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新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月14日 02:16
投稿者:あい(ID:FleIgVI)
久々の登場~~じゃじゃ~ん♪
新製品のVision Solo を試された方おられますか?
もしおられましたら、どんな感じか教えてください。
きっと、ドミナントの延長上のテイストだと思いますが、
気になります・・・寿命とかも、同じくらいでしょうか。
そういえば、最近ドミナントのA線使ってます。この弦、
やはりすごいですね。最近までスチールA線でしたが、
ドミナントは音色に幅がありますね・・・
新製品のVision Solo を試された方おられますか?
もしおられましたら、どんな感じか教えてください。
きっと、ドミナントの延長上のテイストだと思いますが、
気になります・・・寿命とかも、同じくらいでしょうか。
そういえば、最近ドミナントのA線使ってます。この弦、
やはりすごいですね。最近までスチールA線でしたが、
ドミナントは音色に幅がありますね・・・
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Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月16日 20:06
投稿者:ボロ(ID:EjhwKIA)
皆様 はじめまして。
あい様
私は素人のボロです。
>きっと、ドミナントの延長上のテイストだと思いますが
私も、特に音色の面ではそのように思います。弾き心地は結構違うのではないかとちょっと期待しています。
素人で恐縮ですが、組み合わせについて私は次のように思います。
その弦の音色キャラクターを生かす面からは、全弦同じシリーズが良いと思います。
私の楽器の場合全弦オリーブ(Eも金)の時に最も上品な音がします。EだけG.ブロカット0.27、他にしたときよりも、Gが弱い(私の弾き方のせいかも)のでオブリガートやドミナント、他にした時よりも、全弦オリーブにした時に明らかにオリーブのキャラクターが出ているし、その音が好きです。
しかし、「弾き心地」の面では私はG線が弱く感じます。そのため他の弦についつい浮気してしまいます。何度もオリーブGを少しだけ使っては、はずして来ました。しかも、「音色の面でが物足りない」とわかっていながら何度もやっています。自分でももったいない!!。
最近、パシオーネを試しました。高評価に値する弦だと思いますが、やはりオリーブの「音色」から離れられません。E線から順番にオリーブに付け替えて行き、Gのみパシオーネの組み合わせの段階で1週間止まっています。
その理由は、
①オリーブよりも太い・張りが強い=私にとっては弾き心地がよい。機能面で90点。
②パシオーネG=シルバー の音が他弦のオリーブに意外とマッチしている。オリーブとはちょっと違うが全体をなかなか良い方向にリードしてくれている。
③やはり「ガット」の特徴がオリーブと共通している。オブリガートもかなり良いが、やっぱり違う。
素人としては、
*「音色」⇒「各メーカー、各弦のキャラクター」が出やすいのは、すべて同じ弦が良いのでは?(キャラクターを考えるとドミナントもドミナントのEが合うと思う。)
*「弾き心地」⇒出したい時に出したい音(音色ではなく)が出る=機能的な面ではシリーズにこだわっていられない。オケ(アマ)で弾くときはこれでいいや!!
*「音色」+「弾き心地」⇒シリーズが違っても出したい音が出せるような弾き方が出来るように努力する。または、私の場合オリーブG線でもうまく弾けるように努力するのがベストだが(楽器・弓・調整の問題がないとして)、今のところパシオーネG線で立ち止まっている。欲を言うとオリーブG線のシルバー(パシオーネの太さでオリーブのキャラ)を出してくれないかな~。と考えています。
あい様はプロでいらっしゃるので、出したい音色をすぐ出すことが可能と思いますので、私のような素人の言うところの単純な意味で、機能的な面での選択としてこのようなせんたくはいかがなものでしょうか。
拙文で申し訳ない。
あい様
私は素人のボロです。
>きっと、ドミナントの延長上のテイストだと思いますが
私も、特に音色の面ではそのように思います。弾き心地は結構違うのではないかとちょっと期待しています。
素人で恐縮ですが、組み合わせについて私は次のように思います。
その弦の音色キャラクターを生かす面からは、全弦同じシリーズが良いと思います。
私の楽器の場合全弦オリーブ(Eも金)の時に最も上品な音がします。EだけG.ブロカット0.27、他にしたときよりも、Gが弱い(私の弾き方のせいかも)のでオブリガートやドミナント、他にした時よりも、全弦オリーブにした時に明らかにオリーブのキャラクターが出ているし、その音が好きです。
しかし、「弾き心地」の面では私はG線が弱く感じます。そのため他の弦についつい浮気してしまいます。何度もオリーブGを少しだけ使っては、はずして来ました。しかも、「音色の面でが物足りない」とわかっていながら何度もやっています。自分でももったいない!!。
最近、パシオーネを試しました。高評価に値する弦だと思いますが、やはりオリーブの「音色」から離れられません。E線から順番にオリーブに付け替えて行き、Gのみパシオーネの組み合わせの段階で1週間止まっています。
その理由は、
①オリーブよりも太い・張りが強い=私にとっては弾き心地がよい。機能面で90点。
②パシオーネG=シルバー の音が他弦のオリーブに意外とマッチしている。オリーブとはちょっと違うが全体をなかなか良い方向にリードしてくれている。
③やはり「ガット」の特徴がオリーブと共通している。オブリガートもかなり良いが、やっぱり違う。
素人としては、
*「音色」⇒「各メーカー、各弦のキャラクター」が出やすいのは、すべて同じ弦が良いのでは?(キャラクターを考えるとドミナントもドミナントのEが合うと思う。)
*「弾き心地」⇒出したい時に出したい音(音色ではなく)が出る=機能的な面ではシリーズにこだわっていられない。オケ(アマ)で弾くときはこれでいいや!!
