[39442]
チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月15日 01:58
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
パガニーニやヨアヒムが使っていたかどうかは関係なく、無効です。チューナーで音を取って、音程が良くなった人を寡聞にして存じません。
++++++++++++++
チューナーが有効なのは、安定したボウイングの獲得です。これは効きますので、特に初心者の皆さんは、精々活用してください。
++++++++++++++
チューナーメトロノームで調弦も厳密には正しくありません。チューナーの針で同じでも聴感上微妙に違う事があるのです。当然、五度調弦なら4つもチューナーで取る訳ですから、微妙に違う事がある弦が4弦に成ってしまいます。チューナーで合わせたらイケナイという訳では無いというレベルです。音を出すのなら、音叉の方が正確でしょうね。
++++++++++++++
チューナーメトロノームの発展形であるドラムマシーンをドラマーの代わりにしたら、人工的な感じがしてしまいます。ドラマーの演奏を機械で分析すると、正確なリズムからはほど遠い事もあるでしょう。これを以て、「ドラマーはドラムマシーンでリズムを確認するべきだ」とすると、ドラマーは困り果てるでしょう。
解りやすい例を出します。
All I Want For Christmas Is You
Mariah Carey
皆さんご存じですよね。
15年程前の曲ですが、昨今でも歳末大売出の曲ですね。
音楽屋ならドラムがわざと走っている事もご存じの筈です。
ドラムマシーンを持ち出して練習しろと云ったら、ドラマーは帰ってしまいます。
+++++++++++++
西洋クラシック音楽ではビートは均一では無いのです。4拍子は4分割では無く4拍目で呼吸を入れます。リズムを取るのにチューナーは有効ですが、ピッタリ合わせたり、数値化してこれだけ狂っていると文句を付けるのには難があるでしょう。
+++++++++++++
無伴奏ヴァイオリンも聴感上問題が無ければtartiniの御宣託に従う必要は全くありません。
+++++++++++++
機械物の利用法は実際の音楽上では限られた用途として使うべきである。と思います。
+++++++++++++
パガニーニやヨアヒムが使っていたかどうかは関係なく、自分の演奏の録音は有効ですよ。良く聴いて楽譜に書き込んで修正しましょう。
+++++++++++++
ご意見をどうぞ。
++++++++++++++
チューナーが有効なのは、安定したボウイングの獲得です。これは効きますので、特に初心者の皆さんは、精々活用してください。
++++++++++++++
チューナーメトロノームで調弦も厳密には正しくありません。チューナーの針で同じでも聴感上微妙に違う事があるのです。当然、五度調弦なら4つもチューナーで取る訳ですから、微妙に違う事がある弦が4弦に成ってしまいます。チューナーで合わせたらイケナイという訳では無いというレベルです。音を出すのなら、音叉の方が正確でしょうね。
++++++++++++++
チューナーメトロノームの発展形であるドラムマシーンをドラマーの代わりにしたら、人工的な感じがしてしまいます。ドラマーの演奏を機械で分析すると、正確なリズムからはほど遠い事もあるでしょう。これを以て、「ドラマーはドラムマシーンでリズムを確認するべきだ」とすると、ドラマーは困り果てるでしょう。
解りやすい例を出します。
All I Want For Christmas Is You
Mariah Carey
皆さんご存じですよね。
15年程前の曲ですが、昨今でも歳末大売出の曲ですね。
音楽屋ならドラムがわざと走っている事もご存じの筈です。
ドラムマシーンを持ち出して練習しろと云ったら、ドラマーは帰ってしまいます。
+++++++++++++
西洋クラシック音楽ではビートは均一では無いのです。4拍子は4分割では無く4拍目で呼吸を入れます。リズムを取るのにチューナーは有効ですが、ピッタリ合わせたり、数値化してこれだけ狂っていると文句を付けるのには難があるでしょう。
+++++++++++++
無伴奏ヴァイオリンも聴感上問題が無ければtartiniの御宣託に従う必要は全くありません。
+++++++++++++
機械物の利用法は実際の音楽上では限られた用途として使うべきである。と思います。
+++++++++++++
パガニーニやヨアヒムが使っていたかどうかは関係なく、自分の演奏の録音は有効ですよ。良く聴いて楽譜に書き込んで修正しましょう。
+++++++++++++
ご意見をどうぞ。
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4 / 7 ページ [ 66コメント ]
【ご参考】
[39488]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月17日 23:44
投稿者:カルボナーレ(ID:MSNwlkI)
catgut氏
文献に対する、そのすごい情報収集には感服いたします。
しかし、[39487]
で引用された音源を聴かれたことがありますか。
それぞれの楽器にて同じ曲の一部分を弾いたテークとともに、それぞれで別の曲も弾いた録音も入っていますが、いずれをとっても、この音源をもとに音程のことを調べようとすることに無理があると思いませんか。
若い時の演奏と比較して、「老いが生む音程の狂いの研究」という題材としてはふさわしいと思いますが、音程面からみた演奏家の代表として取り上げるには残念ながら、この録音時のRuggiero Ricciはあまりにも年齢が高すぎました。
該当の曲はG線のAから始まり、3rd以上のポジションを経由してE線の6thポジションまで上がるのですが、前にスレッドで述べた、ポジションチェンジの位置が結構Aの音程に影響しやすいのと、奏者のRuggiero Ricciが陰影をつけるためG#を高めにとりたいようでその音に近づけるためにAを低めにとったり、場所によっては逆にAを明るくしたいので高めにとったり、さらにAを弾いている間に次第に音の高さを変えたりと、意図的な色づけも歳のせいかかなり誇張されて行われていますので、演奏者のやりたいことと歳による衰えからくる不正確さがその中には入り交じっています。(ヴァイオリンの演奏経験が長いものから見ると、やりたいこととできないことが、奏者の気持ちになって非常によくわかります。)
