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経年で音がよくなる理屈を教えてください。
投稿日時:2003年06月01日 16:26
投稿者:MK(ID:Noc5ODg)
理屈じゃないんだ!。 実際にそうなんだ! といわれると
それまでなのですが,人に聞かれて答えられないので困っています。
手工品のバイオリンは,将来(何十年~何百年後)
音が良くなる”可能性”があるのに,
どうして,量産バイオリンは,良くなることが期待できないのでしょうか?
ということについての"理屈"をどなたか教えてください。
①そもそも,時間が経つと,何が(どこが)変化して音が
よくなるのでしょうか?
・板は古くなるほど,鳴りはよくなりそうな感じはするのですが,
それだけなら,量産でも同じように思うのですが?
・新品時よりは確実に,接着の緩みや,ガタとかは,
増えていくと思うのですが??
②製造工程上の手工品と量産品でどういう違いがあるのでしょうか?
単に一品一品が丁寧に仕上げてあるだけなのでしょうか??
Ex)・構造が全く違う?
・接着の仕方が全く違う? ,量産は速乾性でないとダメとか?
・手工品の材質が極めて良い? or 量産品が極めて悪い?
③手工品は古くなっても健康なので良い音になる??
・そもそも健康って? 新品みたいなこと??
・板だけ良(古いものを使えば)ければ,
新作から良い音のまま何百年後もそのままなのでしょか??
・接着等々もふくめてトータルで良くなってくるなら
修理すると,また新品状態?にもどってしまうということでしょうか?
④いまの名器は,新作時は今より音が悪かったのでしょうか?
それまでなのですが,人に聞かれて答えられないので困っています。
手工品のバイオリンは,将来(何十年~何百年後)
音が良くなる”可能性”があるのに,
どうして,量産バイオリンは,良くなることが期待できないのでしょうか?
ということについての"理屈"をどなたか教えてください。
①そもそも,時間が経つと,何が(どこが)変化して音が
よくなるのでしょうか?
・板は古くなるほど,鳴りはよくなりそうな感じはするのですが,
それだけなら,量産でも同じように思うのですが?
・新品時よりは確実に,接着の緩みや,ガタとかは,
増えていくと思うのですが??
②製造工程上の手工品と量産品でどういう違いがあるのでしょうか?
単に一品一品が丁寧に仕上げてあるだけなのでしょうか??
Ex)・構造が全く違う?
・接着の仕方が全く違う? ,量産は速乾性でないとダメとか?
・手工品の材質が極めて良い? or 量産品が極めて悪い?
③手工品は古くなっても健康なので良い音になる??
・そもそも健康って? 新品みたいなこと??
・板だけ良(古いものを使えば)ければ,
新作から良い音のまま何百年後もそのままなのでしょか??
・接着等々もふくめてトータルで良くなってくるなら
修理すると,また新品状態?にもどってしまうということでしょうか?
④いまの名器は,新作時は今より音が悪かったのでしょうか?
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[ 3コメント ]
[3642]
Re: 経年で音がよくなる理屈を教えてください。
投稿日時:2003年06月01日 22:52
投稿者:天音のパパ(ID:J3CDF2A)
参考になるかわかりませんが、音楽之友社から”弦楽器のしくみとメンテナンス”佐々木 朗=著=
と言う本が1巻2巻だか上下巻だか2冊出てます。
MKさんの疑問に回答されてる部分が多々あると思いますので、
一度読まれてみてはどうでしょうか?(必要ない内容の部分もあると思いますけど)
ではでは!
と言う本が1巻2巻だか上下巻だか2冊出てます。
MKさんの疑問に回答されてる部分が多々あると思いますので、
一度読まれてみてはどうでしょうか?(必要ない内容の部分もあると思いますけど)
ではでは!
