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肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月15日 10:49
投稿者:JD(ID:KZSSmIk)
肩当は,使用しないのがもっとも好ましいとの説がありますよね!
確かに,鎖骨と顎と左手で楽器(ヴァイオリン,ヴィオラ)を保持するのが,もっとも自然で楽器本来の響き(音色)が得られるし,音程もとりやすくなると思っています。
ただ,オケなどで椅子に座って長時間演奏を続ける場合には,肩当を使用するのがイージーです。ヨーロッパのオケでもほとんどの奏者が肩当をしているのは,イージーであることを優先させているからでしょう。
前フリが長くなりましたが,最近解ったことがあります。
肩当と言っても,その種類によって使い方が異なることが…。
たとえば,KUNは肩と顎の間に挟まりこんで固定してしまうタイプで,マッハワンなら鎖骨周辺に乗せるタイプでしょう。この二つはキャラクターが異なるので,使い方もおのずと違ってくると考えています。奏法にもかなり影響すると思います。
この点について,ご意見のある方やご経験などお聞かせください。
確かに,鎖骨と顎と左手で楽器(ヴァイオリン,ヴィオラ)を保持するのが,もっとも自然で楽器本来の響き(音色)が得られるし,音程もとりやすくなると思っています。
ただ,オケなどで椅子に座って長時間演奏を続ける場合には,肩当を使用するのがイージーです。ヨーロッパのオケでもほとんどの奏者が肩当をしているのは,イージーであることを優先させているからでしょう。
前フリが長くなりましたが,最近解ったことがあります。
肩当と言っても,その種類によって使い方が異なることが…。
たとえば,KUNは肩と顎の間に挟まりこんで固定してしまうタイプで,マッハワンなら鎖骨周辺に乗せるタイプでしょう。この二つはキャラクターが異なるので,使い方もおのずと違ってくると考えています。奏法にもかなり影響すると思います。
この点について,ご意見のある方やご経験などお聞かせください。
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[ 8コメント ]
【ご参考】
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Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月15日 11:27
投稿者:QB(ID:F5ZCJEA)
昨今、肩当は姿勢が楽になるかどうかという観点より、楽器の振動をどうするかのほうが重要のような気がしています。
どこかの掲示板でも詳細に書いた記憶がありますが、、結論付けず、あくまでも自分の知っている範囲の整理という意味合いで書きます
●肩当無しや、GewaやPlay on Airのような、裏板に接触し、多少圧力のかかるケース:
-裏板の振動を抑制します。
-少し耳障りだったり騒々しい楽器の場合、これによりFocusされた音になる場合があります。
-そうでない楽器でも意図的にその効果を狙うこともあります。
-肩当無しの場合、振動が直接体(鎖骨など)に伝達し、体も共鳴体(もしくは振動体)の一部とする理論の場合にこれをもって好都合とする場合があります。
●KUN、Viva la musica、MachOne、Bon musica などブリッジタイプ:
-面接触による裏板の振動抑制はほとんどありません
-フォーク(足)の形状による楽器への接地面積とその位置により、振動抑制が発生します。一般的に側板への接地はほとんど振動に影響しないと考えられています。
-肩当自体の重量と材質が多くの場合議論の中心になります。例えば重量が有る場合スタビライザーのように余計な振動発散(伝達)を防ぐという方もいれば、それは振動抑制であるとする方もいます。
-使用感として、体に振動が伝わるものと、伝わらないものがあるのも事実です。その先の話は前述のとおりです。
-また材質による振動伝達や肩当そのものも振動体と見なす場合については、合板(KUN Bravo)より単板(Mach One, Viva la musica)や、カーボン(KUN Voce)のほうが優位とする考え方があります。
●ブリッジタイプの変形で、昔のMenuhinや最近のComfortのようなタイプ:
-接触が裏板の縁もしくは側板で、4点支持です
-その他は上記ブリッジタイプに準じます
●顎当てに装着するStoweMaster( http://www.stowemaster.com/index.htm )のようなタイプ:
-楽器との接地点は顎当てのブラケットの接地点と同一です
-こればかりは残念ながら使ったことが無いので経験による考察が出来ません。(どなたか!)
