[20076]
著作権?
投稿日時:2005年04月13日 09:13
投稿者:pochi(ID:EHeJVmk)
http://fstrings.com/board/index.asp?id=20046
は関係ないスレッドになったので、、、。
○楽譜は自分で買いましょう。良い想い出になりますよ。
○買わない場合は手書きで写譜しましょう。写経と同じ様に御利益があるかも知れません。
著作権に関するスレッドなので、著作権協会について等、何でも投稿してみて下さい。
は関係ないスレッドになったので、、、。
○楽譜は自分で買いましょう。良い想い出になりますよ。
○買わない場合は手書きで写譜しましょう。写経と同じ様に御利益があるかも知れません。
著作権に関するスレッドなので、著作権協会について等、何でも投稿してみて下さい。
ヴァイオリン掲示板に戻る
2 / 4 ページ [ 33コメント ]
[20115]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月15日 23:14
投稿者:yam(ID:QEEkRkA)
簡単に解説しますと、要するに、出版権というものは著作権者が設定するものであって、著作権が消失している出版物について出版業者が勝手に設定することはできません。ですから出版者は
「たとえ作曲・編曲者の著作権が切れていても,出版社に何らかの権利があって」
↑のような権利を持つことはできないのです。
「たとえ作曲・編曲者の著作権が切れていても,出版社に何らかの権利があって」
↑のような権利を持つことはできないのです。
[20117]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月15日 23:47
投稿者:yam(ID:QEEkRkA)
>出版社側はどうなんでしょう,例えば,ベートヴェンの交響曲第5
>番はbreitkopf版では1960年代のものと1996年版があります。
> この新版については見たことがないのですが,何らかの校訂が
>あってそれに著作権があるなんてことはないんでしょうか?
新版というからには何らかの校訂があったのでしょうが、この場合、その「何らかの校訂」に著作権があるということはまずないでしょう。なぜなら、著作権の対象となる著作物の定義は
著作権法第二条
一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
ですが、ベートーヴェンの交響曲の校訂に創作性があるとは到底考えられないからです。
>現在でも出版(販売)されている楽譜は買うもんだと思っていたの
>で,認識がぐらつきそうです。
私が言っていることは純粋に法律上の問題でしかありません。
法的には、たとえばベートーヴェンの交響曲の楽譜を買わないでコピーしても処罰されることはありません。
>番はbreitkopf版では1960年代のものと1996年版があります。
> この新版については見たことがないのですが,何らかの校訂が
>あってそれに著作権があるなんてことはないんでしょうか?
新版というからには何らかの校訂があったのでしょうが、この場合、その「何らかの校訂」に著作権があるということはまずないでしょう。なぜなら、著作権の対象となる著作物の定義は
著作権法第二条
一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
ですが、ベートーヴェンの交響曲の校訂に創作性があるとは到底考えられないからです。
>現在でも出版(販売)されている楽譜は買うもんだと思っていたの
>で,認識がぐらつきそうです。
私が言っていることは純粋に法律上の問題でしかありません。
法的には、たとえばベートーヴェンの交響曲の楽譜を買わないでコピーしても処罰されることはありません。
[20119]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 00:07
投稿者:yam(ID:QEEkRkA)
法律問題は別にしても、楽譜のコピーは楽譜出版社に対する道義的問題があるとか、楽譜出版社の経営を圧迫するからけしからんという意見はありうるかもしれません。ですが、当たり前のことですが、楽譜出版社(に限らず音楽業界)というのは慈善事業団体でも文化団体でもなく、営利を追求する私企業にすぎません。私には過去に楽譜出版業者がやってきたことにはあまり感心できないことも多くありますし、根本的な問題として、楽譜の値段が不当に高すぎるのだと思います。たとえば楽譜の版下作りは、昔は職人が手で作っていたのですが、今やコンピュータで簡単に作れるようになりました。コンピュータで版下データを保存しておき、注文に応じて発行するようにすれば在庫も全くゼロにできます。なのにどうして楽譜の値段が劇的に下がらないのでしょうか?楽譜に限ったことではありませんが、出版業界全体が再販制度に守られ、構造改革が遅れていて、低生産性、高コストの体質が維持、温存されているのではないでしょうか?
