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ヴァイオリンの塗装について その3 | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 216 Comments
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ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月13日 20:49
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
私は前スレッド、前々スレッドで、
「ヴァイオリンの音色は材質と形状、および調整によって決まり、
ヴァイオリンの塗装で音色が良くなることは基本的にない」と
客観的な証拠を多数提示して書いています。

どなたも塗装でヴァイオリンの音が良くなるという証拠を提示されて
いません。そして見当違いのコメントがしばしば付けられています。
これはいったいなぜなのでしょうか。ちょっと分析してみたいと思います。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月21日 23:10
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
参考までに、以下が安永徹氏が書かれているロード・ニューランズの写真です。
ttp://www4.pantown.com/data/13220/board5/87-20060905110009.jpg
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月21日 23:18
投稿者:通りすがり(ID:IBIIcHY)
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月21日 22:57
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
pochiさま、以下の2点に分けてコメント致します。

1.ストラディヴァリ自身が白木の楽器とニスを塗った楽器にについてどう考えていたか

ストラディヴァリ自身はニスは「保存と美観」のために塗ると考えていたに過ぎず薄めに塗ることを心がけた程度であろうと思います。

2.結果的に(製作後ずっと時間が経過して)ストラディヴァリのニスを塗った楽器とニスを剥がした楽器(白木相当)とはどう違うか

厚く堅いカバーニスがかけられていない限りは、オリジナルニスは磨り減って樹脂層が薄くなり、またヤマハの実験が示唆するように古いニスは物理的に脆くなっている可能性が高いため、ニスを塗った楽器であっても物理的には白木に近い状態になっていると思います。

通りすがりさま、
「造り」は原文ではconstructionですから、この場合材料を含めた物理的な構造物(白木の楽器)のこと以外とは私には理解できません。他にどんな解釈が可能なのでしょうか。
が全く回答になっていないのはお分かりですよね。
constructionが白木?
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 01:16
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
通りすがりさま、

もちろんconstructionがこの場合白木ですよ。
それ以外どう解釈できるのですか?違うというなら通りすがりさまの
constructionの解釈を教えてください。
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白木最上論の進化(真価?)

投稿日時:2008年06月22日 07:28
投稿者:父娘Vn(ID:QGCYVyA)
面白いので、纏めてみましょう。

ヴァイオリンは白木の状態において最上である。
経年により古いニスが薄くなるにつれて白木の状態に近くなるのでよい音になる。
ヴァイオリンの造りの善し悪しは白木の状態において判別される。
人工乾燥の白木にUV塗装でストラド並みの最上の音が再現される。

涙が、出そうです。。。。。。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 11:10
投稿者:ヴァイオリン愛好家(ID:MjYnF5I)
白木のバイオリンが物理的には、一般的に音量が大きく、長く響くことが知
られていますが、音楽を奏でるヴァイオリンとして優れているかは、別問題
であると思います。
 一般に白木のバイオリンは板の振動による残響時間が長いが、ヴァイオ
リンは擦弦楽器で、駒を介して音響エネルギーがたえず与えられているの
で、長く響き過ぎると演奏中に前の残響音に次の音が重なって、音が明瞭
でなくなることがあります。
 例えば、音楽ホールの残響時間が短か過ぎると音が明瞭だが、響きが足りなくて音楽を楽しめない。残響時間が長過ぎるとよく響くが、音の明瞭度が足りなくなり、これまた音楽を楽しめないので、適度の残響時間になるように音楽ホールを設計しています。
 ヴァイオリンの場合も同様で、ニスの塗りかたを調整して、板の振動による残響時間等を調整して音楽を奏でるヴァイオリンとして優れたものにしています。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 11:35
投稿者:通りすがり(ID:IBIIcHY)
catgut様は恐らく物を作る経験がないのでしょう。
これまでの数々の発言からそれが伺えます。

construction が白木だなんて、短絡もいいところです。
もっとよく考えてください。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 14:44
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
ヴァイオリン愛好家さま、
楽器が響く時間は造りにもちろん影響がありますが、調整もかなり
影響します。調整経験があればお分かりと思います。

むしろ白木の状態で出来が良いのに製作者が「音が荒い」と思って厚いニスを塗ってしまわないか気になります。

通りすがりさま、
余計な時間を費やさないためにも、constructionがヒル兄弟の文脈で
「白木のヴァイオリン」でない理由をご説明ください。

ヒル兄弟はどう見ても「ストラディヴァリのconstructionにストラディヴァリ
のニスを塗ればストラディヴァリの音色になり、ストラディヴァリのconstructionにストラディヴァリのニスを塗らなければストラディヴァリの音色にはならない」と主張しているわけですが。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 17:19
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
父娘Vnさま、

「ヴァイオリンは300年前に完成し、誰もストラディヴァリを越えられない」
という話はよく聞きますが、ストラディヴァリと同じ条件での製作でしか許さず、しかも木の経年変化分ストラディヴァリに分があるとしたら、どんな優秀な製作者でも新作でストラディヴァリを越えられないのは当然でしょう。
「人工乾燥に類する技術は絶対不可」などと言わずに、最低限木の経年変化相当分だけでも最新技術の使用は許容すべきでしょう。
ストラディヴァリを何人も越えられずに涙が出てもいいですか?
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 17:36
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
以前も紹介しましたが、松下さんという方が「薫煙乾燥処理」が音に良い
として、実際にこの処理を行ったヴァイオリンを製作されています。
以下Webより一部引用いたします。

ttp://www.tmp-55hz.com/shock.html

(ストラディヴァリはニスで音が良いという説について)
私も楽器の設計製作家の端くれとしてこの意見を耳にして感じたのは、
塗られていたニスに多少の差こそあれ、主成分や塗膜厚が他と変わっ
ていない以上、ニスだけでそれほどの評価の差は絶対に生まれない、と
言う事でした。何かもっと他に明らかな違いがなければ、改良に改良を
重ね、更に模倣に模倣を重ねられてきた古典楽器の世界でニスだけの
違いでそれほどの差は生み出せません。これは未だに変わらない見解で
す。断言出来ます。(でもこれはあくまで私の持論です)そして更にこう考
えました。
 殆ど同じ構造、同じ材質構成、そして同じ塗料・・後はそれ以外の要素。
その要素とは・・かつて、そんな事を日々考えつつ様々な材の乾燥法を試
みていた私でしたが、ある日、煙で材木を燻し、その材で楽器を作成して
その変化に気づいたのです。それは正に私にとって鳥肌ものの変化でした。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月22日 18:39
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
catgut氏、
秋刀魚を焼いた事はありますか?
電子レンジで温めて焼き色を付けても美味しくないのです。ガスで焼いてもイマイチ、炭火の遠火で盛大に煙を出しながら焼くのが一番美味しいと思います。炭は広葉樹と針葉樹で味が大きく違います。広葉樹でも樹種によって違います。火力が同じだからといって同じ味にはなりません。私は一般的な備長炭よりも桜の炭が好きです。

ヴァイオリン製作は秋刀魚を焼くよりは複雑でしょう。
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