この後の議論の一助になれば。。。
どこかの掲示板でも詳細に書いた記憶がありますが、、結論付けず、あくまでも自分の知っている範囲の整理という意味合いで書きます
●肩当無しや、GewaやPlay on Airのような、裏板に接触し、多少圧力のかかるケース:
-裏板の振動を抑制します。
-少し耳障りだったり騒々しい楽器の場合、これによりFocusされた音になる場合があります。
-そうでない楽器でも意図的にその効果を狙うこともあります。
-肩当無しの場合、振動が直接体(鎖骨など)に伝達し、体も共鳴体(もしくは振動体)の一部とする理論の場合にこれをもって好都合とする場合があります。
●KUN、Viva la musica、MachOne、Bon musica などブリッジタイプ:
-面接触による裏板の振動抑制はほとんどありません
-フォーク(足)の形状による楽器への接地面積とその位置により、振動抑制が発生します。一般的に側板への接地はほとんど振動に影響しないと考えられています。
-肩当自体の重量と材質が多くの場合議論の中心になります。例えば重量が有る場合スタビライザーのように余計な振動発散(伝達)を防ぐという方もいれば、それは振動抑制であるとする方もいます。
-使用感として、体に振動が伝わるものと、伝わらないものがあるのも事実です。その先の話は前述のとおりです。
-また材質による振動伝達や肩当そのものも振動体と見なす場合については、合板(KUN Bravo)より単板(Mach One, Viva la musica)や、カーボン(KUN Voce)のほうが優位とする考え方があります。
●ブリッジタイプの変形で、昔のMenuhinや最近のComfortのようなタイプ:
-接触が裏板の縁もしくは側板で、4点支持です
-その他は上記ブリッジタイプに準じます
●顎当てに装着するStoweMaster( http://www.stowemaster.com/index.htm )のようなタイプ:
-楽器との接地点は顎当てのブラケットの接地点と同一です
-こればかりは残念ながら使ったことが無いので経験による考察が出来ません。(どなたか!)
この後の議論の一助になれば。。。
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Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月15日 14:33
投稿者:JD(ID:KZSSmIk)
QBさんの振動に関する観点は参考になりました。ありがとうございます。
奏法への影響について補足しますと…
肩当を使用しない場合は,楽器を支えるのに左手が重要です。つまり,左手に結構ウエイトがかかる訳です。ところが,KUNタイプの肩当では「ガッチリ固定」されるために左手の支えがあまり必要ではありません。言い換えると左手の役割がずいぶんと変わってしまいます。同じブリッジ式のマッハワンでは,「体に沿わせて左手でも支える」ように使用するのが良いように感じています。このあたりいかがでしょうか?
肩当では,自由度と固定という相反する要素を同時に満足することが求められるので,その選択と使用方法が問題ですね。
奏法への影響について補足しますと…
肩当を使用しない場合は,楽器を支えるのに左手が重要です。つまり,左手に結構ウエイトがかかる訳です。ところが,KUNタイプの肩当では「ガッチリ固定」されるために左手の支えがあまり必要ではありません。言い換えると左手の役割がずいぶんと変わってしまいます。同じブリッジ式のマッハワンでは,「体に沿わせて左手でも支える」ように使用するのが良いように感じています。このあたりいかがでしょうか?
肩当では,自由度と固定という相反する要素を同時に満足することが求められるので,その選択と使用方法が問題ですね。
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Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月15日 18:47
投稿者:Hiro(ID:FpMjkAU)
こんにちは。初めて書き込みさせていただきます。
>肩当を使用しない場合は,楽器を支えるのに左手が重要です。つまり,左手に結構ウエイトがかかる訳です。
とありますが、私は肩当無しなんですが私の場合は左手はあくまでも添えるだけです。鎖骨もそうですが肩をよせて顎とはさみバランスをとります。(構えた時に楽器が地面に対して水平にちかくなります。これだと弓先が使いにくいという方もいらっしゃいますが私的に問題になった事はまだないです)
ちなみに五度調弦の時に左手をおろしてしまって全く支えない状態になったりすることもありますがふつうに出来ます。
肩当有無の演奏方法の違いにおいては、右手の弓の角度が若干変わってしまうことのほうが大きな違いかも、と感じました。
参考になれば、と思い書かせていただきました。
>肩当を使用しない場合は,楽器を支えるのに左手が重要です。つまり,左手に結構ウエイトがかかる訳です。