*「音色」+「弾き心地」⇒シリーズが違っても出したい音が出せるような弾き方が出来るように努力する。または、私の場合オリーブG線でもうまく弾けるように努力するのがベストだが(楽器・弓・調整の問題がないとして)、今のところパシオーネG線で立ち止まっている。欲を言うとオリーブG線のシルバー(パシオーネの太さでオリーブのキャラ)を出してくれないかな~。と考えています。
あい様はプロでいらっしゃるので、出したい音色をすぐ出すことが可能と思いますので、私のような素人の言うところの単純な意味で、機能的な面での選択としてこのようなせんたくはいかがなものでしょうか。
拙文で申し訳ない。
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Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月16日 20:41
投稿者:魚丸(ID:IjZDUJI)
ボロさん、初めまして。
試されたオリーブG線は、リジッドですか?
そうでないものとまただいぶ趣が違うと思うのですが…。
パッシオーネは、別スレッドに書かれたら、スレッド主さんにも喜ばれるかと思います。ついでに、後日読み返すときにも便利なので、私も喜びます。おぼろげな記憶から目標の記事を検索するのって、もの凄く大変なんです。。
試されたオリーブG線は、リジッドですか?
そうでないものとまただいぶ趣が違うと思うのですが…。
パッシオーネは、別スレッドに書かれたら、スレッド主さんにも喜ばれるかと思います。ついでに、後日読み返すときにも便利なので、私も喜びます。おぼろげな記憶から目標の記事を検索するのって、もの凄く大変なんです。。
[34200]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月16日 21:57
投稿者:ボロ(ID:RmYnV2A)
魚丸様
弦の組み合わせの選択では、素人ながらずっ~と悩んで来ましたから、私の弦選択についての考えを書かせていただきました。
皆様の場の”空気が読めない”内容でしたらごめんなさい。
なお、オリーブGはリジドではありません。リジドは柔軟性がないと言うか、私の楽器には強すぎます。楽器そのものが持っていかれそうな・揺さぶられてしまうような・弦が振動しないで支えているはずの楽器がブルブル振動してしまうような、変な感じです。大方、私の技術的な問題だとは思いますが・・・。
パシオーネのスレッドに相乗りするつもりはありません。私はパシオーネの「音色」(というほど深い意味ではなく)やキャラがあまり好きではありません。
ただ、たまたまG線だけは、他の弦よりはガットの分だけましかなぁと。
この方向でオリーブG線の新種?亜種?がほしいと念じています。
もっとも、一番必要なのは、どんな弦でも「音色」と「弾き心地」に悩むことなく弾ける「腕」なのですが。
新製品”Vision Solo”が私にとって、いくらかでも私の「腕」を補ってくれて(エ~イ!この怠け者め!)、悩みが少なくなることを期待して皆様の試奏のご感想をお待ちしています。
あい様、ストレートで飾らないあい様の感想を待ってます。
では。
弦の組み合わせの選択では、素人ながらずっ~と悩んで来ましたから、私の弦選択についての考えを書かせていただきました。
皆様の場の”空気が読めない”内容でしたらごめんなさい。
なお、オリーブGはリジドではありません。リジドは柔軟性がないと言うか、私の楽器には強すぎます。楽器そのものが持っていかれそうな・揺さぶられてしまうような・弦が振動しないで支えているはずの楽器がブルブル振動してしまうような、変な感じです。大方、私の技術的な問題だとは思いますが・・・。
パシオーネのスレッドに相乗りするつもりはありません。私はパシオーネの「音色」(というほど深い意味ではなく)やキャラがあまり好きではありません。
ただ、たまたまG線だけは、他の弦よりはガットの分だけましかなぁと。
この方向でオリーブG線の新種?亜種?がほしいと念じています。
もっとも、一番必要なのは、どんな弦でも「音色」と「弾き心地」に悩むことなく弾ける「腕」なのですが。
新製品”Vision Solo”が私にとって、いくらかでも私の「腕」を補ってくれて(エ~イ!この怠け者め!)、悩みが少なくなることを期待して皆様の試奏のご感想をお待ちしています。
