[31272]
ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年01月26日 10:44
投稿者:catgut(ID:NhFlA3Q)
ヴィブラート解析ソフト"tartini"などで確認し、ヴィブラートに関して従来広く信じられていた以下の2つの説に誤りがあることが明らかになりました。
(1)ヴィブラートを基準音の下にかける
事実:ほとんどのプロの演奏でヴィブラートは基準音を中心に上下に均等にかけている。
(2)G線開放弦のヴィブラートは1オクターブ上のD線のG音との共鳴による
事実:楽器を振動させるだけで同等の効果が出る。弓毛と弦の接触の強さの変化によって音量が変化しヴィブラートらしく聞こえる。
つまりヴィブラートは音程の変化だけでなく音量の変化も重要である。
これらの事実により「美しいヴィブラート」をかけるために以下の試みが可能ではないかと考えられます。
(1)「最初に基準音を押えて下にかける」という意識をせずにより自由なヴィブラートのかけ方を試す。
20世紀半ばに活躍した名ヴァイオリニストの映像を見ると、指の腹の近くで
弦を押えてヴィブラートをかけている場合があります。また下方向ではなく
上方向からかけはじめる場合もあります。
(2)音程の変化だけではなく音量の変化も意識する
「開放弦のヴィブラート」が美しく聞こえるようにできれば通常のヴィブラート(音程の変化を伴う)も美しくなるのではないかと思います。このためには楽器がほとんど振動しないヴィブラートのかけ方が良いとは限りません。楽器がある程度揺れないと音量の変化が起きません。
(1)ヴィブラートを基準音の下にかける
事実:ほとんどのプロの演奏でヴィブラートは基準音を中心に上下に均等にかけている。
(2)G線開放弦のヴィブラートは1オクターブ上のD線のG音との共鳴による
事実:楽器を振動させるだけで同等の効果が出る。弓毛と弦の接触の強さの変化によって音量が変化しヴィブラートらしく聞こえる。
つまりヴィブラートは音程の変化だけでなく音量の変化も重要である。
これらの事実により「美しいヴィブラート」をかけるために以下の試みが可能ではないかと考えられます。
(1)「最初に基準音を押えて下にかける」という意識をせずにより自由なヴィブラートのかけ方を試す。
20世紀半ばに活躍した名ヴァイオリニストの映像を見ると、指の腹の近くで
弦を押えてヴィブラートをかけている場合があります。また下方向ではなく
上方向からかけはじめる場合もあります。
(2)音程の変化だけではなく音量の変化も意識する
「開放弦のヴィブラート」が美しく聞こえるようにできれば通常のヴィブラート(音程の変化を伴う)も美しくなるのではないかと思います。このためには楽器がほとんど振動しないヴィブラートのかけ方が良いとは限りません。楽器がある程度揺れないと音量の変化が起きません。
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[31479]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月10日 19:43
投稿者:魚丸(ID:NzJYaJQ)
catgutさん、丁寧なご案内を頂き有難うございます。
しかし通常使っているPCがすでに能力ギリギリで、インストールできないのです。この間、このくらいいーだろうと思って何かを落としたら、メモ帳を起動することすらできなくなってしまいました(メモ帳を開いたら、PCの電源が落ちてしまうので即削除しました)。このPCの買い替え時、若しくは、現在どうしても必要なソフトが不要になる時期になれば、試してみようと思います。しかし現状、到底無理です。
ハイフェッツは低い音(G線の1ポジあたり)に『下向きにかけ始める』が集中するのではないかと予想しますが、どうでしょう。何か相関関係が見つかれば面白いですけどね。
しかし…記事が膨大になってきましたね。過去の文章で確かあったはず、と思うものを見つけられません。まとめサイトが切望されます頑張ってください、アマチュアチェロ弾きさん。
著作権でNGでも『なんらかの切り口で分類したら、一流どころのソリストはこのように分類されます』
というのはOKじゃないですか?血液型みたいに4つとかに分けられたら、自分はどこだろ?と皆さん気になりそうですね。切り口探すのも分類のための基礎資料作りも膨大な手間と時間がかかりそうですけど。。
しかし通常使っているPCがすでに能力ギリギリで、インストールできないのです。この間、このくらいいーだろうと思って何かを落としたら、メモ帳を起動することすらできなくなってしまいました(メモ帳を開いたら、PCの電源が落ちてしまうので即削除しました)。このPCの買い替え時、若しくは、現在どうしても必要なソフトが不要になる時期になれば、試してみようと思います。しかし現状、到底無理です。
ハイフェッツは低い音(G線の1ポジあたり)に『下向きにかけ始める』が集中するのではないかと予想しますが、どうでしょう。何か相関関係が見つかれば面白いですけどね。
しかし…記事が膨大になってきましたね。過去の文章で確かあったはず、と思うものを見つけられません。まとめサイトが切望されます頑張ってください、アマチュアチェロ弾きさん。
著作権でNGでも『なんらかの切り口で分類したら、一流どころのソリストはこのように分類されます』
というのはOKじゃないですか?血液型みたいに4つとかに分けられたら、自分はどこだろ?と皆さん気になりそうですね。切り口探すのも分類のための基礎資料作りも膨大な手間と時間がかかりそうですけど。。
[31482]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月11日 03:12
