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ご自分でニスの補修をされている方へ
投稿日時:2006年12月11日 22:02
投稿者:どんぐり(ID:OZURk4k)
ご自分でニスの補修をされている方というのは、それほど多くはないかと思いますが、この掲示板をご覧になっている方の中にはいらっしゃるのではないかと思いますので、情報を提供します。
私も時々、家族や友人のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのニスの補修をしてあげることがあります。10万円ぐらいの量産品の楽器から、200万円くらいのクレモナの新作ヴァイオリンまで、いろんな楽器のニスを修理した経験があります。(幸いなことに、自分の楽器は、いまだ補修の必要が無くて一度も補修したことがありません。)
私が補修するのは、主に、1~2ミリ四方程度の小さい面積で、白木に達していない浅いキズの補修です。それ以上のキズについては、工房に持って行くように言ってます。どうしても、と頼まれて、それ以上のキズを補修したこともありますが、時間も手間もかかって大変だったので、今は、もっぱら「小キズ」「浅キズ」に限って補修してあげています。
今までは、補修用ニスとしては、カールヘフナー社のアルコールニスやJoha社のアルコールニスを使ってきましたが、最近は、日本製のニスを愛用するようになりました。
日本リノキシンという有限会社から発売されているヴァイオリン用のニスがとても塗り易く色艶も良いので、気に入ってます。(ヤフーで日本リノキシンで検索するとHPが出てきます。)
色の種類も多く、オーダーすれば中間的な色、微妙な色のニスも作ってくれるので、重宝しています。
私は日本リノキシンのヴァイオリン用のアルコールニスを6種類持っていて、それらを混ぜ合わせて、必要な色を作っています。
塗りあがったとき、ほんのちょっとだけ濃く感じられるようにすると、完全に乾燥して数ヶ月経過したとき、周りとちょうど馴染む色合いになります。
日本リノキシンにはオイルニスもあるのですが、私は補修専門なので、乾燥の早いアルコールニスを愛用しています。
補修のときには、私は、刷毛は使わず、絵画用の細めの筆を使っています。いろんな太さ、いろんな毛質の筆を10本くらい買い集めました。でも、なぜか好きな筆がいくつかに絞られて、もっぱらそれで塗るようになってます。
ニスの乾燥後の最期の磨き(艶出し)には、Violというヴァイオリン磨き液(赤っぽい液体)を
使っています。
小さいキズだと綿棒に染み込ませて軽くこすると艶が出てきます。
爪跡のような微細なキズをいかにうまくリペアするか、が私にとっての現在の課題です。
近くに工房が無いなどの理由で、自分自身でニスの補修をされている方がいらっしゃいましたら、この場でいろいろと情報交換させていただけると幸いです。それでは、よろしくお願いします。
私も時々、家族や友人のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのニスの補修をしてあげることがあります。10万円ぐらいの量産品の楽器から、200万円くらいのクレモナの新作ヴァイオリンまで、いろんな楽器のニスを修理した経験があります。(幸いなことに、自分の楽器は、いまだ補修の必要が無くて一度も補修したことがありません。)
私が補修するのは、主に、1~2ミリ四方程度の小さい面積で、白木に達していない浅いキズの補修です。それ以上のキズについては、工房に持って行くように言ってます。どうしても、と頼まれて、それ以上のキズを補修したこともありますが、時間も手間もかかって大変だったので、今は、もっぱら「小キズ」「浅キズ」に限って補修してあげています。
今までは、補修用ニスとしては、カールヘフナー社のアルコールニスやJoha社のアルコールニスを使ってきましたが、最近は、日本製のニスを愛用するようになりました。