本来、コピー楽譜は印刷楽譜より品質も悪く、しかも製本の手間も必要で、一枚のコピーに10円もかかるわけです。それにもかかわらずコピーが横行するというのは、印刷楽譜がいかにバカ高いかということです。もし私が経営者なら、著作権が切れている曲なら、コピー代よりもはるかに安く、高品質の楽譜を作れる自信があります。
本来、コピー楽譜は印刷楽譜より品質も悪く、しかも製本の手間も必要で、一枚のコピーに10円もかかるわけです。それにもかかわらずコピーが横行するというのは、印刷楽譜がいかにバカ高いかということです。もし私が経営者なら、著作権が切れている曲なら、コピー代よりもはるかに安く、高品質の楽譜を作れる自信があります。
[20121]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 01:45
投稿者:CABIN(ID:ICBkFUk)
yamさま 的を得た質問でなかったにもかかわらず,丁寧にご教示頂きどうもありがとうございました。
[20122]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 11:04
投稿者:Geiger1951(ID:MSeFeAk)
yamさまが熱弁を奮っておられるので、反論は怖いですが。
源氏物語、徒然草、奥の細道には著作権はとっくの昔ありません。
ですから、昨日出版された新刊本の源氏物語を大量にコピーして格安で販売するのは「合法行為」ですね。
ではやってみよう、という大学教授(一般教養の講座で学生に買わせるために)はいるのでしょうか。
まぁ、これくらいにしておきます。さようなら。
源氏物語、徒然草、奥の細道には著作権はとっくの昔ありません。
ですから、昨日出版された新刊本の源氏物語を大量にコピーして格安で販売するのは「合法行為」ですね。
ではやってみよう、という大学教授(一般教養の講座で学生に買わせるために)はいるのでしょうか。
まぁ、これくらいにしておきます。さようなら。
[20125]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 15:30
投稿者:●(ID:FYMpdWE)
たとえばヴァイオリンの楽譜の場合、有名なヴァイオリニストが校訂していることが多くあります。同じ曲でも校訂によって曲想が変わるくらいに、フィンガリングやボウイングは「創造的」な行為です。これを「創作性があるとは到底考えられない」としか認識されていないのは、いかがなものでしょうね。
楽譜の版元は、とうぜん校訂したヴァイオリニストにギャランティを支払っています。おそらく印税契約であることのほうが多いでしょう。ロイヤリティを払うということは校訂にオリジナリティを認めているからです。
このギャランティが楽譜の上代に反映しているのは当たり前のことですね。たとえば何種類もあるチャイコフスキーのコンチェルトの楽譜を買う場合、校訂者の名前で選ぶことは当然ありうるでしょう。たとえ値段が高くても、無名のヴァイオリニストの校訂より、オイストラフ校訂のほうを選ぶことは普通にありますよね。その校訂者の名前によって、楽譜への信頼感が高まるわけです。
コピー譜の横行を、yamさんは楽譜の値段が理由だと考えておられるようですが、はたしてそうでしょうか。オーケストラの場合、コンマスや各パートトップがボウイングや指示を書き込んだ物をコピーして配布するほうが、圧倒的に間違いが少なく手間もかからない。それが最大の理由だと思いますよ。独奏曲でもそんなにコピー譜が横行してますか?
再販制度そのものには私も疑問はもっていますが、yamさんは出版の実状をどの程度ご存じでこういうことをお書きになっているんでしょう。出版物のコストダウンにずいぶん自信がおありのようですが、では、ぜひ誰が校訂したともわからない(つまり信頼性のひどく低い)楽譜を、安い値段でオンデマンド出版してみてください。信頼性が低くてもデマンドがあるかどうか大変興味深いです。
楽譜の版元は、とうぜん校訂したヴァイオリニストにギャランティを支払っています。おそらく印税契約であることのほうが多いでしょう。ロイヤリティを払うということは校訂にオリジナリティを認めているからです。
このギャランティが楽譜の上代に反映しているのは当たり前のことですね。たとえば何種類もあるチャイコフスキーのコンチェルトの楽譜を買う場合、校訂者の名前で選ぶことは当然ありうるでしょう。たとえ値段が高くても、無名のヴァイオリニストの校訂より、オイストラフ校訂のほうを選ぶことは普通にありますよね。その校訂者の名前によって、楽譜への信頼感が高まるわけです。
コピー譜の横行を、yamさんは楽譜の値段が理由だと考えておられるようですが、はたしてそうでしょうか。オーケストラの場合、コンマスや各パートトップがボウイングや指示を書き込んだ物をコピーして配布するほうが、圧倒的に間違いが少なく手間もかからない。それが最大の理由だと思いますよ。独奏曲でもそんなにコピー譜が横行してますか?
