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バイオリンの音色
投稿日時：2007年05月31日 01:46
投稿者：ぴらっち(ID：IyRoFmg)
バイオリンを始めて一年になる者です。
今までは音を（音程）をたどるのに必死だったので
バイオリンの音色まで気が回っていなかったのですが
実にいろんな音があるものなんですね。
それに気がつき始めて感動の日々です。
弾く人によっても音が違うというのもすごいですね。
私の先生が弾く私のバイオリンの音はすごくやさしくきれいなので
私がこの音を出すのも（近い音を）不可能ではないと思うと
今までとは練習するときの気持ちまで違ってきました。
初心者の呟きを読んでくださってありがとうございました！
今までは音を（音程）をたどるのに必死だったので
バイオリンの音色まで気が回っていなかったのですが
実にいろんな音があるものなんですね。
それに気がつき始めて感動の日々です。
弾く人によっても音が違うというのもすごいですね。
私の先生が弾く私のバイオリンの音はすごくやさしくきれいなので
私がこの音を出すのも（近い音を）不可能ではないと思うと
今までとは練習するときの気持ちまで違ってきました。
初心者の呟きを読んでくださってありがとうございました！
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【ご参考】
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月02日 03:28
投稿者：catgut(ID：ECNHNyQ)
このスレッドの趣旨から外れるかもしれませんが「ヴァイオリンの音色」の表現に関して日ごろ疑問に思っていることを書かせてもらいます。
「枯れた音」という表現がすっきりしません。
私の知る限り「古い楽器は枯れた音がする」と言われることが多いと思います。すると「枯れた音」とは木の経年変化でいわゆるセルロース化が進み、より木が硬く、軽くなった状態ということになります。「硬く、軽くなった」のであれば、「レスポンスが良く、明快で雑味のないキレの良い音」が「枯れた音」ということになります。「繊細な音」や「かすれた音」ではありません。
みなさまは「枯れた音」を「レスポンスが良く、明快でキレの良い音」と理解されているのでしょうか？それとも別の意味で使われていますか？
「枯れた音」という表現がすっきりしません。
私の知る限り「古い楽器は枯れた音がする」と言われることが多いと思います。すると「枯れた音」とは木の経年変化でいわゆるセルロース化が進み、より木が硬く、軽くなった状態ということになります。「硬く、軽くなった」のであれば、「レスポンスが良く、明快で雑味のないキレの良い音」が「枯れた音」ということになります。「繊細な音」や「かすれた音」ではありません。
みなさまは「枯れた音」を「レスポンスが良く、明快でキレの良い音」と理解されているのでしょうか？それとも別の意味で使われていますか？
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月02日 17:23
投稿者：Stander-by(ID：I5kJhSE)
>>> 「枯れた音」を「レスポンスが良く、明快でキレの良い音」と理解されているのでしょうか
+++++
ちょっと感じ方が違います。
「枯れている」＝「レスポンスがよく、雑音が少なく、すくないエネルギーで鳴らせ、かつ加えたエネルギーに正比例して鳴る」
のだと思います。
実は古いスタインウェイピアノに同じ言葉が使われた例を幾度か経験しました。
「明快で切れのよい」新作楽器はいくらも存在しますが、それらは「枯れて」はいない筈です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
脱線して申し訳なかったですが、スレ主さま、音色の魅力は皆さん同感なはずです。ヴァイオリンはどんな楽器よりも音色が魅力的ですよね。初心の方でそれをご自分で発見されたのは素晴らしい！！
+++++
ちょっと感じ方が違います。
「枯れている」＝「レスポンスがよく、雑音が少なく、すくないエネルギーで鳴らせ、かつ加えたエネルギーに正比例して鳴る」
のだと思います。
実は古いスタインウェイピアノに同じ言葉が使われた例を幾度か経験しました。
「明快で切れのよい」新作楽器はいくらも存在しますが、それらは「枯れて」はいない筈です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
脱線して申し訳なかったですが、スレ主さま、音色の魅力は皆さん同感なはずです。ヴァイオリンはどんな楽器よりも音色が魅力的ですよね。初心の方でそれをご自分で発見されたのは素晴らしい！！
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月02日 21:46
投稿者：catgut(ID：ECNHNyQ)
Stander-byさま、コメントありがとうございます。
なるほど、それは良いモダン・オールド楽器の多くに通じる性質でしょうね。方向としては、私の理解とそれほど違わないように思いました。
もちろん「枯れた音」がどんなものであるか正解があるわけではない
ので、みなさまの「感覚」を教えていただけると大変参考になります。
よろしくお願いします。
実はもう一つよく分からない表現があります。「胴鳴り・傍（そば）鳴り・箱鳴り」です。これらは使う人によってかなり意味が違うようです。試しに「胴鳴り」を辞書で引いたら「山や海が鳴動すること」だそうです。「箱鳴り」についてはスピーカーの世界では共通認識があるようです。
