい。それでは、また。
[18135]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月24日 08:45
投稿者:ぼこ(ID:I0E0WAg)
海派さんがお書きになった
「SUZUKIのエヴィデンス№2000や、ピグマリウスやリバースの高級品も余裕で入賞できるのではないかと思われます。
SUZUKIバイオリン製造㈱や㈱ビオリーノ(文京楽器系列)の第一級の職人さんが、「個人名で」海外のヴァイオリン製作コンクールに応募したら、上位入賞できそうな気がしますが、そういう例はないのでしょうかね~」
このことは、以前から疑問に思っていました。ヴァイオリン製作者がクレモナに修行に行き、楽器製作に精進し、作り上げた楽器が、SUZUKIバイオリン製造㈱や㈱ビオリーノ(文京楽器系列)の第一級の職人さんとそんなに技術の差があるとも思えないのです。それなのに他のスレッドに書かれているように、SUZUKIのエヴィデンス№2000や、ピグマリウスやリバースの高級品 の方がはるかにすばらしい音がするとおっしゃるのは、なぜなんでしょうか?
「原料の木が他には決して手に入らないくらいよいものを使っている」位の理由しか思いつきません(本当かはわかりませんが)
もし、自分がSUZUKIやピグマリウスやリバースの高級品の製作者ならば、即座にその会社を辞めて、会社の利益のためではなく、自分の名声と利益のために個人の工房をひらくと思うのですが。バイオリン製作者にとって自分の名前でなく会社の名前の残るバイオリンを製作して生きがいがあるのでしょうか?
それとも、会社に入る際に「辞める場合には二度とバイオリンを製作してはいけない」という契約をさせられているのですかね。
「SUZUKIのエヴィデンス№2000や、ピグマリウスやリバースの高級品も余裕で入賞できるのではないかと思われます。
SUZUKIバイオリン製造㈱や㈱ビオリーノ(文京楽器系列)の第一級の職人さんが、「個人名で」海外のヴァイオリン製作コンクールに応募したら、上位入賞できそうな気がしますが、そういう例はないのでしょうかね~」
このことは、以前から疑問に思っていました。ヴァイオリン製作者がクレモナに修行に行き、楽器製作に精進し、作り上げた楽器が、SUZUKIバイオリン製造㈱や㈱ビオリーノ(文京楽器系列)の第一級の職人さんとそんなに技術の差があるとも思えないのです。それなのに他のスレッドに書かれているように、SUZUKIのエヴィデンス№2000や、ピグマリウスやリバースの高級品 の方がはるかにすばらしい音がするとおっしゃるのは、なぜなんでしょうか?
「原料の木が他には決して手に入らないくらいよいものを使っている」位の理由しか思いつきません(本当かはわかりませんが)
もし、自分がSUZUKIやピグマリウスやリバースの高級品の製作者ならば、即座にその会社を辞めて、会社の利益のためではなく、自分の名声と利益のために個人の工房をひらくと思うのですが。バイオリン製作者にとって自分の名前でなく会社の名前の残るバイオリンを製作して生きがいがあるのでしょうか?
それとも、会社に入る際に「辞める場合には二度とバイオリンを製作してはいけない」という契約をさせられているのですかね。
[18136]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月24日 11:32
投稿者:♪(ID:GEYYmQI)
>SUZUKIのエヴィデンス?2000や、ピグマリウスやリバースの高級品 の方が
>はるかにすばらしい音がするとおっしゃるのは、なぜなんでしょうか?
勘違いです。
>もし、自分がSUZUKIやピグマリウスやリバースの高級品の製作者ならば、
>即座にその会社を辞めて、会社の利益のためではなく、自分の名声と利益のために
>個人の工房をひらくと思うのですが。
それができないというところに、端的に職人の腕の違いがあらわれています。
所詮、量産品のシリーズ系列の楽器はアマチュアのフニャ弾きでもそれなりの音が出るよう設計段階から調整されていますから、プロの使用に耐えるものではありません。
第一印象で「音がいい」というだけでは楽器の出来は判断できません。アマオケでなよなよ弾く癖がついてしまっているアマチュア・プレイヤーにとってはなおさらですね。
>はるかにすばらしい音がするとおっしゃるのは、なぜなんでしょうか?