あい様、ストレートで飾らないあい様の感想を待ってます。
では。
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Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月16日 22:52
投稿者:椰子の実(ID:JCKAJ0Q)
あいさんへ。
>同じ弦でE~Gをすべてそろえるという楽器を見ると、よほどバランスの取れた楽器なのかな?と感じることがあります。
とのことですが、幸いなことに自分の楽器では、ドミナントでもオリーヴでもパッシオーネでも、セットで使ったときに最良のバランスが得られます。最初ドミナントを張っていたときに、駒や魂柱の微調整をしてもらって、自分の好みの音・バランスになるように調整したら、その後、どんな弦を張っても最良のバランスが得られています。E線だけは、時々、浮気して、他の銘柄のものを試して組み合わせたことがありますが、オリーヴとパッシオーネに関しては、やはり、セットで使ったときが一番しっくりときます。
オリーヴやパッシオーネのようにゲージ(太さ)の選択肢が多い弦であれば、いろいろなゲージを試して、また並行して駒や魂柱の調整もすれば、4本とも同じ銘柄で揃えられるような気がしますが、いかがでしょうか?4本とも同じ銘柄で揃えることのメリットは、音色に統一感があること、が第1のメリットですが、第2のメリットとしては見た目も統一感があって(カッコ良く)それが心理的に安心感・信頼感を与えてくれることです。特にオリーヴやパッシオーネは、高価で高級感があることもあり、セットで使うとそういう心理的な効果が得られる、というのも事実です。
どなたが最初に書き込まれるかわかりませんが、ヴィジョン・ソロの感想も楽しみにしてます。
>同じ弦でE~Gをすべてそろえるという楽器を見ると、よほどバランスの取れた楽器なのかな?と感じることがあります。
とのことですが、幸いなことに自分の楽器では、ドミナントでもオリーヴでもパッシオーネでも、セットで使ったときに最良のバランスが得られます。最初ドミナントを張っていたときに、駒や魂柱の微調整をしてもらって、自分の好みの音・バランスになるように調整したら、その後、どんな弦を張っても最良のバランスが得られています。E線だけは、時々、浮気して、他の銘柄のものを試して組み合わせたことがありますが、オリーヴとパッシオーネに関しては、やはり、セットで使ったときが一番しっくりときます。
オリーヴやパッシオーネのようにゲージ(太さ)の選択肢が多い弦であれば、いろいろなゲージを試して、また並行して駒や魂柱の調整もすれば、4本とも同じ銘柄で揃えられるような気がしますが、いかがでしょうか?4本とも同じ銘柄で揃えることのメリットは、音色に統一感があること、が第1のメリットですが、第2のメリットとしては見た目も統一感があって(カッコ良く)それが心理的に安心感・信頼感を与えてくれることです。特にオリーヴやパッシオーネは、高価で高級感があることもあり、セットで使うとそういう心理的な効果が得られる、というのも事実です。
どなたが最初に書き込まれるかわかりませんが、ヴィジョン・ソロの感想も楽しみにしてます。
[34202]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月17日 00:30
投稿者:あい(ID:FleIgVI)
ボロ さん
非常に参考になるご意見、ありがとうございます。確かに、
パシオーネGが良い方向にリードするというのは、かなりの説得力です。
感覚的にわかります。(やってみようかな~♪*v*♪)
オリーブGのゲージ16が好きなのですが、他の弦・特にA線とE線に
影響を及ぼすのです。AやEが沈むというか、ぱっとしないのです。
でも、15-3/4だと微妙に弱い。。。あと、少しせこいのですが、
ガットのG線って、価格が高いです。切れることはそんなにないので、
元はしっかり取れると思いますが、でも高いですね。高い割りに、
単純な意味で(特殊な弾き方を除く)思い切った爆発力があるわけ
でない。んん・・・・・結論がでないよぉ~
Vision Soloはそのうち試します!!!
