[28806]
調弦について
投稿日時:2006年07月25日 21:16
投稿者:タイマイ(ID:IxFZkFY)
皆様こんばんは。今晩仕事の帰りに弦楽器専門店に寄ってヴァイオリンを試奏していたら、見知らぬお客さん(おじさん)に声をかけられました。
「君、ヴァイオリン何年ぐらいやってるの?」「大学に入ってから始めて6年ぐらいです。」「6年の割には良くやってるけど、君、音程悪いね。」「はっ、はい、もっといい音程で弾きたいんですけど難しいです。」「さっきから試奏しているのを聞いてて思ったんだけど、君、調弦に時間かけ過ぎだね。」「えっ、そうですか。」「何回もやり直すんじゃなくて1発でピタッと合わせるようにしないとダメだね。」「それはちょっと無理です・・・」「ちょっと楽器貸してご覧。こうやって弓先寄りの3分の1ぐらいのところを使って、弓が5センチ動く間に1発でピタッと合わせるように調弦すれば素早くできるよ。」と言って実演してくれました。
私は4本の弦を調弦するのに40~50秒くらいかかりますが、そのおじさんは15秒くらいでパパッと素早く調弦してました。慣れた自分の楽器だったらもう少し早く調弦できますが、それでもそんなに早く調弦するのは無理です。なお、調弦の精度については、私もおじさんと同じくらい正確にできているように思いました。
そのおじさんによると、「調弦に時間がかかるのは調弦の仕方が悪いというよりはちゃんと集中して自分の音を聞いてないからだ」とのことです。さらに「調弦が素早くできるようになれば自然と弾いているときの音程も良くなっていくものだ」とのことでした。
私としては自分は特に調弦が遅いと思ってなかったし、調弦が苦手だと思ったことも無いのですが、こんなに素早く調弦できる人を見ると、やっぱり自分って調弦に関してはノロマなのかも、と思ったりもしています。
皆様は、このおじさんのように15秒ぐらいで素早く調弦できますか?調弦を素早くするためのコツがありましたら教えて下さい。どうぞよろしくお願いします。
「君、ヴァイオリン何年ぐらいやってるの?」「大学に入ってから始めて6年ぐらいです。」「6年の割には良くやってるけど、君、音程悪いね。」「はっ、はい、もっといい音程で弾きたいんですけど難しいです。」「さっきから試奏しているのを聞いてて思ったんだけど、君、調弦に時間かけ過ぎだね。」「えっ、そうですか。」「何回もやり直すんじゃなくて1発でピタッと合わせるようにしないとダメだね。」「それはちょっと無理です・・・」「ちょっと楽器貸してご覧。こうやって弓先寄りの3分の1ぐらいのところを使って、弓が5センチ動く間に1発でピタッと合わせるように調弦すれば素早くできるよ。」と言って実演してくれました。
私は4本の弦を調弦するのに40~50秒くらいかかりますが、そのおじさんは15秒くらいでパパッと素早く調弦してました。慣れた自分の楽器だったらもう少し早く調弦できますが、それでもそんなに早く調弦するのは無理です。なお、調弦の精度については、私もおじさんと同じくらい正確にできているように思いました。
そのおじさんによると、「調弦に時間がかかるのは調弦の仕方が悪いというよりはちゃんと集中して自分の音を聞いてないからだ」とのことです。さらに「調弦が素早くできるようになれば自然と弾いているときの音程も良くなっていくものだ」とのことでした。
私としては自分は特に調弦が遅いと思ってなかったし、調弦が苦手だと思ったことも無いのですが、こんなに素早く調弦できる人を見ると、やっぱり自分って調弦に関してはノロマなのかも、と思ったりもしています。
皆様は、このおじさんのように15秒ぐらいで素早く調弦できますか?調弦を素早くするためのコツがありましたら教えて下さい。どうぞよろしくお願いします。
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Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 17:10
投稿者:ギター弾き(ID:VCdBEWA)
市井のアマチュア さん。
僕は今はチューナーを使ってチューニングしています。
バイオリンはフレットがないので、押弦する場合は自分の音感だけが頼りになるわけですが、唯一音程が固定されている開放弦は正確にチューニングする以外対処法がないと考えています。