日本リノキシンという有限会社から発売されているヴァイオリン用のニスがとても塗り易く色艶も良いので、気に入ってます。(ヤフーで日本リノキシンで検索するとHPが出てきます。)
色の種類も多く、オーダーすれば中間的な色、微妙な色のニスも作ってくれるので、重宝しています。
私は日本リノキシンのヴァイオリン用のアルコールニスを6種類持っていて、それらを混ぜ合わせて、必要な色を作っています。
塗りあがったとき、ほんのちょっとだけ濃く感じられるようにすると、完全に乾燥して数ヶ月経過したとき、周りとちょうど馴染む色合いになります。
日本リノキシンにはオイルニスもあるのですが、私は補修専門なので、乾燥の早いアルコールニスを愛用しています。
補修のときには、私は、刷毛は使わず、絵画用の細めの筆を使っています。いろんな太さ、いろんな毛質の筆を10本くらい買い集めました。でも、なぜか好きな筆がいくつかに絞られて、もっぱらそれで塗るようになってます。
ニスの乾燥後の最期の磨き(艶出し)には、Violというヴァイオリン磨き液(赤っぽい液体)を
使っています。
小さいキズだと綿棒に染み込ませて軽くこすると艶が出てきます。
爪跡のような微細なキズをいかにうまくリペアするか、が私にとっての現在の課題です。
近くに工房が無いなどの理由で、自分自身でニスの補修をされている方がいらっしゃいましたら、この場でいろいろと情報交換させていただけると幸いです。それでは、よろしくお願いします。
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[ 5コメント ]
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Re: ご自分でニスの補修をされている方へ
投稿日時:2006年12月12日 10:28
投稿者:ぴよ太(ID:U0gwaRA)
私も,自分でニス補修ができたらいいなと常々感じております。
皆さんも経験があると思いますが,ハイポジションを多用すると,ネックの付根の横板部分が白けてきますよね。時折,ここにシートのようなものを貼り付けてある楽器も見かけますが,汗や摩擦でもっともニスに負担のかかる部分だと思います。
どんぐりさんは,かなりニス塗りに熟練されているようですが,どんぐりさんの方法で,この部分を補修することは可能なのでしょうか?
楽器に影響がないのであれば,チャレンジしてみたいです。
皆さんも経験があると思いますが,ハイポジションを多用すると,ネックの付根の横板部分が白けてきますよね。時折,ここにシートのようなものを貼り付けてある楽器も見かけますが,汗や摩擦でもっともニスに負担のかかる部分だと思います。
どんぐりさんは,かなりニス塗りに熟練されているようですが,どんぐりさんの方法で,この部分を補修することは可能なのでしょうか?
楽器に影響がないのであれば,チャレンジしてみたいです。
[30692]
Re: ご自分でニスの補修をされている方へ
投稿日時:2006年12月12日 11:55
投稿者:QB(ID:NZEkdZM)
私は自分では補修しませんが、リタッチにはオリジナルと全く同じ組成のニスでやってもらっています。(コンテンポラリーなので、お弟子さんにニスの内容は伝わっています)
もし、様々な事情でご自身でリタッチされるにしても、元のニスに近いもの(単に一般的にリタッチ用で売られているもので色を合わせる程度ではなく)、を製作家の方や調整家の方に調合してもらって、それを使う方が、あとあと良いような気がするのですが、いかがでしょう?
考え過ぎ? ご意見いただけたら。
もし、様々な事情でご自身でリタッチされるにしても、元のニスに近いもの(単に一般的にリタッチ用で売られているもので色を合わせる程度ではなく)、を製作家の方や調整家の方に調合してもらって、それを使う方が、あとあと良いような気がするのですが、いかがでしょう?