勘違いです。
>もし、自分がSUZUKIやピグマリウスやリバースの高級品の製作者ならば、
>即座にその会社を辞めて、会社の利益のためではなく、自分の名声と利益のために
>個人の工房をひらくと思うのですが。
それができないというところに、端的に職人の腕の違いがあらわれています。
所詮、量産品のシリーズ系列の楽器はアマチュアのフニャ弾きでもそれなりの音が出るよう設計段階から調整されていますから、プロの使用に耐えるものではありません。
第一印象で「音がいい」というだけでは楽器の出来は判断できません。アマオケでなよなよ弾く癖がついてしまっているアマチュア・プレイヤーにとってはなおさらですね。
[18141]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月24日 17:35
投稿者:rio(ID:I4ZAVUY)
>所詮、量産品のシリーズ系列の楽器は
>アマチュアのフニャ弾きでもそれなりの音が出るよう
>設計段階から調整されていますから、
>プロの使用に耐えるものではありません。
>第一印象で「音がいい」というだけでは楽器の出来は判断できません。
>アマオケでなよなよ弾く癖がついてしまっている
>アマチュア・プレイヤーにとってはなおさらですね。
職業演奏家の方が自分で使う楽器としての
視点ではそのとおりでしょう
カラオケ&自己満足素人演奏家の私とは
考え方がまるっきり違うようですので
ちょっと筆をとります
多分車に例えると
量産品の楽器:大衆車。トヨタ・日産・VW・ベンツなどの大手メーカーの大衆向け車、性能は普通で運転もしやすい。
プロが認める良い楽器:F1マシンのようなレーシングカー、高性能だが、性能を発揮するにはそれ相応の技術も必要。
ということでしょうね。
ならば、私は扱いきれない良い楽器を持つより、適当に楽しめる、中途半端な性能の楽器を選択します。
量産楽器=性能が低い=ダメな楽器
というのは短絡的な発想で
楽器は自分の腕・立場・財力・趣向に応じて選ぶべきものと思いますし
巧く弾くことだけが、アマチュアの目標ではありません。
製作家についても。レーシングカーみたいに、高性能だが扱いにくい楽器を作る製作家は。脚光を浴びるでしょうけれど、弦楽器の普及を目指し、Vnを身近なものにしたいと考える人ならば、量産メーカーに身を置き、製作のベクトルを、大衆化へ向けるならば、それはそれで立派な選択肢だと私はおもいます。
>アマチュアのフニャ弾きでもそれなりの音が出るよう
>設計段階から調整されていますから、
>プロの使用に耐えるものではありません。
>第一印象で「音がいい」というだけでは楽器の出来は判断できません。
>アマオケでなよなよ弾く癖がついてしまっている
>アマチュア・プレイヤーにとってはなおさらですね。
職業演奏家の方が自分で使う楽器としての
視点ではそのとおりでしょう
カラオケ&自己満足素人演奏家の私とは
考え方がまるっきり違うようですので
ちょっと筆をとります
多分車に例えると
量産品の楽器:大衆車。トヨタ・日産・VW・ベンツなどの大手メーカーの大衆向け車、性能は普通で運転もしやすい。
プロが認める良い楽器:F1マシンのようなレーシングカー、高性能だが、性能を発揮するにはそれ相応の技術も必要。
ということでしょうね。
ならば、私は扱いきれない良い楽器を持つより、適当に楽しめる、中途半端な性能の楽器を選択します。
量産楽器=性能が低い=ダメな楽器
というのは短絡的な発想で
楽器は自分の腕・立場・財力・趣向に応じて選ぶべきものと思いますし
巧く弾くことだけが、アマチュアの目標ではありません。
製作家についても。レーシングカーみたいに、高性能だが扱いにくい楽器を作る製作家は。脚光を浴びるでしょうけれど、弦楽器の普及を目指し、Vnを身近なものにしたいと考える人ならば、量産メーカーに身を置き、製作のベクトルを、大衆化へ向けるならば、それはそれで立派な選択肢だと私はおもいます。
