[36739]
ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年02月27日 19:00
投稿者:catgut(ID:FjeUhFc)
前スレッドが長くなりましたので新しいスレッドを作成しました。
私はヴァイオリンの塗装は保存と美観のために存在し、基本的
に音を良くすることはないと考えています。20世紀後半以降の
欧米のアカデミックな文献の大半はこの立場を取り、欧米のプ
ロの製作者は音を良くするという立場と音を良くしないという
立場に分かれているのが現状です。
以下のコメントで私がニスが音を良くすることはないと考える理由
を説明します。
私はヴァイオリンの塗装は保存と美観のために存在し、基本的
に音を良くすることはないと考えています。20世紀後半以降の
欧米のアカデミックな文献の大半はこの立場を取り、欧米のプ
ロの製作者は音を良くするという立場と音を良くしないという
立場に分かれているのが現状です。
以下のコメントで私がニスが音を良くすることはないと考える理由
を説明します。
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[37504]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年05月31日 08:22
投稿者:父娘でVn始めました(ID:QGCYVyA)
ハイ。一度岩国にいってみたいと思っていたのですが。
[37505]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年05月31日 14:29
投稿者:catgut(ID:VgY0RWA)
前掲のヤマハの発表文に興味深いグラフが掲載されています。
ttp://www.yamaha.co.jp/news/2008/08052001.html
○「A.R.E.」による音響スペクトルの変化
発音から0.3秒後までの周波数スペクトルの時間的変化のグラフが掲載
されています。ヴァイオリンで言えばピチカート時のグラフにあたると思います。奥が発音開始時の周波数スペクトルで、手前が発音後0.3秒後の周波数スペクトルです。
この測定結果を信じるなら、ヴァイオリンでも経年変化により
・レスポンス(立ち上がり)が早くなる
・弓で弾く間は中高音域が強く出るのに、音が減衰していく時は早く高域
成分が減衰する
・音が減衰する際に低音域が出る
といった影響がありそうです。
ttp://www.yamaha.co.jp/news/2008/08052001.html
○「A.R.E.」による音響スペクトルの変化
発音から0.3秒後までの周波数スペクトルの時間的変化のグラフが掲載
されています。ヴァイオリンで言えばピチカート時のグラフにあたると思います。奥が発音開始時の周波数スペクトルで、手前が発音後0.3秒後の周波数スペクトルです。
この測定結果を信じるなら、ヴァイオリンでも経年変化により
・レスポンス(立ち上がり)が早くなる
・弓で弾く間は中高音域が強く出るのに、音が減衰していく時は早く高域
成分が減衰する
・音が減衰する際に低音域が出る
といった影響がありそうです。
[37509]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月01日 15:39
投稿者:父娘でVn始めました(ID:QGCYVyA)
なるほど。そうすると、貴見では、古木化技術を使用した材で製作されたストラドコピーの白木のヴァイオリンが最上であるということになられるのでしょうか。
[37529]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月07日 11:33
投稿者:caggut(ID:YGZiEoA)
父娘でVn始めましたさま、
石井氏のWebに自作の白木の楽器をオーケストラの元コンサートマスターやフェリックス・アーヨ氏に試奏してもらっている写真が追加されていました。
ttp://www.geocities.jp/katakoto_02/html/index.html
ニスを塗って音色が変わるのであれば、白木のまま試奏してもらったりは
しないでしょう。
石井氏のWebに自作の白木の楽器をオーケストラの元コンサートマスターやフェリックス・アーヨ氏に試奏してもらっている写真が追加されていました。
ttp://www.geocities.jp/katakoto_02/html/index.html
ニスを塗って音色が変わるのであれば、白木のまま試奏してもらったりは
しないでしょう。
[37531]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月07日 14:14
投稿者:もう終わりにしましょう(ID:IBIIcHY)
>ニスを塗って音色が変わるのであれば、白木のまま試奏してもらったりはしないでしょう。
ということはニスを塗っても音は変わらないんですね。
じゃあ塗った方が良いでしょう。
この冗長なスレッドの存在意義がなくなってしまう・・・
茶番ですね。
ということはニスを塗っても音は変わらないんですね。
じゃあ塗った方が良いでしょう。
この冗長なスレッドの存在意義がなくなってしまう・・・
茶番ですね。
[37535]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月07日 21:57
投稿者:父娘Vn(ID:QGCYVyA)
かなり長くなったので、この辺で、その3に移行しますか?