完全5度のチューニングですが、各弦をチューナーが”0”を示す位置に完璧にチューニングできたとしても、完全5度が気持ち良く鳴るとは限らないかもしれません。
しかし、4弦と3弦を完全5度の響きを優先してチューニングした場合、次に3弦を基準に2弦をチューニングすると、4弦と2弦の響きが気になることもあると思うのです。ですので、僕はある1点の響きよりも、全体を平均的にチューニングしたいと考えています。
ただ、僕はそのような楽器の特性を話題にしているのではなく、摩擦ペグで「あと数セント」の上げ下げが思うようにできないので困っていると言うこと。そして、最初の投稿にありましたおじさんの15秒でチューニングは多分アバウトなので、チューニングのスピードに拘る必要はないのではないかと言う書き込みでした。
オーケストラにように任意音程の楽器がたくさん使われる音楽と、ギターのようなシンセ、ピアノなど平均律でチューニングされた楽器と一緒に演奏する楽器とでは、チューニングに対する考えは違うと思います。
また、ギターは和音中心の弾き方ですから、平均律の他の楽器とギターの和音を調和させるためにもチューニングはセント単位でコントロールする必要がありますし、キーによって微調整することもあります。
ここも単音中心のバイオリンとは違うと理解しています。
ギター的発想だと思うのですが、開放弦がバッチリ合っていないと、何となく精神的に気持ちが悪いのです。
僕は今はチューナーを使ってチューニングしています。
バイオリンはフレットがないので、押弦する場合は自分の音感だけが頼りになるわけですが、唯一音程が固定されている開放弦は正確にチューニングする以外対処法がないと考えています。
完全5度のチューニングですが、各弦をチューナーが”0”を示す位置に完璧にチューニングできたとしても、完全5度が気持ち良く鳴るとは限らないかもしれません。
しかし、4弦と3弦を完全5度の響きを優先してチューニングした場合、次に3弦を基準に2弦をチューニングすると、4弦と2弦の響きが気になることもあると思うのです。ですので、僕はある1点の響きよりも、全体を平均的にチューニングしたいと考えています。
ただ、僕はそのような楽器の特性を話題にしているのではなく、摩擦ペグで「あと数セント」の上げ下げが思うようにできないので困っていると言うこと。そして、最初の投稿にありましたおじさんの15秒でチューニングは多分アバウトなので、チューニングのスピードに拘る必要はないのではないかと言う書き込みでした。
オーケストラにように任意音程の楽器がたくさん使われる音楽と、ギターのようなシンセ、ピアノなど平均律でチューニングされた楽器と一緒に演奏する楽器とでは、チューニングに対する考えは違うと思います。
また、ギターは和音中心の弾き方ですから、平均律の他の楽器とギターの和音を調和させるためにもチューニングはセント単位でコントロールする必要がありますし、キーによって微調整することもあります。
ここも単音中心のバイオリンとは違うと理解しています。
ギター的発想だと思うのですが、開放弦がバッチリ合っていないと、何となく精神的に気持ちが悪いのです。
[28918]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 19:59
投稿者:Gotchi(ID:NpIpY1I)
ギターのぺグは金属製でしかもギアがかましてあるのでぺグを大きく回しても音程はそんなに大きく変わりません。なので、微妙なさじ加減がしやすくなってます。
その点バイオリンはぺグの動きと弦が直結してるので443Hzを442Hzに下げるといったような微妙なチューニングは物理的に大変だと思いますよ。しかも、厳密に合わせても演奏中に湿度や弾き込み具合でどんどん狂ってくるのであまり神経質に合わせてもねぇ・・・って気もします。
自分も微妙なピッチの狂いなら、ぺグのところの弦を指で押してピッチを上げたり、指版のところの弦を引っ張ってピッチを下げたりしてます。邪道ではありますが急場しのぎにはなります。E線は堅いので・・っていうかアジャスターつけてるから関係ないですね。(笑)
総じて、バイオリンの調弦のコツは合わせたいピッチに一発であてる手の感覚を養うことじゃないですかね?
