[23848]
バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月15日 09:26
投稿者:Rehabilitant(ID:kDFlKWA)
バッハ無伴奏曲では増4度、減5度の重音が頻繁に出てきます。これらの音程は何をよりどころにどのようにとりますか?
あなたの考え方を、ここは高め、低目、広め、狭め、などの実例でご教示頂ければ幸いです。私はこう習った、こう弾くでも結構。
又、関連書籍、サイトURLあればご紹介下さい
あなたの考え方を、ここは高め、低目、広め、狭め、などの実例でご教示頂ければ幸いです。私はこう習った、こう弾くでも結構。
又、関連書籍、サイトURLあればご紹介下さい
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[24161]
間違えました
投稿日時:2005年10月30日 09:49
投稿者:とあるプロVer.2(ID:FnExg0Q)
↓オクターブに63なんてうそでした、53ですよね。
昔レポート書いたんですがすいません。
昔レポート書いたんですがすいません。
[24162]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月30日 13:56
投稿者:fftcx(ID:GThGEQA)
hmmさん
あげあしを取るようですがC#/G/A/Eの間違えでは?
あげあしを取るようですがC#/G/A/Eの間違えでは?
[24166]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月30日 17:13
投稿者:hmm(ID:JJczGQY)
Gis ではなくCis でした。 間違ってました。
[24186]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月31日 05:57
投稿者:Rehabilitant(ID:kDFlKWA)
[24160]
とあるプロVer.2さん、ありがとうございます。弾き手の感性の良し悪しが演奏に現れるわけですから、感性をどう培うかが開発途上にある者にとって大関心事なのです。
オクターブ当たり53個のキーを持つ純正調オルガンの詳細は知りませんが興味あります。無伴奏Vn曲には純正音程上に無い音を開放弦で弾かねばならないケースが出てくるので、調停を如何に図るか(如何に「聞き手をだますか」)に奏者の感性が出てくるのでしょう。
ピタゴラス律のCisisはDより半音の約1/4高いと思います。異名同音での読み替えは、前後の辻褄あわせが不自然にならないように行うのだとは思いますが。
鍵盤楽器の場合、もしBachがヴェルクマイスター調律を常用し、その響きをイメージして「ウエル・テンパード・クラヴィーァ」を書いたのなら、調律はヴェルクマイスターで弾くべきでしょう。
Vnの場合、手がかりが希薄なのですが、Bachもかなりの弾き手だったらしいので、彼の持つ感性で「矛盾の塊の五線譜」上に並べた音符を、彼(あるいは当時の人)が「矛盾の塊の楽器」でどう弾いたか、又、それがどう継承されてきたか、どう教わってきたかに興味があるわけです。
[24136]
hmmさん、
Cis/Gを弾くことで後続のA/Eに響きに影響を与えることはあり得ると思います。Cis/GからA/Eのダブルに移った直後Cis/Gの4/3指は弦から離していますか?