比較の仕方を間違えると、奏者の意図と研究者が想定していることにずれが発生し、まともな研究結果とならない可能性が高い案件かと思います。(具体的な内容、データを見ておりませんので、今の段階で、否定的なことも言えませんが、肯定的なことは言えません。)
なお、該当の音源(CD)は私の愛聴盤であり、音程は度外視して、歌い回しや音楽の本質を味わうために、しょっちゅう聴いています。
なお、Ruggiero RicciはLPの時代に、クレモナの名器を複数使って同じような比較録音をしているはずですので、もしその研究がそちらの音源(若い頃の演奏)をもとにしているのでしたら、上記はまったく根拠がないことになりますので、お忘れください。
文献に対する、そのすごい情報収集には感服いたします。
しかし、[39487]
[39487]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月17日 22:43
投稿者:catgut(ID:FGBFJpM)
参考として松谷晃宏氏が18種類のコンテンポラリーヴァイオリンで同じ曲を弾いたCDの音程を分析した調査がありました。原文は入手していないのでWeb上の情報から概要を紹介します。
ttp://www.jsap.or.jp/activities/annualmeetings/2005autumn/pro/bunrui15.html
ルジェロ・リッチが演奏したいろいろなヴァイオリン音のソナグラムによる分類 東工大精研 松谷晃宏
ttp://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/vol50.html
◆バイオリンの音色の周波数を分析(日刊工業新聞8/27)
半導体・MEMS支援センター 松谷晃宏 センター長
バイオリン演奏時の音の周波数を測定し、人間の感覚と物理量とのバラつ
きをデータで明らかにしました。バイオリニストが同一の曲を18種のバイオリンで弾き比べたCDから「ラ」音を抽出して分析したところ、高い「ラ」の方が正確な標準周波数に対して演奏時のバラつきが大きいことがわかりました。また、全体的に標準周波数より低い音はより低く、高い音はより高くなる傾向がみられました。このような科学的なデータが演奏時の参考になることが期待されます。
調査対象はこのCDと思われます。
ttp://ml.naxos.jp/album/CDS373
クレモナの遺産 ルジェロ・リッチが奏でる18挺の現代のヴァイオリン
演奏曲:ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61 - 第2楽章のためのカデンツァ
この調査はルジェロ・リッチのみについての調査であり、また音階を弾いているのではなく曲を弾いています。ただ、楽器の弾き比べが目的なので、リッチ自身としては同じように弾いたつもりではないかと思います。リッチは録音当時すでに80歳前後とご高齢であることもあり、ベストの演奏ではなかったのではないかと思われますが、一つの情報として興味深いと思います。
ttp://www.jsap.or.jp/activities/annualmeetings/2005autumn/pro/bunrui15.html
ルジェロ・リッチが演奏したいろいろなヴァイオリン音のソナグラムによる分類 東工大精研 松谷晃宏
ttp://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/vol50.html
◆バイオリンの音色の周波数を分析(日刊工業新聞8/27)
半導体・MEMS支援センター 松谷晃宏 センター長
バイオリン演奏時の音の周波数を測定し、人間の感覚と物理量とのバラつ
きをデータで明らかにしました。バイオリニストが同一の曲を18種のバイオリンで弾き比べたCDから「ラ」音を抽出して分析したところ、高い「ラ」の方が正確な標準周波数に対して演奏時のバラつきが大きいことがわかりました。また、全体的に標準周波数より低い音はより低く、高い音はより高くなる傾向がみられました。このような科学的なデータが演奏時の参考になることが期待されます。
調査対象はこのCDと思われます。
ttp://ml.naxos.jp/album/CDS373
クレモナの遺産 ルジェロ・リッチが奏でる18挺の現代のヴァイオリン
演奏曲:ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61 - 第2楽章のためのカデンツァ
この調査はルジェロ・リッチのみについての調査であり、また音階を弾いているのではなく曲を弾いています。ただ、楽器の弾き比べが目的なので、リッチ自身としては同じように弾いたつもりではないかと思います。リッチは録音当時すでに80歳前後とご高齢であることもあり、ベストの演奏ではなかったのではないかと思われますが、一つの情報として興味深いと思います。
それぞれの楽器にて同じ曲の一部分を弾いたテークとともに、それぞれで別の曲も弾いた録音も入っていますが、いずれをとっても、この音源をもとに音程のことを調べようとすることに無理があると思いませんか。
若い時の演奏と比較して、「老いが生む音程の狂いの研究」という題材としてはふさわしいと思いますが、音程面からみた演奏家の代表として取り上げるには残念ながら、この録音時のRuggiero Ricciはあまりにも年齢が高すぎました。
該当の曲はG線のAから始まり、3rd以上のポジションを経由してE線の6thポジションまで上がるのですが、前にスレッドで述べた、ポジションチェンジの位置が結構Aの音程に影響しやすいのと、奏者のRuggiero Ricciが陰影をつけるためG#を高めにとりたいようでその音に近づけるためにAを低めにとったり、場所によっては逆にAを明るくしたいので高めにとったり、さらにAを弾いている間に次第に音の高さを変えたりと、意図的な色づけも歳のせいかかなり誇張されて行われていますので、演奏者のやりたいことと歳による衰えからくる不正確さがその中には入り交じっています。(ヴァイオリンの演奏経験が長いものから見ると、やりたいこととできないことが、奏者の気持ちになって非常によくわかります。)
