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ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2008年12月29日 21:34
投稿者:腸弦(ID:cSQ0QA)
ガット弦をこよなく愛する腸弦です。TORO社のヴェニス・カトリン(ロープ状のガット弦)のD・G線を試してみましたのでレポートしたいと思います。このスレッドでは、裸のガット弦の一種であるヴェニス・カトリンに的を絞ってレポートしたいと思います。
私が試したヴェニス・カトリンのゲージは、D線が1.22mm、G線が1.84mmで、どちらも銀巻きの無い裸のガット弦で、3回ニスコーティングが施された3×Vです。
通常のハイツイストの裸ガットのD・G線も、ピッチが安定するまでの時間が短くて重宝してますが、ヴェニス・カトリンのD・G線はそれを上回る早さでピッチが安定してくれます。
夜に弦を張替えして、翌日朝にヴァイオリンケースを開けてみると、たいてい、半音~全音ぐらいピッチが下がるのが通例ですが、今回は1/4音~半音ぐらいしかピッチが下がりませんでした。
弦を張っている最中は、ヴェニス・カトリンの方が、ペグを回す(ピッチを上げていく)たびにどんどん伸びていく(ピッチが下がっていく)、という感じで伸びが大きいのですが、このように初期の伸びが大きい分、ピッチが安定するのが早いのだと思います。
オリーヴのような通常のガット弦はもちろんのこと、最近のハイテク・ナイロン弦よりも、TOROのヴェニス・カトリンは早くピッチが安定すると言っても良いのではないかと思います。
弦を張り替えた直後は、弦が伸びてピッチが下がってくるので頻繁に調弦し直します。このとき、駒が指板側におじぎする(傾いてくる)現象が起きますが、ヴェニス・カトリンでは、その現象が非常に小さいです。弦の表面がハイツイストの弦よりも凸凹しているので、駒の溝に弦がひっかかって、駒を指板側におじぎさせてしまうのではないかと懸念してましたが、全く問題ありません。
ヴェニス・カトリンは弦の初期の伸びが大きいものの、その後の弦の伸びが小さいことと、弦の表面の凸凹が非常に滑らかで弦そのものが柔軟なことから、駒を指板側におじぎさせようとする力が小さいのだと思われます。
駒が少しでも指板側におじぎすると、音に悪影響がありますし、駒そのものの曲がりや歪みなどを引き起こすので、ヴェニス・カトリンのこうした特性は高く評価できると思います。
ヴェニス・カトリンは、弦そのものが非常に柔らかいせいか、左手の指で押さえたとき、あるいは、右手で弓圧をかけたとき、弦のテンションが少し低く感じられます。結果的に、左手で弦を押さえるのも右手のボウイングも楽になります。
ハイツイストのD・G線は、ゲージが太くなるにつれて、弦がかなり硬くなってしまう(弦の感触がゴツゴツしてしまう)ため、レスポンスが鈍くなったり、ときおり音が詰まり気味になることがありましたが、ヴェニス・カトリンは太くても非常に柔軟なので、レスポンスが俊敏で、手応えがより自然な感じです。
弦をはじいたとき、あるいは弦を弓で弾いたときの残響(サステイン)は、ヴェニス・カトリンの方が、ハイツイストよりも長いです。D・G線の残響に関しては、
銀巻きの弦(オリーヴやドミナントなど)(残響100)>ヴェニス・カトリン(残響80~90)>ハイツイスト(残響50~60)
という式が成り立つと思います。(数値は、あくまでも私の主観的な実感を数値化したものですので、参考程度にしていただけたらと思います)
これは、弓で3重、4重の和音を弾くとき、あるいは、ピチカートをはじくときは、弦の残響が適度に長い方が弾き易いですし、残響が適度に長いと和音に厚みが出るので、弦そのものの残響は結構大事な要素です。
ヴェニス・カトリンは、オリーヴやドミナントに比べると若干残響が短いですが、むしろ、少し短いことはメリットというか、ヴェニス・カトリンの残響の方が、むしろ、残響が長過ぎなくてちょうど良いと言えるのではないかと思います。
弦そのものの残響が長すぎると、スタカートやスピカートでの音の分離が悪くなりますので、ヴェニス・カトリンの適度な残響は、操作性の点で有利なのではないかと思います。
ヴェニス・カトリンの音色についてですが、良く言われるようなザックリした音という感じは全くなくて、むしろ、ハイツイストの弦にありがちな「甲高さ」を抑制したような、むしろおとなしい感じがします。これは、私が試したのが、3×Vのヴェニス・カトリンであることが影響しているのかも知れません。(他の方は、みな、ナチュラルのヴェニス・カトリンを試されたのではないでしょうか?)