再販制度そのものには私も疑問はもっていますが、yamさんは出版の実状をどの程度ご存じでこういうことをお書きになっているんでしょう。出版物のコストダウンにずいぶん自信がおありのようですが、では、ぜひ誰が校訂したともわからない(つまり信頼性のひどく低い)楽譜を、安い値段でオンデマンド出版してみてください。信頼性が低くてもデマンドがあるかどうか大変興味深いです。
[20126]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 15:52
投稿者:よが(ID:MTeTV5M)
こんにちは.
文学では著作権の切れた作品(芥川龍之介など)をテキストフォーマットで無償公開している青空文庫っていうのがあります.
楽譜では DOVER が権利の切れた楽譜を自社から出版していると聞いていますし,CD-ROM Library という,パート譜を PDF フォーマットにしたコレクションもありますね.
楽譜出版社が作品に対し,何らかの理由で元著作権者の遺族に印税を払い続けているならともかく,そうでないなら,いつかはその音楽は public domain として一般の人も安価に利用できる日が来てほしいです. それが著作権保持者の死後50年(翌年の元旦から起算かな)ではないでしょうか.
その点では,出版社も public domain の作品に製本などの付加価値をつけて販売しているにすぎないと考えています.
ただ,法律のグレーソーンの部分(校訂や版面などの権利,海外との差異)にまきこまれるのは嫌なので,私は市販の楽譜を買っています. DOVER のスコアも利用しています.
文学では著作権の切れた作品(芥川龍之介など)をテキストフォーマットで無償公開している青空文庫っていうのがあります.
楽譜では DOVER が権利の切れた楽譜を自社から出版していると聞いていますし,CD-ROM Library という,パート譜を PDF フォーマットにしたコレクションもありますね.
楽譜出版社が作品に対し,何らかの理由で元著作権者の遺族に印税を払い続けているならともかく,そうでないなら,いつかはその音楽は public domain として一般の人も安価に利用できる日が来てほしいです. それが著作権保持者の死後50年(翌年の元旦から起算かな)ではないでしょうか.
その点では,出版社も public domain の作品に製本などの付加価値をつけて販売しているにすぎないと考えています.
ただ,法律のグレーソーンの部分(校訂や版面などの権利,海外との差異)にまきこまれるのは嫌なので,私は市販の楽譜を買っています. DOVER のスコアも利用しています.
[20129]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 20:16
投稿者:pochi(ID:Y2RWKVA)
yam氏の敵
http://www.j-gakufu.com/html/main_fset.html
どちらが説得力があるか、読んでみてね。
写譜には、
http://www.finalemusic.com/
これがあれば万能でしょう。
でも、手書きの方が有難みがあるのは不思議。
面白いよ。
http://www.j-gakufu.com/html/main_fset.html
どちらが説得力があるか、読んでみてね。
写譜には、
http://www.finalemusic.com/
これがあれば万能でしょう。
でも、手書きの方が有難みがあるのは不思議。
面白いよ。
[20130]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 20:34
投稿者:Geiger1951(ID:MSeFeAk)
非常にキツイ言い方ですが、これは先生の躾の問題だと思います。
私は弟子を持ちませんが、ある先生は弟子がコピー譜を持って現れた時点で、「もう来るな」と追い返すと宣言されています。
立派だと思います。
音楽大学の、ある良心的な教授は自分の講座の学生には必ずヘンレーの原典版を購入させます。新しい楽譜の出版がどれほど大変な労苦を伴なうか承知している先生方はそうしているのです。
クラシック音楽は只でさえ需要の乏しい貧しい世界ですから、それに従事する人間は、演奏・作曲・演奏どれであるにしても、軋轢と孤独を味わうはずです。
好きでやっているのだから自分の境遇に不平は言わないでしょう。しかしお互いの大変さとその価値がわかっているから「海賊行為」だけはやりません。
+++++
「楽譜が高すぎる」というご意見は、いったい何のことだか全く理解できません。
楽譜ほど廉価な文化遺産は地球上で探すことが難しいと、私は確信しています。私はヴァイオリンの譜は(そうしつけられましたが)必ず1度に2部ずつ購入して来ました。ピアノ伴奏の方に一部渡し、ピアノパートを自分でも研究しますから、最低2部必要です。あったりまえなことです。