投稿者:catgut(ID:IndUcmE)
[31477]
へのコメントです。
読み直してみると「ヴィブラートを手前にかける」という部分はタルティーニ固有の話ではなく、18世紀のヴィブラート全般についての話ですね。
The modern arm vibrato was unknown in the eighteenth century, and would have been impossible to produce, given the absence of a modern chin-rest. Vibrato was produced with the left wrist, more enabling one to control the speed: fast, slow, or accelerating on one note. The hand undulated toward the bridge, rather than the scroll, and the left hand held the instrument differently than it is held today
(大意)
あご当てがなかったので18世紀には「腕のヴィブラート」は使われなかったでしょう。ヴィブラートは左手首でスピードをコントロールしてかけます。手はスクロール側というよりブリッジ側に揺らします。左手は現代とは違う形で楽器を支えます。
確かに、バロックヴァイオリンの伝統的な保持方法ではあごで楽器を固定しないため、腕のヴィブラートをかけられません。当時の絵を見ると現在よりずっと深く左手でネックを握っており、手のひらでネックを支えながら手首のヴィブラートをかけていたのではないかと思われます。この方法だと「下に向けてかけはじめる」ことは絶対不可能ではないかもしれませんが、かなり不自然です。上記の通り駒側にヴィブラートをかけたのではないでしょうか。
バロックヴァイオリンの演奏に詳しい方がいらっしゃいましたら、楽器をあごで固定しない場合にどのようにヴィブラートをかけるのかご教示頂けると幸いです。上記で正しいでしょうか?
[31477]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月10日 03:04
投稿者:catgut(ID:aWRRYg)
大変興味深い資料がありました。
本物のTartiniはヴィブラートを手前側に向けてかけていたというものです。
ソースはTartini自身が書いた手紙と思われます。
Ornamentation in Giuseppe Tartini's Traité des Agréments
By: C.M. Sunday
ttp://cnx.org/content/m13351/latest/
vibratoの項
The hand undulated toward the bridge, rather than the scroll
手はスクロール側にではなく、ブリッジ側に向けて揺らしました
本物のTartiniはヴィブラートを手前側に向けてかけていたというものです。
ソースはTartini自身が書いた手紙と思われます。
Ornamentation in Giuseppe Tartini's Traité des Agréments
By: C.M. Sunday
ttp://cnx.org/content/m13351/latest/
vibratoの項
The hand undulated toward the bridge, rather than the scroll
手はスクロール側にではなく、ブリッジ側に向けて揺らしました
読み直してみると「ヴィブラートを手前にかける」という部分はタルティーニ固有の話ではなく、18世紀のヴィブラート全般についての話ですね。
The modern arm vibrato was unknown in the eighteenth century, and would have been impossible to produce, given the absence of a modern chin-rest. Vibrato was produced with the left wrist, more enabling one to control the speed: fast, slow, or accelerating on one note. The hand undulated toward the bridge, rather than the scroll, and the left hand held the instrument differently than it is held today
(大意)
あご当てがなかったので18世紀には「腕のヴィブラート」は使われなかったでしょう。ヴィブラートは左手首でスピードをコントロールしてかけます。手はスクロール側というよりブリッジ側に揺らします。左手は現代とは違う形で楽器を支えます。
確かに、バロックヴァイオリンの伝統的な保持方法ではあごで楽器を固定しないため、腕のヴィブラートをかけられません。当時の絵を見ると現在よりずっと深く左手でネックを握っており、手のひらでネックを支えながら手首のヴィブラートをかけていたのではないかと思われます。この方法だと「下に向けてかけはじめる」ことは絶対不可能ではないかもしれませんが、かなり不自然です。上記の通り駒側にヴィブラートをかけたのではないでしょうか。
バロックヴァイオリンの演奏に詳しい方がいらっしゃいましたら、楽器をあごで固定しない場合にどのようにヴィブラートをかけるのかご教示頂けると幸いです。上記で正しいでしょうか?