私の場合は、3×Vのヴァーニッシュ加工の影響で、弦の表面がより滑らかに感じられたり、音がマイルドに感じられたりしているのかも知れません。
ヴェニス・カトリンは、音響的に優れているだけでなく、太さのデメリットをとても小さくしてくれるので、D・G線の裸ガット化に興味のある人が、チャレンジし易くなるのではないかと思います。
耐久性については、しばらく弾いてみないとわかりませんが、D・G線に関しては、テニスのガットやヴァイオリンのガット弦でのロープ・コアは耐久性に優れる構造であると言われていますし、ヴェニス・カトリンは弦そのものが非常に柔軟でしなやかであり、弦の特定の箇所に負荷が集中する可能性は低いと思われますので、ハイツイストの弦と同様に長持ちしてくれるのではないかと予想しています。
それでは、また。
私が試したヴェニス・カトリンのゲージは、D線が1.22mm、G線が1.84mmで、どちらも銀巻きの無い裸のガット弦で、3回ニスコーティングが施された3×Vです。
通常のハイツイストの裸ガットのD・G線も、ピッチが安定するまでの時間が短くて重宝してますが、ヴェニス・カトリンのD・G線はそれを上回る早さでピッチが安定してくれます。
夜に弦を張替えして、翌日朝にヴァイオリンケースを開けてみると、たいてい、半音~全音ぐらいピッチが下がるのが通例ですが、今回は1/4音~半音ぐらいしかピッチが下がりませんでした。
弦を張っている最中は、ヴェニス・カトリンの方が、ペグを回す(ピッチを上げていく)たびにどんどん伸びていく(ピッチが下がっていく)、という感じで伸びが大きいのですが、このように初期の伸びが大きい分、ピッチが安定するのが早いのだと思います。
オリーヴのような通常のガット弦はもちろんのこと、最近のハイテク・ナイロン弦よりも、TOROのヴェニス・カトリンは早くピッチが安定すると言っても良いのではないかと思います。
弦を張り替えた直後は、弦が伸びてピッチが下がってくるので頻繁に調弦し直します。このとき、駒が指板側におじぎする(傾いてくる)現象が起きますが、ヴェニス・カトリンでは、その現象が非常に小さいです。弦の表面がハイツイストの弦よりも凸凹しているので、駒の溝に弦がひっかかって、駒を指板側におじぎさせてしまうのではないかと懸念してましたが、全く問題ありません。
ヴェニス・カトリンは弦の初期の伸びが大きいものの、その後の弦の伸びが小さいことと、弦の表面の凸凹が非常に滑らかで弦そのものが柔軟なことから、駒を指板側におじぎさせようとする力が小さいのだと思われます。
駒が少しでも指板側におじぎすると、音に悪影響がありますし、駒そのものの曲がりや歪みなどを引き起こすので、ヴェニス・カトリンのこうした特性は高く評価できると思います。
ヴェニス・カトリンは、弦そのものが非常に柔らかいせいか、左手の指で押さえたとき、あるいは、右手で弓圧をかけたとき、弦のテンションが少し低く感じられます。結果的に、左手で弦を押さえるのも右手のボウイングも楽になります。
ハイツイストのD・G線は、ゲージが太くなるにつれて、弦がかなり硬くなってしまう(弦の感触がゴツゴツしてしまう)ため、レスポンスが鈍くなったり、ときおり音が詰まり気味になることがありましたが、ヴェニス・カトリンは太くても非常に柔軟なので、レスポンスが俊敏で、手応えがより自然な感じです。
弦をはじいたとき、あるいは弦を弓で弾いたときの残響(サステイン)は、ヴェニス・カトリンの方が、ハイツイストよりも長いです。D・G線の残響に関しては、
銀巻きの弦(オリーヴやドミナントなど)(残響100)>ヴェニス・カトリン(残響80~90)>ハイツイスト(残響50~60)
という式が成り立つと思います。(数値は、あくまでも私の主観的な実感を数値化したものですので、参考程度にしていただけたらと思います)
これは、弓で3重、4重の和音を弾くとき、あるいは、ピチカートをはじくときは、弦の残響が適度に長い方が弾き易いですし、残響が適度に長いと和音に厚みが出るので、弦そのものの残響は結構大事な要素です。
ヴェニス・カトリンは、オリーヴやドミナントに比べると若干残響が短いですが、むしろ、少し短いことはメリットというか、ヴェニス・カトリンの残響の方が、むしろ、残響が長過ぎなくてちょうど良いと言えるのではないかと思います。
弦そのものの残響が長すぎると、スタカートやスピカートでの音の分離が悪くなりますので、ヴェニス・カトリンの適度な残響は、操作性の点で有利なのではないかと思います。
ヴェニス・カトリンの音色についてですが、良く言われるようなザックリした音という感じは全くなくて、むしろ、ハイツイストの弦にありがちな「甲高さ」を抑制したような、むしろおとなしい感じがします。これは、私が試したのが、3×Vのヴェニス・カトリンであることが影響しているのかも知れません。(他の方は、みな、ナチュラルのヴェニス・カトリンを試されたのではないでしょうか?)
