[31536]
ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年02月16日 19:52
投稿者:catgut(ID:EAlId0M)
「ヴィブラートのかけ方について」のスレッドが長くなってきましたので、
新しいスレッドを作成しました。
今後はこちらでお願い致します。
新しいスレッドを作成しました。
今後はこちらでお願い致します。
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13 / 15 ページ [ 145コメント ]
[31945]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月09日 14:26
投稿者:2階席(ID:ECMRaXI)
CABINさん、WAVファイルの作成痛み入ります。
音圧が一定ならば「人間の耳はヴィブラート範囲の中間が聞える」が真であることを実感できました。
セロ轢きのGoshさん
[31917]
で私が書いた1~3はあくまで仮説ですのであしからず。
しかし、
「【A】人間の耳はヴィブラート範囲の中間が聞える」
よって
「【B】ヴィブラートを基準音を中心に均等にかける」
という仮説A→Bが成り立たない要因が音圧ではないかと思っていましたが、[31921]
でcatgutさんがそれを支持する根拠を示してくれました。
「【A】人間の耳はビブラート音の音圧×時間の積が最大の周波数が音の高さとして聞こえる」
するならば、
「【B】ビブラートは基準となる音の高さを最高音・中間音・最低音にもってくるようにかけることもできる」
となることが予想されます。
更にいえば、
「適切で美しく聞こえるビブラートをかける」
を先もってくると、
「ヴィブラートは基準音を中心に均等にかかってる」
「基準音から上にかかっている」
「基準音から下にかかっている」
など複数の結果が曲やフレーズに応じて導き出されると思います。
音圧が一定ならば「人間の耳はヴィブラート範囲の中間が聞える」が真であることを実感できました。
セロ轢きのGoshさん
[31917]
[31917]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月08日 13:05
投稿者:2階席(ID:ECMRaXI)
[31901] CABINさんへ
計算ありがとうございます。
1. 人間の耳は、ビブラートがかかった音の周波数変動の上限と下限の中間値を、音の高さとして認識する。
2. よって、適切な音の高さが中間値になるようにビブラートをかけるべし。
3. この説に基づく方法論として、出したい音の高さから同じ周波数分だけ高低に揺らす為には、糸巻きの方向と駒の方向に均等な指の動きをするべきか?
というのが疑問でした。
CABINさんのコメントから推測したのは、
A.指を押さえた場所から糸巻き方向に対してやや大きめに指を動かす必要があるので、つまり指の動きが下向き(糸巻き方向)になるようにビブラートをかけた方がよいのではないか?
B. 逆に指の動き幅を完全に上下均一にすると、かかっているビブラートの音の高さの変動は、指を押さえた位置で出る音に対して上下対称にならず、上ずるのではないか?
ということでした。
CABINさんの計算結果によると、これは指の動きを意識するべきレベルの差ではなさそうです。
計算ありがとうございます。
1. 人間の耳は、ビブラートがかかった音の周波数変動の上限と下限の中間値を、音の高さとして認識する。
2. よって、適切な音の高さが中間値になるようにビブラートをかけるべし。
3. この説に基づく方法論として、出したい音の高さから同じ周波数分だけ高低に揺らす為には、糸巻きの方向と駒の方向に均等な指の動きをするべきか?
というのが疑問でした。
CABINさんのコメントから推測したのは、
A.指を押さえた場所から糸巻き方向に対してやや大きめに指を動かす必要があるので、つまり指の動きが下向き(糸巻き方向)になるようにビブラートをかけた方がよいのではないか?