比較の仕方を間違えると、奏者の意図と研究者が想定していることにずれが発生し、まともな研究結果とならない可能性が高い案件かと思います。(具体的な内容、データを見ておりませんので、今の段階で、否定的なことも言えませんが、肯定的なことは言えません。)
なお、該当の音源(CD)は私の愛聴盤であり、音程は度外視して、歌い回しや音楽の本質を味わうために、しょっちゅう聴いています。
なお、Ruggiero RicciはLPの時代に、クレモナの名器を複数使って同じような比較録音をしているはずですので、もしその研究がそちらの音源(若い頃の演奏)をもとにしているのでしたら、上記はまったく根拠がないことになりますので、お忘れください。
[39489]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 00:55
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
[39485]
は部分的に納得が出来ません。
>>普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいい
***これは何とも云えません。チューナーの針の振る舞いと耳で感じる音程には乖離があり、チューナーの針を信じてはイケナイという事です。針に頼るのは限定的にしましょう。
[39485]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月17日 21:06
投稿者:父娘Vn(ID:QJlUcZU)
おお。これは手厳しい。pochiさんの仰られている通りで、普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいいですから、感性を研ぎ澄ましてよく聞くことです。どういう音程がどういう局面でいいのか常に探求することです。できればなるべく録音ではなく本物の音を聞くことです。自分の音をできるだけ客観的に聞くことです。
楽音は決して一つの周波数だけを持つものではなく、よく知られているように様々な倍音やうねりの複雑な組み合わせですから、単一の基音だけにとらわれず全体をバランスよく詳細に聞きましょう。デジタル録音ではその多くが失われてしまい別の音になってしまいますから注意が必要です。
弦楽器であれば、低い音を基準に上に乗せていくと言うのがまずは初歩的な教えですよね。桶なら、ティンパニやコンバスの低い音を皆聞いていて、その音との距離感を調節することで音程をとることをまず教えますね。ティンパニだってピアノと同じで打楽器ですから、たたき方一つでピッチは微妙に違います。コンバスの開放弦だってボウイングによるのは当然。ホルンやヴィオラの中音域の音を基準に合奏を組み立てる取り方もあって、この辺のパートに音楽性の高い人がいる桶はそういう音作りになったりするのが面白いところです。基本は臨機応変ですが。よく言われるように音程と言うのはある音と別の音の「音」のピッチの離れ方の「程」度でありますから、舞台の上ではその相対的な関係を瞬時に把握して対話するからアンサンブルと言うのです(一人で弾くときも同じことです)。そこでは、互いの耳と技術以外に頼れるものはありませんから、機械なぞに頼る性癖は、なるべく早く卒業なさる事をお勧めします。
という訳で目新しい話は何一つありません。昔から伝承されてきた伝統芸能を継承していく方法としては、そんなものだと思います。
なんの訓練も鍛練もなしにこれを真に獲得しておられるとしたら、敬服至極であります。
楽音は決して一つの周波数だけを持つものではなく、よく知られているように様々な倍音やうねりの複雑な組み合わせですから、単一の基音だけにとらわれず全体をバランスよく詳細に聞きましょう。デジタル録音ではその多くが失われてしまい別の音になってしまいますから注意が必要です。
弦楽器であれば、低い音を基準に上に乗せていくと言うのがまずは初歩的な教えですよね。桶なら、ティンパニやコンバスの低い音を皆聞いていて、その音との距離感を調節することで音程をとることをまず教えますね。ティンパニだってピアノと同じで打楽器ですから、たたき方一つでピッチは微妙に違います。コンバスの開放弦だってボウイングによるのは当然。ホルンやヴィオラの中音域の音を基準に合奏を組み立てる取り方もあって、この辺のパートに音楽性の高い人がいる桶はそういう音作りになったりするのが面白いところです。基本は臨機応変ですが。よく言われるように音程と言うのはある音と別の音の「音」のピッチの離れ方の「程」度でありますから、舞台の上ではその相対的な関係を瞬時に把握して対話するからアンサンブルと言うのです(一人で弾くときも同じことです)。そこでは、互いの耳と技術以外に頼れるものはありませんから、機械なぞに頼る性癖は、なるべく早く卒業なさる事をお勧めします。
という訳で目新しい話は何一つありません。昔から伝承されてきた伝統芸能を継承していく方法としては、そんなものだと思います。
なんの訓練も鍛練もなしにこれを真に獲得しておられるとしたら、敬服至極であります。
>>普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいい
***これは何とも云えません。チューナーの針の振る舞いと耳で感じる音程には乖離があり、チューナーの針を信じてはイケナイという事です。針に頼るのは限定的にしましょう。
[39490]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 04:06
投稿者:vio(ID:EgdpMZg)
[39489]
については、その通りだと私は思います。
音楽については素人ですので、プロの方のご意見をお伺いしたいところですが、特に女性奏者の方からお伺いしたことがあるのですが、その日の体調によって微妙にズレルことがあると、だからチューナーを使用する場合があるとおっしゃっておられる方がいました。自分本位に考えますと、目でも耳でもそうですが、同じように見えたり・聞こえたりしているだろうと「思い込んでいるだけ」のことで、結局は最大公約数が選んでいるだけだと思います。