私の場合は、3×Vのヴァーニッシュ加工の影響で、弦の表面がより滑らかに感じられたり、音がマイルドに感じられたりしているのかも知れません。
ヴェニス・カトリンは、音響的に優れているだけでなく、太さのデメリットをとても小さくしてくれるので、D・G線の裸ガット化に興味のある人が、チャレンジし易くなるのではないかと思います。
耐久性については、しばらく弾いてみないとわかりませんが、D・G線に関しては、テニスのガットやヴァイオリンのガット弦でのロープ・コアは耐久性に優れる構造であると言われていますし、ヴェニス・カトリンは弦そのものが非常に柔軟でしなやかであり、弦の特定の箇所に負荷が集中する可能性は低いと思われますので、ハイツイストの弦と同様に長持ちしてくれるのではないかと予想しています。
それでは、また。
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【ご参考】
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Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月22日 06:28
投稿者:父娘Vn(ID:JSeHMDA)
キャットラインは、バスガンバなどの張力の弱い低音楽器用に通常用いられますので、普通は、モダンのヴァイオリンに張るものではありません。また、3×Vなどという特殊な塗装をガット弦に施すことは、歴史的なものではありません。
初心者の方には、こういったものをお勧めするのは、如何かと思われますので、ご注意下さい。
初心者の方には、こういったものをお勧めするのは、如何かと思われますので、ご注意下さい。
[39036]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月22日 08:05
投稿者:腸弦(ID:cSQ0QA)
父娘Vn様。
>キャットラインは、バスガンバなどの張力の弱い低音楽器用に通常用いられますので、普通は、モダンのヴァイオリンに張るものではありません。
たしかに、一般論としては、そのように語られていますが、実際に、モダンの(現代の)ヴァイオリンにTOROのヴェニス・カトリンを張って、モダンのピッチで弾いて、良い結果を出している人が、自分以外にも居るのは事実です。
特に自分などは、ハイツイストの裸のガット弦以上に、ヴェニス・カトリンの裸のガット弦の弾き心地や発音が気に入っています。
よって、ヴェニス・カトリンは、全てのヴァイオリンや全てのヴァイオリン奏者に合うとは限りませんが、ヴァイオリンに張って使うのに、十分な実用性がありますし、相性が良ければ、素晴らしい音響効果や演奏効果が得られるということは、言っても良いと思います。
>3×Vなどという特殊な塗装をガット弦に施すことは、歴史的なものではありません。
歴史的に正しいとか正しくないとか、そんなアカデミックな議論には興味はありません。
ガット弦の弱点である耐水性を向上させ、ガット弦としての実用性と機能を向上させるために、ガット弦の表面にヴァーニッシュ(ニス)加工を施しているわけで、300年前には、ヴァーニッシュ弦など無かった、と言ったところで、弦の歴史を考証する上では意味があっても、より良い音楽を奏でる上では、意味の無いことです。
ヴァーニッシュ弦が開発されるまでは、裸のガット弦を愛用するユーザーの中には、裸のガット弦をオリーヴオイルに漬けてマリネにしている人もいました。オイル漬けにすることによって、弦の表面に油の皮膜を作り、耐水性を向上させようとしたわけです。しかしながら、オイルは、演奏中に徐々に取れていってしまいますし、手の汚れが付着してベトついたり、弓の毛の引っかかりに悪影響を与えたりします。このように、裸のガット弦のオイル漬けには、メリットとデメリットがあります。
一方、ヴァーニッシュ加工は、ヴァーニッシュの皮膜はごく薄いものの、弦の表面をかなりの長期間保護することができます。弓の毛のひっかかり具合も自然ですし、とにかく耐水性が大幅に向上するので、ピッチの安定性が大幅に高まります。
このため、TOROの裸ガットの3回ニスコーティングした3×Vだと、最新のハイテクナイロン弦に匹敵する耐水性とピッチの安定性を示します。しかも、表現力や音色の多彩さでは、他のどんな弦も、裸のガット弦には、かないません。
>キャットラインは、バスガンバなどの張力の弱い低音楽器用に通常用いられますので、普通は、モダンのヴァイオリンに張るものではありません。