B. 逆に指の動き幅を完全に上下均一にすると、かかっているビブラートの音の高さの変動は、指を押さえた位置で出る音に対して上下対称にならず、上ずるのではないか?
ということでした。
CABINさんの計算結果によると、これは指の動きを意識するべきレベルの差ではなさそうです。
しかし、
「【A】人間の耳はヴィブラート範囲の中間が聞える」
よって
「【B】ヴィブラートを基準音を中心に均等にかける」
という仮説A→Bが成り立たない要因が音圧ではないかと思っていましたが、[31921]
[31921]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月08日 15:13
投稿者:catgut(ID:IFOXV2E)
2階席さま、
音響学者の多数見解としては、2階席さまが書かれているXY平面で
波の面積が大きいほう(鳴っている時間が長いほう)に偏るというもの
だと思います。私の想像では時間と音圧の合計が高いほうに偏るの
ではないかと思います。
残念ながらネット上で全文は読めないようですが、日本人音響学者に
よる以下の報告もありますのでご参考としてください。
ttp://www.kyushu-id.ac.jp/~iwamiya/ronbun/Abstract%20of%20Papers%20(Japanese).htm
Perceived principal pitch of vibrato tones
Shin-ichiro Iwamiya,Kyohei Kosugi, and Otoichi Kitamura
J. Acoust. Soc. Jpn. (E) 4, 2,73-82, 1983.
調整法により,ビブラート音の平均的高さを測定し,変調波が対称で
ある場合には,ビブラート音の平均的高さは,搬送周波数にほぼ一
致し,非対称である場合には,時間的に重みの大きい側へ推移する
傾向を示した。
音響学者の多数見解としては、2階席さまが書かれているXY平面で
波の面積が大きいほう(鳴っている時間が長いほう)に偏るというもの
だと思います。私の想像では時間と音圧の合計が高いほうに偏るの
ではないかと思います。
残念ながらネット上で全文は読めないようですが、日本人音響学者に
よる以下の報告もありますのでご参考としてください。
ttp://www.kyushu-id.ac.jp/~iwamiya/ronbun/Abstract%20of%20Papers%20(Japanese).htm
Perceived principal pitch of vibrato tones
Shin-ichiro Iwamiya,Kyohei Kosugi, and Otoichi Kitamura
J. Acoust. Soc. Jpn. (E) 4, 2,73-82, 1983.
調整法により,ビブラート音の平均的高さを測定し,変調波が対称で
ある場合には,ビブラート音の平均的高さは,搬送周波数にほぼ一
致し,非対称である場合には,時間的に重みの大きい側へ推移する
傾向を示した。
「【A】人間の耳はビブラート音の音圧×時間の積が最大の周波数が音の高さとして聞こえる」
するならば、
「【B】ビブラートは基準となる音の高さを最高音・中間音・最低音にもってくるようにかけることもできる」
となることが予想されます。
更にいえば、
「適切で美しく聞こえるビブラートをかける」
を先もってくると、
「ヴィブラートは基準音を中心に均等にかかってる」
「基準音から上にかかっている」
「基準音から下にかかっている」
など複数の結果が曲やフレーズに応じて導き出されると思います。
[31946]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月09日 15:07
投稿者:カルボナーレ(ID:EVkDeYk)
・ヴィフラートの音程変化は、正弦波的なのか、鋸歯状波なのか、三角歯なのか、矩形波なのか
・極論として、上記波形で、どのように音程が聴こえるのか
・音程の聴こえ方は、サイクル(例えば1秒間あたりの回数)と、音程の変化幅によって、どのように変化するのか
といった、聴覚実験的なことをすべてやらないと、偏った話になると思います。
個人的には、矩形波は別として、上記の典型的な波形の間を、自由に行き来しているのが生きた演奏でのヴィビラートであり、演奏者はフィードバックにより自分の聴こえで一瞬に判断して音程を決めていると思っています。特に議論に持ち込むつもりはなく、一方的な感想を書き込みました。
・極論として、上記波形で、どのように音程が聴こえるのか