[31484]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月11日 19:03
投稿者:catgut(ID:IndUcmE)
古い絵を参考にバロックスタイルの楽器の持ち方を試してみました。
Early Music Art Galleryから
ttp://gallerymisa.hp.infoseek.co.jp/violin/violin_42.html
ネックを深く握り手のひらの一部をネックに付けている
ttp://gallerymisa.hp.infoseek.co.jp/violin/violin_38.html
ネックを深く握り親指が大きく指板の上にはみ出している
「腕のヴィブラート」はこれらの持ち方では楽器が動いてしまうため
不可能です。親指と人差し指の間でネックをはさむか、手のひらに
ネックを乗せることで手首のヴィブラートが(なんとか)可能になります。
ちなみに古いヴァイオリンの表板の下側が変色していることから、
ある時期ないしある地域では「あご当てを使わずに現在のようにあごで
表板を押える」という奏法もあったのだろうと思います。ただ、実際に
これを試すとあごで表板の振動が阻害されて明らかにミュートされた音
になってしまいます。このためバロック時代はやはりあごではさまない
持ち方が一般的だったのだろうと思います。
Early Music Art Galleryから
ttp://gallerymisa.hp.infoseek.co.jp/violin/violin_42.html
ネックを深く握り手のひらの一部をネックに付けている
ttp://gallerymisa.hp.infoseek.co.jp/violin/violin_38.html
ネックを深く握り親指が大きく指板の上にはみ出している
「腕のヴィブラート」はこれらの持ち方では楽器が動いてしまうため
不可能です。親指と人差し指の間でネックをはさむか、手のひらに
ネックを乗せることで手首のヴィブラートが(なんとか)可能になります。
ちなみに古いヴァイオリンの表板の下側が変色していることから、
ある時期ないしある地域では「あご当てを使わずに現在のようにあごで
表板を押える」という奏法もあったのだろうと思います。ただ、実際に
これを試すとあごで表板の振動が阻害されて明らかにミュートされた音
になってしまいます。このためバロック時代はやはりあごではさまない
持ち方が一般的だったのだろうと思います。
[31490]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月12日 22:34
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:KSNzWFY)
魚丸さん、catgutさん、皆さん
プロバイダの変更って結構面倒ですね。メールアドレスが変わってしまうんで、その通知をあちこちに出したら返事がどどっと来て、その対応に追われたり(汗;
データをアップするには今しばらく時間がかかりますが、波形の全体の傾向を少し書いて見ます。(ソロチェリストの場合です)
1.ヴィブラートの速さ
6.0~6.5Hzの間にかなりの方が入ります。
5.5~7.0Hzに範囲を広げると、殆どの方が入ってしまいます。
極めて少数ですが、5.5Hz未満(とてもゆったりと感じる)の方や、7.0Hz以上(非常に神経質に感じる)の方もおられます。
但し、オケの奏者では(目で見た感じでは)5.5Hz未満の方も多くおられるように思います。
2.ヴィブラートの大きさ(幅)
20~70centの中に多くの方が入ります。中には100cent位の大きさの方もおられます(波形をアップする予定です)。
因みに、アマチュアの方で、所謂「チリメンビブラート」というのがありますが、これはヴィブラートが「速すぎる」というより、「小さすぎる」事が原因のように思います。例えば、6.5Hz&10centくらいだったら、十分「チリメン」に聞こえます。自分のヴィブラートの速さに関してはメトロノームを使用すれば簡単に測定できますが、大きさについては、殆どの方がご存じないと思われます。とりあえずTartiniで確認されてもよろしいかと思います。
ヴィブラートを決定する要素としては、上の2つ以外に、包絡線形状、音量変化との関係(前に出てきましたね)、上下の非対称性等があるように思います。これらについては、また少しずつ書いてみます。
では。
プロバイダの変更って結構面倒ですね。メールアドレスが変わってしまうんで、その通知をあちこちに出したら返事がどどっと来て、その対応に追われたり(汗;
データをアップするには今しばらく時間がかかりますが、波形の全体の傾向を少し書いて見ます。(ソロチェリストの場合です)
1.ヴィブラートの速さ
6.0~6.5Hzの間にかなりの方が入ります。
5.5~7.0Hzに範囲を広げると、殆どの方が入ってしまいます。