椰子の実 さん
お久しぶりです^o^
わたしは、どの弦もセットで使うことは悪いとは思いません。しかし、
張りたてではなく、2週間くらい経ってから、セットの是非を決めるべき
だと感じます。最も扱いやすい・手に入れやすいのはドミナントだと
思いますが、この弦のAやD線は2週間もすると、ハイポジションの
音が詰まります。その原因は楽器の性能ではないと思います。
どんな楽器でも、音が詰まる傾向になると思います。インフェルドや
ヴィジョンシリーズでもほぼ同じです。
A線にスチールを使うの理由はの多くは、音の詰まり防止だと思います。
でも、何でしょうね。A線にオリーブを張っても大丈夫な楽器と、張ると
弾きにくい楽器とある。この差は何でしょうか・・・
非常に参考になるご意見、ありがとうございます。確かに、
パシオーネGが良い方向にリードするというのは、かなりの説得力です。
感覚的にわかります。(やってみようかな~♪*v*♪)
オリーブGのゲージ16が好きなのですが、他の弦・特にA線とE線に
影響を及ぼすのです。AやEが沈むというか、ぱっとしないのです。
でも、15-3/4だと微妙に弱い。。。あと、少しせこいのですが、
ガットのG線って、価格が高いです。切れることはそんなにないので、
元はしっかり取れると思いますが、でも高いですね。高い割りに、
単純な意味で(特殊な弾き方を除く)思い切った爆発力があるわけ
でない。んん・・・・・結論がでないよぉ~
Vision Soloはそのうち試します!!!
椰子の実 さん
お久しぶりです^o^
わたしは、どの弦もセットで使うことは悪いとは思いません。しかし、
張りたてではなく、2週間くらい経ってから、セットの是非を決めるべき
だと感じます。最も扱いやすい・手に入れやすいのはドミナントだと
思いますが、この弦のAやD線は2週間もすると、ハイポジションの
音が詰まります。その原因は楽器の性能ではないと思います。
どんな楽器でも、音が詰まる傾向になると思います。インフェルドや
ヴィジョンシリーズでもほぼ同じです。
A線にスチールを使うの理由はの多くは、音の詰まり防止だと思います。
でも、何でしょうね。A線にオリーブを張っても大丈夫な楽器と、張ると
弾きにくい楽器とある。この差は何でしょうか・・・
[34203]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月17日 09:58
投稿者:父娘でVn始めました(ID:N3dEVCU)
[34189]
catgut さま
脱線話題にお付き合い頂きしかも非常に懇切なご説明ありがとうございます。わが家ではピリオドの撥弦楽器に裸ガットを用いることがあるのですが、そのときのインプレッションに近いものがある感じです。「甲高い音」と言うところ以外は、共通点が非常に多いと感じました。ありがとうございました。
[34189]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月15日 21:57
投稿者:catgut(ID:OJcXVDY)
裸ガット弦の特徴は一般に以下のような点だと思います。
・倍音が豊かな音色
耳元では少し甲高く聞こえます。私のイメージではナイロン弦が中立的な
蛍光灯だとすると、裸ガット弦は電球かロウソクの灯りのような印象です。
・張力が弱く弦が柔らかい
弓を弾ませると音の変化がナイロン弦より大きくなります。弓毛に弦がから
まるようなイメージです。
・指で軽く弦に触れるだけで音になる
指板に弦を押し付けなくても音になる場合が多いようです。
・開放弦も開放弦以外との音色の差が少ない
開放弦でも開放弦以外と違和感があまりありません。
・音量が小さい
ガット巻き線やナイロン弦よりは小さ目です。
・E線の耐久性が低い
細くて高いテンションをかけるためE線は3週間から2ヶ月程度しか持ちません。A,D線はガット巻き線と耐久性は変わらないか、それ以上だと思います。ガット巻き線は巻き線の分コアのガットが細いが裸ガット線は太いため。
日本で入手しやすい裸ガット弦はピラストロのコルダですが、