[39485]
については「普通の音楽をする・・・」は誤解を招きやすい発言だと思います。掲示板で議論が激高してくると、ままあることですが、かなり過激な発言ともとれます。「普通」という表現を理解するのはとても難しいことだと思います。
[39489]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 00:55
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
[39485]
は部分的に納得が出来ません。
>>普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいい
***これは何とも云えません。チューナーの針の振る舞いと耳で感じる音程には乖離があり、チューナーの針を信じてはイケナイという事です。針に頼るのは限定的にしましょう。
[39485]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月17日 21:06
投稿者:父娘Vn(ID:QJlUcZU)
おお。これは手厳しい。pochiさんの仰られている通りで、普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいいですから、感性を研ぎ澄ましてよく聞くことです。どういう音程がどういう局面でいいのか常に探求することです。できればなるべく録音ではなく本物の音を聞くことです。自分の音をできるだけ客観的に聞くことです。
楽音は決して一つの周波数だけを持つものではなく、よく知られているように様々な倍音やうねりの複雑な組み合わせですから、単一の基音だけにとらわれず全体をバランスよく詳細に聞きましょう。デジタル録音ではその多くが失われてしまい別の音になってしまいますから注意が必要です。
弦楽器であれば、低い音を基準に上に乗せていくと言うのがまずは初歩的な教えですよね。桶なら、ティンパニやコンバスの低い音を皆聞いていて、その音との距離感を調節することで音程をとることをまず教えますね。ティンパニだってピアノと同じで打楽器ですから、たたき方一つでピッチは微妙に違います。コンバスの開放弦だってボウイングによるのは当然。ホルンやヴィオラの中音域の音を基準に合奏を組み立てる取り方もあって、この辺のパートに音楽性の高い人がいる桶はそういう音作りになったりするのが面白いところです。基本は臨機応変ですが。よく言われるように音程と言うのはある音と別の音の「音」のピッチの離れ方の「程」度でありますから、舞台の上ではその相対的な関係を瞬時に把握して対話するからアンサンブルと言うのです(一人で弾くときも同じことです)。そこでは、互いの耳と技術以外に頼れるものはありませんから、機械なぞに頼る性癖は、なるべく早く卒業なさる事をお勧めします。
という訳で目新しい話は何一つありません。昔から伝承されてきた伝統芸能を継承していく方法としては、そんなものだと思います。
なんの訓練も鍛練もなしにこれを真に獲得しておられるとしたら、敬服至極であります。
楽音は決して一つの周波数だけを持つものではなく、よく知られているように様々な倍音やうねりの複雑な組み合わせですから、単一の基音だけにとらわれず全体をバランスよく詳細に聞きましょう。デジタル録音ではその多くが失われてしまい別の音になってしまいますから注意が必要です。
弦楽器であれば、低い音を基準に上に乗せていくと言うのがまずは初歩的な教えですよね。桶なら、ティンパニやコンバスの低い音を皆聞いていて、その音との距離感を調節することで音程をとることをまず教えますね。ティンパニだってピアノと同じで打楽器ですから、たたき方一つでピッチは微妙に違います。コンバスの開放弦だってボウイングによるのは当然。ホルンやヴィオラの中音域の音を基準に合奏を組み立てる取り方もあって、この辺のパートに音楽性の高い人がいる桶はそういう音作りになったりするのが面白いところです。基本は臨機応変ですが。よく言われるように音程と言うのはある音と別の音の「音」のピッチの離れ方の「程」度でありますから、舞台の上ではその相対的な関係を瞬時に把握して対話するからアンサンブルと言うのです(一人で弾くときも同じことです)。そこでは、互いの耳と技術以外に頼れるものはありませんから、機械なぞに頼る性癖は、なるべく早く卒業なさる事をお勧めします。
という訳で目新しい話は何一つありません。昔から伝承されてきた伝統芸能を継承していく方法としては、そんなものだと思います。
なんの訓練も鍛練もなしにこれを真に獲得しておられるとしたら、敬服至極であります。
>>普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいい
***これは何とも云えません。チューナーの針の振る舞いと耳で感じる音程には乖離があり、チューナーの針を信じてはイケナイという事です。針に頼るのは限定的にしましょう。
音楽については素人ですので、プロの方のご意見をお伺いしたいところですが、特に女性奏者の方からお伺いしたことがあるのですが、その日の体調によって微妙にズレルことがあると、だからチューナーを使用する場合があるとおっしゃっておられる方がいました。自分本位に考えますと、目でも耳でもそうですが、同じように見えたり・聞こえたりしているだろうと「思い込んでいるだけ」のことで、結局は最大公約数が選んでいるだけだと思います。
[39485]
[39485]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月17日 21:06
投稿者:父娘Vn(ID:QJlUcZU)
おお。これは手厳しい。pochiさんの仰られている通りで、普通の音楽をする人の耳はその辺のチューナよりよほど精度がいいですから、感性を研ぎ澄ましてよく聞くことです。どういう音程がどういう局面でいいのか常に探求することです。できればなるべく録音ではなく本物の音を聞くことです。自分の音をできるだけ客観的に聞くことです。