極めて少数ですが、5.5Hz未満(とてもゆったりと感じる)の方や、7.0Hz以上(非常に神経質に感じる)の方もおられます。
但し、オケの奏者では(目で見た感じでは)5.5Hz未満の方も多くおられるように思います。
2.ヴィブラートの大きさ(幅)
20~70centの中に多くの方が入ります。中には100cent位の大きさの方もおられます(波形をアップする予定です)。
因みに、アマチュアの方で、所謂「チリメンビブラート」というのがありますが、これはヴィブラートが「速すぎる」というより、「小さすぎる」事が原因のように思います。例えば、6.5Hz&10centくらいだったら、十分「チリメン」に聞こえます。自分のヴィブラートの速さに関してはメトロノームを使用すれば簡単に測定できますが、大きさについては、殆どの方がご存じないと思われます。とりあえずTartiniで確認されてもよろしいかと思います。
ヴィブラートを決定する要素としては、上の2つ以外に、包絡線形状、音量変化との関係(前に出てきましたね)、上下の非対称性等があるように思います。これらについては、また少しずつ書いてみます。
では。
[31491]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月12日 22:57
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:KSNzWFY)
ここがヴァイオリンのサイトであることを忘れていました。
ヴァイオリンについても少し書きます。(波形データはありますが、詳しく数値化していません)
ヴィブラートの速さについては、チェロと同じくらいかなと思っています。大きさはヴァイオリンの方が大きいです。100cent位の方も結構おられます。
取りあえずこんなところで・・・
明日は切り替えの工事日のため、投稿できません。
ヴァイオリンについても少し書きます。(波形データはありますが、詳しく数値化していません)
ヴィブラートの速さについては、チェロと同じくらいかなと思っています。大きさはヴァイオリンの方が大きいです。100cent位の方も結構おられます。
取りあえずこんなところで・・・
明日は切り替えの工事日のため、投稿できません。
[31493]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月13日 00:04
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
皆さん、JHC のG-tuneをご存知ですか?これはスペクトルアナライザーで、周波数軸スペクトラムと時間軸ピッチのグラフィック表示機能がついており、家庭用のPC上でも動作するソフトです。私はこれを用いてヴァイオリンの倍音構造やレオポルド・モーツァルトがその教科書で示した重音の差音構造を視覚化し調べております。
G-tune を用いて表題について簡単な実験をしてみました。結論を申しますと、私にはヴィブラートの幅の上限がピッチとして聴こえました。つまりviolinmasterclass.com のSassmannshaus教授の教えの通りということです。Galamian がどのように教えたかは、その薫陶を受けた方に聞いて見ましたが明確な応えが得られなかったことを申し添えます。つまりヴィブラートの掛け方については指導を受けなかったということです。
実験結果について、言葉では伝わりにくいので音源と分析グラフを下に添付しました。
実験方法はG線(G3)上のオクターブ上のフラジオ(G4)を基準にして、その場所を3指で押さえヴィブラートの掛け方を変えた時、認知するピッチがどのように変わるかを調べ、それぞれのピッチ変化を時間軸でとらえました。
基準周波数はA4=440Hz
5度調弦した開放弦G3のフラジオG4は391Hzです。
音源No.141: G線(G3)上で約4秒おきにG4のフラジオとG4を3指(第5ポジション)でヴィブラートを繰り返しています。但しヴィブラートの向きは下むき上向きを交互に弾きました。
G4 フラジオ→G4 vibrato 下向き→G4 フラジオ→G4 vibrato上向き
これを2サイクル弾きました。2サイクル目の下向きは少しフラット気味かもしれません。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.MP3
測定結果G4vib141:
2サイクル目の分析結果。最初の4秒はフラジオ、次の4秒は基準から下向きのヴィブラート、次の4秒はフラジオ、次の4秒は意識的に高めで大き目のヴィブラート、次の4秒は再びフラジオ。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.jpg
この両者から私はヴィブラートの上限のピッチを感じ、通常は下向きに掛けているということがわかりました。ヴィブラートが上に振れるとピッチは基準音より高めに感じました。人間の感覚は千差万別でしょうから違うように感じられた方も居られるかも知れませんが、いかがでしょうか?