コルダの場合は、標準はE 11 1/2,A 14 1/2, D 19 1/2です。
Gは普通ガット金属巻き線を使います。かなり太くなりますが裸ガットのG線も存在します。
・倍音が豊かな音色
耳元では少し甲高く聞こえます。私のイメージではナイロン弦が中立的な
蛍光灯だとすると、裸ガット弦は電球かロウソクの灯りのような印象です。
・張力が弱く弦が柔らかい
弓を弾ませると音の変化がナイロン弦より大きくなります。弓毛に弦がから
まるようなイメージです。
・指で軽く弦に触れるだけで音になる
指板に弦を押し付けなくても音になる場合が多いようです。
・開放弦も開放弦以外との音色の差が少ない
開放弦でも開放弦以外と違和感があまりありません。
・音量が小さい
ガット巻き線やナイロン弦よりは小さ目です。
・E線の耐久性が低い
細くて高いテンションをかけるためE線は3週間から2ヶ月程度しか持ちません。A,D線はガット巻き線と耐久性は変わらないか、それ以上だと思います。ガット巻き線は巻き線の分コアのガットが細いが裸ガット線は太いため。
日本で入手しやすい裸ガット弦はピラストロのコルダですが、
コルダの場合は、標準はE 11 1/2,A 14 1/2, D 19 1/2です。
Gは普通ガット金属巻き線を使います。かなり太くなりますが裸ガットのG線も存在します。
脱線話題にお付き合い頂きしかも非常に懇切なご説明ありがとうございます。わが家ではピリオドの撥弦楽器に裸ガットを用いることがあるのですが、そのときのインプレッションに近いものがある感じです。「甲高い音」と言うところ以外は、共通点が非常に多いと感じました。ありがとうございました。
[34215]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月18日 19:52
投稿者:椰子の実(ID:FCckR0E)
あいさんへ。
>最も扱いやすい・手に入れやすいのはドミナントだと思いますが、この弦のA線やD線は2週間もすると、ハイポジションの音が詰まります。その原因は楽器の性能ではないと思います。どんな楽器でも、音が詰まる傾向になると思います。インフェルドやヴィジョンシリーズでもほぼ同じです。
とのことですが、自分のヴァイオリンでは、音が詰まるということはありません。ドミナント、インフェルド、ヴィジョン・チタニウムなどナイロン弦もいろいろ試したことがありますが、張って2~3週間すると、音に張りが無くなってきてモコモコ(モサモサ)した感じにはなりましたが、詰まる、という感じはありませんでした。
オリーヴやパッシオーネのようなガット弦だと、音に張りが無くなる傾向の「進み具合」がドミナントなどよりもずっと遅いですが、2ヶ月も経過すると、新品に比べると、元気が無くなってきたな、と感じます。
自分の場合、2~3ヶ月使っても、「音が詰まる」という感じは無いです。さすがに3~4ヶ月経過すると、発音が鈍くなって、音に張りが無くなってきますが、それでも、詰まる、という感覚とは違います。多少音が悪くなってきても5度が合っていれば使える、という考えであれば、もう1~2ヶ月使えると思いますが、自分は、オリーヴは約4ヶ月ごとに張替えしていました。パッシオーネはもう少し長く使おうと思えば使える(半年ぐらい使える)と思いますが、新鮮なパッシオーネの音が恋しくなって4ヶ月ごとに張り替えることになるのではないかと思います。
ちょっと脱線しましたが、自分の場合、詰まると感じるのは、時間が経過して弦が劣化したときではなくて、むしろ、新しい弦を張った直後~2日後ぐらいまでの、弦がまだ十分に馴染んでない状態のときですが、それでも、詰まると感じることはほとんど無くて、ごくたまに詰まる、という程度で実用上は問題ありません。3日ぐらいたって弦が馴染んでくると、詰まることは無くなります。
あいさんの「詰まる」という言葉の定義と自分の「詰まる」という定義が違うのかも知れませんが、普通「詰まる」と言えば、人間で言うと鼻が詰まったときのような、そういう音の出方をすることを言いますよね?