とありますが、私は肩当無しなんですが私の場合は左手はあくまでも添えるだけです。鎖骨もそうですが肩をよせて顎とはさみバランスをとります。(構えた時に楽器が地面に対して水平にちかくなります。これだと弓先が使いにくいという方もいらっしゃいますが私的に問題になった事はまだないです)
ちなみに五度調弦の時に左手をおろしてしまって全く支えない状態になったりすることもありますがふつうに出来ます。
肩当有無の演奏方法の違いにおいては、右手の弓の角度が若干変わってしまうことのほうが大きな違いかも、と感じました。
参考になれば、と思い書かせていただきました。
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Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月15日 22:51
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
http://www1.linkclub.or.jp/~ttakeshi/thaipict/t131.JPG
この位首の長い人は、物凄く高い肩当が必要だと思います。ここまで来ると、楽器の持ち方なんかでは、解決できません。体のサイズや間接の柔らかさ等は、人によって違いますから、自分に合った道具を選ぶべきでしょう。メニューインにはどうしても解らなかったみたいです。
この位首の長い人は、物凄く高い肩当が必要だと思います。ここまで来ると、楽器の持ち方なんかでは、解決できません。体のサイズや間接の柔らかさ等は、人によって違いますから、自分に合った道具を選ぶべきでしょう。メニューインにはどうしても解らなかったみたいです。
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Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月15日 22:52
投稿者:YE(ID:EVmAMFA)
興味ある話題ですね。肩当なしの場合、
1. 左手で支えることもあるのが自然で、楽器はある程度自由にすべき。肩と顎でがっちりと楽器を挟むのは間違い。
2. 肩当がある場合と同じように、左手もフリーであるべきで、肩と顎だけで楽器を支えるべき。
の2通りの意見があるように見受けられます。肩当の有無については、楽器の音響的側面以外にも、演奏姿勢、精神的な影響等、どれが言いという訳ではなく、人夫々なのでしょうけれど。
1. 左手で支えることもあるのが自然で、楽器はある程度自由にすべき。肩と顎でがっちりと楽器を挟むのは間違い。
2. 肩当がある場合と同じように、左手もフリーであるべきで、肩と顎だけで楽器を支えるべき。
の2通りの意見があるように見受けられます。肩当の有無については、楽器の音響的側面以外にも、演奏姿勢、精神的な影響等、どれが言いという訳ではなく、人夫々なのでしょうけれど。
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Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月16日 03:40
投稿者:Hiro(ID:FpMjkAU)
こんにちは、「肩当なし」のHiroです。
YEさんの発言に
>2. 肩当がある場合と同じように、左手もフリーであるべきで、肩と顎だけで楽器を支えるべき。
とありますが、その場合においても1.でおっしゃられた
>1. 左手で支えることもあるのが自然で、楽器はある程度自由にすべき。肩と顎でがっちりと楽器を挟むのは間違い。
もある程度同時にいうことが出来るように感じます。なぜなら楽器をがっちりとはさみこまなくても左手を自由にすることが出来るからです。
楽器を肩全体で顎に押し付けるのではなく、肩の先の方(鎖骨よりも体から遠い腕の付け根?にあたる部分、楽器の底には丸みがあるので少し寄せれば自然に点になる)を支点とし(テコの原理みたいな感じでしょうか)顎は顎あてに軽く乗っているだけです。この方法だと自然にネックが上がります。抽象的になってしまってすみません。ただ楽器は肩の上でかなり地面に対して水平に近くなります。(あまり鎖骨側に寄せてしまうとテコの原理の支点が点でなくて平面になってしまうので、あまり安定しません=がっちりになってしまいやすいです)
がっちりと押し付けていたら多分顎がかける重さで肩がこったり、顎にはあざができたり、奥歯が痛くなったりするのではないかと思います。ですから肩当なしならテコの原理を使わないと長時間の練習が大変になるように感じます。
pochiさん
>首の長い人は、物凄く高い肩当が必要だと思います。
それは本当だと思います。ただ高さの高い顎あてを使えば肩当を使わない奏法もできると思います。(自分で高さ調節の出来る顎あても売っていますし)
私見ですが、逆に極端になで肩の方には肩当無しは難しいかもしれません。支点(肩の腕付け根側、若干寄せて点にする)と力点(顎)の距離が短いとバランスをとるのに力が沢山必要になってしまうので。(肩も一般的な体型の方より沢山よせないと点にならないでしょうし。)