実験に使った機材は家庭用のものですから、限られた分析範囲・分解能・精度及び誤差・雑音等の影響で思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、その点含みおき下さい。
尚、ヴィブラートを掛ける向きについては、雑誌「ストリング」に連載の永峰高志氏著「続オーケストラの聴かせどころ」の3月号で実験結果に基づく正解を発表されるそうですので記事を楽しみにしております。
G-tune を用いて表題について簡単な実験をしてみました。結論を申しますと、私にはヴィブラートの幅の上限がピッチとして聴こえました。つまりviolinmasterclass.com のSassmannshaus教授の教えの通りということです。Galamian がどのように教えたかは、その薫陶を受けた方に聞いて見ましたが明確な応えが得られなかったことを申し添えます。つまりヴィブラートの掛け方については指導を受けなかったということです。
実験結果について、言葉では伝わりにくいので音源と分析グラフを下に添付しました。
実験方法はG線(G3)上のオクターブ上のフラジオ(G4)を基準にして、その場所を3指で押さえヴィブラートの掛け方を変えた時、認知するピッチがどのように変わるかを調べ、それぞれのピッチ変化を時間軸でとらえました。
基準周波数はA4=440Hz
5度調弦した開放弦G3のフラジオG4は391Hzです。
音源No.141: G線(G3)上で約4秒おきにG4のフラジオとG4を3指(第5ポジション)でヴィブラートを繰り返しています。但しヴィブラートの向きは下むき上向きを交互に弾きました。
G4 フラジオ→G4 vibrato 下向き→G4 フラジオ→G4 vibrato上向き
これを2サイクル弾きました。2サイクル目の下向きは少しフラット気味かもしれません。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.MP3
測定結果G4vib141:
2サイクル目の分析結果。最初の4秒はフラジオ、次の4秒は基準から下向きのヴィブラート、次の4秒はフラジオ、次の4秒は意識的に高めで大き目のヴィブラート、次の4秒は再びフラジオ。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.jpg
この両者から私はヴィブラートの上限のピッチを感じ、通常は下向きに掛けているということがわかりました。ヴィブラートが上に振れるとピッチは基準音より高めに感じました。人間の感覚は千差万別でしょうから違うように感じられた方も居られるかも知れませんが、いかがでしょうか?
実験に使った機材は家庭用のものですから、限られた分析範囲・分解能・精度及び誤差・雑音等の影響で思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、その点含みおき下さい。
尚、ヴィブラートを掛ける向きについては、雑誌「ストリング」に連載の永峰高志氏著「続オーケストラの聴かせどころ」の3月号で実験結果に基づく正解を発表されるそうですので記事を楽しみにしております。
[31494]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月13日 01:13
投稿者:catgut(ID:hJGHAHA)
jackさま、大変興味深い情報をありがとうございます。
このような影響の大きい問題については、いろいろな方にいろいろな方法
で検証して頂く必要があると思います。
さっそく、G-tuneの最新版をダウンロードして実際に使ってみました。
ttp://www.jhc-software.com/gtune.htm
フリー版では10分間の制限時間付きですが、十分利用可能です。
このソフトではリアルタイムで入力している音の波形を見ることができます。実際にフリー版でサポートしているa=440Hzに楽器をチューニングし、A3(G線開放弦の一つ上)にヴィブラートをかけ、Pitch Graph機能で見てみました。私がやるとA3を基準音とする上下の波形が表示されます。もちろん聴覚上A3に聞えています。
ぜひ他の方も試してみてください。
このような影響の大きい問題については、いろいろな方にいろいろな方法
で検証して頂く必要があると思います。
さっそく、G-tuneの最新版をダウンロードして実際に使ってみました。
ttp://www.jhc-software.com/gtune.htm
フリー版では10分間の制限時間付きですが、十分利用可能です。
このソフトではリアルタイムで入力している音の波形を見ることができます。実際にフリー版でサポートしているa=440Hzに楽器をチューニングし、A3(G線開放弦の一つ上)にヴィブラートをかけ、Pitch Graph機能で見てみました。私がやるとA3を基準音とする上下の波形が表示されます。もちろん聴覚上A3に聞えています。
ぜひ他の方も試してみてください。
[31495]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月13日 01:34
投稿者:catgut(ID:hJGHAHA)
念のため、音響学者によるヴィブラート音程知覚の実証調査結果を前掲の論文より引用します。
ttp://etd.lib.fsu.edu/theses/available/etd-05082006-134732/unrestricted/RBM_manuscript.pdf
p24より
Empirical Research on Pitch Center
A majority of empirical research on the subject has found that the vibrato fluctuates around the perceived pitch (Brown & Vaughn, 1996; Geringer & Allen, 2004; Geringer, Allen,& MacLeod, 2005; Shackford, 1960; C. Seashore, 1967; H. Seashore, 1932; Small, 1936).
However, two sets of investigators have found that the vibrato oscillates primarily from the pitch and above (Fletcher, et al., 1965; Papich & Rainbow, 1974; Papich & Rainbow, 1975) and only one study has found that the vibrato oscillated below the targeted pitch (Fletcher & Sanders,1967).
