[31511]
どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年02月14日 13:35
投稿者:いちご(ID:IpCWVhk)
新品の楽器は音が鳴らない、これからどんどん弾きこんでいくことによって
鳴り始めるとのことをよく聞きますが、どういった原理に基づいているのでしょうか?
またどれぐらいの期間、頻度で引き込むと新品状態が改善されていくのでしょうか?
鳴り始めるとのことをよく聞きますが、どういった原理に基づいているのでしょうか?
またどれぐらいの期間、頻度で引き込むと新品状態が改善されていくのでしょうか?
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Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月01日 18:30
投稿者:チェロおじさん(ID:IHVYIEI)
pochi 様
>チェロの事はよくわかりません。ヴァイオリンに関しては既に投稿していま>す。 ttp://fstrings.com/board/index.asp?id=8878&t=2004
pochi様 ご足労をおかけしました。お示しの過去の議論を拝見しましたら、とても勉強になるコメントが満載されておりました。不勉強を棚に上げて、青臭い講釈をたれて恥ずかしく思います。
ここ数年、楽器巡りの道場破りを続けてきましたが、フラジオは使ってこなかった技です。これを機にぜひとも習得し、秘技として駆使することに致します。もっと早く知っていればと悔やまれます。
理想の音を求めて、また、さすらいの旅に出かけます。どこかのフェアで下手なフラジオで頑張っているチェロのおじさんがいたら、それは私です。
チェロおじさん
>チェロの事はよくわかりません。ヴァイオリンに関しては既に投稿していま>す。 ttp://fstrings.com/board/index.asp?id=8878&t=2004
pochi様 ご足労をおかけしました。お示しの過去の議論を拝見しましたら、とても勉強になるコメントが満載されておりました。不勉強を棚に上げて、青臭い講釈をたれて恥ずかしく思います。
ここ数年、楽器巡りの道場破りを続けてきましたが、フラジオは使ってこなかった技です。これを機にぜひとも習得し、秘技として駆使することに致します。もっと早く知っていればと悔やまれます。
理想の音を求めて、また、さすらいの旅に出かけます。どこかのフェアで下手なフラジオで頑張っているチェロのおじさんがいたら、それは私です。
チェロおじさん
[31800]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月03日 10:29
投稿者:pochi(ID:SBdYcmA)
チェロのフラジオは、ヨーヨー・マの得意技ですね。アンコールで神業を披露してくれます。彼の楽器は上等なのでしょうね。チェロ弾きに依ると、あんな技は普通の楽器では非常に難しいのだそうです。ヴァイオリンだと5度の強制フラジオまで可能なのですが、チェロだと4度までしかできませんね。低いポジションだと手の柔軟性が要求されますね。
ニスが乾ききった全く弾かれていない新作では1時間ほど弾けば変りますし、一週間ほど弾けば大体傾向は掴めます。私にとっては半年以上の弾き込みに意味を見出せません。「弾き込めばそのうち鳴る」というのは、営業トークそのものです。10年単位なら変化はありますが、仮に30年先に鳴るように成っても実践的な道具として意味が有りません。その他、「販促営業用演奏」もありますから、気をつけて下さいね。
ニスが乾ききった全く弾かれていない新作では1時間ほど弾けば変りますし、一週間ほど弾けば大体傾向は掴めます。私にとっては半年以上の弾き込みに意味を見出せません。「弾き込めばそのうち鳴る」というのは、営業トークそのものです。10年単位なら変化はありますが、仮に30年先に鳴るように成っても実践的な道具として意味が有りません。その他、「販促営業用演奏」もありますから、気をつけて下さいね。
[31801]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月03日 11:47
投稿者:チェロおじさん(ID:IHVYIEI)
pochi様、皆様
いいたかったことはほとんどいってしまったので、しばらくお休みするつもりでしたが、pochiさんの書き込みにつられてまたふらふらと出てきてしまいました。
pochiさんの2つ前のコメントでご教示があった過去のスレッドからたどっていくうちに、石井さんという若い製作家の方のHPにたどり着きました。そのコラムに、古い楽器と新しい楽器の違い、調整の意味、楽器の選び方、楽器の全体の雰囲気など非常に興味深いお考えが載っております。私には、非常に参考になりました。こういう方が製作される楽器の音を是非一度聞いてみたいものだ思いましたが、私の居住地とは遠いので難しそうです。