・音程の聴こえ方は、サイクル(例えば1秒間あたりの回数)と、音程の変化幅によって、どのように変化するのか
といった、聴覚実験的なことをすべてやらないと、偏った話になると思います。
個人的には、矩形波は別として、上記の典型的な波形の間を、自由に行き来しているのが生きた演奏でのヴィビラートであり、演奏者はフィードバックにより自分の聴こえで一瞬に判断して音程を決めていると思っています。特に議論に持ち込むつもりはなく、一方的な感想を書き込みました。
[31948]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月09日 15:49
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:ECgVaCg)
2階席様
> 1~3はあくまで仮説
ですよね。 そのつもりでコメントさせていただきました。 批判したつもりじゃないんです(もしそう読めたらごめんなさい)。
繰り返しますが、小生は
> 聞こえる音が正しい音程になるようなビブラートをかけている
に尽きると思っています。
> 1~3はあくまで仮説
ですよね。 そのつもりでコメントさせていただきました。 批判したつもりじゃないんです(もしそう読めたらごめんなさい)。
繰り返しますが、小生は
> 聞こえる音が正しい音程になるようなビブラートをかけている
に尽きると思っています。
[31954]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月09日 22:42
投稿者:CABIN(ID:EjIXdHk)
[31937]
catgutさま
OT-120は私も持っています,440Hzは確認しましたがヴィブラートをチューナで見るとは想定外でした。
波形データの中味は,約±30セント分振ってますが,5Hzの正弦波状のFM変調を掛けてますので,上下ピーク周波数の時間はわずかなものです。
OT-120の周波数検出方法は不明ですが,FASTモードでも針を振りきれないみたいです。
0.5Hzにすると±30セント分振れます。
また,先の波形データ作成には,efuさん製作のWaveGene for WindowsV1.31を使用致しました。
これを使うことで短時間で思うような波形が得られました。
この場をお借りしてefuさんに御礼申し上げます。
これを云っておかねばなりませんでした。
[31946]
カルボナーレさま
上記のソフトは一応矩形波,三角波,鋸波でFM変調を掛けることができますし,変調速度,振幅も設定可能です,UPすればよいのですが,聴いた感じでは同じ様に聴こえます。
但し,振幅を80セントほど掛けるともはや異音になってきます。
[31937]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月09日 00:45
投稿者:catgut(ID:IFOXV2E)
CABINさま、
大変わかりやすいサンプルを作成して頂きありがとうございます。
さっそく手持ちのチューナーOT-120でスピーカーから再生される音の
音程を測定してみました。
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to440VIBto447.wav
440Hzの正弦波→440Hzで認識します
440Hz±30セントヴィブラート→440Hz±5セントの幅でメーターが揺れます
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to432VIBto440.wav
440Hzの正弦波→440Hzで認識します
440Hz-60セントヴィブラート→440Hz-20セントと-30セントの間でメーターが揺れます
セロ轢きのGoshさま、
そうですね。「ヴィブラートを基準音の下にかける」という文面が教条的に信じられているのでなければ、大変良いことです。しかし現実には信じている人もいるようですから、間違いは間違いとして指摘する必要があると思います。
大変わかりやすいサンプルを作成して頂きありがとうございます。
さっそく手持ちのチューナーOT-120でスピーカーから再生される音の
音程を測定してみました。
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to440VIBto447.wav
440Hzの正弦波→440Hzで認識します
440Hz±30セントヴィブラート→440Hz±5セントの幅でメーターが揺れます