たしかに、一般論としては、そのように語られていますが、実際に、モダンの(現代の)ヴァイオリンにTOROのヴェニス・カトリンを張って、モダンのピッチで弾いて、良い結果を出している人が、自分以外にも居るのは事実です。
特に自分などは、ハイツイストの裸のガット弦以上に、ヴェニス・カトリンの裸のガット弦の弾き心地や発音が気に入っています。
よって、ヴェニス・カトリンは、全てのヴァイオリンや全てのヴァイオリン奏者に合うとは限りませんが、ヴァイオリンに張って使うのに、十分な実用性がありますし、相性が良ければ、素晴らしい音響効果や演奏効果が得られるということは、言っても良いと思います。
>3×Vなどという特殊な塗装をガット弦に施すことは、歴史的なものではありません。
歴史的に正しいとか正しくないとか、そんなアカデミックな議論には興味はありません。
ガット弦の弱点である耐水性を向上させ、ガット弦としての実用性と機能を向上させるために、ガット弦の表面にヴァーニッシュ(ニス)加工を施しているわけで、300年前には、ヴァーニッシュ弦など無かった、と言ったところで、弦の歴史を考証する上では意味があっても、より良い音楽を奏でる上では、意味の無いことです。
ヴァーニッシュ弦が開発されるまでは、裸のガット弦を愛用するユーザーの中には、裸のガット弦をオリーヴオイルに漬けてマリネにしている人もいました。オイル漬けにすることによって、弦の表面に油の皮膜を作り、耐水性を向上させようとしたわけです。しかしながら、オイルは、演奏中に徐々に取れていってしまいますし、手の汚れが付着してベトついたり、弓の毛の引っかかりに悪影響を与えたりします。このように、裸のガット弦のオイル漬けには、メリットとデメリットがあります。
一方、ヴァーニッシュ加工は、ヴァーニッシュの皮膜はごく薄いものの、弦の表面をかなりの長期間保護することができます。弓の毛のひっかかり具合も自然ですし、とにかく耐水性が大幅に向上するので、ピッチの安定性が大幅に高まります。
このため、TOROの裸ガットの3回ニスコーティングした3×Vだと、最新のハイテクナイロン弦に匹敵する耐水性とピッチの安定性を示します。しかも、表現力や音色の多彩さでは、他のどんな弦も、裸のガット弦には、かないません。
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Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月22日 18:59
投稿者:父娘Vn(ID:JSeHMDA)
歴史的でない特殊なものを使うのは個人の自由です。どうぞご自由にということができます。ものの善し悪しのよく解らない初心者に無闇矢鱈と推薦すべきものかどうかということを言っているだけです。野村氏は、もう少し慎重な物言いで表現されています。賢明な行動であると感じます。
[39053]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月23日 08:00
投稿者:腸弦(ID:cSQ0QA)
父娘Vn様。歴史的でない特殊な弦ということであれば、最近のハイテクナイロン弦(ハイテクシンセティック弦)の方が、特殊な化学繊維による芯材や特殊な金属による巻き線があるので、歴史と伝統のあるヴェニス・カトリンの裸ガット弦よりも、ずっと特殊だと言えるでしょう。
たとえヴァーニッシュ加工が施されているとしても、裸のガット弦としての特性が根本的に変わるわけではなく、少々ヴァーニッシュ皮膜の影響を受ける程度ですから、それをもって、特殊な弦だと言うのは、おかしな物言いです。
自分は、相手が上級者であれ初心者であれ、自分が「本当に素晴らしい」と感じた弦についての情報を提供しているだけであって、それを実際に張るかどうかは個人の自由であり、自己責任の範囲で張るべきだと思います。
今後も、いろいろなゲージを試すたびに、情報を提供したいと思います。きっと多くの方々にとって有益な情報提供ができるのではないかと思います。
たとえヴァーニッシュ加工が施されているとしても、裸のガット弦としての特性が根本的に変わるわけではなく、少々ヴァーニッシュ皮膜の影響を受ける程度ですから、それをもって、特殊な弦だと言うのは、おかしな物言いです。
自分は、相手が上級者であれ初心者であれ、自分が「本当に素晴らしい」と感じた弦についての情報を提供しているだけであって、それを実際に張るかどうかは個人の自由であり、自己責任の範囲で張るべきだと思います。
今後も、いろいろなゲージを試すたびに、情報を提供したいと思います。きっと多くの方々にとって有益な情報提供ができるのではないかと思います。