>そして、最初の投稿にありましたおじさんの15秒でチューニングは多分アバウトなので・・・
自分もこの意見賛成です。(聴感上は合っててもチューナーレベルでははずれてるというぐらいの話しですが)
>チューニングのスピードに拘る必要はないのではないかと言う書き込みでした。
この部分は、早く出来るに越した事はないと思ってますが、チューナーレベルでぴったり合ってる必要もないのではないでしょうか?
あとギターのチューニングはチューナーで合わせる方が多いんじゃないですかね。もちろん耳が悪い訳ではないですヨ。
理由はギターはコードで弾く事が多いので平均律で合わせないと綺麗に響かないからです。メーターに頼る人もいるし、それぞれの音をチューナーでならして耳で合わせる人もいて様々です。
あと、多いのがハーモニクスを利用して耳で合わせる方法もポピュラーです。
これとは別に2音の響き(ギターは下からE,A,D,G,B,E)で合わせて行くと特定のコードしか綺麗に響かない状態になってしまいます。しかも転調なんかしようものならとんでもないことに・・!!
このへんは純正律とか平均律とかピタゴラス音律なんて話になってくるのでこのへんでやめときます。
[28920]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 21:39
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:ECgVaCg)
ギターもちょっとだけ齧ったことがありますが、難しいと思いました。 ペグにアソビがあるし、回しても音程変化が小さすぎてピタッと合う瞬間を聞き取りにくい(バイオリンでもガットやナイロン弦にアジャスタを使わないのは同じ理由かと想像します)。 ましてや減衰音ですから。 絶対音感のある人やチューナの針に頼るならヴァイオリンよりも精度のいい調弦ができるのかも知れませんが。
実は、チェロでも同様の悩みを抱えています:
普通、テールピースのアジャスタは右手で回します。 つまり、その間は音が途切れる訳です。 五度を弾いてみて、「ちょっと狭いかな?」とアジャスタに手を伸ばしますが、アジャスタを回す量は手探りです。 で、恐々1/4回転程も回してみて再度弾くと、音が変わったのかどうか結構判らなかったりします(多少の調弦の狂いはその都度無意識に弓で調整するので)。 で、気が付いたら思い切り行き過ぎだったり・・・・。 15秒?? 自慢じゃありませんがA線を合わせるだけで2~30秒はかかります。
たまに(調子が悪くてどうしても五度が聞き取れないようなとき)、ネックを右肩の側に持っていって強引に左手でアジャスタを回すこともあります。 これだと連続的な音程変化の中で合う瞬間が比較的判りやすいです。
ちなみに、ハーモニクスを使うとピタゴラス調弦になりますよね。 余程精度よくできたギターなら第5フレットと隣の開放弦で(平均律に?)合わせられる筈ですが、実際にはなかなか・・・。 ハーモニクスで調弦すると、和音がきれいに鳴りませんよね; Eの2オクターブを合わせて両側から攻めてくるとGHが恐ろしい不協和音になるし、GHの3度を耳で合わせるとG線第4フレットとH線が合わない。 当時は音律なんて知らなかったので、「やっぱり安い楽器はダメだなぁ」なんて思ってました。
実は、チェロでも同様の悩みを抱えています:
普通、テールピースのアジャスタは右手で回します。 つまり、その間は音が途切れる訳です。 五度を弾いてみて、「ちょっと狭いかな?」とアジャスタに手を伸ばしますが、アジャスタを回す量は手探りです。 で、恐々1/4回転程も回してみて再度弾くと、音が変わったのかどうか結構判らなかったりします(多少の調弦の狂いはその都度無意識に弓で調整するので)。 で、気が付いたら思い切り行き過ぎだったり・・・・。 15秒?? 自慢じゃありませんがA線を合わせるだけで2~30秒はかかります。
たまに(調子が悪くてどうしても五度が聞き取れないようなとき)、ネックを右肩の側に持っていって強引に左手でアジャスタを回すこともあります。 これだと連続的な音程変化の中で合う瞬間が比較的判りやすいです。