[18144]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月24日 19:45
投稿者:sebastian-D(ID:QXM0E1U)
こうした議論は往々にして「楽器は道具である」っていう認識が欠落しがですね。
ならば、扱いやすいのが良い、に決まってます。
そうした観点で楽器選びをされてみては如何でしょうか。
それと、長年楽器屋通いをして思うに一昔前とは違ってそんなに性能の悪い楽器はないように思えます。
もちろんピンキリはありますが。
特にレイトの方は始めに美音を出し難い楽器を選ぶと辛いですよ。
ならば、扱いやすいのが良い、に決まってます。
そうした観点で楽器選びをされてみては如何でしょうか。
それと、長年楽器屋通いをして思うに一昔前とは違ってそんなに性能の悪い楽器はないように思えます。
もちろんピンキリはありますが。
特にレイトの方は始めに美音を出し難い楽器を選ぶと辛いですよ。
[18145]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月24日 19:57
投稿者:天音のパパ(ID:JiQIeBM)
現在、某量産品のバイオリンを購入しようか迷ってる者です。
車のたとえがありましたが、うちは、ヴィッツとベンツと所有してますが、ヴィッツでは、怖くて高速は乗れません。ベンツだと楽です。同じ大衆向け量産品でもずいぶんと違う物です。このスレ、F1カークラスのバイオリンがどうのこうの話は必要ないところだと勝手に思ってますので、、、、
日常の生活に、F1カーは必要ありません。都会のど真ん中住んでいて買い物などの町乗りにベンツが必要なのでしょうか、必要ありません。じゃあ、ヴィッツでいいじゃん。この論理はどこかおかしいです。楽器もそうなります。
企業にお勤めの方でも、格がちがう人はたくさんいます。だいたい、己の利益、名声のために何かをするような人は、ろくでもない人だと私的には、思います。個人だとか、企業人だとかいう話じゃないじゃないでしょ。そんな気持ちで楽器を作ってる人が仮にいたら悲しいことです。
車のたとえがありましたが、うちは、ヴィッツとベンツと所有してますが、ヴィッツでは、怖くて高速は乗れません。ベンツだと楽です。同じ大衆向け量産品でもずいぶんと違う物です。このスレ、F1カークラスのバイオリンがどうのこうの話は必要ないところだと勝手に思ってますので、、、、
日常の生活に、F1カーは必要ありません。都会のど真ん中住んでいて買い物などの町乗りにベンツが必要なのでしょうか、必要ありません。じゃあ、ヴィッツでいいじゃん。この論理はどこかおかしいです。楽器もそうなります。
企業にお勤めの方でも、格がちがう人はたくさんいます。だいたい、己の利益、名声のために何かをするような人は、ろくでもない人だと私的には、思います。個人だとか、企業人だとかいう話じゃないじゃないでしょ。そんな気持ちで楽器を作ってる人が仮にいたら悲しいことです。
[18146]
Re: アルティーダについて
投稿日時:2004年12月24日 22:42
投稿者:海派(ID:JThmApM)
これは、数人の日本の個人ヴァイオリン製作者を訪問して(私的に)取材した中で知ったことですが、日本では個人の製作者がヴァイオリン製作だけで食べて行くのは極めて困難だという事実です。訪問した製作者の方々から聞く限りでは、日本のヴァイオリン製作者のうち、超有名人の数人以外は、年間の製作本数が2~5本程度で、収入の大半は修理・調整で稼いでいるのが現状とのことです。
たくさん作ろうと思えば、修理・調整の合間に、年間5~8本ぐらい作ることも可能だが、そんなに作っても売れるわけではなく、単に在庫として積みあがってしまうので、それほど数も作れない、というのが実情とのことです。