[24160]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月30日 09:03
投稿者:とあるプロVer.2(ID:MImSEDA)
以前「とあるプロ」という方がいらっしゃいました。
別人ですので「Ver.2」とします。
音程は妥協の産物です。考えてみてください、純正調で弾くにはオクターブを63だか64に分割しなくては不可能です。アンサンブル、特にピアノとあわすなら当然妥協します。
無伴奏ヴァイオリンならできるかというと、それは出来ません。だって開放弦がデンと4本のさばっています。
理論家でないので数学的にはいえませんが、たとえばdis-mollの導音はCisisです。ピタゴラスだったらこれはDよりうんと高い理論になるんでしょう(違うかな)。でも私はこれをDに共鳴させたいです。というよりそうしないと変です。だからその前後で辻褄を合わせますよ。
というより五線譜ってのがそもそも矛盾の塊なんだから、聴き手の耳を騙せればそれでいいのじゃありませんか。そういう意味で「音程は感性」というPochi様のご発言は正しいでしょう。
失礼致しました。皆さんの研究熱心に尊敬の念を持ちます。
別人ですので「Ver.2」とします。
音程は妥協の産物です。考えてみてください、純正調で弾くにはオクターブを63だか64に分割しなくては不可能です。アンサンブル、特にピアノとあわすなら当然妥協します。
無伴奏ヴァイオリンならできるかというと、それは出来ません。だって開放弦がデンと4本のさばっています。
理論家でないので数学的にはいえませんが、たとえばdis-mollの導音はCisisです。ピタゴラスだったらこれはDよりうんと高い理論になるんでしょう(違うかな)。でも私はこれをDに共鳴させたいです。というよりそうしないと変です。だからその前後で辻褄を合わせますよ。
というより五線譜ってのがそもそも矛盾の塊なんだから、聴き手の耳を騙せればそれでいいのじゃありませんか。そういう意味で「音程は感性」というPochi様のご発言は正しいでしょう。
失礼致しました。皆さんの研究熱心に尊敬の念を持ちます。
オクターブ当たり53個のキーを持つ純正調オルガンの詳細は知りませんが興味あります。無伴奏Vn曲には純正音程上に無い音を開放弦で弾かねばならないケースが出てくるので、調停を如何に図るか(如何に「聞き手をだますか」)に奏者の感性が出てくるのでしょう。
ピタゴラス律のCisisはDより半音の約1/4高いと思います。異名同音での読み替えは、前後の辻褄あわせが不自然にならないように行うのだとは思いますが。
鍵盤楽器の場合、もしBachがヴェルクマイスター調律を常用し、その響きをイメージして「ウエル・テンパード・クラヴィーァ」を書いたのなら、調律はヴェルクマイスターで弾くべきでしょう。
Vnの場合、手がかりが希薄なのですが、Bachもかなりの弾き手だったらしいので、彼の持つ感性で「矛盾の塊の五線譜」上に並べた音符を、彼(あるいは当時の人)が「矛盾の塊の楽器」でどう弾いたか、又、それがどう継承されてきたか、どう教わってきたかに興味があるわけです。
[24136]
[24136]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月28日 17:19
投稿者:hmm(ID:NDAFlDA)
シャコンヌが始まってすぐのところに Gis/G/A/E の四重音が出てきます。入念に調弦をしたつもりでもA/Eの開放が狂って聞こえることが多々あります。最近は逆に調弦時にこの和音を弾いてみたりします。(皆さん実験してみて下さい。)
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?Gis/Gを弾くことでA/Eの狂いが浮き彫りになるのでしょうか?
皆さん実験してみて下さい。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?Gis/Gを弾くことでA/Eの狂いが浮き彫りになるのでしょうか?
皆さん実験してみて下さい。
Cis/Gを弾くことで後続のA/Eに響きに影響を与えることはあり得ると思います。Cis/GからA/Eのダブルに移った直後Cis/Gの4/3指は弦から離していますか?
[24193]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月31日 18:45
投稿者:yc(ID:QoNZdXQ)
[24136]
hmmさん、
私も興味がある話題なのでソリストの方にちょっと
話を伺ってみました。
全体論としては、最初から順番に弾いていくと、
音程の取り方によってCis/Gの音程とA/Eと音程の
乖離が大きくなり、A/Eが合ってないように感じて
しまう可能性はあるかも?ということでした。
最終的には正解はなく、好みとセンスということに
なるのでしょうけど、記憶を辿って断片的に書いてみます。
調弦が純正調とすれば、最初のD/F/Aについては、
DはD線の開放と同じ音にとれば開放のAと純正の5度だからOK。
Fは純正だと高めになるのだけど、さらっとしすぎてしまうから
低めに取ったりすることも多いのかも?
