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編曲ものの楽譜
投稿日時:2006年07月20日 04:27
投稿者:浪速人(ID:OFcRSZg)
ごく最近、下記編曲ものを聴きました。楽譜がどこで入手できるかご存知の方お知らせ下さい。
1.Beethoven-J.N.Hummel 交響曲第5番 (編成:フルート+ピアノトリオ)
2.Mozart 「魔笛」よりアリア集 (編成:フルート+ヴァイオリン)
3.Beethoven ピアノ協奏曲第4番 (編成;ピアノ+弦楽四重奏)
尚、2.3.は作曲者自身の編曲のようです。
1.Beethoven-J.N.Hummel 交響曲第5番 (編成:フルート+ピアノトリオ)
2.Mozart 「魔笛」よりアリア集 (編成:フルート+ヴァイオリン)
3.Beethoven ピアノ協奏曲第4番 (編成;ピアノ+弦楽四重奏)
尚、2.3.は作曲者自身の編曲のようです。
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[ 4コメント ]
[28686]
Re: 編曲ものの楽譜
投稿日時:2006年07月20日 21:21
投稿者:匿名希望X(ID:hBYSORA)
まず、私の存じている範囲で申し上げますが。
http://www.ri.kunitachi.ac.jp/lvb/rep/tsuchida00.pdf
で見る限りベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の弦楽5重奏伴奏
(言い換えるとピアノ6重奏版)
はフランツ・アレクサンダー・ペッシンガー編曲です。
ペッシンガーの手稿譜は現存しませんが、ベートーヴェンのコピストの1人がペッシンガー版のパート譜を書き残しました。
ベートーヴェンハウスの学者、ハンス・ヴェルナー・キューテン博士がこのパート譜と、原稿協奏曲のソロとは異なるソロパート(コピストの1人の手になる非常に華麗な版)とをペアであると解釈し、私家版の形で公表したものだと思います。
キューテン博士の説には異論も根強いですから、将来的に出版されるかは不明です。
ベートーヴェンの室内楽編曲はヴィンゼンツ・ラハナーによるピアノ協奏曲1番のものが比較的入手しやすいですね。
http://www.ri.kunitachi.ac.jp/lvb/rep/tsuchida00.pdf
で見る限りベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の弦楽5重奏伴奏
(言い換えるとピアノ6重奏版)
はフランツ・アレクサンダー・ペッシンガー編曲です。
ペッシンガーの手稿譜は現存しませんが、ベートーヴェンのコピストの1人がペッシンガー版のパート譜を書き残しました。
ベートーヴェンハウスの学者、ハンス・ヴェルナー・キューテン博士がこのパート譜と、原稿協奏曲のソロとは異なるソロパート(コピストの1人の手になる非常に華麗な版)とをペアであると解釈し、私家版の形で公表したものだと思います。
キューテン博士の説には異論も根強いですから、将来的に出版されるかは不明です。
ベートーヴェンの室内楽編曲はヴィンゼンツ・ラハナーによるピアノ協奏曲1番のものが比較的入手しやすいですね。
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Re: 編曲ものの楽譜
投稿日時:2006年07月23日 04:21
投稿者:浪速人(ID:kDFlKWA)
匿名希望Xさんありがとうございます。コンサートのプログラムによれば、
"Piano Concerto No.4 in G, Op. 58a, Chamber Version for Pianoforte and String Quintet (1807) - Rediscovered, reconstructed according to the sources, and supplemented by Hans-Werner Kuthen"とあり、Prince Lobkowitz 邸で、Beethoven 自身のピアノと弦楽アンサンブルで試演された。当時はウイーンがフランス軍に占領されていた困難な時代だたっためフルオケでの初演は1808年12月22日まで無かったそうです。
ご紹介いただいた文献興味深く読ませていただきました。交響曲やコンチェルトがわれわれアマチュアでも手軽に楽しめるよう、少人数のアンサンブルに編曲された楽譜が入手できればと思っています。編曲ものは一般的には原曲より下位に見られがちですが、作曲者自身によるものや、作曲者が校訂した編曲ものは原曲と同程度の重みが感じられます。