訪問した個人の製作者の方は、SUZUKIバイオリンの工房を見学したことがあるようですが、SUZUKIのベテラン職人だと年間20本以上は製作しているそうです。彼らは、製作のみに従事するサラリーマンなので、毎月の収入や資金繰りを心配することがなく、また、営業活動(販売活動・来客対応)、修理・調整に煩わされることがないので、個人の製作者の数倍の本数を作ることができるのだそうです。そのため、若手の職人でもかなりの熟練度に達しているそうです。「正直、作りはかなり上手いな、と思いましたよ。」と言ってました。
ある個人の製作者は、「100本ぐらい作ったあたりから、ようやく自分なりの作り方が確立してきた。迷いがなくなって確信を持って製作できるようになった。」と言ってました。その製作者は100本作るのに約20年を要していますが、SUZUKIの職人なら約5年で達成してしまうのです。
また、使う材料についても、個人の製作者だと、売れる本数の問題、保管スペースの問題、資金繰りの問題があるので、長く寝かせた極上の材料はなかなか使えないようです。ある個人の製作者が、クレモナのヴァイオリン製作コンクール(トリエンナーレ・コンクール)に出品して1次予選を突破したときの作品を見せてもらいましたが、細工はなかなか見事だったものの、材料はSUZUKIのエヴィデンス№2000の方がはるかに良い材料だと思いました。この製作者にSUZUKIの最高級品と同じ材料を使わせてあげることができれば、トリエンナーレコンクールで入賞することも可能ではないか、と思われました。
そこで、個人製作者の方々に「なぜ、SUZUKIなどの大手の弦楽器メーカーに就職せずに個人の製作者になられたのですか?」と尋ねたところ、①自分はサラリーマンのような集団生活には(性格的に)馴染まないのでそもそも無理、②大手メーカーでは定められた規格を厳格に守る必要があるが、自分はもっと自由に作りたい、③製作も好きだが修理・調整も好きだから自分には個人の工房が向いている、といった返答がありました。
生活の安定とヴァイオリン製作に専念できる環境が欲しい人には、大手メーカーに就職した方が良い、と言ってました。
私は、前回の投稿で、SUZUKIバイオリンやピグマリウスを製作している職人さんがヴァイオリン製作コンクールに応募したら上位入賞できるのではないか、という問いかけをしました。これは、彼らが(会社の中でではなく)自宅であくまでも個人的に製作したヴァイオリンを出品したらどういう結果になるだろうか?、という意味ではなく、会社の支援を受けて、あくまでもその会社の仕事の一環として製作コンクールに出品したらどういう結果が出るだろうか?、という意味です。SUZUKIならSUZUKIの型を使って、SUZUKIの持つ材料を使って、SUZUKIの工房の中で製作したヴァイオリンを、国際的な製作コンクールに出品したら、果たしてどういう結果が出るのだろうか、ということに大いに興味があります。
大手メーカーが大量に所有している素晴らしい材料のストックから厳選した材料を使って、特別に入念に仕上げて出品したら、熟練職人の作品であれば、入賞できるような気がします。
個人の製作者として名前を残すには、優秀な作品を数多く製作する必要があります。いくら素晴らしいヴァイオリンを作れたとしても、生涯に100本程度の製作数では歴史に名前を刻めるような名工とは呼ばれないでしょう。日本には個人の製作者で非常に腕の良い人がたくさんいますが、残念ながら製作本数が少なく、市場に出回っている流通本数も極めて少ないので、なかなか有名になりません(人気が出ません)。また、ヴァイオリン製作の場合、コンスタントにある一定以上の本数を作り続けないと、腕がなまってしまう(製作水準を保てなくなる)という問題もあります。
手先が非常に器用で美的センスの優れた職人さんの場合、大手の弦楽器メーカーに就職してたくさんのヴァイオリンを製作するか、個人の工房で自由にしかし細々と数少ないヴァイオリンを製作するか、迷うところではないでしょうか?