楽音は決して一つの周波数だけを持つものではなく、よく知られているように様々な倍音やうねりの複雑な組み合わせですから、単一の基音だけにとらわれず全体をバランスよく詳細に聞きましょう。デジタル録音ではその多くが失われてしまい別の音になってしまいますから注意が必要です。
弦楽器であれば、低い音を基準に上に乗せていくと言うのがまずは初歩的な教えですよね。桶なら、ティンパニやコンバスの低い音を皆聞いていて、その音との距離感を調節することで音程をとることをまず教えますね。ティンパニだってピアノと同じで打楽器ですから、たたき方一つでピッチは微妙に違います。コンバスの開放弦だってボウイングによるのは当然。ホルンやヴィオラの中音域の音を基準に合奏を組み立てる取り方もあって、この辺のパートに音楽性の高い人がいる桶はそういう音作りになったりするのが面白いところです。基本は臨機応変ですが。よく言われるように音程と言うのはある音と別の音の「音」のピッチの離れ方の「程」度でありますから、舞台の上ではその相対的な関係を瞬時に把握して対話するからアンサンブルと言うのです(一人で弾くときも同じことです)。そこでは、互いの耳と技術以外に頼れるものはありませんから、機械なぞに頼る性癖は、なるべく早く卒業なさる事をお勧めします。
という訳で目新しい話は何一つありません。昔から伝承されてきた伝統芸能を継承していく方法としては、そんなものだと思います。
なんの訓練も鍛練もなしにこれを真に獲得しておられるとしたら、敬服至極であります。
楽音は決して一つの周波数だけを持つものではなく、よく知られているように様々な倍音やうねりの複雑な組み合わせですから、単一の基音だけにとらわれず全体をバランスよく詳細に聞きましょう。デジタル録音ではその多くが失われてしまい別の音になってしまいますから注意が必要です。
弦楽器であれば、低い音を基準に上に乗せていくと言うのがまずは初歩的な教えですよね。桶なら、ティンパニやコンバスの低い音を皆聞いていて、その音との距離感を調節することで音程をとることをまず教えますね。ティンパニだってピアノと同じで打楽器ですから、たたき方一つでピッチは微妙に違います。コンバスの開放弦だってボウイングによるのは当然。ホルンやヴィオラの中音域の音を基準に合奏を組み立てる取り方もあって、この辺のパートに音楽性の高い人がいる桶はそういう音作りになったりするのが面白いところです。基本は臨機応変ですが。よく言われるように音程と言うのはある音と別の音の「音」のピッチの離れ方の「程」度でありますから、舞台の上ではその相対的な関係を瞬時に把握して対話するからアンサンブルと言うのです(一人で弾くときも同じことです)。そこでは、互いの耳と技術以外に頼れるものはありませんから、機械なぞに頼る性癖は、なるべく早く卒業なさる事をお勧めします。
という訳で目新しい話は何一つありません。昔から伝承されてきた伝統芸能を継承していく方法としては、そんなものだと思います。
なんの訓練も鍛練もなしにこれを真に獲得しておられるとしたら、敬服至極であります。
[39491]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 04:11
投稿者:父娘Vn(ID:QJlUcZU)
それは失礼しました。おわびします。
[39493]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 17:07
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
チューナーと音叉に関する私見(長文失礼します)
音叉が昔から使われています、音叉使用を奨励する意見があります。
しかし、なぜ楽器屋さんでは沢山のチューナーが売られているので
しょうか。
私なりに整理してみました、
○音叉は音を発生して、その音を人の耳で聞いて楽器の音を合わせる
○チューナーの場合は楽器の音と基準音程の差を表示してくれる
音叉とチューナーの大きな違いは、人間の耳で判断するか、
機器が判断するかだとおもいます
○音叉の特徴
自分の耳で音を聞くので音感(聞き分ける能力)が訓練される
軽量、小型、超寿命、安価
プロの人が使用を奨励している
音が減衰する、音が小さい
○チューナーの特徴
音感が無くてもあわせられる
多くの便利機能が付加できる
・表示機能が多様(針、LEDの光、マーク等)
・周波数、音律を自由に変えられる
・入力が空間へ出す音、楽器の振動、ピックアップの電気信号などと
音を入力をする方法が多様
・ペグと連動させて自動チューニング
○精度に関して
周波数の絶対精度よりも、周波数の変化が問題ではないでしょうか
多少、周波数がずれていても、全員が同じ基準音にあわせればよい
●音叉のカタログ精度
18℃~22℃で
通常 0.5%
理科学用途で 0.05%
音叉の周波数安定性
音叉は鉄でできています、鉄は温度によって弾性係数が変化します
音叉用途では温度に注意する必要があります
手持ちの音叉の実測
測定環境 ソフト Tartini V1.2, and WaveSpectra V1.4
パソコン IBM Thinkpad X22
マイク SONY Condenser Microphone ECM-280
温度変化による周波数変動
室温放置(室温) 16℃ 439.8Hz
加熱 60℃ 438.5Hz
(1.3Hz低くなった)
音叉の温度は実測できませんでした、推定及び環境温度です
環境温度とそこにある物体の温度とは差があります。
発音方向に拠る周波数の違い
フォークの先端の最も音が大きくなる方向 439.8Hz
柄のボール部分を硬いものに接触させたとき 440.7~445.0Hz
(最大で5.2Hz違いがあった)
●電子チューナーの場合
某メーカーの楽器用カタログ精度 1セント
パソコンのチューナーソフトの場合には周波数の精度はハードウェアの
システムクロック(クロックジェネレータ)によります
水晶発信機は鉄の代わりに水晶を振動子として使っています
音叉と基本的には同じ原理です、周波数を高くして精度を上げています
電子チューナーの周波数安定性
電子のクロックジェネレータの安定性は 10のマイナス6乗程度