>でも、何でしょうね。A線にオリーブを張っても大丈夫な楽器と、張ると弾きにくい楽器とある。この差は何でしょうか・・・
これは単純に弦と楽器との相性ではないかと思いますが。オリーヴのA線は巻き線が弱く、やや耐久性に欠けましたが、パッシオーネはその辺りが大幅に改良(改善)されています。それでも、きっと、パッシオーネを張ると弾きにくい楽器もあるだろうと思います。こういう現象こそまさに弦と楽器との相性、弦と弾き手との相性、の問題なのではないでしょうか。
>最も扱いやすい・手に入れやすいのはドミナントだと思いますが、この弦のA線やD線は2週間もすると、ハイポジションの音が詰まります。その原因は楽器の性能ではないと思います。どんな楽器でも、音が詰まる傾向になると思います。インフェルドやヴィジョンシリーズでもほぼ同じです。
とのことですが、自分のヴァイオリンでは、音が詰まるということはありません。ドミナント、インフェルド、ヴィジョン・チタニウムなどナイロン弦もいろいろ試したことがありますが、張って2~3週間すると、音に張りが無くなってきてモコモコ(モサモサ)した感じにはなりましたが、詰まる、という感じはありませんでした。
オリーヴやパッシオーネのようなガット弦だと、音に張りが無くなる傾向の「進み具合」がドミナントなどよりもずっと遅いですが、2ヶ月も経過すると、新品に比べると、元気が無くなってきたな、と感じます。
自分の場合、2~3ヶ月使っても、「音が詰まる」という感じは無いです。さすがに3~4ヶ月経過すると、発音が鈍くなって、音に張りが無くなってきますが、それでも、詰まる、という感覚とは違います。多少音が悪くなってきても5度が合っていれば使える、という考えであれば、もう1~2ヶ月使えると思いますが、自分は、オリーヴは約4ヶ月ごとに張替えしていました。パッシオーネはもう少し長く使おうと思えば使える(半年ぐらい使える)と思いますが、新鮮なパッシオーネの音が恋しくなって4ヶ月ごとに張り替えることになるのではないかと思います。
ちょっと脱線しましたが、自分の場合、詰まると感じるのは、時間が経過して弦が劣化したときではなくて、むしろ、新しい弦を張った直後~2日後ぐらいまでの、弦がまだ十分に馴染んでない状態のときですが、それでも、詰まると感じることはほとんど無くて、ごくたまに詰まる、という程度で実用上は問題ありません。3日ぐらいたって弦が馴染んでくると、詰まることは無くなります。
あいさんの「詰まる」という言葉の定義と自分の「詰まる」という定義が違うのかも知れませんが、普通「詰まる」と言えば、人間で言うと鼻が詰まったときのような、そういう音の出方をすることを言いますよね?
>でも、何でしょうね。A線にオリーブを張っても大丈夫な楽器と、張ると弾きにくい楽器とある。この差は何でしょうか・・・
これは単純に弦と楽器との相性ではないかと思いますが。オリーヴのA線は巻き線が弱く、やや耐久性に欠けましたが、パッシオーネはその辺りが大幅に改良(改善)されています。それでも、きっと、パッシオーネを張ると弾きにくい楽器もあるだろうと思います。こういう現象こそまさに弦と楽器との相性、弦と弾き手との相性、の問題なのではないでしょうか。
[34225]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月19日 23:59
投稿者:あい(ID:FleIgVI)
椰子の実 さん
たしかに、「詰まる」という言葉の定義が要りますね。
わたしのいう詰まるとは、音の伸びや残響感・みずみずしさがなくなり、
響かそうとして弓の圧力を増し始める状態をいいます。
ピアノの調律と同じで、すべてのポジションを半音階で確認し、
あらゆるポジションのどんな音の1つでも、上記に該当しているとき、
『詰まってきたなぁ・・・』と感じます。
んで、例えばドミナントだと、意外とWeichがいけるのです。
詰まる時期が遅いですね。きっと張力が・・・と考えましたが、
別の弦(某スチール弦)も詰まる時期が遅いです。私見ですが、
音の詰まりに弦の張力はあまり関係ないかも・・・と思います。
単純に、弦と楽器、調整等の相性・相関だと感じてなりません。
適当に弾いて楽しい曲は多少詰まっていてもいいかも知れませんが、
体力を必要とした長い曲(ブラームスやショスタコのコンチェルト)や
各弦のハイポジションを異様に使う曲では、詰まった状態で弾くのは
困難です。弾いていて徐々に嫌になってきます。(自分ってこんなに
へたくそだったっけ・・・へこみます。)
たしかに、「詰まる」という言葉の定義が要りますね。
わたしのいう詰まるとは、音の伸びや残響感・みずみずしさがなくなり、
響かそうとして弓の圧力を増し始める状態をいいます。
ピアノの調律と同じで、すべてのポジションを半音階で確認し、
あらゆるポジションのどんな音の1つでも、上記に該当しているとき、
『詰まってきたなぁ・・・』と感じます。
んで、例えばドミナントだと、意外とWeichがいけるのです。