ちなみに、ハーモニクスを使うとピタゴラス調弦になりますよね。 余程精度よくできたギターなら第5フレットと隣の開放弦で(平均律に?)合わせられる筈ですが、実際にはなかなか・・・。 ハーモニクスで調弦すると、和音がきれいに鳴りませんよね; Eの2オクターブを合わせて両側から攻めてくるとGHが恐ろしい不協和音になるし、GHの3度を耳で合わせるとG線第4フレットとH線が合わない。 当時は音律なんて知らなかったので、「やっぱり安い楽器はダメだなぁ」なんて思ってました。
[28922]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 22:22
投稿者:カルボナーレ(ID:FmImEoQ)
面白そうな内容なので、書き込みます。
ギターの調弦と、ヴァイオリンの調弦はまったく違うもののようですね。
私の場合、あまり狂っていないところからスタートすると、
1)音叉の音を聴いてその音のイメージを頭に刻み込む
*台付き音叉で、音が継続してくれたらそれがベスト
2)その音のイメージに合わせ、A線を調弦。指板寄りで音量p。音叉の音が消えていたらもう一度鳴らして再確認。必要があれば微調。
3)A線と重音で弾きながらD線をDの実音より50セント(半音の半分)ほど一瞬で下げ、その後、2音の重音の響きを聴きながらペグをスッと回し音を高くしていく。聴き覚えのある響きのところでストップ(これでD線開始後2秒以内)。ツボにはまらないときは、また3)の頭から同じ事を繰り返す。大抵は1、2回でOK。
4)G線をD線を基準に同じように合わせる
5)最後にE線。スチール弦&アジャスタによる調整なので、最初の下げ幅は数セントでそれから徐々にあげ、2音の響きが純正になったところでストップ。
以上でおしまい。(一連の動作でさて何秒?)
スタート時点である程度(半音以上?)狂っているときは、まず1)の後に、それぞれの弦を単弦でD,G,E付近(Aが決まればそれぞれだいたいどの高さかは頭でイメージできる)に合わせる。E線もそのような場合はペグを使い、それぞれの弦あわせを1秒程度で完了し、再度1)から詳細調弦をスタートする。荒く合わせるのは、他の弦のテンションの変化によるネックのたわみでA線の音程が変わるからで、話にならないくらい狂っている時は、上記3ローテーションほど行って、微妙な調整ができる状態を作る。
ギター弾きさんの方法と大きく違うのは、
- チューナーは基本的につかわない。使ってもAを合わせるときだけ。
- ペグの使い方は、音程を下げて、上げて、音が合ったらストップ。下げて(音を低くしていって)ストップさせることはない。
- 音程が合ったときの2音の響きは頭の中にイメージがあり、そのイメージと重なった時が音の合った時
- A,D,G,Eの順で合わせる
ピアノと合わせる時など、意識して音程間隔を狭めにとることはあります。
また弦を指で引っ張ってあわせることはしません。上ナットを境に、ペグ側と指板側でテンションが変わるため次に強音を弾いた瞬間もとの狂った状態に戻るので、ステージでの一瞬を狙った危機回避以外には使うべきでないと考えます。
付け加えると、右手のボーイングの安定(音量pで均一に弾けるか)がとても重要ですね。
ギターの調弦と、ヴァイオリンの調弦はまったく違うもののようですね。
私の場合、あまり狂っていないところからスタートすると、
1)音叉の音を聴いてその音のイメージを頭に刻み込む
*台付き音叉で、音が継続してくれたらそれがベスト
2)その音のイメージに合わせ、A線を調弦。指板寄りで音量p。音叉の音が消えていたらもう一度鳴らして再確認。必要があれば微調。
3)A線と重音で弾きながらD線をDの実音より50セント(半音の半分)ほど一瞬で下げ、その後、2音の重音の響きを聴きながらペグをスッと回し音を高くしていく。聴き覚えのある響きのところでストップ(これでD線開始後2秒以内)。ツボにはまらないときは、また3)の頭から同じ事を繰り返す。大抵は1、2回でOK。
4)G線をD線を基準に同じように合わせる
5)最後にE線。スチール弦&アジャスタによる調整なので、最初の下げ幅は数セントでそれから徐々にあげ、2音の響きが純正になったところでストップ。
以上でおしまい。(一連の動作でさて何秒?)