日本の(特に有名ではないが優秀な)個人の弦楽器製作者の仕事ぶり・生活ぶりを見ていると、自分が弦楽器製作者として働く場合、どちらの道を選ぶかと尋ねられたら、大手メーカーに就職してたくさんのヴァイオリンを作りたいと答えます。
不意の来客対応・電話対応、次々と依頼される日々の修理・調整などに追われて、なかなか集中してヴァイオリンの製作ができない、という個人の製作者の状況を見ていると、たくさんのヴァイオリンを製作してより優れたヴァイオリンを生み出したい、という希望と現実の生活とのギャップを思い知らされます。
SUZUKIなどの大手メーカーに就職している職人さんと話をしたことがありますが、たくさんのヴァイオリンを製作することに専念できて毎日が充実しているようでした。本当にやりたいことで稼げて幸せだ、という感じでした。個人の工房を開くために、会社を辞めて独立する人もいるようですが、これは、その人が優秀だからかどうか、ではなく、(雇われ人として生活できるかどうか、といった)性格的なものが大きく影響しているようです。
トリエンナーレコンクールで予選を突破した個人の製作者に、友人が持っているSUZUKIのエヴィデンス№2000(定価150万円)を見せたことがありますが、「作りは立派で申し分ないし、材料も素晴らしいですね。」と素直に褒めてました。また、ヤマハのブラヴィーオールについても、「60万円の半手工品でこういうレベルの楽器が出てくると、(80万円程度の手工品を作っている)我々のような無名の個人の製作家にとっては大きな脅威です。」と言ってました。ちなみに、私が訪問した製作者は、みな日本弦楽器製作者協会の正会員の方々です。まだ、いろいろと書きたいこともありますが、長くなったのでこの辺りで・・・。それでは。
たくさん作ろうと思えば、修理・調整の合間に、年間5~8本ぐらい作ることも可能だが、そんなに作っても売れるわけではなく、単に在庫として積みあがってしまうので、それほど数も作れない、というのが実情とのことです。
訪問した個人の製作者の方は、SUZUKIバイオリンの工房を見学したことがあるようですが、SUZUKIのベテラン職人だと年間20本以上は製作しているそうです。彼らは、製作のみに従事するサラリーマンなので、毎月の収入や資金繰りを心配することがなく、また、営業活動(販売活動・来客対応)、修理・調整に煩わされることがないので、個人の製作者の数倍の本数を作ることができるのだそうです。そのため、若手の職人でもかなりの熟練度に達しているそうです。「正直、作りはかなり上手いな、と思いましたよ。」と言ってました。
ある個人の製作者は、「100本ぐらい作ったあたりから、ようやく自分なりの作り方が確立してきた。迷いがなくなって確信を持って製作できるようになった。」と言ってました。その製作者は100本作るのに約20年を要していますが、SUZUKIの職人なら約5年で達成してしまうのです。
また、使う材料についても、個人の製作者だと、売れる本数の問題、保管スペースの問題、資金繰りの問題があるので、長く寝かせた極上の材料はなかなか使えないようです。ある個人の製作者が、クレモナのヴァイオリン製作コンクール(トリエンナーレ・コンクール)に出品して1次予選を突破したときの作品を見せてもらいましたが、細工はなかなか見事だったものの、材料はSUZUKIのエヴィデンス№2000の方がはるかに良い材料だと思いました。この製作者にSUZUKIの最高級品と同じ材料を使わせてあげることができれば、トリエンナーレコンクールで入賞することも可能ではないか、と思われました。
そこで、個人製作者の方々に「なぜ、SUZUKIなどの大手の弦楽器メーカーに就職せずに個人の製作者になられたのですか?」と尋ねたところ、①自分はサラリーマンのような集団生活には(性格的に)馴染まないのでそもそも無理、②大手メーカーでは定められた規格を厳格に守る必要があるが、自分はもっと自由に作りたい、③製作も好きだが修理・調整も好きだから自分には個人の工房が向いている、といった返答がありました。