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to432VIBto440.wav
440Hzの正弦波→440Hzで認識します
440Hz-60セントヴィブラート→440Hz-20セントと-30セントの間でメーターが揺れます
セロ轢きのGoshさま、
そうですね。「ヴィブラートを基準音の下にかける」という文面が教条的に信じられているのでなければ、大変良いことです。しかし現実には信じている人もいるようですから、間違いは間違いとして指摘する必要があると思います。
OT-120は私も持っています,440Hzは確認しましたがヴィブラートをチューナで見るとは想定外でした。
波形データの中味は,約±30セント分振ってますが,5Hzの正弦波状のFM変調を掛けてますので,上下ピーク周波数の時間はわずかなものです。
OT-120の周波数検出方法は不明ですが,FASTモードでも針を振りきれないみたいです。
0.5Hzにすると±30セント分振れます。
また,先の波形データ作成には,efuさん製作のWaveGene for WindowsV1.31を使用致しました。
これを使うことで短時間で思うような波形が得られました。
この場をお借りしてefuさんに御礼申し上げます。
これを云っておかねばなりませんでした。
[31946]
[31946]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月09日 15:07
投稿者:カルボナーレ(ID:EVkDeYk)
・ヴィフラートの音程変化は、正弦波的なのか、鋸歯状波なのか、三角歯なのか、矩形波なのか
・極論として、上記波形で、どのように音程が聴こえるのか
・音程の聴こえ方は、サイクル(例えば1秒間あたりの回数)と、音程の変化幅によって、どのように変化するのか
といった、聴覚実験的なことをすべてやらないと、偏った話になると思います。
個人的には、矩形波は別として、上記の典型的な波形の間を、自由に行き来しているのが生きた演奏でのヴィビラートであり、演奏者はフィードバックにより自分の聴こえで一瞬に判断して音程を決めていると思っています。特に議論に持ち込むつもりはなく、一方的な感想を書き込みました。
・極論として、上記波形で、どのように音程が聴こえるのか
・音程の聴こえ方は、サイクル(例えば1秒間あたりの回数)と、音程の変化幅によって、どのように変化するのか
といった、聴覚実験的なことをすべてやらないと、偏った話になると思います。
個人的には、矩形波は別として、上記の典型的な波形の間を、自由に行き来しているのが生きた演奏でのヴィビラートであり、演奏者はフィードバックにより自分の聴こえで一瞬に判断して音程を決めていると思っています。特に議論に持ち込むつもりはなく、一方的な感想を書き込みました。
上記のソフトは一応矩形波,三角波,鋸波でFM変調を掛けることができますし,変調速度,振幅も設定可能です,UPすればよいのですが,聴いた感じでは同じ様に聴こえます。
但し,振幅を80セントほど掛けるともはや異音になってきます。
[31956]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月10日 09:17
投稿者:catgut(ID:IFOXV2E)
私は以前、現在の「ヴィブラートを下にかける」という考え方はほぼすべて
ガラミアン説に由来すると推定できると述べました。
なぜそんなことが言えるのかと思われた方もいらっしゃると思いますが、
CABINさまが作成されたサンプル音を聞いて頂けば納得していただけると
思います。
ヴィブラートを基準音の下に実際にかけると、大半の人がはっきりわかる
くらい音程は低く聞えるのです。ガラミアンが「ヴィブラート範囲の上限
が音程として聞える」と唱えた当時、ガラミアン以外のヴァイオリン指導者
や音響学者は、皆「ヴィブラート範囲の中間が音程として聞える」と(当然
ながら)考えていましたから、これはガラミアンに特徴的な誤りなのです。
この特徴的な誤りを根拠として「下にかける」と説明しているものは、
ガラミアン説の引用であると推定できるわけです。
ガラミアン説に由来すると推定できると述べました。
なぜそんなことが言えるのかと思われた方もいらっしゃると思いますが、
CABINさまが作成されたサンプル音を聞いて頂けば納得していただけると
思います。
ヴィブラートを基準音の下に実際にかけると、大半の人がはっきりわかる
くらい音程は低く聞えるのです。ガラミアンが「ヴィブラート範囲の上限