次のD/G/B/Eがたぶんポイントになるけど、
まぁ難しいところ、ということで。私も何だか
よくわかりません(意味ないじゃん)
で、問題のCis/G/A/Eですが、ここのGについては、
Gの開放と同じにしてしまっては、Aの開放との関係では
低くなるので(純正で調弦しているので)、それより
少し高めに取ることになるだろうと。
そう考えるとD/G/B/EのGを他との兼ね合いを取りながら
どう取るかがやっぱりポイントかなぁという気がしますが、
私が消化しているのはこの辺までということで…。
[24136]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月28日 17:19
投稿者:hmm(ID:NDAFlDA)
シャコンヌが始まってすぐのところに Gis/G/A/E の四重音が出てきます。入念に調弦をしたつもりでもA/Eの開放が狂って聞こえることが多々あります。最近は逆に調弦時にこの和音を弾いてみたりします。(皆さん実験してみて下さい。)
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?Gis/Gを弾くことでA/Eの狂いが浮き彫りになるのでしょうか?
皆さん実験してみて下さい。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?Gis/Gを弾くことでA/Eの狂いが浮き彫りになるのでしょうか?
皆さん実験してみて下さい。
私も興味がある話題なのでソリストの方にちょっと
話を伺ってみました。
全体論としては、最初から順番に弾いていくと、
音程の取り方によってCis/Gの音程とA/Eと音程の
乖離が大きくなり、A/Eが合ってないように感じて
しまう可能性はあるかも?ということでした。
最終的には正解はなく、好みとセンスということに
なるのでしょうけど、記憶を辿って断片的に書いてみます。
調弦が純正調とすれば、最初のD/F/Aについては、
DはD線の開放と同じ音にとれば開放のAと純正の5度だからOK。
Fは純正だと高めになるのだけど、さらっとしすぎてしまうから
低めに取ったりすることも多いのかも?
次のD/G/B/Eがたぶんポイントになるけど、
まぁ難しいところ、ということで。私も何だか
よくわかりません(意味ないじゃん)
で、問題のCis/G/A/Eですが、ここのGについては、
Gの開放と同じにしてしまっては、Aの開放との関係では
低くなるので(純正で調弦しているので)、それより
少し高めに取ることになるだろうと。
そう考えるとD/G/B/EのGを他との兼ね合いを取りながら
どう取るかがやっぱりポイントかなぁという気がしますが、
私が消化しているのはこの辺までということで…。
[24200]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月31日 21:04
投稿者:とあるプロVer.2(ID:UBlVAQA)
[24186]
Rehabilitantさま
ヴェルクマイスターは私も嘗てチェンバロ上で実験したことがあります。ただし「弾くべきである」という言葉は私なら使いません。チェンバロのプロ奏者はその場に応じて、あるいは曲に応じて調律を融通無碍に変えるのだと承知しています。大家であるレオンハルトも独自な調律をやっていると思います(生で聴いてそう感じました)し、日本人のプロチェンバロ奏者からもそう伺いました。
なお弦楽器の音程(純正調とかピタゴラスとか)は、私が習った限りででは時代による価値観の相違が非常に大きいと思います。レオポルト・モーツァルトではcisはdesより「低い」のです。ところが19世紀では逆ですね。
18世紀の人の好みは我々とかなり違いますでしょう?また同じ18世紀でもどうやら人によって非常に違ったらしいです。
20世紀でもユダヤ人ヴァイオリニストと独襖系ではかつて非常に違いました。また、同じ人でも会場によって3度の幅などを変えています(これは事実)。
また「辻褄合わせ」ですが、時間軸を利用します。響きが消えれば前と違う音でもばれないのですよ。
音楽で「文法上正しい弾き方」というのはありますが、音程についてはそれは複数可能だと思います。聴いて感銘を受ければそれでよいのだと私は考えています。また作曲家が何を意図したかは永久に解らないとしか申し上げられません。録音が残っていないので証拠は何もありません。
お答えにも何もなっておらず申し訳ないです。