スタート時点である程度(半音以上?)狂っているときは、まず1)の後に、それぞれの弦を単弦でD,G,E付近(Aが決まればそれぞれだいたいどの高さかは頭でイメージできる)に合わせる。E線もそのような場合はペグを使い、それぞれの弦あわせを1秒程度で完了し、再度1)から詳細調弦をスタートする。荒く合わせるのは、他の弦のテンションの変化によるネックのたわみでA線の音程が変わるからで、話にならないくらい狂っている時は、上記3ローテーションほど行って、微妙な調整ができる状態を作る。
ギター弾きさんの方法と大きく違うのは、
- チューナーは基本的につかわない。使ってもAを合わせるときだけ。
- ペグの使い方は、音程を下げて、上げて、音が合ったらストップ。下げて(音を低くしていって)ストップさせることはない。
- 音程が合ったときの2音の響きは頭の中にイメージがあり、そのイメージと重なった時が音の合った時
- A,D,G,Eの順で合わせる
ピアノと合わせる時など、意識して音程間隔を狭めにとることはあります。
また弦を指で引っ張ってあわせることはしません。上ナットを境に、ペグ側と指板側でテンションが変わるため次に強音を弾いた瞬間もとの狂った状態に戻るので、ステージでの一瞬を狙った危機回避以外には使うべきでないと考えます。
付け加えると、右手のボーイングの安定(音量pで均一に弾けるか)がとても重要ですね。
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Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 22:27
投稿者:コクシネル(ID:NjFjmDA)
フレットのあるギターで、各調の和音をきれいに響かせるというのは、なかなか大変そうですね。
でもバイオリンの場合は、Aの音はチューナーで取るにしても、残りは5度調弦が基本です。 重音のわずかな狂いによるうなりを利用するから、早く合わせられるのです。 同時に耳も鍛えられます。
弦の1本1本がチューナーの音と合っていることは、あまり意味がありません(Vnデュオでは5度調弦した上で、お互い1本1本合わせることもありますが)。 全体に均等に合わせたいという気持ちもわからないではないですが、自分の楽器の中で5度調弦で各弦のチューニングを統合させておくことで、演奏時に微調整が可能になり、楽器の響きもよくなると思います。
また摩擦ペグでは、任意の位置からのセント単位の微調整は無理ですが、狙ったところに止められないということであれば、一度楽器屋さんで調整してもらった方が良いでしょう。 それまでとは見違えるようにチューニングがしやすくなるケースがあります。 是非一度お試しあれ。
でもバイオリンの場合は、Aの音はチューナーで取るにしても、残りは5度調弦が基本です。 重音のわずかな狂いによるうなりを利用するから、早く合わせられるのです。 同時に耳も鍛えられます。
弦の1本1本がチューナーの音と合っていることは、あまり意味がありません(Vnデュオでは5度調弦した上で、お互い1本1本合わせることもありますが)。 全体に均等に合わせたいという気持ちもわからないではないですが、自分の楽器の中で5度調弦で各弦のチューニングを統合させておくことで、演奏時に微調整が可能になり、楽器の響きもよくなると思います。
また摩擦ペグでは、任意の位置からのセント単位の微調整は無理ですが、狙ったところに止められないということであれば、一度楽器屋さんで調整してもらった方が良いでしょう。 それまでとは見違えるようにチューニングがしやすくなるケースがあります。 是非一度お試しあれ。
[28924]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 22:50
投稿者:匿名希望X(ID:I2BYFwY)
ギター弾き様のご意見に対しては、皆様の名解説で大体尽きているのですが:
>> チョッとだけチューニングを上げようとして力を入れると、意図した音以上に上げ過ぎてしまい、また低めの音に戻して再チャレンジを繰り返し、結局目的のチューニングにたどり着けません。
:::::::::::::::::
「再チャレンジ」なさって居られるのは、は正しいのです。
どうしてかと言うと、ペグを上から下に調整することは不可能に近いからです。
