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手首を固定してボウイング?!? | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 18 Comments
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手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月20日 00:06
投稿者:シーフォーム(海の泡)(ID:IBCGGYI)
手首を動かすクセを無くすため、テーピングテープや包帯で手首を固定してボウイングの練習をさせられています。手首の無駄な動きを無くせば音が安定するし、右手の手首を傷めることも無いとのことです。
元弓から弓先1/4までは手首を固定したままでも弾けますし、実際、弓元から弓先まで音が均一になって安定したような感じがしますが、弓先1/4~先端までは手首が固定されていると弾くのがキツイです。
本当の先端まで行かなくても先端まで3~5センチのところで弓を返しても良い、と言われてますが、手首が固定されていると先端まで10センチのところで弓を返さざるを得ない状況です。
私は身長165センチ、リーチは170センチで、手首を固定されていないときは、弓先は本当の先端(チップ直前)まで弾けます。元々、弓先でも余裕というわけでは無いので、手首が固定されると、弓先1/4~先端がキツイです。
このまま2週間ぐらい辛抱して練習を続けたら肩とヒジが楽に動くようになって、手首を固定したままでも先端近くまで弾けるようになるからガンバレ、と言われてますが、こんな練習を続けていて本当に大丈夫でしょうか?
アドヴァイスをお願いします。
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Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月22日 20:30
投稿者:匿名希望X(ID:Q0kJYRA)
半年くらいこのBBSにご無沙汰しました。
タイトルが大変刺激的で、ふとこの板を覗いたら…
私見ですのでご採用くださるかどうか分かりません。
音の中ふくれ、たちあがり不良は。
「大リーグボール強化ギブス」(笑)をつけるより、意識改革で改善できるのではないかと思っています。
(1) ヴァイオリンの音は、弓の棹の重みというか慣性だけで出せます。
大切なのは棹の重みを弦にあずける感覚があるかどうかです。
(2) 上記の感覚と同時に、音の立ち上がりはピッツィカートのときに類似した弦の「たわみ」を弓の静摩擦によって発生させる感覚が理解されているか。このたわみを「解放する」ことに成功すれば、立ち上がりは必ず良くなります。
(3) いったん音が立ち上がったあとは、弦の震動に対して往々にして弓が妨害してしまう。その妨害をせぬため弓を弦からリリースする感覚が理解されているか。
私は(2)と(3)の連続動作を「グリップ・アンド・リリース」などと呼んでおります。弓の毛が弦をグリップしてからリリースするのです。
この正しい感覚(1)(2)(3)をきちんと教えることのできる方に師事するのが最短距離になりますね。ネットでこれ以上のニュアンスを伝達できません。
ヴァイオリンの技術獲得はしばしば無意識裏に行われてしまうので、無意識裏に「出来て」しまった上級者のアドバイスは必ずしも適切でない場合もありますよ。
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Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 00:11
投稿者:シーフォーム(海の泡)(ID:IBCGGYI)
私の包帯の巻き方は自己流でいい加減なので、弓先では多少手首が動きます。とは言っても包帯を巻いてない状態に比べると固定されているという感じはあります。
手首の包帯の巻き方については下記のサイトを参考にされると良いと思います。
ttp://portal.nifty.com/2006/05/10/c/
この練習を始めてまだ数日ですが、だいぶ弓の動きが安定して、音が真っ直ぐな感じになってきました。弓の真ん中から先にかけての肩とヒジの送り出しのコツがわかってきたので、手首を動かさずに弓の先まで弾く要領が体感的になんとなくわかってきました。さらにこの練習を続けてみようと思います。
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Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 08:52
投稿者:もちろん(ID:NlEISYQ)
匿名希望Xさん、アドバイスありがとうございます。
おっしゃっておられることが、おそらく理解できないまま弾いているんだと思います。「音程があっていれば、勝手に響く」というようなことも聴きますし、ボーイングには、圧力は不要ということなのでしょうか。 

シーフォームさん、ご教示ありがとうございます。
そして、練習の効果を感じられて良かったですね。
練習のときに鏡を見ると、手首がぜんぜん固定されていなかったです。腕の形もいまいち決まっていません。こういった点に問題を感じていたので、シーフォームさんのお話が参考になりました。
ありがとうございました。
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ボーイングで発音の頭に「プツン」を入れよう