今後もご研究の成果を発表してください。興味を持っています。我々も少しは理論を勉強しないと負けてしまいますね(汗)。
[24186]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月31日 05:57
投稿者:Rehabilitant(ID:kDFlKWA)
[24160] とあるプロVer.2さん、ありがとうございます。弾き手の感性の良し悪しが演奏に現れるわけですから、感性をどう培うかが開発途上にある者にとって大関心事なのです。
オクターブ当たり53個のキーを持つ純正調オルガンの詳細は知りませんが興味あります。無伴奏Vn曲には純正音程上に無い音を開放弦で弾かねばならないケースが出てくるので、調停を如何に図るか(如何に「聞き手をだますか」)に奏者の感性が出てくるのでしょう。
ピタゴラス律のCisisはDより半音の約1/4高いと思います。異名同音での読み替えは、前後の辻褄あわせが不自然にならないように行うのだとは思いますが。
鍵盤楽器の場合、もしBachがヴェルクマイスター調律を常用し、その響きをイメージして「ウエル・テンパード・クラヴィーァ」を書いたのなら、調律はヴェルクマイスターで弾くべきでしょう。
Vnの場合、手がかりが希薄なのですが、Bachもかなりの弾き手だったらしいので、彼の持つ感性で「矛盾の塊の五線譜」上に並べた音符を、彼(あるいは当時の人)が「矛盾の塊の楽器」でどう弾いたか、又、それがどう継承されてきたか、どう教わってきたかに興味があるわけです。
[24136]hmmさん、
Cis/Gを弾くことで後続のA/Eに響きに影響を与えることはあり得ると思います。Cis/GからA/Eのダブルに移った直後Cis/Gの4/3指は弦から離していますか?
オクターブ当たり53個のキーを持つ純正調オルガンの詳細は知りませんが興味あります。無伴奏Vn曲には純正音程上に無い音を開放弦で弾かねばならないケースが出てくるので、調停を如何に図るか(如何に「聞き手をだますか」)に奏者の感性が出てくるのでしょう。
ピタゴラス律のCisisはDより半音の約1/4高いと思います。異名同音での読み替えは、前後の辻褄あわせが不自然にならないように行うのだとは思いますが。
鍵盤楽器の場合、もしBachがヴェルクマイスター調律を常用し、その響きをイメージして「ウエル・テンパード・クラヴィーァ」を書いたのなら、調律はヴェルクマイスターで弾くべきでしょう。
Vnの場合、手がかりが希薄なのですが、Bachもかなりの弾き手だったらしいので、彼の持つ感性で「矛盾の塊の五線譜」上に並べた音符を、彼(あるいは当時の人)が「矛盾の塊の楽器」でどう弾いたか、又、それがどう継承されてきたか、どう教わってきたかに興味があるわけです。
[24136]hmmさん、
Cis/Gを弾くことで後続のA/Eに響きに影響を与えることはあり得ると思います。Cis/GからA/Eのダブルに移った直後Cis/Gの4/3指は弦から離していますか?
ヴェルクマイスターは私も嘗てチェンバロ上で実験したことがあります。ただし「弾くべきである」という言葉は私なら使いません。チェンバロのプロ奏者はその場に応じて、あるいは曲に応じて調律を融通無碍に変えるのだと承知しています。大家であるレオンハルトも独自な調律をやっていると思います(生で聴いてそう感じました)し、日本人のプロチェンバロ奏者からもそう伺いました。
なお弦楽器の音程(純正調とかピタゴラスとか)は、私が習った限りででは時代による価値観の相違が非常に大きいと思います。レオポルト・モーツァルトではcisはdesより「低い」のです。ところが19世紀では逆ですね。
18世紀の人の好みは我々とかなり違いますでしょう?また同じ18世紀でもどうやら人によって非常に違ったらしいです。
20世紀でもユダヤ人ヴァイオリニストと独襖系ではかつて非常に違いました。また、同じ人でも会場によって3度の幅などを変えています(これは事実)。
また「辻褄合わせ」ですが、時間軸を利用します。響きが消えれば前と違う音でもばれないのですよ。
音楽で「文法上正しい弾き方」というのはありますが、音程についてはそれは複数可能だと思います。聴いて感銘を受ければそれでよいのだと私は考えています。また作曲家が何を意図したかは永久に解らないとしか申し上げられません。録音が残っていないので証拠は何もありません。
お答えにも何もなっておらず申し訳ないです。
今後もご研究の成果を発表してください。興味を持っています。我々も少しは理論を勉強しないと負けてしまいますね(汗)。