演奏姿勢に関しては肩当を使っていた時よりも背筋がのびて胸をはった感じになりました。これは「楽器のバランスがもっとも良い姿勢」が「背筋がまっすぐでぐらぐらしない姿勢」だからだと思っています。
ただオケでは譜面が見にくいのは本当です。(なれればそれほど気にはならないですけど)
それでは失礼いたします。
YEさんの発言に
>2. 肩当がある場合と同じように、左手もフリーであるべきで、肩と顎だけで楽器を支えるべき。
とありますが、その場合においても1.でおっしゃられた
>1. 左手で支えることもあるのが自然で、楽器はある程度自由にすべき。肩と顎でがっちりと楽器を挟むのは間違い。
もある程度同時にいうことが出来るように感じます。なぜなら楽器をがっちりとはさみこまなくても左手を自由にすることが出来るからです。
楽器を肩全体で顎に押し付けるのではなく、肩の先の方(鎖骨よりも体から遠い腕の付け根?にあたる部分、楽器の底には丸みがあるので少し寄せれば自然に点になる)を支点とし(テコの原理みたいな感じでしょうか)顎は顎あてに軽く乗っているだけです。この方法だと自然にネックが上がります。抽象的になってしまってすみません。ただ楽器は肩の上でかなり地面に対して水平に近くなります。(あまり鎖骨側に寄せてしまうとテコの原理の支点が点でなくて平面になってしまうので、あまり安定しません=がっちりになってしまいやすいです)
がっちりと押し付けていたら多分顎がかける重さで肩がこったり、顎にはあざができたり、奥歯が痛くなったりするのではないかと思います。ですから肩当なしならテコの原理を使わないと長時間の練習が大変になるように感じます。
pochiさん
>首の長い人は、物凄く高い肩当が必要だと思います。
それは本当だと思います。ただ高さの高い顎あてを使えば肩当を使わない奏法もできると思います。(自分で高さ調節の出来る顎あても売っていますし)
私見ですが、逆に極端になで肩の方には肩当無しは難しいかもしれません。支点(肩の腕付け根側、若干寄せて点にする)と力点(顎)の距離が短いとバランスをとるのに力が沢山必要になってしまうので。(肩も一般的な体型の方より沢山よせないと点にならないでしょうし。)
演奏姿勢に関しては肩当を使っていた時よりも背筋がのびて胸をはった感じになりました。これは「楽器のバランスがもっとも良い姿勢」が「背筋がまっすぐでぐらぐらしない姿勢」だからだと思っています。
ただオケでは譜面が見にくいのは本当です。(なれればそれほど気にはならないですけど)
それでは失礼いたします。
[25782]
Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月16日 05:19
投稿者:QB(ID:F5ZCJEA)
肩当による姿勢や体の動きの違いからくる、奏法への影響がスレの主眼だったのですね。。失礼しました。
小生の場合は、肩当あり・なし、もしくはどの肩当を使った場合でも、左脇の開き具合(それに引きづられて左肘の開き具合)、および左肘の位置が自分の許容範囲ならそれでよしとしています。奏法への影響はハイポジション時に若干あるくらいで、あとは特に感じません。
小生の場合は、肩当あり・なし、もしくはどの肩当を使った場合でも、左脇の開き具合(それに引きづられて左肘の開き具合)、および左肘の位置が自分の許容範囲ならそれでよしとしています。奏法への影響はハイポジション時に若干あるくらいで、あとは特に感じません。
[25816]
Re: 肩当の功罪は…?!タイプ別使用法は?
投稿日時:2006年02月17日 14:20
投稿者:JD(ID:KZSSmIk)
みなさん,ご意見ありがとうございます。
他のスレに(左手)親指のことが話題になっていましたが,やはり左手が完全にフリーな状態になることはありえないと思います。常に楽器はある自由度をもって構えられるべきでしょうし,絶えず重心は体側と左手を移動しているものと考えます。
顎を硬く固定すれば,当然他の部位も緊張し,ひいては右腕にも力が入ることになります(顔もコワくなります…微笑むことができるほうがよいでしょ)。場合によっては,頸部・肩などを痛めて演奏できなくなるかもしれません。要は,顎や鎖骨・肩だけで左手とは無関係に支えるものではないと思うのです。
これを前提にして,肩当の使い方の議論を発展させられたら。。。と思っています。
他のスレに(左手)親指のことが話題になっていましたが,やはり左手が完全にフリーな状態になることはありえないと思います。常に楽器はある自由度をもって構えられるべきでしょうし,絶えず重心は体側と左手を移動しているものと考えます。
顎を硬く固定すれば,当然他の部位も緊張し,ひいては右腕にも力が入ることになります(顔もコワくなります…微笑むことができるほうがよいでしょ)。場合によっては,頸部・肩などを痛めて演奏できなくなるかもしれません。要は,顎や鎖骨・肩だけで左手とは無関係に支えるものではないと思うのです。
これを前提にして,肩当の使い方の議論を発展させられたら。。。と思っています。
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