つまり大半の7件でヴィブラート範囲の中間が音程として聞える結果で、
2件でヴィブラート範囲の下限が音程として聞える結果となり、
1件のみヴィブラート範囲の上限が音程として聞える結果となっています。
ただし上記でFletcherはヴィブラートの範囲の上限が音程として聞えるという結果とヴィブラート範囲の下限が音程として聞えるという結果の両方を出しています。これを除くと中間が音程として聞えるという結果以外は1件しかありません。
なお、上記に含まれていませんが日本人音響学者の岩宮眞一郎らのグループもやはりヴィブラート範囲の平均が聞えるという結果を出しています。
ttp://etd.lib.fsu.edu/theses/available/etd-05082006-134732/unrestricted/RBM_manuscript.pdf
p24より
Empirical Research on Pitch Center
A majority of empirical research on the subject has found that the vibrato fluctuates around the perceived pitch (Brown & Vaughn, 1996; Geringer & Allen, 2004; Geringer, Allen,& MacLeod, 2005; Shackford, 1960; C. Seashore, 1967; H. Seashore, 1932; Small, 1936).
However, two sets of investigators have found that the vibrato oscillates primarily from the pitch and above (Fletcher, et al., 1965; Papich & Rainbow, 1974; Papich & Rainbow, 1975) and only one study has found that the vibrato oscillated below the targeted pitch (Fletcher & Sanders,1967).
つまり大半の7件でヴィブラート範囲の中間が音程として聞える結果で、
2件でヴィブラート範囲の下限が音程として聞える結果となり、
1件のみヴィブラート範囲の上限が音程として聞える結果となっています。
ただし上記でFletcherはヴィブラートの範囲の上限が音程として聞えるという結果とヴィブラート範囲の下限が音程として聞えるという結果の両方を出しています。これを除くと中間が音程として聞えるという結果以外は1件しかありません。
なお、上記に含まれていませんが日本人音響学者の岩宮眞一郎らのグループもやはりヴィブラート範囲の平均が聞えるという結果を出しています。
[31496]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月13日 02:54
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
[31493]
の私の記事でG4vib141.jpgの左のグラフの縦軸の部分が画面からはみ出している事に気がつきました。真ん中の線がG4(390.76Hz),下の線は Fis4、上の線は Gis4です。
右下のスペクトルで400Hz付近の山に赤い×印がありますが、左画面で画面をフリーズした時点(右端)での、このポイントの周波数を上のデジタル数字表示で示しています。又、その下の横型メーターはその音の基準(平均律)よりのずれを表示しており-6セントは少し低めです。
録音したヴィブラートは4-5回/秒です。あまり遅かったり幅が広いとピッチの認識が分かれると思います。
ピーク(山)はかなりブロード(広がりがある)なので精度については全く分かりません。どなたか精密な機材と確かなVn演奏技術をお持ちの方が追試していただけるとありがたいです。
[31493]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月13日 00:04
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
皆さん、JHC のG-tuneをご存知ですか?これはスペクトルアナライザーで、周波数軸スペクトラムと時間軸ピッチのグラフィック表示機能がついており、家庭用のPC上でも動作するソフトです。私はこれを用いてヴァイオリンの倍音構造やレオポルド・モーツァルトがその教科書で示した重音の差音構造を視覚化し調べております。
G-tune を用いて表題について簡単な実験をしてみました。結論を申しますと、私にはヴィブラートの幅の上限がピッチとして聴こえました。つまりviolinmasterclass.com のSassmannshaus教授の教えの通りということです。Galamian がどのように教えたかは、その薫陶を受けた方に聞いて見ましたが明確な応えが得られなかったことを申し添えます。つまりヴィブラートの掛け方については指導を受けなかったということです。
実験結果について、言葉では伝わりにくいので音源と分析グラフを下に添付しました。
実験方法はG線(G3)上のオクターブ上のフラジオ(G4)を基準にして、その場所を3指で押さえヴィブラートの掛け方を変えた時、認知するピッチがどのように変わるかを調べ、それぞれのピッチ変化を時間軸でとらえました。
基準周波数はA4=440Hz
5度調弦した開放弦G3のフラジオG4は391Hzです。
音源No.141: G線(G3)上で約4秒おきにG4のフラジオとG4を3指(第5ポジション)でヴィブラートを繰り返しています。但しヴィブラートの向きは下むき上向きを交互に弾きました。
G4 フラジオ→G4 vibrato 下向き→G4 フラジオ→G4 vibrato上向き
これを2サイクル弾きました。2サイクル目の下向きは少しフラット気味かもしれません。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.MP3
測定結果G4vib141:
2サイクル目の分析結果。最初の4秒はフラジオ、次の4秒は基準から下向きのヴィブラート、次の4秒はフラジオ、次の4秒は意識的に高めで大き目のヴィブラート、次の4秒は再びフラジオ。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.jpg
この両者から私はヴィブラートの上限のピッチを感じ、通常は下向きに掛けているということがわかりました。ヴィブラートが上に振れるとピッチは基準音より高めに感じました。人間の感覚は千差万別でしょうから違うように感じられた方も居られるかも知れませんが、いかがでしょうか?