ttp://www.geocities.jp/katakoto_02/html/index.html
>仮に30年先に鳴るように成っても実践的な道具として意味が有りませ
>ん。その他、「販促営業用演奏」もありますから、気をつけて下さいね。
私の楽器は、1982年生まれですので、かれこれ25年弾きつづけてきました。特性が変わったのは確実だとは思いますが、変化の何%(何10%)が楽器自体の経年変化によるものかは解りません。いずれにせよ、ステージで出す音に生活がかかっている奏者は、25年は待てませんよね。幸か不幸か私は自分(達)の楽しみのためだけに弾ける特権を享受しているので、もうしばらくこの楽器と付き合ってみようと思います。
資金の当てが無いものですから、楽器巡りは目標の音を探すのが主目的です。でも、何かの間違いで資金のめどがたったら、別の楽器を購入することもあるかもしれません。そのときでも、負け惜しみでなく、今の楽器は手放さないだろうと思います。今後どう変化していくかに非常に興味があるからです。年齢を考えると、私自身の奏者としての寿命もそれほど長そうにもありませんが。
なお、私の楽器は、他の楽器に比べて相当駒の近くで弾かないと、どんよりした感じが抜けないのですが、駒そばで大きな音で鳴らすようにしてから、楽器自体の共鳴特性が向上してきたように思います。数年かかりましたが・・。自分では、以前よりジーンをのせて「かりっ」とした音にしたつもりですが、柔らかい音になったねといわれることが多くちょっと不思議に思っています。尤も、悪くなったとは言われないのでこれでいいのだろうと思っています。録音では、演奏時に自分が感じるよりシルキーに聞こえます。マイクなどの特性も介在するので、本当のところは良く解りません。
いろいろ考えてきましたが、結局経年変化はあるとは思いますが、実態は良く解らないというところに落ち着きました。調整はその楽器の能力の範囲で大きく特性を向上させますから、まだの方はお試しになる価値はあると思います。当初のスレの趣旨とは違った発言を続けてすみませんでした。
それでは。
チェロおじさん
いいたかったことはほとんどいってしまったので、しばらくお休みするつもりでしたが、pochiさんの書き込みにつられてまたふらふらと出てきてしまいました。
pochiさんの2つ前のコメントでご教示があった過去のスレッドからたどっていくうちに、石井さんという若い製作家の方のHPにたどり着きました。そのコラムに、古い楽器と新しい楽器の違い、調整の意味、楽器の選び方、楽器の全体の雰囲気など非常に興味深いお考えが載っております。私には、非常に参考になりました。こういう方が製作される楽器の音を是非一度聞いてみたいものだ思いましたが、私の居住地とは遠いので難しそうです。
ttp://www.geocities.jp/katakoto_02/html/index.html
>仮に30年先に鳴るように成っても実践的な道具として意味が有りませ
>ん。その他、「販促営業用演奏」もありますから、気をつけて下さいね。
私の楽器は、1982年生まれですので、かれこれ25年弾きつづけてきました。特性が変わったのは確実だとは思いますが、変化の何%(何10%)が楽器自体の経年変化によるものかは解りません。いずれにせよ、ステージで出す音に生活がかかっている奏者は、25年は待てませんよね。幸か不幸か私は自分(達)の楽しみのためだけに弾ける特権を享受しているので、もうしばらくこの楽器と付き合ってみようと思います。
資金の当てが無いものですから、楽器巡りは目標の音を探すのが主目的です。でも、何かの間違いで資金のめどがたったら、別の楽器を購入することもあるかもしれません。そのときでも、負け惜しみでなく、今の楽器は手放さないだろうと思います。今後どう変化していくかに非常に興味があるからです。年齢を考えると、私自身の奏者としての寿命もそれほど長そうにもありませんが。
なお、私の楽器は、他の楽器に比べて相当駒の近くで弾かないと、どんよりした感じが抜けないのですが、駒そばで大きな音で鳴らすようにしてから、楽器自体の共鳴特性が向上してきたように思います。数年かかりましたが・・。自分では、以前よりジーンをのせて「かりっ」とした音にしたつもりですが、柔らかい音になったねといわれることが多くちょっと不思議に思っています。尤も、悪くなったとは言われないのでこれでいいのだろうと思っています。録音では、演奏時に自分が感じるよりシルキーに聞こえます。マイクなどの特性も介在するので、本当のところは良く解りません。
いろいろ考えてきましたが、結局経年変化はあるとは思いますが、実態は良く解らないというところに落ち着きました。調整はその楽器の能力の範囲で大きく特性を向上させますから、まだの方はお試しになる価値はあると思います。当初のスレの趣旨とは違った発言を続けてすみませんでした。