ヴァイオリン関係で「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」という場合、私はほぼ同義語のように思われます。つまり、ヴァイオリンから近い距離で聞こえる「音」が「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」で、これに対立する概念が遠くで聞こえる音です。
おそらく「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」については意味を使い分けている方もいらっしゃると思います。その場合はどのように使いわけているのでしょうか？
なるほど、それは良いモダン・オールド楽器の多くに通じる性質でしょうね。方向としては、私の理解とそれほど違わないように思いました。
もちろん「枯れた音」がどんなものであるか正解があるわけではない
ので、みなさまの「感覚」を教えていただけると大変参考になります。
よろしくお願いします。
実はもう一つよく分からない表現があります。「胴鳴り・傍（そば）鳴り・箱鳴り」です。これらは使う人によってかなり意味が違うようです。試しに「胴鳴り」を辞書で引いたら「山や海が鳴動すること」だそうです。「箱鳴り」についてはスピーカーの世界では共通認識があるようです。
ヴァイオリン関係で「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」という場合、私はほぼ同義語のように思われます。つまり、ヴァイオリンから近い距離で聞こえる「音」が「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」で、これに対立する概念が遠くで聞こえる音です。
おそらく「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」については意味を使い分けている方もいらっしゃると思います。その場合はどのように使いわけているのでしょうか？
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月02日 22:35
投稿者：にほへと(ID：EHIDQ5E)
スピーカーでも、スピーカーから大きな存在感を持って音が聴こえて来るのを良しとする趣向と、指向性が希薄である、つまりどこから音が来ているのか分からないような錯覚に囚われる（どちらかというとスピーカーからではなくどこか別の方向から音がやって来る）そういう音を良しとする趣向があるでしょう。
ヴァイオリンもそういう趣向の違いがあります。枯れた音とは指向性の希薄な音であり、古い良い楽器には必ずこれがあります。さらに弾き方を変えれば楽器自体から存在感のある音も出せる、どちらの趣向にも応えられる、そういう楽器は銘器と呼ばれているでしょう。
それとテレビの砂嵐のような音が弾き手に聴こえて来る。これは銘器では必ずと言って良い程あります。これは雑音ではないですね。赤ん坊は砂嵐の音で落ち着くらしいですから、雑音ではなく良い音なんでしょう。私はこの良い雑音を声で模して知人や友人の赤ん坊をなだめます。どんなにうるさい子でも機械のように途端に大人しくなるから不思議です。
ヴァイオリンもそういう趣向の違いがあります。枯れた音とは指向性の希薄な音であり、古い良い楽器には必ずこれがあります。さらに弾き方を変えれば楽器自体から存在感のある音も出せる、どちらの趣向にも応えられる、そういう楽器は銘器と呼ばれているでしょう。
それとテレビの砂嵐のような音が弾き手に聴こえて来る。これは銘器では必ずと言って良い程あります。これは雑音ではないですね。赤ん坊は砂嵐の音で落ち着くらしいですから、雑音ではなく良い音なんでしょう。私はこの良い雑音を声で模して知人や友人の赤ん坊をなだめます。どんなにうるさい子でも機械のように途端に大人しくなるから不思議です。
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月02日 22:37
投稿者：ぴらっち(ID：IyRoFmg)
枯れた音というもののイメージは
（木が）枯れた、とか（声が）枯れたとかのマイナス方向のことではないと
私は思います。
なんというかイカの塩辛を作って「塩がかれておいしくなった」みたいな
イメージです。熟成された、ということなんではないかと。
stander-byさま、お褒めいただいてありがとうございます。
本当に奥が深い楽器ですよね。生涯の楽しみとして
これからも追求していきたいと思います。
（木が）枯れた、とか（声が）枯れたとかのマイナス方向のことではないと
私は思います。
なんというかイカの塩辛を作って「塩がかれておいしくなった」みたいな
イメージです。熟成された、ということなんではないかと。
stander-byさま、お褒めいただいてありがとうございます。
本当に奥が深い楽器ですよね。生涯の楽しみとして
これからも追求していきたいと思います。
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月03日 00:48
投稿者：catgut(ID：ECNHNyQ)
ぴらっちさま、
別のスレッドで少し話題になりましたが、ヴァイオリンの弦はヘルムホルツ運動という面白い運動をしていて、上手な奏者はヘルムホルツ運動をコントロールできるのだそうです。例えば駒寄りで強い音を出しても音が汚くならない、といったことが練習の積み重ねでできるので、千変万化の音色を出せるようになるのでしょう。
にほへとさま、