[37538]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月08日 02:31
投稿者:catgut(ID:JUCVdJA)
>ということはニスを塗っても音は変わらないんですね。
もちろんニスを塗れば音量が確実に下がりますよ。いかにニスで音量を
下げないか(柔軟に薄くしかも美しく塗るか)が製作者の腕の見せ所です。
もちろんニスを塗れば音量が確実に下がりますよ。いかにニスで音量を
下げないか(柔軟に薄くしかも美しく塗るか)が製作者の腕の見せ所です。
[37544]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月10日 01:24
投稿者:父娘Vn(ID:QGCYVyA)
c師は、製作の世界の老大家の偉ーい先生だったのですね。大変失敬をば。お詫び申し上げます。
[37549]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月10日 20:36
投稿者:匿名希望X(ID:Q0kJYRA)
みなさん、別スレのpolo様に対してもそうですが、大人気ないカラミはよしておきたいものです。c様は色々情報ソースを提供してくださるので感謝すればそれでよいと考えています。ソースを離れた対話が苦手でいらっしゃるのは事実でしょうが、あまり揚げ足は取らないでおきましょう。
37531氏は「音色が変わらない」を「音が変わらない」に拡大解釈していますので、c氏の一本勝ちと認定します。
37538で「腕の見せ所」とやってしまったのは確かに僭越でしょうが、キーボードが滑ったのでしょうし、そこを突っ込む必要もないでしょう。
でも、もう、ほんと、どうでもいいんじゃありませんか皆さん。
37531氏は「音色が変わらない」を「音が変わらない」に拡大解釈していますので、c氏の一本勝ちと認定します。
37538で「腕の見せ所」とやってしまったのは確かに僭越でしょうが、キーボードが滑ったのでしょうし、そこを突っ込む必要もないでしょう。
でも、もう、ほんと、どうでもいいんじゃありませんか皆さん。
[37552]
Re: ヴァイオリンの塗装について その2
投稿日時:2008年06月11日 00:39
投稿者:catgut(ID:I4VzRgU)
しかしヴィブラートの件とニスの件はつくづく良く似ていますね。
「ヴィブラートを下にかける」という間違いは、ガラミアンが主張したことが
主な原因で一部の有名ヴァイオリニストまでが信じるようになり、一般に広
まりました。
「ニスが音を良くする」という間違いはヒル兄弟が主張したことが主な原因で一部の有名製作者までが信じるようになり、一般に広まりました。
実際はヒル兄弟の同時代人であるヘロン・アレン(1861-1943)は前掲の通り
『バイオリンの選び方』という小冊子を書いたT.ポーターは、適切な意見
を述べている。「クレモナ・バイオリンの素晴らしい音色を、ニスの故だという人たちは、たいへんなミスを犯している。クレモナ・バイオリンの美しさと価値は、その構造にある。優れた楽器は、たとえひどいニスを塗られたところで、依然として優れているように、どんなニスもひどい楽器の音色をよくすることはできないだろう」
この意見は、彼の素晴らしい本の中の最も賢明な意見のひとつであり、
みなさんも、この章を読む間、心に留めておけるようにと思って引用した。
(バイオリン製作 今と昔 第一部、原書は1884年頃)
と書いているのです。プロの製作者や音響学者がニスは薄いほうが音響的に良いと再三指摘しているのはこのスレッドで紹介した通りです。
「ヴィブラートを下にかける」という間違いは、ガラミアンが主張したことが
主な原因で一部の有名ヴァイオリニストまでが信じるようになり、一般に広
まりました。
「ニスが音を良くする」という間違いはヒル兄弟が主張したことが主な原因で一部の有名製作者までが信じるようになり、一般に広まりました。
実際はヒル兄弟の同時代人であるヘロン・アレン(1861-1943)は前掲の通り
『バイオリンの選び方』という小冊子を書いたT.ポーターは、適切な意見
を述べている。「クレモナ・バイオリンの素晴らしい音色を、ニスの故だという人たちは、たいへんなミスを犯している。クレモナ・バイオリンの美しさと価値は、その構造にある。優れた楽器は、たとえひどいニスを塗られたところで、依然として優れているように、どんなニスもひどい楽器の音色をよくすることはできないだろう」
この意見は、彼の素晴らしい本の中の最も賢明な意見のひとつであり、
みなさんも、この章を読む間、心に留めておけるようにと思って引用した。
(バイオリン製作 今と昔 第一部、原書は1884年頃)
と書いているのです。プロの製作者や音響学者がニスは薄いほうが音響的に良いと再三指摘しているのはこのスレッドで紹介した通りです。
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