[24209]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月31日 23:19
投稿者:hmm(ID:l5F3AYA)
>Rehabilitant さん
3,4指は置いたままです。
>ycさん
わざわざありがとうございます。なかなか話は単純ではないようですが、やはりそういう現象が起こりうるのですね。自分の調弦が甘いのか音程が甘いのか、はたまたそういう音程なのか判別がつかないのがツライところではありますが、Gの音がポイントのようですね。ちょっと試行錯誤してみます。
あと、開放弦の弾き方(各弦への重みのバランスや弓の速さ、重さなど)でも影響を受けている気がします。一般論として、同じ位置に指を押さえた場合、フォルテシモとピアノでは音程に差異が出るものなのでしょうかね?チューナーでAを合わせる際も弾き方で微妙に違いが出ている気がします。
3,4指は置いたままです。
>ycさん
わざわざありがとうございます。なかなか話は単純ではないようですが、やはりそういう現象が起こりうるのですね。自分の調弦が甘いのか音程が甘いのか、はたまたそういう音程なのか判別がつかないのがツライところではありますが、Gの音がポイントのようですね。ちょっと試行錯誤してみます。
あと、開放弦の弾き方(各弦への重みのバランスや弓の速さ、重さなど)でも影響を受けている気がします。一般論として、同じ位置に指を押さえた場合、フォルテシモとピアノでは音程に差異が出るものなのでしょうかね?チューナーでAを合わせる際も弾き方で微妙に違いが出ている気がします。
[24245]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年11月02日 06:18
投稿者:Rehabilitant(ID:kDFlKWA)
[24193]
ycさん、コメントありがとうございます。Gの音程について少し整理したいと思います。
>そう考えるとD/G/B/EのGを他との兼ね合いを取りながらどう取るかがやっぱりポイントかなぁという気がしますが
Gを高めというのは純正律音階からはそのとおりだと思いますが、以下の理由でこの部分には馴染まないと思います。これには異論が出るかも知れませんが。
純正律音階にはご承知の通り大全音と小全音があり、そのため例えばd-mollの純正律音階の第1、4音間の4度はいわゆる純正完全4度より広く、逆に第4,6音間の3度はいわゆる純正短3度より狭くなり、いずれもその差は22セント(大全音と小全音の差、半音の1/5)です。
4弦を純正5度にし上記音階と比較しますと、開放弦D,A,Eはそれぞれ音階の第1、5、9、(2)音にはまりますが、開放弦Gは純正律第4音より低くなります。
これらの狭い短3,広い完全4度の和音は唸り(wolf)をともなうのでそれを緩和するため、鍵盤の世界ではミーントーン、ヴェルクマイスターなどの古典調律が生まれたと聞きます。従ってVnにおいても3度、4度の和音は唸りの少ない音程をめざすべきと思います。
そこで冒頭2小節目の和音D/G/B/E ですが、Gを高めにとると純正4度を確保するためDまで高くすることとなり、1小節目で弾いた主音Dと矛盾することになりますしG/Bの短3度も狭くなります。従って私はG線をとります。
B/Eはこのスレの主題の増4度です。この4重音はD/GとB/Eにブレイクして弾く場合が多いし、ロングトーンで残るのはB/Eですから目立ちます。このBをどうとるかです。低目、高め?発音した後の音程の微調整は何をよりどころにするか。。。。私にはその感性がありません。
[24193]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年10月31日 18:45
投稿者:yc(ID:QoNZdXQ)
[24136]hmmさん、
私も興味がある話題なのでソリストの方にちょっと
話を伺ってみました。
全体論としては、最初から順番に弾いていくと、
音程の取り方によってCis/Gの音程とA/Eと音程の
乖離が大きくなり、A/Eが合ってないように感じて
しまう可能性はあるかも?ということでした。
最終的には正解はなく、好みとセンスということに
なるのでしょうけど、記憶を辿って断片的に書いてみます。
調弦が純正調とすれば、最初のD/F/Aについては、
DはD線の開放と同じ音にとれば開放のAと純正の5度だからOK。
Fは純正だと高めになるのだけど、さらっとしすぎてしまうから
低めに取ったりすることも多いのかも?