が音程として聞える」と唱えた当時、ガラミアン以外のヴァイオリン指導者
や音響学者は、皆「ヴィブラート範囲の中間が音程として聞える」と(当然
ながら)考えていましたから、これはガラミアンに特徴的な誤りなのです。
この特徴的な誤りを根拠として「下にかける」と説明しているものは、
ガラミアン説の引用であると推定できるわけです。
[31957]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月10日 09:56
投稿者:catgut(ID:IFOXV2E)
2階席さま、
ご指摘の通り、ヴィブラートは状況に合わせて臨機応変にかけるのが
良いと思います。私は、基本は「基準音の上下にかける」と主張してき
ましたが、「必ず基準音の上下にかけなければならない」という意味で
はありません。
これまでの情報で以下のようなケースがありました。
(1)基準音から上に偏ってかけるケース
・導音など音程が高めに聞える必要がある場合
・ソリストがオーケストラから音を浮き立たせる際、音程を高めに取り
ヴィブラートを基準音より上にかける
・「演歌的」「民族音楽的」など特別な効果を狙う
(2)基準音から下に偏ってかけるケース
・わずかに低めの音程を取り「ダーク」な音色を意図的に出す
このような「例外」こそ「基本は基準音の上下にかける」という認識を
ベースに深めていく必要があると思います。
ご指摘の通り、ヴィブラートは状況に合わせて臨機応変にかけるのが
良いと思います。私は、基本は「基準音の上下にかける」と主張してき
ましたが、「必ず基準音の上下にかけなければならない」という意味で
はありません。
これまでの情報で以下のようなケースがありました。
(1)基準音から上に偏ってかけるケース
・導音など音程が高めに聞える必要がある場合
・ソリストがオーケストラから音を浮き立たせる際、音程を高めに取り
ヴィブラートを基準音より上にかける
・「演歌的」「民族音楽的」など特別な効果を狙う
(2)基準音から下に偏ってかけるケース
・わずかに低めの音程を取り「ダーク」な音色を意図的に出す
このような「例外」こそ「基本は基準音の上下にかける」という認識を
ベースに深めていく必要があると思います。
[31958]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月10日 13:34
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:ECgVaCg)
「ガラミアン師の教え」を忠実に守って、ビブラートかけると音程が垂れ下がってしまうヴァイオリン弾きって、この世に実在するのですか?
耳を塞いで、Tartiniの画面を見つめながら弾けば有り得るかも知れませんが、普通そんなことはしませんし・・・・。
小生の知る範囲のアマでは(たかだか100人程度ですが)そんな人は一人もいません。 ランダムにズレる人は(小生を筆頭に)一杯いますが ^_^;
耳を塞いで、Tartiniの画面を見つめながら弾けば有り得るかも知れませんが、普通そんなことはしませんし・・・・。
小生の知る範囲のアマでは(たかだか100人程度ですが)そんな人は一人もいません。 ランダムにズレる人は(小生を筆頭に)一杯いますが ^_^;
[31963]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月10日 20:47
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:ECgVaCg)
あ~、下のは愚問だったかも・・・・。
発端のスレッド「ヴィブラートを確認できるフリーソフト」からよく読んでみたら、catgutさんは最初から
> 推測ですが、実際の演奏時は正しい音程に聞こえることが絶対であるため、指と耳(脳)の間でフィードバックがかかり、「指が勝手に基準音の上下にヴィブラートをかける」のではないかと思います。[31098]
と仰ってますね。 結局(基準音の上下かどうかは機械に任せるとして)、耳で聞いてフィードバックして「正しい」と感じる音を出している、という点では皆さん意見の相違は無いように思えます。 その上で
> 個人的な印象ですが、<中略>。現代のソリストは一部を除いてヴィブラートに強い個性を感じません。「ヴィブラートを下にかける」という意識が関係あるかもしれません。[30999]
と仰っているんでしたね。 これは「ビブラートかけると音程が下ずる」みたいな単純な話じゃなさそう。 そういうのレベルの話であれば波形分析で違いを見るのも面白そうですね。