"Piano Concerto No.4 in G, Op. 58a, Chamber Version for Pianoforte and String Quintet (1807) - Rediscovered, reconstructed according to the sources, and supplemented by Hans-Werner Kuthen"とあり、Prince Lobkowitz 邸で、Beethoven 自身のピアノと弦楽アンサンブルで試演された。当時はウイーンがフランス軍に占領されていた困難な時代だたっためフルオケでの初演は1808年12月22日まで無かったそうです。
ご紹介いただいた文献興味深く読ませていただきました。交響曲やコンチェルトがわれわれアマチュアでも手軽に楽しめるよう、少人数のアンサンブルに編曲された楽譜が入手できればと思っています。編曲ものは一般的には原曲より下位に見られがちですが、作曲者自身によるものや、作曲者が校訂した編曲ものは原曲と同程度の重みが感じられます。
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Re: 編曲ものの楽譜
投稿日時:2006年07月24日 22:48
投稿者:匿名希望X(ID:hBYSORA)
確かに室内楽版は大きな意味があると思います。
ハイドンの交響曲をイギリスのザロモンが室内楽に編曲して出版した例もあります。ところでピアノ協奏曲第4番の室内楽版は内田光子さんが上演していますね。彼女はコントラバスを加えることを提案し、聴衆もそれを支持したとのことです。
http://furiya.ipc.miyakyo-u.ac.jp/uchida.html
ハイドンの交響曲をイギリスのザロモンが室内楽に編曲して出版した例もあります。ところでピアノ協奏曲第4番の室内楽版は内田光子さんが上演していますね。彼女はコントラバスを加えることを提案し、聴衆もそれを支持したとのことです。
http://furiya.ipc.miyakyo-u.ac.jp/uchida.html
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Re: 編曲ものの楽譜
投稿日時:2006年07月27日 01:39
投稿者:浪速人(ID:kDFlKWA)
匿名希望Xさん、情報ありがとうございます。 Net には貴重な情報が転がっていますね。色々勉強させていただきました。
私は先週この曲を弦四と第2ヴィオラを加えた編成で約600席の天井の高いホールで聴きましたが、分厚いフルオケ版を聴き慣れた耳には、確かにコンバスが欲しいという印象でした。特に1楽章提示部の終わりで管の ff のアッコードの下で Va, Vc, CB が16分音符ユニゾンで強奏するところなどは少し物足りませんでした。
内田光子氏がプレゼンでコンバスが必要と主張されたそうですが、コンンセルトヘボウのリサイタルホールでのシンポジアムということですので、理解できます。
一方、キューテン博士の「作曲のオリジナリティーを損なうのでコンバスは不要」というのも一理あります。
http://seeds.whitesnow.jp/blog/2005/08/_4.html
によりますと、弦楽版が試演されたロプコヴィッツ邸の演奏室は木の床、石造りの天井・壁で「お風呂場のような響き」とういうことですので、コンバスは必要なかったのかも知れません。ただし、オリジナルの再現が目的であれば、楽譜だけではなく楽器や音響環境も当時のものに揃える必要があったと思います。
上記サイトによりますと弦楽版の CDが出ているようなので、もう一度聴いてみようと思います。残念ながら楽譜はまだ見つかりませんが。
私は先週この曲を弦四と第2ヴィオラを加えた編成で約600席の天井の高いホールで聴きましたが、分厚いフルオケ版を聴き慣れた耳には、確かにコンバスが欲しいという印象でした。特に1楽章提示部の終わりで管の ff のアッコードの下で Va, Vc, CB が16分音符ユニゾンで強奏するところなどは少し物足りませんでした。
内田光子氏がプレゼンでコンバスが必要と主張されたそうですが、コンンセルトヘボウのリサイタルホールでのシンポジアムということですので、理解できます。
一方、キューテン博士の「作曲のオリジナリティーを損なうのでコンバスは不要」というのも一理あります。
http://seeds.whitesnow.jp/blog/2005/08/_4.html
によりますと、弦楽版が試演されたロプコヴィッツ邸の演奏室は木の床、石造りの天井・壁で「お風呂場のような響き」とういうことですので、コンバスは必要なかったのかも知れません。ただし、オリジナルの再現が目的であれば、楽譜だけではなく楽器や音響環境も当時のものに揃える必要があったと思います。
上記サイトによりますと弦楽版の CDが出ているようなので、もう一度聴いてみようと思います。残念ながら楽譜はまだ見つかりませんが。
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