次のD/G/B/Eがたぶんポイントになるけど、
まぁ難しいところ、ということで。私も何だか
よくわかりません(意味ないじゃん)
で、問題のCis/G/A/Eですが、ここのGについては、
Gの開放と同じにしてしまっては、Aの開放との関係では
低くなるので(純正で調弦しているので)、それより
少し高めに取ることになるだろうと。
そう考えるとD/G/B/EのGを他との兼ね合いを取りながら
どう取るかがやっぱりポイントかなぁという気がしますが、
私が消化しているのはこの辺までということで…。
私も興味がある話題なのでソリストの方にちょっと
話を伺ってみました。
全体論としては、最初から順番に弾いていくと、
音程の取り方によってCis/Gの音程とA/Eと音程の
乖離が大きくなり、A/Eが合ってないように感じて
しまう可能性はあるかも?ということでした。
最終的には正解はなく、好みとセンスということに
なるのでしょうけど、記憶を辿って断片的に書いてみます。
調弦が純正調とすれば、最初のD/F/Aについては、
DはD線の開放と同じ音にとれば開放のAと純正の5度だからOK。
Fは純正だと高めになるのだけど、さらっとしすぎてしまうから
低めに取ったりすることも多いのかも?
次のD/G/B/Eがたぶんポイントになるけど、
まぁ難しいところ、ということで。私も何だか
よくわかりません(意味ないじゃん)
で、問題のCis/G/A/Eですが、ここのGについては、
Gの開放と同じにしてしまっては、Aの開放との関係では
低くなるので(純正で調弦しているので)、それより
少し高めに取ることになるだろうと。
そう考えるとD/G/B/EのGを他との兼ね合いを取りながら
どう取るかがやっぱりポイントかなぁという気がしますが、
私が消化しているのはこの辺までということで…。
>そう考えるとD/G/B/EのGを他との兼ね合いを取りながらどう取るかがやっぱりポイントかなぁという気がしますが
Gを高めというのは純正律音階からはそのとおりだと思いますが、以下の理由でこの部分には馴染まないと思います。これには異論が出るかも知れませんが。
純正律音階にはご承知の通り大全音と小全音があり、そのため例えばd-mollの純正律音階の第1、4音間の4度はいわゆる純正完全4度より広く、逆に第4,6音間の3度はいわゆる純正短3度より狭くなり、いずれもその差は22セント(大全音と小全音の差、半音の1/5)です。
4弦を純正5度にし上記音階と比較しますと、開放弦D,A,Eはそれぞれ音階の第1、5、9、(2)音にはまりますが、開放弦Gは純正律第4音より低くなります。
これらの狭い短3,広い完全4度の和音は唸り(wolf)をともなうのでそれを緩和するため、鍵盤の世界ではミーントーン、ヴェルクマイスターなどの古典調律が生まれたと聞きます。従ってVnにおいても3度、4度の和音は唸りの少ない音程をめざすべきと思います。
そこで冒頭2小節目の和音D/G/B/E ですが、Gを高めにとると純正4度を確保するためDまで高くすることとなり、1小節目で弾いた主音Dと矛盾することになりますしG/Bの短3度も狭くなります。従って私はG線をとります。
B/Eはこのスレの主題の増4度です。この4重音はD/GとB/Eにブレイクして弾く場合が多いし、ロングトーンで残るのはB/Eですから目立ちます。このBをどうとるかです。低目、高め?発音した後の音程の微調整は何をよりどころにするか。。。。私にはその感性がありません。
[24260]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年11月02日 23:06
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
> そこで冒頭2小節目の和音D/G/B/E ですが、Gを高めにとると純正4度を確保するためDまで高くすることとなり、1小節目で弾いた主音Dと矛盾することになりますしG/Bの短3度も狭くなります。従って私はG線をとります。