それでは。
チェロおじさん
[31807]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月03日 17:04
投稿者:森象(ID:Z2QGkwA)
一流ヴァイオリニストが新作ヴァイオリンを即実戦に使用している例が見つかりましたので、お知らせします。
ttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1199346
ヴァイオリンは2006年製の新作Christian Bayon、弓は19世紀のPersoit(ペルソア)を使用しているとのことです。2006年6月の録音とのことですので、出来立てホヤホヤの新作だったわけですが、あまりの演奏の素晴らしさに、楽器が新作ヴァイオリンだとは全然わかりませんでした。というか、音色も深みがありますし、音量も豊かで、表現力も優れていると思います。
テディ・パパヴラミは、以前の録音ではトリノで作られたGBガダニーニの名器を使用してましたが、この新作ヴァイオリンでも、オールドイタリアンの名器に引けを取らない素晴らしい音を出しています。
このCDを聞いていると、新作ヴァイオリンでも優れたものであれば、出来たてホヤホヤでもすぐに実戦で使用できるということが言えるのではないかと思います。
演奏そのものも超絶的で凄いですし、編曲(アレンジ)も大変面白いので、聞いてみて下さい。
ttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1199346
ヴァイオリンは2006年製の新作Christian Bayon、弓は19世紀のPersoit(ペルソア)を使用しているとのことです。2006年6月の録音とのことですので、出来立てホヤホヤの新作だったわけですが、あまりの演奏の素晴らしさに、楽器が新作ヴァイオリンだとは全然わかりませんでした。というか、音色も深みがありますし、音量も豊かで、表現力も優れていると思います。
テディ・パパヴラミは、以前の録音ではトリノで作られたGBガダニーニの名器を使用してましたが、この新作ヴァイオリンでも、オールドイタリアンの名器に引けを取らない素晴らしい音を出しています。
このCDを聞いていると、新作ヴァイオリンでも優れたものであれば、出来たてホヤホヤでもすぐに実戦で使用できるということが言えるのではないかと思います。
演奏そのものも超絶的で凄いですし、編曲(アレンジ)も大変面白いので、聞いてみて下さい。
[31843]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月04日 23:12
投稿者:セイジ(ID:QHdGmVA)
新作ヴァイオリンでも、オールド弓で弾いてやると、古っぽい枯れた雰囲気の音が出ることがありますよ。楽器だけで音色が作られるわけではないので、念のため。
[31860]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月05日 12:48
投稿者:北風(ID:QAmZh0c)
チェロおじさん 様
石井さんの楽器、ヴァイオリンですが東京の某楽器店に置いてあったものを弾いたことがあります。
新作ながら非常にこなれた感のある、こちらの要求に敏感に反応してくれる弾き易い楽器でした。POGGIの弟子筋の方らしいですが、レスポンスのよさや音色の豊かさは頷かされるものがあり、これからが楽しみな作家と思いました。
自分の未熟な腕ではどうもGBMやFB等の楽器は箱の振動を感じることができないでいたので、新作とはそういうものかと思っていましたが、石井さんの楽器に限らず、まれに新作でもはじめから楽器らしい豊かな音色を鳴らしてくれる楽器はあるようです。
石井さんの楽器、ヴァイオリンですが東京の某楽器店に置いてあったものを弾いたことがあります。
新作ながら非常にこなれた感のある、こちらの要求に敏感に反応してくれる弾き易い楽器でした。POGGIの弟子筋の方らしいですが、レスポンスのよさや音色の豊かさは頷かされるものがあり、これからが楽しみな作家と思いました。
自分の未熟な腕ではどうもGBMやFB等の楽器は箱の振動を感じることができないでいたので、新作とはそういうものかと思っていましたが、石井さんの楽器に限らず、まれに新作でもはじめから楽器らしい豊かな音色を鳴らしてくれる楽器はあるようです。
[31925]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月08日 15:48
投稿者:JAMES(ID:OYAlJxU)
クリスチャンテツラフが日本の某交響楽団でベートーベンのコンチェルトを弾いたときの楽器がドイツの新作だったと先日、偶然耳にしました。