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Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月23日 12:39
投稿者:ともりん(ID:NQYVl2A)
腸弦様。
詳しくご教授いただきありがとうございました。昔のヴァイオリニストがどういった弦を使っていたのか以前から興味がありました。大変参考になりました。。。
父娘Vn様。
ご提言ありがとうございます。。。
詳しくご教授いただきありがとうございました。昔のヴァイオリニストがどういった弦を使っていたのか以前から興味がありました。大変参考になりました。。。
父娘Vn様。
ご提言ありがとうございます。。。
[39058]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月23日 20:08
投稿者:父娘Vn(ID:JSeHMDA)
ガットは、塗装をすると、その最も優れた特性が失われる、と謂う人がいます。toroしか使ったことのない人は賛同しないでしょうが、それでも使うのは個人の自由です。野村氏のサイトの掲示板もご覧下さい。ご参考まで。
[39063]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月24日 00:10
投稿者:腸弦(ID:cSQ0QA)
父娘Vn様。
裸のガット弦にヴァーニッシュ処理することのメリットは、ヴァーニッシュされていないナチュラルの裸のガット弦を張ると良くわかります。自分は今回初めてナチュラルの裸ガットのA線を張ってみて、ヴァーニッシュ弦のメリットを強く実感しました。
①耐水性
ヴァーニッシュ弦>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
②耐摩耗性・耐久性
ヴァーニッシュ弦>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
③ピッチの安定性(調整弦の狂わなさ)
ヴァーニッシュ弦>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
④弾き易さ
ヴァーニッシュ弦もナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)も、ほぼ同等
⑤音量
ヴァーニッシュ弦もナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)も、ほぼ同等
⑥音質
ヴァーニッシュ弦もナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)も、ほぼ同等
よって、総合性能は、
ヴァーニッシュ弦>>>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
というのが、自分が1年以上、TORO弦のあらゆるゲージを試して実感したことです。
あらゆる種類のあらゆるゲージのTOROの裸ガット弦を試すのに、十数万円を費やしていますが、その素晴らしい弾き心地と音は、費やしたお金のことを忘れさせてくれます。とにかく素晴らしい弦なので、多くの方々がお試しになられることをお薦めします。
裸のガット弦にヴァーニッシュ処理することのメリットは、ヴァーニッシュされていないナチュラルの裸のガット弦を張ると良くわかります。自分は今回初めてナチュラルの裸ガットのA線を張ってみて、ヴァーニッシュ弦のメリットを強く実感しました。
①耐水性
ヴァーニッシュ弦>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
②耐摩耗性・耐久性
ヴァーニッシュ弦>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
③ピッチの安定性(調整弦の狂わなさ)
ヴァーニッシュ弦>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
④弾き易さ
ヴァーニッシュ弦もナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)も、ほぼ同等
⑤音量
ヴァーニッシュ弦もナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)も、ほぼ同等
⑥音質
ヴァーニッシュ弦もナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)も、ほぼ同等
よって、総合性能は、
ヴァーニッシュ弦>>>ナチュラル弦(ノンヴァーニッシュ弦)