一般に低周波は指向性が弱いとされていますが、これとはまた別のようですね。雑音というのは、いわゆるシルバートーンといわれるものでしょうか。
「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」は「耳元や至近距離では柔らかく響く音だが遠くでは聞こえない」、「枯れた音色」は新作楽器には少なく、良いモダン・オールド楽器には多い、と、「ヴァイオリンの音色」は実に様々ですね。
別のスレッドで少し話題になりましたが、ヴァイオリンの弦はヘルムホルツ運動という面白い運動をしていて、上手な奏者はヘルムホルツ運動をコントロールできるのだそうです。例えば駒寄りで強い音を出しても音が汚くならない、といったことが練習の積み重ねでできるので、千変万化の音色を出せるようになるのでしょう。
にほへとさま、
一般に低周波は指向性が弱いとされていますが、これとはまた別のようですね。雑音というのは、いわゆるシルバートーンといわれるものでしょうか。
「胴鳴り・傍鳴り・箱鳴り」は「耳元や至近距離では柔らかく響く音だが遠くでは聞こえない」、「枯れた音色」は新作楽器には少なく、良いモダン・オールド楽器には多い、と、「ヴァイオリンの音色」は実に様々ですね。
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Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月03日 22:47
投稿者：ひつじ(ID：EIhoFZk)
わたしの楽器は、工房に持ち込むと必ず「こもった音がする」と言われますが、調整可能なんでしょうか？さる、超有名ソリストの方が弾いて見て、「風邪をひいたような音・・・」というので、工房を変えたところ、相当マシになりましたが、まだ、「こもったような・・・」と言うのは言われます・・・それにしても、いつもきいているおとなんで、どんな音なのか、もひとつぴんときません。きっと、スコーンと抜けてないんでしょうね、これは、無駄な力が必要な楽器なのでしょうか・・・
[33779]
Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月04日 01:16
投稿者：catgut(ID：ECNHNyQ)
ひつじさま、
私の経験では調整しても明らかにこもった音になるフルサイズの楽器というのは、少ないように思います。私の経験で「こもった音」に聞こえるのは以下のような場合です。
・表板が極端に厚い(またはグラデーションが悪い）
・1/8以下の分数楽器
・駒が厚すぎる
・魂柱が長すぎる（きつすぎる）
・消音器をつけている
・弓の毛がばらけている
・あご当ての金具が表板に当たってしまい表板の振動を弱めている
つまり「駒を薄めに」「魂柱を短めに」「あご当てを外し」「新しい弓毛で」
も「こもった音」になるなら、表板の厚さかバスバーに問題があるのかもしれません。また、楽器によってはA=440Hzではあまりよく響かないのに、A=415Hzで調弦するとかえってよく響く場合もあります。この場合は張力が弱い弦を使ってみるといいかもしれません。
私の経験では調整しても明らかにこもった音になるフルサイズの楽器というのは、少ないように思います。私の経験で「こもった音」に聞こえるのは以下のような場合です。
・表板が極端に厚い(またはグラデーションが悪い）
・1/8以下の分数楽器
・駒が厚すぎる
・魂柱が長すぎる（きつすぎる）
・消音器をつけている
・弓の毛がばらけている
・あご当ての金具が表板に当たってしまい表板の振動を弱めている
つまり「駒を薄めに」「魂柱を短めに」「あご当てを外し」「新しい弓毛で」
も「こもった音」になるなら、表板の厚さかバスバーに問題があるのかもしれません。また、楽器によってはA=440Hzではあまりよく響かないのに、A=415Hzで調弦するとかえってよく響く場合もあります。この場合は張力が弱い弦を使ってみるといいかもしれません。
[33789]
Re: バイオリンの音色
投稿日時：2007年06月04日 20:46
投稿者：ひつじ(ID：EIhoFZk)
ぴらっち さま、横から申し訳ありません。
catgut さま、おっしゃってる意味が少しむつかしいです・・・Ａ＝４１５？で調弦すると、どうなるのでしょう？？？弾くほうも、聴くほうも気持ち悪くならないのでしょうか？でも、ときどき「ひくう～」みたいな演奏家のＣ．Ｄあります。
時間に余裕のあるときにやってみたい気もします。それで、響きがかわるのであれば・・・
「枯れている」＝「レスポンスがよく、雑音が少なく、すくないエネルギーで鳴らせ、かつ加えたエネルギーに正比例して鳴る」
のであれば、私の楽器はその反対のような気がする・・・あー～かるく豊かな響きがほしい・・・どうも、芯がありすぎると言うのか・・・
「枯れた音」ほしいです。
catgut さま、おっしゃってる意味が少しむつかしいです・・・Ａ＝４１５？で調弦すると、どうなるのでしょう？？？弾くほうも、聴くほうも気持ち悪くならないのでしょうか？でも、ときどき「ひくう～」みたいな演奏家のＣ．Ｄあります。
時間に余裕のあるときにやってみたい気もします。それで、響きがかわるのであれば・・・
「枯れている」＝「レスポンスがよく、雑音が少なく、すくないエネルギーで鳴らせ、かつ加えたエネルギーに正比例して鳴る」
のであれば、私の楽器はその反対のような気がする・・・あー～かるく豊かな響きがほしい・・・どうも、芯がありすぎると言うのか・・・
「枯れた音」ほしいです。
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