ヴァイオリンの調弦は、必ず下から上に行うものです。
かりに音叉を鳴らして、基準のAの弦が今高すぎるとします。
そのときはペグを緩めつつ(つまり引き抜くようにして甘くしつつ)A線を緩めて低くする。
そしてもう一回Aの音叉を鳴らし、今度はA弦のペグをねじ込むようにしてピッチを上げます。「ねじ込みつつ上げる」ことが大切です。
一発で正しい音にならなければ、また緩めつつ下げてしまうのです。
数回繰り返すと、ほぼ正しいAの音が取れるでしょう。
次に、今あわせたA弦の音を基準にして、Aと完全5度になるようにD線をあわせるのですが、その場合、先ほどのA弦と全く同様に、Dのペグを緩めて甘くした後、下から上に向かって、今緩めたばかりのDのペグをねじ込むようにしてDのピッチを上げることによって一気に完全5度を作ります。失敗したらDのペグを緩めてまた引き上げる、これを数回反復するうち、略完全な5度になるでしょう。
次に、Dを元にその下のGについて同じ作業をやります。
A→D→Gまで、今言葉で書いたプロセスは慣れれば非常に短時間で出来るものです。慣れが肝心です。
Aの完全5度上にあたるEは、アジャスターを右手で操作すると非常に簡単です。
::::::::::::
結局慣れと訓練は全ての基本だと思います。
上級者は概ね全員できる技能なので、対して難しくありませんよ。
>> チョッとだけチューニングを上げようとして力を入れると、意図した音以上に上げ過ぎてしまい、また低めの音に戻して再チャレンジを繰り返し、結局目的のチューニングにたどり着けません。
:::::::::::::::::
「再チャレンジ」なさって居られるのは、は正しいのです。
どうしてかと言うと、ペグを上から下に調整することは不可能に近いからです。
ヴァイオリンの調弦は、必ず下から上に行うものです。
かりに音叉を鳴らして、基準のAの弦が今高すぎるとします。
そのときはペグを緩めつつ(つまり引き抜くようにして甘くしつつ)A線を緩めて低くする。
そしてもう一回Aの音叉を鳴らし、今度はA弦のペグをねじ込むようにしてピッチを上げます。「ねじ込みつつ上げる」ことが大切です。
一発で正しい音にならなければ、また緩めつつ下げてしまうのです。
数回繰り返すと、ほぼ正しいAの音が取れるでしょう。
次に、今あわせたA弦の音を基準にして、Aと完全5度になるようにD線をあわせるのですが、その場合、先ほどのA弦と全く同様に、Dのペグを緩めて甘くした後、下から上に向かって、今緩めたばかりのDのペグをねじ込むようにしてDのピッチを上げることによって一気に完全5度を作ります。失敗したらDのペグを緩めてまた引き上げる、これを数回反復するうち、略完全な5度になるでしょう。
次に、Dを元にその下のGについて同じ作業をやります。
A→D→Gまで、今言葉で書いたプロセスは慣れれば非常に短時間で出来るものです。慣れが肝心です。
Aの完全5度上にあたるEは、アジャスターを右手で操作すると非常に簡単です。
::::::::::::
結局慣れと訓練は全ての基本だと思います。
上級者は概ね全員できる技能なので、対して難しくありませんよ。
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Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 23:42
投稿者:ギター弾き(ID:VCdBEWA)
大勢の方にコメントをいただいて、感謝しております。
それぞれが為になるアドバイスでした。
僕はギター歴30年近いので、チューニングの何たるかはわかっております。
カルボナーレさんの仰るように、楽器単体で気持ちの良いチューニングも良いですが、僕はクラシックの人間ではありませんので、あくまでバンド形態の中でのバイオリンを意識しています。
ギターでも楽器単体で良い感じのチューニングはありますが、それがバンドの中に入ると必ずしも良くないということなのです。
ですから数セントに拘っているわけでして、チューニングにあまり拘り過ぎるのも?というご意見もありましたが、僕は拘るのが当然だと思っています。
でも、演奏している最中にもチューニングは狂ってしまうんですけどね。