というのが、自分が1年以上、TORO弦のあらゆるゲージを試して実感したことです。
あらゆる種類のあらゆるゲージのTOROの裸ガット弦を試すのに、十数万円を費やしていますが、その素晴らしい弾き心地と音は、費やしたお金のことを忘れさせてくれます。とにかく素晴らしい弦なので、多くの方々がお試しになられることをお薦めします。
[39071]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月25日 12:10
投稿者:通りすがり(ID:IIBFeYY)
しかし気持ち悪いスレですねここは。
[39072]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月25日 14:21
投稿者:腸弦(ID:cSQ0QA)
TOROのヴェニス・カトリンを張って約4週間が経過しました。今週は、ほとんど練習できなくて、土日に猛練習して挽回しているところです。
この1週間の間に多少は弦の伸びに気づかされるかと思いましたが、この土日にたっぷり弾いている中で、弦の伸びは全く感じられません。弦を張り替えた直後と翌日は、多少、弦が伸びましたが、3日目から3週間経過後までは、ほとんど弦が伸びていません。このため、ペグの止まる位置が、ほとんど変化していません。
この土日は、濃い曲が弾きたくなり、ブラームスのヴァイオリンソナタなどを練習してましたが、約1週間ぶりにヴェニス・カトリンのD・G線を弾いてみて、通常の銀巻きのD・G線を張ったときと同じようなズィーとかズゥーというようなZ音が十分に感じられ、低音でも十分な音飛びの良さが確保されているのを再確認しました。
同じプレーンガット弦でも、ハイツイストよりもヴェニス・カトリンの方がZ音が強いので、広い場所で弾くときに、より有利ではないかと思います。
自分は、ドミナントの場合は、張って1ヶ月で明らかな音質の劣化を感じ、2ヶ月以内に張替えてました。オリーヴの場合は張って1.5~2ヶ月で明らかな音質の劣化を感じ、3ヶ月以内に張替えてました。
一方、ヴェニス・カトリンは、張って1ヶ月が経過しましたが、音量・音質・弾き易さに関して、全く不満を感じさせません。
同じTORO社のプレーンガット弦でも、ハイツイストとヴェニス・カトリンでは、だいぶ性質が違うので、この1ヶ月の間、自分自身がヴェニス・カトリンに慣れるにつれて、よりスケールの大きい表現や多彩な音色が出せるようになってきているのを実感しています。
ヴェニス・カトリンという素晴らしいプレーンガット弦に出会えて、本当に嬉しいです。
この1週間の間に多少は弦の伸びに気づかされるかと思いましたが、この土日にたっぷり弾いている中で、弦の伸びは全く感じられません。弦を張り替えた直後と翌日は、多少、弦が伸びましたが、3日目から3週間経過後までは、ほとんど弦が伸びていません。このため、ペグの止まる位置が、ほとんど変化していません。
この土日は、濃い曲が弾きたくなり、ブラームスのヴァイオリンソナタなどを練習してましたが、約1週間ぶりにヴェニス・カトリンのD・G線を弾いてみて、通常の銀巻きのD・G線を張ったときと同じようなズィーとかズゥーというようなZ音が十分に感じられ、低音でも十分な音飛びの良さが確保されているのを再確認しました。
同じプレーンガット弦でも、ハイツイストよりもヴェニス・カトリンの方がZ音が強いので、広い場所で弾くときに、より有利ではないかと思います。
自分は、ドミナントの場合は、張って1ヶ月で明らかな音質の劣化を感じ、2ヶ月以内に張替えてました。オリーヴの場合は張って1.5~2ヶ月で明らかな音質の劣化を感じ、3ヶ月以内に張替えてました。
一方、ヴェニス・カトリンは、張って1ヶ月が経過しましたが、音量・音質・弾き易さに関して、全く不満を感じさせません。
同じTORO社のプレーンガット弦でも、ハイツイストとヴェニス・カトリンでは、だいぶ性質が違うので、この1ヶ月の間、自分自身がヴェニス・カトリンに慣れるにつれて、よりスケールの大きい表現や多彩な音色が出せるようになってきているのを実感しています。
ヴェニス・カトリンという素晴らしいプレーンガット弦に出会えて、本当に嬉しいです。
[39074]
Re: ヴェニス・カトリン(キャットライン)が凄い!
投稿日時:2009年01月25日 21:53
投稿者:父娘Vn(ID:JSeHMDA)
>39071
凄い!のは...................
このスレが凄いです。
凄い!のは...................
このスレが凄いです。
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