発端のスレッド「ヴィブラートを確認できるフリーソフト」からよく読んでみたら、catgutさんは最初から
> 推測ですが、実際の演奏時は正しい音程に聞こえることが絶対であるため、指と耳(脳)の間でフィードバックがかかり、「指が勝手に基準音の上下にヴィブラートをかける」のではないかと思います。[31098]
[31098]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月09日 21:57
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
アマチュアチェロ弾きさま、
この問題の面白いところは、「ヴィブラートを基準音の下にかける」と本人が意識している場合でも、実際はほとんど基準音の上下にかけているということですね。推測ですが、実際の演奏時は正しい音程に聞こえることが絶対であるため、指と耳(脳)の間でフィードバックがかかり、「指が勝手に基準音の上下にヴィブラートをかける」のではないかと思います。
この問題の面白いところは、「ヴィブラートを基準音の下にかける」と本人が意識している場合でも、実際はほとんど基準音の上下にかけているということですね。推測ですが、実際の演奏時は正しい音程に聞こえることが絶対であるため、指と耳(脳)の間でフィードバックがかかり、「指が勝手に基準音の上下にヴィブラートをかける」のではないかと思います。
と仰ってますね。 結局(基準音の上下かどうかは機械に任せるとして)、耳で聞いてフィードバックして「正しい」と感じる音を出している、という点では皆さん意見の相違は無いように思えます。 その上で
> 個人的な印象ですが、<中略>。現代のソリストは一部を除いてヴィブラートに強い個性を感じません。「ヴィブラートを下にかける」という意識が関係あるかもしれません。[30999]
[30999]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月03日 10:45
投稿者:catgut(ID:Y4hiIHA)
当然ながら「ヴィブラートを基準音の下にかける」という指導に関してだけの話です。
>1920年代以前に比べ現代の演奏者のテクニックは低下しているということでしょうか。
個人的な印象ですが、20世紀前半に有名になったソリストは個性的なヴィブラートを持っていた人が多いと感じます。現代のソリストは一部を除いてヴィブラートに強い個性を感じません。「ヴィブラートを下にかける」という意識が関係あるかもしれません。
>1920年代以前に比べ現代の演奏者のテクニックは低下しているということでしょうか。
個人的な印象ですが、20世紀前半に有名になったソリストは個性的なヴィブラートを持っていた人が多いと感じます。現代のソリストは一部を除いてヴィブラートに強い個性を感じません。「ヴィブラートを下にかける」という意識が関係あるかもしれません。
と仰っているんでしたね。 これは「ビブラートかけると音程が下ずる」みたいな単純な話じゃなさそう。 そういうのレベルの話であれば波形分析で違いを見るのも面白そうですね。
[31974]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月11日 08:57
投稿者:jack(ID:aDSJGWA)
[31933]
CABINさん、データ提供ありがとうございます。
確かにデーター1では+30セントに対してその前のヴィブラートは低く感じます。又、データー2でも基準に対してしてその前のヴィブラートは低く感じます。定性的にはそう感じるのですが、果たしてヴィブラートの振幅の中心をピッチとして感じているでしょうか?
私にはデータ1でのヴィブラートは基準より10-15セント高めに聴こえました。又、データ2のヴィブラートは基準から(-30セントではなく)マイナス10-15セントくらい低めに聴こえました。とても30セント低いとは思えません。
実験方法はWAVのヴィブラートを聴いたあとすぐ再生を止めて、その音と同じ高さと感じる音程をヴァイオリンでとり、その音高をチューナーでチェックしました。深山氏の説のとおり、少し低めのところが基準になるという結果です。個人差はあると思いますので皆様お試し下さい。
もしデーター1で最後に+30セントでは無く、+5、+10、+15、+20、+25、くらいの音を、又、データ2では、最後に基準音ではなく、-5、-10、-15、-20セントくらいの音を流してくださればどのあたりに認知ピッチがあるか分かるのではないでしょうか?