****私は、Gを少々高めに取ってしまいます。音程の癖です。
B/Eはこのスレの主題の増4度です。この4重音はD/GとB/Eにブレイクして弾く場合が多いし、ロングトーンで残るのはB/Eですから目立ちます。このBをどうとるかです。低目、高め?発音した後の音程の微調整は何をよりどころにするか。。。。私にはその感性がありません。
****私はBを少々低めに取ってしまいますが、高めでも良い様な気がしてきました。
お陰様で久し振に無伴奏を復習いました。有難う。
****私は、Gを少々高めに取ってしまいます。音程の癖です。
B/Eはこのスレの主題の増4度です。この4重音はD/GとB/Eにブレイクして弾く場合が多いし、ロングトーンで残るのはB/Eですから目立ちます。このBをどうとるかです。低目、高め?発音した後の音程の微調整は何をよりどころにするか。。。。私にはその感性がありません。
****私はBを少々低めに取ってしまいますが、高めでも良い様な気がしてきました。
お陰様で久し振に無伴奏を復習いました。有難う。
[24267]
Re: バッハ無伴奏の重音:増4度(減5度)
投稿日時:2005年11月03日 05:53
投稿者:Rehabilitant (ID:kDFlKWA)
24209] hmm さん、関連話題提供ありがとうございます。
>3,4指は置いたままです。
3、4重音について、バスの後、上の重音を弾く場合、バスの指は離すように教わりました。その方が良く響くし、ビブラートが掛けやすいからです。これには例外もありますが(バスが主旋律の場合など)。
4本の弦は駒を通じて互いに干渉しあっています。A/E線の響きはG/D線に伝わり吸収されますが、G/Dが開放か、指で押さえているかでその程度が変わるため、倍音構成、音色、ひいてはピッチが変化して聴こえるのだと思います。その程度は楽器個体差があると思います。
>一般論として、同じ位置に指を押さえた場合、フォルテシモとピアノでは音程に差異が出るものなのでしょうかね?
弾き方によるピッチの変化はセント値表示付きのチューナーで確認できます。私の場合、開放弦を単音で音がつぶれるほどの大きさで弾くと、E線(スチール)は+5~6セント、 A線(ナイロン)は+1~2セントの表示となりました。表示が正しいとすると、純正5度は不純になります。重音の場合、私のチューナは低い方の音だけに反応するので測定不能でしたが、響きは特に違和感を感じません。弓圧が各弦に分散し緩和されるためか、音感が鈍いのか? 弦の素材、メーカ、劣化の程度なども影響すると思います。いずれにしても音がつぶれるほどでなくpの時の弦の振動モードが変わらないよう弾き方を調整すべきなのでは?
>3,4指は置いたままです。
3、4重音について、バスの後、上の重音を弾く場合、バスの指は離すように教わりました。その方が良く響くし、ビブラートが掛けやすいからです。これには例外もありますが(バスが主旋律の場合など)。
4本の弦は駒を通じて互いに干渉しあっています。A/E線の響きはG/D線に伝わり吸収されますが、G/Dが開放か、指で押さえているかでその程度が変わるため、倍音構成、音色、ひいてはピッチが変化して聴こえるのだと思います。その程度は楽器個体差があると思います。
>一般論として、同じ位置に指を押さえた場合、フォルテシモとピアノでは音程に差異が出るものなのでしょうかね?
弾き方によるピッチの変化はセント値表示付きのチューナーで確認できます。私の場合、開放弦を単音で音がつぶれるほどの大きさで弾くと、E線(スチール)は+5~6セント、 A線(ナイロン)は+1~2セントの表示となりました。表示が正しいとすると、純正5度は不純になります。重音の場合、私のチューナは低い方の音だけに反応するので測定不能でしたが、響きは特に違和感を感じません。弓圧が各弦に分散し緩和されるためか、音感が鈍いのか? 弦の素材、メーカ、劣化の程度なども影響すると思います。いずれにしても音がつぶれるほどでなくpの時の弦の振動モードが変わらないよう弾き方を調整すべきなのでは?
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