プロの現場では、A音=440Hzか442Hzかで明確な区別をしていますから、この2セントの違いを軽視したら物凄く怒られます。
実際2セント違えば明らかに違和感を覚えますから、そのような流れでバイオリンのチューニングがきっちり合わせられないと書き込みました(あくまで開放弦だけの話ですが)。
あとはバイオリンのペグに慣れるように努力します。
少しだけ引き抜いてペグを回し、チューニングが合ったら押し込む、という操作がなかなか難しくて・・・。
でも、皆さんがやっていることなので、慣れればできるようになると思います。
ありがとうございました。
それぞれが為になるアドバイスでした。
僕はギター歴30年近いので、チューニングの何たるかはわかっております。
カルボナーレさんの仰るように、楽器単体で気持ちの良いチューニングも良いですが、僕はクラシックの人間ではありませんので、あくまでバンド形態の中でのバイオリンを意識しています。
ギターでも楽器単体で良い感じのチューニングはありますが、それがバンドの中に入ると必ずしも良くないということなのです。
ですから数セントに拘っているわけでして、チューニングにあまり拘り過ぎるのも?というご意見もありましたが、僕は拘るのが当然だと思っています。
でも、演奏している最中にもチューニングは狂ってしまうんですけどね。
プロの現場では、A音=440Hzか442Hzかで明確な区別をしていますから、この2セントの違いを軽視したら物凄く怒られます。
実際2セント違えば明らかに違和感を覚えますから、そのような流れでバイオリンのチューニングがきっちり合わせられないと書き込みました(あくまで開放弦だけの話ですが)。
あとはバイオリンのペグに慣れるように努力します。
少しだけ引き抜いてペグを回し、チューニングが合ったら押し込む、という操作がなかなか難しくて・・・。
でも、皆さんがやっていることなので、慣れればできるようになると思います。
ありがとうございました。
[28928]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月01日 23:56
投稿者:うーんと(ID:E2VnRxQ)
ヘルツとセントは別物ですよ(笑)
[28929]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月02日 00:06
投稿者:ギター弾き(ID:VCdBEWA)
うーんとさん。
あー、ごめんなさい。
全然とんちんかんな事を書いてしまいました。
失礼。
あー、ごめんなさい。
全然とんちんかんな事を書いてしまいました。
失礼。
[28933]
Re: 調弦について
投稿日時:2006年08月02日 00:50
投稿者:カルボナーレ(ID:FmImEoQ)
完全5度は、平均律に対し純正でとったものは2セント間隔が広くなります。Hzで表すと、仮にAを440Hzであわせたとして、Dは約293.665Hzが平均律での完全5度、純正にとるとそれより約0.35Hz?低くなります。
ピアノと合わせるときは、というのは、その2セント=0.35Hzをどれだけ0に近づけたところで折り合いをつけるか、ということであり、ヴァイオリンの調弦はそれくらい微妙なところで行われているということです。そのような調弦が瞬時に行える構造という点で、シンプルなペグ(もちろんきちんと調整された状態において)という調弦機構は素晴らしいと思います。また普及型電子チューナーの精度・目盛りでは1セント単位を明確に差として表すのは難しく、その点慣れと訓練による人間の感覚の精度というものもあなどれないものだと再認識させられます。
ピアノと合わせるときは、というのは、その2セント=0.35Hzをどれだけ0に近づけたところで折り合いをつけるか、ということであり、ヴァイオリンの調弦はそれくらい微妙なところで行われているということです。そのような調弦が瞬時に行える構造という点で、シンプルなペグ(もちろんきちんと調整された状態において)という調弦機構は素晴らしいと思います。また普及型電子チューナーの精度・目盛りでは1セント単位を明確に差として表すのは難しく、その点慣れと訓練による人間の感覚の精度というものもあなどれないものだと再認識させられます。
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