[3671]
Re: 経年で音がよくなる理屈を教えてください。
投稿日時:2003年06月03日 14:14
投稿者:TF(ID:I0dHF5c)
音が良くなる理由は山ほどあると思いますが、いくつかご紹介。
1)作りが良い
形状や素材のバランスを考えて上手く作られた楽器は、変なストレスがかかったりしないので、特定の部位にガタがきたりしません。
特にf孔周りの隆起の曲線が上手く削れてると、時間と共に振動しやすくなるようです。逆にここが上手くない楽器の方が世の中には多いんですが、、、
素材の質、楽器のアウトラインと、隆起&厚みのバランスはとっても繊細で、この部分を極められた作り手の楽器はやっぱり素晴らしい。この部分は、機械や流れ作業じゃ完璧なものは絶対できないんです。
ちなみにネックのスクロールが上手い楽器は音も良いことが多い。ネックを上手く削れる人は、当然ながらそのほかの部分を削るのも上手いからでしょう。
2)素材が良い
良い木で作られた楽器は、それだけ耐久性もあるし、音の振動も伝わりやすいのです。これは木の細胞壁の並び方、木が生えていたエリアの地層のミネラル分なども影響してきます。ストラドは異常なほどの執着心で最高の木材を蒐集してたなんて話も残されてるくらいで。
そして、木の細胞壁にはリグニンと呼ばれる成分が含まれてます。このリグニン、切り出されてから年を経るに従って、分子構造が変化していくのです。古い銘器を見てみると、木の硬さが尋常じゃありません。木に含まれるリグニンと珪素が結晶化して、ガラスみたいになってるんです。
さらに、木が硬くなっていく過程で常に正しい振動が与えられていると(=上手に演奏されてると)、音を伝えるのに適した形で分子構造が形成されていくと考えられてます。
先述の二つがそろっている上に、楽器を取り巻く様々な環境が積み重なって銘器が育っていくんだと思います。
1)作りが良い
形状や素材のバランスを考えて上手く作られた楽器は、変なストレスがかかったりしないので、特定の部位にガタがきたりしません。
特にf孔周りの隆起の曲線が上手く削れてると、時間と共に振動しやすくなるようです。逆にここが上手くない楽器の方が世の中には多いんですが、、、
素材の質、楽器のアウトラインと、隆起&厚みのバランスはとっても繊細で、この部分を極められた作り手の楽器はやっぱり素晴らしい。この部分は、機械や流れ作業じゃ完璧なものは絶対できないんです。
ちなみにネックのスクロールが上手い楽器は音も良いことが多い。ネックを上手く削れる人は、当然ながらそのほかの部分を削るのも上手いからでしょう。
2)素材が良い
良い木で作られた楽器は、それだけ耐久性もあるし、音の振動も伝わりやすいのです。これは木の細胞壁の並び方、木が生えていたエリアの地層のミネラル分なども影響してきます。ストラドは異常なほどの執着心で最高の木材を蒐集してたなんて話も残されてるくらいで。
そして、木の細胞壁にはリグニンと呼ばれる成分が含まれてます。このリグニン、切り出されてから年を経るに従って、分子構造が変化していくのです。古い銘器を見てみると、木の硬さが尋常じゃありません。木に含まれるリグニンと珪素が結晶化して、ガラスみたいになってるんです。
さらに、木が硬くなっていく過程で常に正しい振動が与えられていると(=上手に演奏されてると)、音を伝えるのに適した形で分子構造が形成されていくと考えられてます。
先述の二つがそろっている上に、楽器を取り巻く様々な環境が積み重なって銘器が育っていくんだと思います。
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Re: 経年で音がよくなる理屈を教えてください。
投稿日時:2003年06月09日 14:08
投稿者:NN(ID:k0iQBgA)
量産バイオリンにもいろいろあるようですが
安価なものは、素材をプレスして作っているようです。
こういうものは、素材が時間とともに反り返り、使えなくなるようです。
丁寧に彫り込まれた手工品の場合には、年月を経ても
不均等な収縮がなく、長期間使えるそうです。
でも出来たばかりの時のオールドはどんな音がしたのでしょうか。
聞いてみたいですね。
安価なものは、素材をプレスして作っているようです。
こういうものは、素材が時間とともに反り返り、使えなくなるようです。
丁寧に彫り込まれた手工品の場合には、年月を経ても
不均等な収縮がなく、長期間使えるそうです。
でも出来たばかりの時のオールドはどんな音がしたのでしょうか。
聞いてみたいですね。
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