楽譜は基本的に消耗品ですから、愛する作品の譜は繰り返し購入し、感謝しながら使っています。バルトークやプロコフィエフのソナタなんて1番も2番も4回購入したと思います。
室内楽で一番高い譜面は、たとえばフォーレのピアノ五重奏曲ですが、1万4千円しかしません。実に廉価なものです。あの偉大な作品の申し分ない譜面がその値段です。レストランで夫婦に二回夕食をとればそれくらいすぐ使います。
楽譜の何を如何とらえて「高すぎる」とおっしゃるのでしょう。
やれストラディバリがどうの、ジオバッタモラッシの真作でないと欲しくないの何ののおっしゃるこのBBSの裕福な常連の方々にとって楽譜など廉いものではありませんか。
私は弟子を持ちませんが、ある先生は弟子がコピー譜を持って現れた時点で、「もう来るな」と追い返すと宣言されています。
立派だと思います。
音楽大学の、ある良心的な教授は自分の講座の学生には必ずヘンレーの原典版を購入させます。新しい楽譜の出版がどれほど大変な労苦を伴なうか承知している先生方はそうしているのです。
クラシック音楽は只でさえ需要の乏しい貧しい世界ですから、それに従事する人間は、演奏・作曲・演奏どれであるにしても、軋轢と孤独を味わうはずです。
好きでやっているのだから自分の境遇に不平は言わないでしょう。しかしお互いの大変さとその価値がわかっているから「海賊行為」だけはやりません。
+++++
「楽譜が高すぎる」というご意見は、いったい何のことだか全く理解できません。
楽譜ほど廉価な文化遺産は地球上で探すことが難しいと、私は確信しています。私はヴァイオリンの譜は(そうしつけられましたが)必ず1度に2部ずつ購入して来ました。ピアノ伴奏の方に一部渡し、ピアノパートを自分でも研究しますから、最低2部必要です。あったりまえなことです。
楽譜は基本的に消耗品ですから、愛する作品の譜は繰り返し購入し、感謝しながら使っています。バルトークやプロコフィエフのソナタなんて1番も2番も4回購入したと思います。
室内楽で一番高い譜面は、たとえばフォーレのピアノ五重奏曲ですが、1万4千円しかしません。実に廉価なものです。あの偉大な作品の申し分ない譜面がその値段です。レストランで夫婦に二回夕食をとればそれくらいすぐ使います。
楽譜の何を如何とらえて「高すぎる」とおっしゃるのでしょう。
やれストラディバリがどうの、ジオバッタモラッシの真作でないと欲しくないの何ののおっしゃるこのBBSの裕福な常連の方々にとって楽譜など廉いものではありませんか。
[20131]
Re: 著作権?
投稿日時:2005年04月16日 20:51
投稿者:yam(ID:QEEkRkA)
>楽譜では DOVER が権利の切れた楽譜を自社から出版していると
>聞いていますし,CD-ROM Library という,パート譜を PDF フォー
>マットにしたコレクションもありますね.
その通りです。DOVERやKalmusのような出版社は著作権が切れた楽譜をコピーして大量に複製して売っているわけです。もちろん、これは合法です。実は、このような行為はDOVERやKalmusに限ったことではなくて、日本の出版社もやっていたことです。嘘だと思うなら、一昔前の全○や○友のスコアやピアノ譜の類を調べて見てください。外国の楽譜をコピーしたものがいくらでも見つかります。消費者には「楽譜のコピーはけしからん」と言っている楽譜出版社自身が堂々と楽譜コピーをし、大々的に売っているわけです。
歴史をちょっと調べてみれば、西洋においても、楽譜の無断コピーをいちばん行っていたのは実は楽譜出版社です。ハイドンやモーツァルトの時代は、楽譜出版業が盛んになった時代ですが、ヒットした曲はたちまち海賊版楽譜が作られました。また、ハイドンやモーツァルトのような有名作曲家の名前を騙った偽作も盛んに作られました。
>聞いていますし,CD-ROM Library という,パート譜を PDF フォー
>マットにしたコレクションもありますね.
その通りです。DOVERやKalmusのような出版社は著作権が切れた楽譜をコピーして大量に複製して売っているわけです。もちろん、これは合法です。実は、このような行為はDOVERやKalmusに限ったことではなくて、日本の出版社もやっていたことです。嘘だと思うなら、一昔前の全○や○友のスコアやピアノ譜の類を調べて見てください。外国の楽譜をコピーしたものがいくらでも見つかります。消費者には「楽譜のコピーはけしからん」と言っている楽譜出版社自身が堂々と楽譜コピーをし、大々的に売っているわけです。
歴史をちょっと調べてみれば、西洋においても、楽譜の無断コピーをいちばん行っていたのは実は楽譜出版社です。ハイドンやモーツァルトの時代は、楽譜出版業が盛んになった時代ですが、ヒットした曲はたちまち海賊版楽譜が作られました。また、ハイドンやモーツァルトのような有名作曲家の名前を騙った偽作も盛んに作られました。
ヴァイオリン掲示板に戻る
2 / 4 ページ [ 33コメント ]