実験に使った機材は家庭用のものですから、限られた分析範囲・分解能・精度及び誤差・雑音等の影響で思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、その点含みおき下さい。
尚、ヴィブラートを掛ける向きについては、雑誌「ストリング」に連載の永峰高志氏著「続オーケストラの聴かせどころ」の3月号で実験結果に基づく正解を発表されるそうですので記事を楽しみにしております。
G-tune を用いて表題について簡単な実験をしてみました。結論を申しますと、私にはヴィブラートの幅の上限がピッチとして聴こえました。つまりviolinmasterclass.com のSassmannshaus教授の教えの通りということです。Galamian がどのように教えたかは、その薫陶を受けた方に聞いて見ましたが明確な応えが得られなかったことを申し添えます。つまりヴィブラートの掛け方については指導を受けなかったということです。
実験結果について、言葉では伝わりにくいので音源と分析グラフを下に添付しました。
実験方法はG線(G3)上のオクターブ上のフラジオ(G4)を基準にして、その場所を3指で押さえヴィブラートの掛け方を変えた時、認知するピッチがどのように変わるかを調べ、それぞれのピッチ変化を時間軸でとらえました。
基準周波数はA4=440Hz
5度調弦した開放弦G3のフラジオG4は391Hzです。
音源No.141: G線(G3)上で約4秒おきにG4のフラジオとG4を3指(第5ポジション)でヴィブラートを繰り返しています。但しヴィブラートの向きは下むき上向きを交互に弾きました。
G4 フラジオ→G4 vibrato 下向き→G4 フラジオ→G4 vibrato上向き
これを2サイクル弾きました。2サイクル目の下向きは少しフラット気味かもしれません。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.MP3
測定結果G4vib141:
2サイクル目の分析結果。最初の4秒はフラジオ、次の4秒は基準から下向きのヴィブラート、次の4秒はフラジオ、次の4秒は意識的に高めで大き目のヴィブラート、次の4秒は再びフラジオ。
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.jpg
この両者から私はヴィブラートの上限のピッチを感じ、通常は下向きに掛けているということがわかりました。ヴィブラートが上に振れるとピッチは基準音より高めに感じました。人間の感覚は千差万別でしょうから違うように感じられた方も居られるかも知れませんが、いかがでしょうか?
実験に使った機材は家庭用のものですから、限られた分析範囲・分解能・精度及び誤差・雑音等の影響で思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、その点含みおき下さい。
尚、ヴィブラートを掛ける向きについては、雑誌「ストリング」に連載の永峰高志氏著「続オーケストラの聴かせどころ」の3月号で実験結果に基づく正解を発表されるそうですので記事を楽しみにしております。
右下のスペクトルで400Hz付近の山に赤い×印がありますが、左画面で画面をフリーズした時点(右端)での、このポイントの周波数を上のデジタル数字表示で示しています。又、その下の横型メーターはその音の基準(平均律)よりのずれを表示しており-6セントは少し低めです。
録音したヴィブラートは4-5回/秒です。あまり遅かったり幅が広いとピッチの認識が分かれると思います。
ピーク(山)はかなりブロード(広がりがある)なので精度については全く分かりません。どなたか精密な機材と確かなVn演奏技術をお持ちの方が追試していただけるとありがたいです。
[31497]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年02月13日 10:15
投稿者:みっち(ID:FIIiaCk)
jackさん
G-tune素晴らしいです!私が[31346]
で書いた 「私の思っているスペクトラムアナライザは・・・」はこれです。
右下のグラフは「パワースペクトル」を現してるのだと思いますが、ピークが現れる周波数(振動数)を示すため、倍音の構成がはっきり見えますね。
「画面をフリーズした時点(右端)」以前の周波数分析(フーリエ変換)に使用した時間(サンプリングタイムによって変わると思います)がわかると良いですが、自分で試してみろって事ですね(笑)
G-tune素晴らしいです!私が[31346]
[31346]
Re: ヴィブラートのかけ方について
投稿日時:2007年01月31日 23:16
投稿者:みっち(ID:OAERQ0A)
catgutさん
[31343]確認ありがとうございます。
>いずれも音程・音量の変化はごくわずかです。
から一定のボーイングで正しい試験をしていただいたと思います。
※ヴィブラートを確認できるフリーソフト※
[30728]catgutさん
>スペクトラムアナライザで確認するとヴィブラートは基準音の上下にかかっているという事実があります。
と書かれていたのでスペクトラムアナライザを使用出来る環境にあるのかと淡い期待を持ちましたが、「tartini」のことでしたね。
tartiniを試してみましたが、基音の波形を簡単に目視で確認できる面白いソフトです。確かに音程や音量の変化を視覚的に確認できますね。ただ、同時に出ている倍音などは簡単に読み取ることができません。波形としては見られますが・・・。
私の思っているスペクトラムアナライザは合成振動の成分を分解して、成分毎の周波数とその強さを抽出してくれる機能を持つものです。
倍音の種類と強さを読み取ることが出来ます。
[31344]
>聴覚上意味のある「変化」は生じないのではありませんか?
