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親指の爪が毛に触れるような弓の持ち方 | ヴァイオリン掲示板

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親指の爪が毛に触れるような弓の持ち方

投稿日時:2008年02月23日 21:23
投稿者:カロテン(ID:NZcWEiU)
先日、プロヴァイオリニストの方から、右手の親指の爪あたりが毛に軽く触れるような持ち方を教えてもらいました。
親指の先端のちょっと腹寄りの柔らかいところを巻き皮に当てて、さらに、親指の爪のあたりを弓毛に軽く触れるようにしてやると、親指が弓と2点で接触することになり安定性が増す、とのことです。激しく弾いたときでも弓が暴れにくくなり、毛が弦にピッタリと吸い付くような感じが得られるので良い、とのことです。
この持ち方で弾くには、弓のサオを45度くらい指板側に倒して弾く必要があります。
私は、今までは、弓のサオを指板側にあまり倒さないで(毛を多めに当てて)弾いていたので、親指は弓の巻き皮のみと接触(1点接触)でしたが、教えてもらった親指が2点接触する方法で弾くと、たしかに、弦に対する弓の吸い付きが良くなったように思います。
ただ、毛の当たる量が大幅に減ったので、音量がちょっと小さくなったように感じます。そのプロヴァイオリニストの方によると、耳元での音量は多少減るが、クリアで響きの良い音が出せるので、より遠くまで音がとおるようになるとのことです。
私は親指の爪が大きめなので、親指の爪の根元、あるいは、爪のすぐ上の敏感な皮膚が毛に触れます(当たります)。最初は明らかに違和感がありましたが、2点接触に慣れてくると、従来の1点接触だと心もとない(不安な)感じがするので、自然と、2点接触させようと手が勝手に調整するようになります。
なお、親指が2点接触する持ち方をすると、本番で緊張したときなどに生じがちな弓の震えを防止する効果もあるようです。
1つ注意しなければいけないことは、親指はけして「く」の字に曲げず、あくまでもリラックスさせて、ほんの少し丸みを帯びる程度(伸び気味)にさせる、ということです。親指に力が入って「く」の字になると、せっかく親指を2点接触させても、効果が得られないとのことです。
ヴァイオリンの弓の持ち方に悩んでおられる方は、一度試してみて下さい。きっと、効果が実感できると思います。
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Re:

投稿日時:2008年03月03日 12:58
投稿者:ToT(ID:MREVgXE)
カロテン様

>ToTさんは、演奏中に、右手の親指の爪の付け根、あるいはその周辺の皮膚が、弓の毛あるいは半月リングに軽く触れてますでしょうか?

以前、ロシア奏法で頑張っていた時はずっとと言っていいほど触れていました。今は、以前よりも気持ち弓を浅く持つようにしていますので、時々触れるかな・・・?という程度です。
ロシアのボウイングだと強い音がでるので、強い音を求めるパッセージを弾く時には少し深めに持ったりします。
私は腕が長いのでダウンボウで一番下まできても手首がそれほど曲がりません。自分流にアレンジした今の奏法が一番弾き易いです。

渡辺茂夫さんの奏法もたしかアウワーの流派でハイフェッツの奏法と根は一緒だったと思います。彼の演奏の映像をみたことはありませんが、音は素晴らしいですよね。
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Re: 親指の爪が毛に触れるような弓の持ち方

投稿日時:2008年03月03日 18:25
投稿者:カロテン(ID:KEYJaXI)
ToTさんへ。お返事ありがとうございます。
>以前、ロシア奏法で頑張っていた時はずっとと言っていいほど触れていました。今は、以前よりも気持ち弓を浅く持つようにしていますので、時々触れるかな・・・?という程度です。
 とのことですね。私も以前、純粋なロシア奏法を究めようとしていた時期は、親指の爪の根元付近が常時、弓の毛に触れていましたが、フランス・ベルギー式奏法やウィーン式奏法の要素を取り入れてからは、時々、親指の爪の根元付近が毛に触れないようになっています。
私は、腕が短いので、弓先では腕がほぼ完全に伸びきってしまいます。弓先でも手首を返さないようにしているので、結果的に、弓の先1/3では弓が斜行します。今は斜行のデメリットは全然感じられませんが、以前、弓が斜行しないように、ヴァイオリンを少しだけ胸側に(右側に)構えるようにしたことがあります。そうすると、左腕が窮屈になって弾きにくいので、ハイフェッツと同じくらい左側に楽器を構えるようにして、先弓で弓を斜行させています。
ハイフェッツの映像には、ハイフェッツの頭上から撮影した映像(ホラ・スタカート)がありますが、それを見る限りでは、比較的、身体の左側に楽器を構えているように見えます。
渡辺茂夫さんのCDは何枚か持っていますが、非常に古い録音で音質が良くないというハンデにもかかわらず、素晴らしい演奏だと思います。順調に成長されていたら、日本を代表する大家になっていただろうと思います。渡辺茂夫さんの演奏姿を写真で見る限り、典型的なロシア奏法(アウアー式奏法)だと思います。
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Re: 親指の爪が毛に触れるような弓の持ち方

投稿日時:2008年03月03日 21:42
投稿者:イカテン(ID:QBJ0FUA)
カロテンさんへ、
渡辺茂夫さんの演奏を聴きました。素晴らしく繊細でいい音ですね。13歳ころのものです。つやもありますが、まだ若いのかその当時で完成度が高いらしいですが、安定してるという感じではないと思いました。ハイフェッツがジュリアードに託したそうですが、ガラミアンのもとでは、まったく異なる奏法ですから、進化していかなかったのでしょうか?技術よりも渡辺茂夫さんの生い立ちやご性格などがヴァイオリンに向かなかったのかも知れません。憶測ですが。では、アウアー派ということですが、その直系は海野先生ということになるのでしょうか?実は、私はアウアーを研究して、アウアーの指導書をひもといて、子供の稽古につきあってきましたが、この奏法は、どうしても繊細で、音楽的に誰でもがわかるという奏法ではないような気がします。今は、ガラミアンの指弓が主流で手首もペコペコさせますし、
ガラミアンで弾けばわかりやすい音楽で音量も出ます。しかし、アウアー奏法のような凛とした姿勢、品格、美しさ、自然さがあまり感じられません。しかし、日本のコンクールなどは、誰もがわかりやすい演奏を目指していますよね。ガラミアンも大きく、誰もがわかりやすい演奏がいい演奏だと提唱しています。そこで、今回、親指の話題が出まして、その奏法の違いは、親指じゃないかと思っていたから、参加させていただきました。
現在でも渡辺茂夫さんについては、評価が分かれますし、どのようにしていったら良いかわからないのが正直です。ヒラリー・ハーンも無駄な動きのない演奏ですが、好き?と聞かれれば考えてしまいます。イザイの直系が師だそうですが、フランコ・ベルギーなんでしょうか?
しかし、私は、親指の爪の下が触れる持ち方というよりは、無意識のなかでのコントロールで、意識的にそれをするとガラミアン奏法になるような気がします。弓をかなり傾斜してしまうと、音がやせますし、難しいですね。
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