私には装置がないのでどなたか実験していただければ良いのですが。。。。。
[31933]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月08日 23:05
投稿者:CABIN(ID:JGkxgyA)
2階席さま
[31917]
私も同じ疑問から計算をしたのでした。
[31918]
サウンド出力ではありますがデータを作ってみました。
質問1だけですが,参考になれば...振幅変調は無理でしたが
データ1
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to440VIBto447.wav
440Hzの正弦波に5Hzの周期で上下に±30セントでヴィブラートを掛けてます。
440Hzのノンヴィブラート5秒→440Hz±30セントヴィブラート5秒→440Hz+30セントノンヴィブラート5秒
最後の440Hz+30セントは蛇足です,上限周波数でとめました。
データ2
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to432VIBto440.wav
440Hzを上限とし下に60セントのビブラートをかけたものです。
※言い換えれば432Hzの正弦波に5Hzの周期で上下ヴィブラート,深さは±30セントです。
440Hzのノンヴィブラート5秒→440Hz-60セントヴィブラート5秒→440Hzノンヴィブラート5秒
ともに約2.5MBのWAVファイルです。tartiniでも確認できるでしょう。
[31917]
私も同じ疑問から計算をしたのでした。
[31918]
サウンド出力ではありますがデータを作ってみました。
質問1だけですが,参考になれば...振幅変調は無理でしたが
データ1
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to440VIBto447.wav
440Hzの正弦波に5Hzの周期で上下に±30セントでヴィブラートを掛けてます。
440Hzのノンヴィブラート5秒→440Hz±30セントヴィブラート5秒→440Hz+30セントノンヴィブラート5秒
最後の440Hz+30セントは蛇足です,上限周波数でとめました。
データ2
ttp://www.geocities.jp/cabin_vc/440to432VIBto440.wav
440Hzを上限とし下に60セントのビブラートをかけたものです。
※言い換えれば432Hzの正弦波に5Hzの周期で上下ヴィブラート,深さは±30セントです。
440Hzのノンヴィブラート5秒→440Hz-60セントヴィブラート5秒→440Hzノンヴィブラート5秒
ともに約2.5MBのWAVファイルです。tartiniでも確認できるでしょう。
確かにデーター1では+30セントに対してその前のヴィブラートは低く感じます。又、データー2でも基準に対してしてその前のヴィブラートは低く感じます。定性的にはそう感じるのですが、果たしてヴィブラートの振幅の中心をピッチとして感じているでしょうか?
私にはデータ1でのヴィブラートは基準より10-15セント高めに聴こえました。又、データ2のヴィブラートは基準から(-30セントではなく)マイナス10-15セントくらい低めに聴こえました。とても30セント低いとは思えません。
実験方法はWAVのヴィブラートを聴いたあとすぐ再生を止めて、その音と同じ高さと感じる音程をヴァイオリンでとり、その音高をチューナーでチェックしました。深山氏の説のとおり、少し低めのところが基準になるという結果です。個人差はあると思いますので皆様お試し下さい。
もしデーター1で最後に+30セントでは無く、+5、+10、+15、+20、+25、くらいの音を、又、データ2では、最後に基準音ではなく、-5、-10、-15、-20セントくらいの音を流してくださればどのあたりに認知ピッチがあるか分かるのではないでしょうか?
私には装置がないのでどなたか実験していただければ良いのですが。。。。。
[31976]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月11日 11:46
投稿者:catgut(ID:IFOXV2E)
jackさま、
jackさまのブログで公開されている「愛の喜び」をtartiniで拝見・拝聴
致しました。大変お上手で音程も非常に良いと感じました。
最初に開放弦を弾かれていると思いますが、明らかにa=440Hzないし442Hzで調弦されており、ヴィブラートは大半のケースで基準音を中心に
上下に均等にかけられています。tartiniの正確性を検証の上、ぜひご
確認ください。
jackさまのブログで公開されている「愛の喜び」をtartiniで拝見・拝聴
致しました。大変お上手で音程も非常に良いと感じました。
最初に開放弦を弾かれていると思いますが、明らかにa=440Hzないし442Hzで調弦されており、ヴィブラートは大半のケースで基準音を中心に
上下に均等にかけられています。tartiniの正確性を検証の上、ぜひご
確認ください。
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