普通用途で 数百ppm 一日で数秒
時計用途の高精度では数ppm 一年で数秒
なので本気でやれば周波数の安定性は音叉より電子チューナーの
方が良い
まとめ
私は、長年音叉を使ってきました、
調子笛は音程が信頼できなかったからです
数年前、チューナーを使い、チューナーは楽なことがわがりました。
現在はパソコンの周波数発生ソフトで、開放弦ごとの音源をつくり
その音に合わせてチューニングをしています
さらにTARTINIを知り、調弦後に周波数を測定できるようになりました。
現在の私の方法は、
ステップ①パソコンの音を聞いて調弦する
ステップ②タルティーニで合っているか、確認する
にしました。
調子の悪いペグでは、持続する音の方が合わせやすいから
私の耳よりもTARTINIのほうが正確に判定できるからです。
外出時は音叉を持っていきます。
・注意深く設計されていれば電子チューナーの方が精度が良いと
おもいますが、
人間の耳には音叉でも十分かもしれません
・電子チューナーには音叉の機能、精度を包含しているものがあります。
・電子チューナーのスピーカーからの発生音の場合には倍音が多く
含まれて、いて合わせにくいかもしれません。
・音叉が温度や音の放散のしかたによって周波数が変化するのには
注意する必要があることを、実測して具体的に確認しました。
音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象は、
どなたか、追試を御願いいたします。
私の持っている音叉だけの特有な現象かもしれません。
最初は測定ミスかとおもいました。
音叉が昔から使われています、音叉使用を奨励する意見があります。
しかし、なぜ楽器屋さんでは沢山のチューナーが売られているので
しょうか。
私なりに整理してみました、
○音叉は音を発生して、その音を人の耳で聞いて楽器の音を合わせる
○チューナーの場合は楽器の音と基準音程の差を表示してくれる
音叉とチューナーの大きな違いは、人間の耳で判断するか、
機器が判断するかだとおもいます
○音叉の特徴
自分の耳で音を聞くので音感(聞き分ける能力)が訓練される
軽量、小型、超寿命、安価
プロの人が使用を奨励している
音が減衰する、音が小さい
○チューナーの特徴
音感が無くてもあわせられる
多くの便利機能が付加できる
・表示機能が多様(針、LEDの光、マーク等)
・周波数、音律を自由に変えられる
・入力が空間へ出す音、楽器の振動、ピックアップの電気信号などと
音を入力をする方法が多様
・ペグと連動させて自動チューニング
○精度に関して
周波数の絶対精度よりも、周波数の変化が問題ではないでしょうか
多少、周波数がずれていても、全員が同じ基準音にあわせればよい
●音叉のカタログ精度
18℃~22℃で
通常 0.5%
理科学用途で 0.05%
音叉の周波数安定性
音叉は鉄でできています、鉄は温度によって弾性係数が変化します
音叉用途では温度に注意する必要があります
手持ちの音叉の実測
測定環境 ソフト Tartini V1.2, and WaveSpectra V1.4
パソコン IBM Thinkpad X22
マイク SONY Condenser Microphone ECM-280
温度変化による周波数変動
室温放置(室温) 16℃ 439.8Hz
加熱 60℃ 438.5Hz
(1.3Hz低くなった)
音叉の温度は実測できませんでした、推定及び環境温度です
環境温度とそこにある物体の温度とは差があります。
発音方向に拠る周波数の違い
フォークの先端の最も音が大きくなる方向 439.8Hz
柄のボール部分を硬いものに接触させたとき 440.7~445.0Hz
(最大で5.2Hz違いがあった)
●電子チューナーの場合
某メーカーの楽器用カタログ精度 1セント
パソコンのチューナーソフトの場合には周波数の精度はハードウェアの
システムクロック(クロックジェネレータ)によります
水晶発信機は鉄の代わりに水晶を振動子として使っています
音叉と基本的には同じ原理です、周波数を高くして精度を上げています
電子チューナーの周波数安定性
電子のクロックジェネレータの安定性は 10のマイナス6乗程度
普通用途で 数百ppm 一日で数秒
時計用途の高精度では数ppm 一年で数秒
なので本気でやれば周波数の安定性は音叉より電子チューナーの
方が良い
まとめ
私は、長年音叉を使ってきました、
調子笛は音程が信頼できなかったからです
数年前、チューナーを使い、チューナーは楽なことがわがりました。
現在はパソコンの周波数発生ソフトで、開放弦ごとの音源をつくり
その音に合わせてチューニングをしています
さらにTARTINIを知り、調弦後に周波数を測定できるようになりました。
現在の私の方法は、
ステップ①パソコンの音を聞いて調弦する
ステップ②タルティーニで合っているか、確認する
にしました。
調子の悪いペグでは、持続する音の方が合わせやすいから
私の耳よりもTARTINIのほうが正確に判定できるからです。
外出時は音叉を持っていきます。
・注意深く設計されていれば電子チューナーの方が精度が良いと
おもいますが、
人間の耳には音叉でも十分かもしれません
・電子チューナーには音叉の機能、精度を包含しているものがあります。
・電子チューナーのスピーカーからの発生音の場合には倍音が多く
含まれて、いて合わせにくいかもしれません。
・音叉が温度や音の放散のしかたによって周波数が変化するのには
注意する必要があることを、実測して具体的に確認しました。
音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象は、
どなたか、追試を御願いいたします。
私の持っている音叉だけの特有な現象かもしれません。
最初は測定ミスかとおもいました。
[39494]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 18:45
投稿者:AP(ID:MxIlAyA)
> ・電子チューナーのスピーカーからの発生音の場合には倍音が多く
含まれて、いて合わせにくいかもしれません。
チューナーの音はサイン波かと思っていましたが…内蔵スピーカーがチープで不要振動が出ているのでしょうか?