投稿日時:2008年05月23日 12:49
投稿者:スガラボット(ID:NAgJgTE)
BBSの皆さん、こんにちは。ビオラ弾きのスガラボットです。

Vn/Vaのボーイングについて中ぶくれしない、音の立ち上がりをハッキリさせる奏法として匿名希望Xさんの発言(2)を支持します。

10年以上も昔、パソコン通信NiftyサーブのFCLAというフォーラムで話題になったことですが、ボーイングで音の立ち上がりにプツンという部分(頭)がないような奏法は良くないという議論がされたことがあります。これは匿名希望Xさんが言われる「グリップ・アンド・リリース」に通じるものだと思います。

ボーイングでよく言われるのが、音の出だしは空中から弦をぶつけるのではなく、弓を一度弦に置いてから弾き始めるようにと言うことです。ところがこれを忠実に行おうとすると音の出だしで「ガリッ」という雑音が出る。これが嫌でそーっと弾き始める癖が付いてしまうというのがアマチュア・バイオリニストにありがちな症状なのです。オーケストラなどで音の出だしが少し早かったり、雑音を出すと先輩から睨まれるのとこの症状が益々昂進していきます。

「ガリッ」と「プツン」の差は紙一重といったところですが、これを嫌がって音の出だし部分に頭となるアタックが全くない演奏というのは聴き手に対して音楽的な訴求力なくなってしまいます。僕もカルテットなど室内楽中心でやっていますが、前に著名なピアニストとピアノ五重奏を演ったとき、ピアニストにあなたたちの演奏は音の発音に子音がなく、母音ばかりで始まるようで明瞭性がないと言われたことがあります。確かにピアノは打鍵楽器だから必ず音の出だしにはアタックがありますよね。

アタックのない弦楽器の演奏というのは、昔のアナログ・シンセサイザーでアタックがないように人工的に出した音とか、もっと端的には昔のアナログテープを逆方向から再生した音のように、フワフワとして締まりがなく気持ち悪くさえ感じます。

前のソーティエの話題でも出たことですが、バイオリンの弓から出るアタック音は弾いている本人が雑音として感じるより、周囲の聴き手に雑音として聞こえる度合いは遙かに少ないのです。もっと勇気を持ってプツンを実践しましょう。
[37453]

Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 14:56
投稿者:セロ弾きのGosh(ID:IAWGSUU)
> ボーイングでよく言われるのが、音の出だしは空中から弦をぶつけるのではなく、弓を一度弦に置いてから弾き始めるようにと

 これは小生も大学オケで叩き込まれて何十年もそう信じてきましたが、娘はバヨリンのレッスンで弓を落として弾ませるような弾き方も習っていました。 半信半疑でしたが、先日チェロで一流プロのレッスンを受ける機会があり、同様の弾き方を要求されて解らなくなってしまいました。 (スピカートとは違うと思います)
 本当のところ、どうなんでしょうか?
[37454]

Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 17:05
投稿者:クロアシ(ID:QEIHZ0Y)
>音の出だしは空中から弦をぶつける
>弓を一度弦に置いてから弾き始めるようにと

どちらも使い分けます。前者は、スピカートのようなアタックを与え、軽快なスピード感が欲しいとき、後者は、分厚い堂々とした音を出すときに使います。
どちらもかなりの弓音が出ますが、自分の意思でいかようにもコントロールできる必要があります。
二項対立は全くナンセンスです。

余談ですが、スピカートは、楽音と対立する要素としての雑音をモノにする重要な技術だ、と私は思っています。

シーフォーム(海の泡)氏
指弓禁止の件ですが、私も同意で、あらかじめ言及しておくべきだったと思います。指弓を止めるには、上記の[37436]
[37436]

Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月20日 16:01
投稿者:クロアシ(ID:QEIHZ0Y)
手首を固めて肩と肘の振りでニュアンスを作る、というボウイングがあるみたいです。最近、五嶋みどりが演奏しているのを、ちらっとニュースで見ましたが、わっしと弓をつかんで手首を固めているような気がしました。