考え過ぎ? ご意見いただけたら。
[30705]
Re: ご自分でニスの補修をされている方へ
投稿日時:2006年12月13日 00:04
投稿者:どんぐり(ID:OZURk4k)
ぴよ太さん、QBさん、お返事ありがとうございます。
ハイポジを弾いたときに左手が当たる部分のニスは、大事に使っていたとしても剥げ易い箇所ですね。この部分が剥げるときは、1~2cm四方ぐらいの面積が薄く剥げていきます。剥げが進むと、黄色っぽい下塗りのニス(目止めのニス)が出てきます。
ここまで剥げてから塗るのは、剥げてない周りの部分と色を合わせるのがかなり難しいと思います。
このようになる前に、ニスの色が薄くなりかけてきた時点で、透明のニス(コーティングニス)を塗ってそれ以上剥げないように保護するという方法があります。
ただ、剥げてから色を塗る場合でも、コーティングのニスを塗る場合でも、塗る面積が広い場合は、素人が作業するのは困難だと思います。
私自身、木片を使ってニス塗りの練習をしましたが、刷毛塗りをする際に、ムラなく均一に塗るのは非常に難しいと感じています。また、塗った後の磨き上げの作業も、面積が広いと、ムラなく均一に磨いて艶を整えるのが難しいです。
それで、私は、自分でニスを塗るのは、1~2ミリ四方以内の小さなキズ、浅く小さなキズを補修するところまでに留めています。この程度の補修であれば、細い筆で直せますし、何度も塗りなおさなくてもいいので、素人でも、かなりいい感じのところまで補修できます。
オリジナルと同一のニスを使って直すのがベストだと思いますが、熟練した職人さんに尋ねた限りでは、小さなキズの補修は、必ずしもオリジナルと同じニスでなくても問題無いようです。経年変化で当初の状態とは色が変わってしまった部分と新たに塗る部分の色や艶を合わせるためには、オリジナルのニスに別な色を混ぜる必要があるので、結果的に、オリジナルのニスと同じニスを塗れない場合があるからです。
木片に均一にニスを塗って、それに(いろいろな大きさ・深さの)小さなキズをつけて、ニス補修の練習を何度もしているうちに、色合わせのセンスはだいぶ養われてきました。ぱっと見た感じが、ほとんど同じ色に見えるように塗ることができるようになりました。
ただ、艶の感じを合わせるのには苦労しています。テカテカ・ピカピカの新品状態のニスの艶に合わせるのも難しいですし、使い込んでちょっとくすんでいるニスの感じに合わせるのも、なかなか難しいものがあります。
さて、ここでちょっと話題は変わりますが、オールドやモダンの楽器で、上塗りのニスの一部(または大半)が剥げて、下塗りのニスが出た状態のまま売られている楽器を見かけることがあります。(コーティングのニスを塗ったりしておらず、下塗りのニスが露出しているので、手で触ると、ツルツルしてもらず、ちょっとカサカサした感じがします)
汗や汚れが染みこんだりしたら楽器が傷むのではないかと見ていて(触っていて)心配になりますが、「全然問題無いですよ。」と言って、そのまま売っている店があります。
一方で、オリジナルのニスが全部剥げてしまう前に、透明なコーティングのニスを塗ったり、色のついたカバーニスを塗ってあるオールドやモダンの楽器もたくさんあります。
弦楽器商や職人によって、ニスの補修に関しても考え方が大きく違う例ですが、黄色っぽい下塗りのニスが露出している楽器を見ると、ニスを塗って補修してやりたくなってしまいます。
下塗りのニスも手や体が当たってこすられれば、徐々に薄くなって、最後は白木が出てくるのではないかと思います。白木になると、汗がついたりすると、すぐに黒ずんで汚くなりますので、やはり、そうなってしまう前に、何らかの補修をしてやりたいものです。
ただ、透明なテープを貼るという方法は、個人的には嫌いです。透明テープは見るからに違和感があります。
下塗りのニスが露出した状態の楽器を長く使用されている方にお尋ねしたいのですが、長年使っているうちに下塗りのニスが露出した部分に汗が染みて黒ずんだりして美観を損ねていないでしょうか?この件についてどなたか教えていただけると幸いです。
ハイポジを弾いたときに左手が当たる部分のニスは、大事に使っていたとしても剥げ易い箇所ですね。この部分が剥げるときは、1~2cm四方ぐらいの面積が薄く剥げていきます。剥げが進むと、黄色っぽい下塗りのニス(目止めのニス)が出てきます。
ここまで剥げてから塗るのは、剥げてない周りの部分と色を合わせるのがかなり難しいと思います。
このようになる前に、ニスの色が薄くなりかけてきた時点で、透明のニス(コーティングニス)を塗ってそれ以上剥げないように保護するという方法があります。
ただ、剥げてから色を塗る場合でも、コーティングのニスを塗る場合でも、塗る面積が広い場合は、素人が作業するのは困難だと思います。