昔、チューナーの電子音は不自然な音なので、音叉または他の楽器から合わせるように注意されたことがあります。
チューナーの問題点は判断を機械任せにすることです。音感音程は日々の訓練が大事だと思いますが、チューナーはたとえてみれば答えを見ながら計算ドリル(古い…)をやっているようなもので、訓練になりません。それから生徒に指導していて思うのですが、耳で差音やうなりを聴くようにさせると、音に対しての基本的な注意力がぐっと上がりますので、音程のみならず音色や音楽的なことまで良くなったりします。こういうのもチューナーでは得られない恩恵ですね。
含まれて、いて合わせにくいかもしれません。
チューナーの音はサイン波かと思っていましたが…内蔵スピーカーがチープで不要振動が出ているのでしょうか?
昔、チューナーの電子音は不自然な音なので、音叉または他の楽器から合わせるように注意されたことがあります。
チューナーの問題点は判断を機械任せにすることです。音感音程は日々の訓練が大事だと思いますが、チューナーはたとえてみれば答えを見ながら計算ドリル(古い…)をやっているようなもので、訓練になりません。それから生徒に指導していて思うのですが、耳で差音やうなりを聴くようにさせると、音に対しての基本的な注意力がぐっと上がりますので、音程のみならず音色や音楽的なことまで良くなったりします。こういうのもチューナーでは得られない恩恵ですね。
[39497]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 23:47
投稿者:フルビオ(ID:FYdoeWA)
私はOT-12をピタゴラスにして,音階ではなく,ゆっくりした曲を弾きながら音程を時々チェックしています.ダイヤルをFASTにすれば結構追随します.最近音程が良くなったと言われました.たまにビオラを弾くときには,ついつい低めに取ってしまうので重宝しています.チェロの場合はほとんど使いません.但し下降の際の半音は高すぎて気持ち悪いので,自分の耳で良く聞くようにとのことでした.
私のように元々音感が悪い人には,この方法はお薦めできます.なお,AsはGisと見なされるので24セント低めに,DisはEsと見なされるので24セント高めに取る必要があるので注意が必要です.
私のように元々音感が悪い人には,この方法はお薦めできます.なお,AsはGisと見なされるので24セント低めに,DisはEsと見なされるので24セント高めに取る必要があるので注意が必要です.
[39500]
音叉の音程はズレるのか?
投稿日時:2009年03月19日 02:23
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:GBkzATQ)
[39493]
Xin さん、
興味深い報告、ありがとうございました。
早速追試しようとタルティーニを入れてみたのですが、マイクの設定が解らず使えないでいます(泣)。
で、とりあえず2本の音叉(何故か440と442Hzの2本持っているのです)を使って、特に気になった「音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象」を試してみました。
結論から言うと、小生の実験では5Hzオーダーのズレは確認できませんでした。
具体的には、2本の音叉を同時に鳴らして、一本は指で柄を持って耳元にフォークの先端部を持ってくる; もう一本は指で柄を持ってボールを机の天板に押し付け、天板を共鳴板として音を聞く、というものです。 幸いちょっと見には区別のつかない2本なので、敢えて自分では判らないようにランダムに選んで見ました。 結果は10発10中。
面白いことに、机に440を当てると瞬間に「あっ、低い」と判りますが、442を当てると一寸考えます。
更に机の代わりにチェロの駒でも試してみました(弦はタオルで包んで)。 こちらは10発9中。外れたのは駒に440を当てたときでした。机とは逆に、442を駒に当てると明らかに高いと判ります。
よって、ボールを当てる相手によって音叉の振動数が影響を受ける可能性はありそうです。 ただし、小生の試した範囲では2Hzを超えることはなさそうです。 また、振動数が変わるのではなく、音色がそう感じさせている可能性もあります。 机よりもチェロの方が明らかにいい音が出ますので。
[39493]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月18日 17:07
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
チューナーと音叉に関する私見(長文失礼します)
音叉が昔から使われています、音叉使用を奨励する意見があります。
しかし、なぜ楽器屋さんでは沢山のチューナーが売られているので
しょうか。
私なりに整理してみました、
○音叉は音を発生して、その音を人の耳で聞いて楽器の音を合わせる
○チューナーの場合は楽器の音と基準音程の差を表示してくれる
音叉とチューナーの大きな違いは、人間の耳で判断するか、
機器が判断するかだとおもいます
○音叉の特徴
自分の耳で音を聞くので音感(聞き分ける能力)が訓練される
軽量、小型、超寿命、安価
プロの人が使用を奨励している