詰まる時期が遅いですね。きっと張力が・・・と考えましたが、
別の弦(某スチール弦)も詰まる時期が遅いです。私見ですが、
音の詰まりに弦の張力はあまり関係ないかも・・・と思います。
単純に、弦と楽器、調整等の相性・相関だと感じてなりません。
適当に弾いて楽しい曲は多少詰まっていてもいいかも知れませんが、
体力を必要とした長い曲(ブラームスやショスタコのコンチェルト)や
各弦のハイポジションを異様に使う曲では、詰まった状態で弾くのは
困難です。弾いていて徐々に嫌になってきます。(自分ってこんなに
へたくそだったっけ・・・へこみます。)
[34248]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月21日 22:27
投稿者:椰子の実(ID:IIYpNpE)
あいさんへ。あいさんの「詰まる」の定義は自分とはだいぶ違うことがわかりました。
自分の場合「詰まる」というと、例えば、いつも湿度55%の部屋で弾いていて、急に湿度35%の場所で弾いたときに、(楽器が急激な湿度の変化についていけなくて)「音が詰まるな~」と感じることがあります。
>音の伸びや残響感・みずみずしさがなくなり響かそうとして弓の圧力を増し始める状態
は自分の場合「こもる」というイメージです。
弦の劣化を感じるのは、まさにそういうときですが、弦の劣化の進み具合が早いかどうかは、弦のテンションよりはむしろ弦のコアの特性によるところが大きいと思います。そういう意味では、ナイロン弦は最近はだいぶ改良されてきたとは言え、やはり、ガット弦やスチール弦よりも劣化が早めです。
劣化の遅さという点では、スチール弦は優れていますが、ガット弦は劣化したときには劣化したときりの古びた(枯れた)「良さ」が感じられるので、実用上の「音の」耐久性(音の持ちの良さ)という意味では、ガット弦が一番優れていると思います。
ガット弦もナイロン弦と同じように時間の経過とともに徐々に劣化していきますが、劣化したときには、新鮮なときとは違った味わいのある音が出てくるので、切れるまで(=なるべく長く)張り続けよう、という気持ちになってしまいます。ナイロン弦だと3ヶ月以上使用するのは音や弾き心地の面で結構ツライものがありますが、ガット弦だと4ヶ月経過しても「それなりにいい音だな~。」と思えます。練習時間にもよりますが、ガット弦は、アマチュア(レッスンプロ含む)であれば6ヶ月程度の使用は可能だと思います。(実際、知り合いのヴァイオリンの先生で、オリーヴを年に2回しか張り替えない人がいます。)
ピラストロ社はドミナントを超えるナイロン(シンセティック)弦として、オブリガートやエヴァ・ピラッツィを開発しましたが、なかなかドミナントの牙城を切り崩すには至りませんでした。そうした中で、トマスティーク社もドミナントの進化系として、インフェルド、ヴィジョンなどのシリーズをリリースしています。
そこで、ピラストロ社がどう出てくるかと見守っていたところ、オリーヴやオイドクサの発展型とも言うべき新型のガット弦であるパッシオーネが発売されて、非常に驚かされたところです。もし、パッシオーネが発売されなかったら、10年後には、次々と発売される新型のナイロン(シンセティック弦)、あるいは革新的なスチール弦などに押されて、オリーヴやオイドクサといったガット弦の愛用者は激減していたかも知れません。
パッシオーネの発売により、ようやく本格的なドミナント・キラー弦が出てきたな~、と思います。
ピラストロ社はナイロン(シンセティック)弦を作るときに、オリーヴやオイドクサといったガット弦に似せよう・迫ろうという意識が強いように思いますが、トマスティーク社は、ガット弦は多少意識しつつも、ナイロン(シンセティック)弦ならではのガット弦とは異なる持ち味を生かそうという意識が強いように思います。
ドミナント→インフェルド→ヴィジョンと進化するにつれてガット弦のテイストから(メーカーとしてはきっと意図的に)どんどん離れているように感じます。
消費者の立場からすると、ガット弦、ナイロン(シンセティック弦)、スチール弦が、お互いに似てなくてそれぞれの個性を発揮した別モノとして存在してくれた方が選択肢が拡がっていいのではないかと思います。
トマスティーク社とピラストロ社の戦略が全く違って対照的なところが、非常に面白いと思います。
自分の場合「詰まる」というと、例えば、いつも湿度55%の部屋で弾いていて、急に湿度35%の場所で弾いたときに、(楽器が急激な湿度の変化についていけなくて)「音が詰まるな~」と感じることがあります。
>音の伸びや残響感・みずみずしさがなくなり響かそうとして弓の圧力を増し始める状態
は自分の場合「こもる」というイメージです。
弦の劣化を感じるのは、まさにそういうときですが、弦の劣化の進み具合が早いかどうかは、弦のテンションよりはむしろ弦のコアの特性によるところが大きいと思います。そういう意味では、ナイロン弦は最近はだいぶ改良されてきたとは言え、やはり、ガット弦やスチール弦よりも劣化が早めです。