生活の安定とヴァイオリン製作に専念できる環境が欲しい人には、大手メーカーに就職した方が良い、と言ってました。
私は、前回の投稿で、SUZUKIバイオリンやピグマリウスを製作している職人さんがヴァイオリン製作コンクールに応募したら上位入賞できるのではないか、という問いかけをしました。これは、彼らが(会社の中でではなく)自宅であくまでも個人的に製作したヴァイオリンを出品したらどういう結果になるだろうか?、という意味ではなく、会社の支援を受けて、あくまでもその会社の仕事の一環として製作コンクールに出品したらどういう結果が出るだろうか?、という意味です。SUZUKIならSUZUKIの型を使って、SUZUKIの持つ材料を使って、SUZUKIの工房の中で製作したヴァイオリンを、国際的な製作コンクールに出品したら、果たしてどういう結果が出るのだろうか、ということに大いに興味があります。
大手メーカーが大量に所有している素晴らしい材料のストックから厳選した材料を使って、特別に入念に仕上げて出品したら、熟練職人の作品であれば、入賞できるような気がします。
個人の製作者として名前を残すには、優秀な作品を数多く製作する必要があります。いくら素晴らしいヴァイオリンを作れたとしても、生涯に100本程度の製作数では歴史に名前を刻めるような名工とは呼ばれないでしょう。日本には個人の製作者で非常に腕の良い人がたくさんいますが、残念ながら製作本数が少なく、市場に出回っている流通本数も極めて少ないので、なかなか有名になりません(人気が出ません)。また、ヴァイオリン製作の場合、コンスタントにある一定以上の本数を作り続けないと、腕がなまってしまう(製作水準を保てなくなる)という問題もあります。
手先が非常に器用で美的センスの優れた職人さんの場合、大手の弦楽器メーカーに就職してたくさんのヴァイオリンを製作するか、個人の工房で自由にしかし細々と数少ないヴァイオリンを製作するか、迷うところではないでしょうか?
日本の(特に有名ではないが優秀な)個人の弦楽器製作者の仕事ぶり・生活ぶりを見ていると、自分が弦楽器製作者として働く場合、どちらの道を選ぶかと尋ねられたら、大手メーカーに就職してたくさんのヴァイオリンを作りたいと答えます。
不意の来客対応・電話対応、次々と依頼される日々の修理・調整などに追われて、なかなか集中してヴァイオリンの製作ができない、という個人の製作者の状況を見ていると、たくさんのヴァイオリンを製作してより優れたヴァイオリンを生み出したい、という希望と現実の生活とのギャップを思い知らされます。
SUZUKIなどの大手メーカーに就職している職人さんと話をしたことがありますが、たくさんのヴァイオリンを製作することに専念できて毎日が充実しているようでした。本当にやりたいことで稼げて幸せだ、という感じでした。個人の工房を開くために、会社を辞めて独立する人もいるようですが、これは、その人が優秀だからかどうか、ではなく、(雇われ人として生活できるかどうか、といった)性格的なものが大きく影響しているようです。
トリエンナーレコンクールで予選を突破した個人の製作者に、友人が持っているSUZUKIのエヴィデンス№2000(定価150万円)を見せたことがありますが、「作りは立派で申し分ないし、材料も素晴らしいですね。」と素直に褒めてました。また、ヤマハのブラヴィーオールについても、「60万円の半手工品でこういうレベルの楽器が出てくると、(80万円程度の手工品を作っている)我々のような無名の個人の製作家にとっては大きな脅威です。」と言ってました。ちなみに、私が訪問した製作者は、みな日本弦楽器製作者協会の正会員の方々です。まだ、いろいろと書きたいこともありますが、長くなったのでこの辺りで・・・。それでは。
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