実は私も今、似たようなスタイルを試しています。
弓の持ち方は、例の影絵のきつねを作る、親指と中指と薬指に重心をおく持ち方で、人差し指と小指をやや幅広に取り、手首は固めて肩と上膊(肩から肘までの部分)の動きを意識します。下膊(肘と手首の間)に意識が行くと、音がブレるので注意。下の毛はパイパンに剃ります、違った、弓の毛はパンパンに張ります。
心持ち圧力を人差し指に掛け気味にして弾くと、弓の位置がどこにあっても、音がブレずに安定して出ます。慣れてくると、ニュアンスも綺麗に出るようになります。
実際は弓先で手首は自然に曲がっているはずですが、基本的に軽く固めるイメージです。なお、私の身長は167.2cmで、リーチは176cmあります。少し人より手が長いようです。

>このまま2週間ぐらい辛抱して練習を続けたら肩とヒジが楽に動くようになって、手首を固定したままでも先端近くまで弾けるようになるから

たぶん、フォーム云々というより、肩と肘の動かし方を覚えさせ、力まないようにさせる練習ではないですか。肩と肘の動かし方が分かってくると、ボウイングがさらに自由になると思います。実際に手首をどう扱うかは、先生がシーフォーム(海の泡)さんの向き不向きを見ながら、後々判断して下さるように思います。
で言及した弓の持ち方で、親指を突っ張らせれば良いと思います。
まるで、すべてが禁則のオンパレードのような持ち方ですが、これらは、震え・痙攣といった不随意運動を最小限に抑え、しかも自然な脱力を実現させる、ひとつの合理的な解決法だと思います。
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Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 17:34
投稿者:クロアシ(ID:QEIHZ0Y)
参考
“Grumiaux plays beethoven”
ttp://jp.youtube.com/watch?v=39bI2PvE6yY&NR=1

“Jascha Heifetz plays Wieniawski Polonaise No. 1 in D Major”
ttp://jp.youtube.com/watch?v=21dsRBeIy8A

“Hilary Hahn Ysaye Ballade”
ttp://jp.youtube.com/watch?v=QqokUV5PCbg
Hilary Hahnの場合、手首は腕の位置に従って自然に曲がっています。弓の持ち方では、右手の親指の形に注意。ボウイング全体としては、特に肩と上膊の使い方が、とても上手だと思います。


御三方は、本当にすばらしい演奏をする方ですが、もちろん、これだけがひとつの答えではないと思います。Perlmanは対極の存在です。
“Itzhak Perlman - Tchaikovsky Valse Scherzo op 23”
ttp://jp.youtube.com/watch?v=8La4ix318GE
[37457]

Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 19:48
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
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[37453]

Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 14:56
投稿者:セロ弾きのGosh(ID:IAWGSUU)
> ボーイングでよく言われるのが、音の出だしは空中から弦をぶつけるのではなく、弓を一度弦に置いてから弾き始めるようにと

 これは小生も大学オケで叩き込まれて何十年もそう信じてきましたが、娘はバヨリンのレッスンで弓を落として弾ませるような弾き方も習っていました。 半信半疑でしたが、先日チェロで一流プロのレッスンを受ける機会があり、同様の弾き方を要求されて解らなくなってしまいました。 (スピカートとは違うと思います)
 本当のところ、どうなんでしょうか?
セロ弾きのGosh氏投稿、
リコシェっていう奏法ですね。これを弓の色々な部分で行うと弓裁きが上手になります。ラデッキーマーチで遊んでみて下さい。
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Re: 手首を固定してボウイング?!?

投稿日時:2008年05月23日 21:34
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:IAWGSUU)
クロアシさん、pochiさん、ありがとうございました。
 検索してみたらリコシェって山ほど引っ掛かりますね。 ちょっと恥ずかしい質問でした。

 ラデツキーの冒頭は確かpizz.だったような・・・(というのはチェロの話)。 実はそのリコシェで宿題が出ているので先ずはそっちをさらってみます。 シーフォームさんとは逆に、手首をゆるゆるにすることが小生の課題の一つのようです。
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