いつもはストラドを持って来るらしいのですが、そのときはドイツ新作だったらしいです。楽器の響きが足りなかったといっていましたが1ヶ月前に作られた楽器だと話していました。
本人に確かめたわけではありませんので信憑性はわかりませんが、是が本当なら新作の楽器(ドイツものでも)弾く人が弾けばしっかり演奏できるものだと思いました。
*先日九州のとある有名温泉に外来入浴に行ったところ偶然プロの方に会って話を聞きました。
Bowはフレンチがいいとおっしゃっていましたがヴァイオリンはドイツでも最近はいいものが多いみたいです。イタリアの弓も最近はいいものがおおいと話していました(余談ですが)
私自身生産国にはこだわりませんが、安くてよいものがあったらほしいですし、何もヴァイオリンはイタリー、Bowはフレンチにこだわる必要はないと改めて実感しました。
主題の質問にもありますが、新作楽器でも十分コンサートで弾ける楽器は存在するみたいです。参考になれば嬉しく思います。
いつもはストラドを持って来るらしいのですが、そのときはドイツ新作だったらしいです。楽器の響きが足りなかったといっていましたが1ヶ月前に作られた楽器だと話していました。
本人に確かめたわけではありませんので信憑性はわかりませんが、是が本当なら新作の楽器(ドイツものでも)弾く人が弾けばしっかり演奏できるものだと思いました。
*先日九州のとある有名温泉に外来入浴に行ったところ偶然プロの方に会って話を聞きました。
Bowはフレンチがいいとおっしゃっていましたがヴァイオリンはドイツでも最近はいいものが多いみたいです。イタリアの弓も最近はいいものがおおいと話していました(余談ですが)
私自身生産国にはこだわりませんが、安くてよいものがあったらほしいですし、何もヴァイオリンはイタリー、Bowはフレンチにこだわる必要はないと改めて実感しました。
主題の質問にもありますが、新作楽器でも十分コンサートで弾ける楽器は存在するみたいです。参考になれば嬉しく思います。
[31928]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月08日 18:08
投稿者:KMG(ID:hjkhBUA)
上手な人が弾けば、よほどひどい作りのひどいバイオリンでなければ、きれいな音、しますよ。弓だってそうです。結局は、弾く人のレベルなんじゃないですかね。
[33168]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年04月22日 01:31
投稿者:父娘でVn始めました(ID:KTlTkzU)
KMGさま、
>[31928]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか [07/03/08 18:08:16]上手な人が弾けば、よほどひどい作りのひどいバイオリンでなければ、きれいな音、しますよ。弓だってそうです。結局は、弾く人のレベルなんじゃないですかね。>
ご指摘はいたく納得納得です。
すっごい上手い人が弾いたら、たとえば杉*の数万円の弓でたとえば鈴*の数万円の楽器で、すっごくいい音で弾かれるのでしょうね。ところが、そういう方は普通はもっと良い楽器と弓を(もっとずうっと良いものを)お使いになっておられるでしょうし、そのレベルの楽器の持ち主は普通そんな腕は持たないと言うのが悲しい現実なのか。
この楽器はこういうふうに弾き込んであげればこういう感じで鳴ってくれるだろうとか、こういうことが判別できるにはそれなりの腕と言うものが必要なのは言うまでもないのでしょう。そういう腕と判断力を身に付けるのが精進だと肝に銘じて、精進したいと思います。
>[31928]
[31928]
Re: どうして楽器が新しいと鳴らないのでしょうか
投稿日時:2007年03月08日 18:08
投稿者:KMG(ID:hjkhBUA)
上手な人が弾けば、よほどひどい作りのひどいバイオリンでなければ、きれいな音、しますよ。弓だってそうです。結局は、弾く人のレベルなんじゃないですかね。
ご指摘はいたく納得納得です。
すっごい上手い人が弾いたら、たとえば杉*の数万円の弓でたとえば鈴*の数万円の楽器で、すっごくいい音で弾かれるのでしょうね。ところが、そういう方は普通はもっと良い楽器と弓を(もっとずうっと良いものを)お使いになっておられるでしょうし、そのレベルの楽器の持ち主は普通そんな腕は持たないと言うのが悲しい現実なのか。
この楽器はこういうふうに弾き込んであげればこういう感じで鳴ってくれるだろうとか、こういうことが判別できるにはそれなりの腕と言うものが必要なのは言うまでもないのでしょう。そういう腕と判断力を身に付けるのが精進だと肝に銘じて、精進したいと思います。
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