それが私の耳では違うのです。D線のヴィブラートが聞き取れるのです。なのでGの音程が悪ければ、あるいはGisを押えるとそれなりの音がします。もちろん単独ではなく楽器の響きとしてですが。(奏者でない人に違いが伝わるかどうか、それは後日試してみます。)
tartiniではおそらくgの音を示していて殆ど変化無く、違いは波形に現れると思いますが、私は今すぐには確認出来ません。
「ヴィブラートらしさ」はひとまず置いておき、
>これはいわゆる「トレモロ」の効果と同様に考えればいいと思います。かけ方次第では音の遠達性などにもプラスになるかもしれません。
「トレモロ」の効果は私のイメージでは「音質を改善する」とは異なるように思いますが、「音の遠達性にプラスになる」は音質の改善のひとつであると思います。
仮に「音の遠達性」を目的とします。
開放弦にそのような目的のヴィブラートをかけたいとき、楽器を振動させて音を揺らすことと、D線上のGにヴィブラートをかける事の二つの方法で成果が同じなら「同等の効果」と言って良いと思います。楽器を振動させる方法がより遠くに音が届くことがわかれば新発見と言えますし、逆に音の揺れは認知できるが遠達性で劣るなら「同等の効果」とは言えません。
説明が上手く出来ないので理解していただけないかも知れませんが、[31304]で私が主張しているのはそういったことなのです。
[31343]確認ありがとうございます。
>いずれも音程・音量の変化はごくわずかです。
から一定のボーイングで正しい試験をしていただいたと思います。
※ヴィブラートを確認できるフリーソフト※
[30728]catgutさん
>スペクトラムアナライザで確認するとヴィブラートは基準音の上下にかかっているという事実があります。
と書かれていたのでスペクトラムアナライザを使用出来る環境にあるのかと淡い期待を持ちましたが、「tartini」のことでしたね。
tartiniを試してみましたが、基音の波形を簡単に目視で確認できる面白いソフトです。確かに音程や音量の変化を視覚的に確認できますね。ただ、同時に出ている倍音などは簡単に読み取ることができません。波形としては見られますが・・・。
私の思っているスペクトラムアナライザは合成振動の成分を分解して、成分毎の周波数とその強さを抽出してくれる機能を持つものです。
倍音の種類と強さを読み取ることが出来ます。
[31344]
>聴覚上意味のある「変化」は生じないのではありませんか?
それが私の耳では違うのです。D線のヴィブラートが聞き取れるのです。なのでGの音程が悪ければ、あるいはGisを押えるとそれなりの音がします。もちろん単独ではなく楽器の響きとしてですが。(奏者でない人に違いが伝わるかどうか、それは後日試してみます。)
tartiniではおそらくgの音を示していて殆ど変化無く、違いは波形に現れると思いますが、私は今すぐには確認出来ません。
「ヴィブラートらしさ」はひとまず置いておき、
>これはいわゆる「トレモロ」の効果と同様に考えればいいと思います。かけ方次第では音の遠達性などにもプラスになるかもしれません。
「トレモロ」の効果は私のイメージでは「音質を改善する」とは異なるように思いますが、「音の遠達性にプラスになる」は音質の改善のひとつであると思います。
仮に「音の遠達性」を目的とします。
開放弦にそのような目的のヴィブラートをかけたいとき、楽器を振動させて音を揺らすことと、D線上のGにヴィブラートをかける事の二つの方法で成果が同じなら「同等の効果」と言って良いと思います。楽器を振動させる方法がより遠くに音が届くことがわかれば新発見と言えますし、逆に音の揺れは認知できるが遠達性で劣るなら「同等の効果」とは言えません。
説明が上手く出来ないので理解していただけないかも知れませんが、[31304]で私が主張しているのはそういったことなのです。
右下のグラフは「パワースペクトル」を現してるのだと思いますが、ピークが現れる周波数(振動数)を示すため、倍音の構成がはっきり見えますね。
「画面をフリーズした時点(右端)」以前の周波数分析(フーリエ変換)に使用した時間(サンプリングタイムによって変わると思います)がわかると良いですが、自分で試してみろって事ですね(笑)
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