私自身、木片を使ってニス塗りの練習をしましたが、刷毛塗りをする際に、ムラなく均一に塗るのは非常に難しいと感じています。また、塗った後の磨き上げの作業も、面積が広いと、ムラなく均一に磨いて艶を整えるのが難しいです。
それで、私は、自分でニスを塗るのは、1~2ミリ四方以内の小さなキズ、浅く小さなキズを補修するところまでに留めています。この程度の補修であれば、細い筆で直せますし、何度も塗りなおさなくてもいいので、素人でも、かなりいい感じのところまで補修できます。
オリジナルと同一のニスを使って直すのがベストだと思いますが、熟練した職人さんに尋ねた限りでは、小さなキズの補修は、必ずしもオリジナルと同じニスでなくても問題無いようです。経年変化で当初の状態とは色が変わってしまった部分と新たに塗る部分の色や艶を合わせるためには、オリジナルのニスに別な色を混ぜる必要があるので、結果的に、オリジナルのニスと同じニスを塗れない場合があるからです。
木片に均一にニスを塗って、それに(いろいろな大きさ・深さの)小さなキズをつけて、ニス補修の練習を何度もしているうちに、色合わせのセンスはだいぶ養われてきました。ぱっと見た感じが、ほとんど同じ色に見えるように塗ることができるようになりました。
ただ、艶の感じを合わせるのには苦労しています。テカテカ・ピカピカの新品状態のニスの艶に合わせるのも難しいですし、使い込んでちょっとくすんでいるニスの感じに合わせるのも、なかなか難しいものがあります。
さて、ここでちょっと話題は変わりますが、オールドやモダンの楽器で、上塗りのニスの一部(または大半)が剥げて、下塗りのニスが出た状態のまま売られている楽器を見かけることがあります。(コーティングのニスを塗ったりしておらず、下塗りのニスが露出しているので、手で触ると、ツルツルしてもらず、ちょっとカサカサした感じがします)
汗や汚れが染みこんだりしたら楽器が傷むのではないかと見ていて(触っていて)心配になりますが、「全然問題無いですよ。」と言って、そのまま売っている店があります。
一方で、オリジナルのニスが全部剥げてしまう前に、透明なコーティングのニスを塗ったり、色のついたカバーニスを塗ってあるオールドやモダンの楽器もたくさんあります。
弦楽器商や職人によって、ニスの補修に関しても考え方が大きく違う例ですが、黄色っぽい下塗りのニスが露出している楽器を見ると、ニスを塗って補修してやりたくなってしまいます。
下塗りのニスも手や体が当たってこすられれば、徐々に薄くなって、最後は白木が出てくるのではないかと思います。白木になると、汗がついたりすると、すぐに黒ずんで汚くなりますので、やはり、そうなってしまう前に、何らかの補修をしてやりたいものです。
ただ、透明なテープを貼るという方法は、個人的には嫌いです。透明テープは見るからに違和感があります。
下塗りのニスが露出した状態の楽器を長く使用されている方にお尋ねしたいのですが、長年使っているうちに下塗りのニスが露出した部分に汗が染みて黒ずんだりして美観を損ねていないでしょうか?この件についてどなたか教えていただけると幸いです。
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Re: ご自分でニスの補修をされている方へ
投稿日時:2007年01月13日 14:34
投稿者:MOKU(ID:VZRjNZA)
日本リノキシンさんのヴァイオリン用のニスは塗り易くて色艶がナチュラルでいいですね。
ニスの補修は奥の深い作業で、なかなか思い通りの色、ツヤが得られなくて苦労が多いですが、試行錯誤して思い通りの結果が得られたときは、なんとも言えない達成感があります。
あと外国製のニスは缶入りのが多いですが、日本リノキシンさんのニスはビン入りなので、ニスの減り具合が一目でわかりますし、ふたもきちっと(かちっと)締まるのもいいですね。こういう細かいところまで配慮されているあたりは、さすがメイドインジャパンだなと感じます。
ニスの補修は奥の深い作業で、なかなか思い通りの色、ツヤが得られなくて苦労が多いですが、試行錯誤して思い通りの結果が得られたときは、なんとも言えない達成感があります。
あと外国製のニスは缶入りのが多いですが、日本リノキシンさんのニスはビン入りなので、ニスの減り具合が一目でわかりますし、ふたもきちっと(かちっと)締まるのもいいですね。こういう細かいところまで配慮されているあたりは、さすがメイドインジャパンだなと感じます。
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Re: ご自分でニスの補修をされている方へ
投稿日時:2007年01月13日 15:18
投稿者:うーん(ID:MJlZlng)
自演劇場開幕ですか?
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