劣化の遅さという点では、スチール弦は優れていますが、ガット弦は劣化したときには劣化したときりの古びた(枯れた)「良さ」が感じられるので、実用上の「音の」耐久性(音の持ちの良さ)という意味では、ガット弦が一番優れていると思います。
ガット弦もナイロン弦と同じように時間の経過とともに徐々に劣化していきますが、劣化したときには、新鮮なときとは違った味わいのある音が出てくるので、切れるまで(=なるべく長く)張り続けよう、という気持ちになってしまいます。ナイロン弦だと3ヶ月以上使用するのは音や弾き心地の面で結構ツライものがありますが、ガット弦だと4ヶ月経過しても「それなりにいい音だな~。」と思えます。練習時間にもよりますが、ガット弦は、アマチュア(レッスンプロ含む)であれば6ヶ月程度の使用は可能だと思います。(実際、知り合いのヴァイオリンの先生で、オリーヴを年に2回しか張り替えない人がいます。)
ピラストロ社はドミナントを超えるナイロン(シンセティック)弦として、オブリガートやエヴァ・ピラッツィを開発しましたが、なかなかドミナントの牙城を切り崩すには至りませんでした。そうした中で、トマスティーク社もドミナントの進化系として、インフェルド、ヴィジョンなどのシリーズをリリースしています。
そこで、ピラストロ社がどう出てくるかと見守っていたところ、オリーヴやオイドクサの発展型とも言うべき新型のガット弦であるパッシオーネが発売されて、非常に驚かされたところです。もし、パッシオーネが発売されなかったら、10年後には、次々と発売される新型のナイロン(シンセティック弦)、あるいは革新的なスチール弦などに押されて、オリーヴやオイドクサといったガット弦の愛用者は激減していたかも知れません。
パッシオーネの発売により、ようやく本格的なドミナント・キラー弦が出てきたな~、と思います。
ピラストロ社はナイロン(シンセティック)弦を作るときに、オリーヴやオイドクサといったガット弦に似せよう・迫ろうという意識が強いように思いますが、トマスティーク社は、ガット弦は多少意識しつつも、ナイロン(シンセティック)弦ならではのガット弦とは異なる持ち味を生かそうという意識が強いように思います。
ドミナント→インフェルド→ヴィジョンと進化するにつれてガット弦のテイストから(メーカーとしてはきっと意図的に)どんどん離れているように感じます。
消費者の立場からすると、ガット弦、ナイロン(シンセティック弦)、スチール弦が、お互いに似てなくてそれぞれの個性を発揮した別モノとして存在してくれた方が選択肢が拡がっていいのではないかと思います。
トマスティーク社とピラストロ社の戦略が全く違って対照的なところが、非常に面白いと思います。
[34306]
Re: 新製品”Vision Solo”
投稿日時:2007年07月26日 01:22
投稿者:あい(ID:FleIgVI)
ビジョン・ソロ とてもいい弦です。価格もいいし、交換時期をしっかり
決めれば相当使える弦の一つです。音色もマイルド。音量もあります。
音色にピラストロ社の弦のような意図的な色はありませんが、楽器の
持つ能力を純粋に出す感じです。
パッシオーネの批判をするつもりはありませんが、最近わかったことが
あります。ピラストロ社の弦は一般に高額な方です。はっきりいって
高いです。その割りに、あらゆる楽器(安めな楽器から高額な楽器まで)に
対応しているか?というと、そうではなく、楽器を選ぶ弦のラインナップ
だと感じます。トマスティーク社の弦が最高だとは思いませんが、どんな
楽器でも鳴るように作られている感じがします。さらに、そんなに高額
ではありません。企業理念の差か、製作技術の差だとは思いますが、
わたしはそう思います。
そういえば、ピラストロ社の弦が値上がりするようですね。
わたしもオリーブのDを使ってるので、気になります。。。
決めれば相当使える弦の一つです。音色もマイルド。音量もあります。
音色にピラストロ社の弦のような意図的な色はありませんが、楽器の
持つ能力を純粋に出す感じです。
パッシオーネの批判をするつもりはありませんが、最近わかったことが
あります。ピラストロ社の弦は一般に高額な方です。はっきりいって
高いです。その割りに、あらゆる楽器(安めな楽器から高額な楽器まで)に
対応しているか?というと、そうではなく、楽器を選ぶ弦のラインナップ
だと感じます。トマスティーク社の弦が最高だとは思いませんが、どんな
楽器でも鳴るように作られている感じがします。さらに、そんなに高額
ではありません。企業理念の差か、製作技術の差だとは思いますが、
わたしはそう思います。
そういえば、ピラストロ社の弦が値上がりするようですね。
わたしもオリーブのDを使ってるので、気になります。。。
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