音が減衰する、音が小さい
○チューナーの特徴
音感が無くてもあわせられる
多くの便利機能が付加できる
・表示機能が多様(針、LEDの光、マーク等)
・周波数、音律を自由に変えられる
・入力が空間へ出す音、楽器の振動、ピックアップの電気信号などと
音を入力をする方法が多様
・ペグと連動させて自動チューニング
○精度に関して
周波数の絶対精度よりも、周波数の変化が問題ではないでしょうか
多少、周波数がずれていても、全員が同じ基準音にあわせればよい
●音叉のカタログ精度
18℃~22℃で
通常 0.5%
理科学用途で 0.05%
音叉の周波数安定性
音叉は鉄でできています、鉄は温度によって弾性係数が変化します
音叉用途では温度に注意する必要があります
手持ちの音叉の実測
測定環境 ソフト Tartini V1.2, and WaveSpectra V1.4
パソコン IBM Thinkpad X22
マイク SONY Condenser Microphone ECM-280
温度変化による周波数変動
室温放置(室温) 16℃ 439.8Hz
加熱 60℃ 438.5Hz
(1.3Hz低くなった)
音叉の温度は実測できませんでした、推定及び環境温度です
環境温度とそこにある物体の温度とは差があります。
発音方向に拠る周波数の違い
フォークの先端の最も音が大きくなる方向 439.8Hz
柄のボール部分を硬いものに接触させたとき 440.7~445.0Hz
(最大で5.2Hz違いがあった)
●電子チューナーの場合
某メーカーの楽器用カタログ精度 1セント
パソコンのチューナーソフトの場合には周波数の精度はハードウェアの
システムクロック(クロックジェネレータ)によります
水晶発信機は鉄の代わりに水晶を振動子として使っています
音叉と基本的には同じ原理です、周波数を高くして精度を上げています
電子チューナーの周波数安定性
電子のクロックジェネレータの安定性は 10のマイナス6乗程度
普通用途で 数百ppm 一日で数秒
時計用途の高精度では数ppm 一年で数秒
なので本気でやれば周波数の安定性は音叉より電子チューナーの
方が良い
まとめ
私は、長年音叉を使ってきました、
調子笛は音程が信頼できなかったからです
数年前、チューナーを使い、チューナーは楽なことがわがりました。
現在はパソコンの周波数発生ソフトで、開放弦ごとの音源をつくり
その音に合わせてチューニングをしています
さらにTARTINIを知り、調弦後に周波数を測定できるようになりました。
現在の私の方法は、
ステップ①パソコンの音を聞いて調弦する
ステップ②タルティーニで合っているか、確認する
にしました。
調子の悪いペグでは、持続する音の方が合わせやすいから
私の耳よりもTARTINIのほうが正確に判定できるからです。
外出時は音叉を持っていきます。
・注意深く設計されていれば電子チューナーの方が精度が良いと
おもいますが、
人間の耳には音叉でも十分かもしれません
・電子チューナーには音叉の機能、精度を包含しているものがあります。
・電子チューナーのスピーカーからの発生音の場合には倍音が多く
含まれて、いて合わせにくいかもしれません。
・音叉が温度や音の放散のしかたによって周波数が変化するのには
注意する必要があることを、実測して具体的に確認しました。
音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象は、
どなたか、追試を御願いいたします。
私の持っている音叉だけの特有な現象かもしれません。
最初は測定ミスかとおもいました。
音叉が昔から使われています、音叉使用を奨励する意見があります。
しかし、なぜ楽器屋さんでは沢山のチューナーが売られているので
しょうか。
私なりに整理してみました、
○音叉は音を発生して、その音を人の耳で聞いて楽器の音を合わせる
○チューナーの場合は楽器の音と基準音程の差を表示してくれる
音叉とチューナーの大きな違いは、人間の耳で判断するか、
機器が判断するかだとおもいます
○音叉の特徴
自分の耳で音を聞くので音感(聞き分ける能力)が訓練される
軽量、小型、超寿命、安価
プロの人が使用を奨励している
音が減衰する、音が小さい
○チューナーの特徴
音感が無くてもあわせられる
多くの便利機能が付加できる
・表示機能が多様(針、LEDの光、マーク等)
・周波数、音律を自由に変えられる
・入力が空間へ出す音、楽器の振動、ピックアップの電気信号などと
音を入力をする方法が多様
・ペグと連動させて自動チューニング
○精度に関して
周波数の絶対精度よりも、周波数の変化が問題ではないでしょうか
多少、周波数がずれていても、全員が同じ基準音にあわせればよい
●音叉のカタログ精度
18℃~22℃で
通常 0.5%
理科学用途で 0.05%
音叉の周波数安定性
音叉は鉄でできています、鉄は温度によって弾性係数が変化します
音叉用途では温度に注意する必要があります
手持ちの音叉の実測
測定環境 ソフト Tartini V1.2, and WaveSpectra V1.4
パソコン IBM Thinkpad X22
マイク SONY Condenser Microphone ECM-280
温度変化による周波数変動
室温放置(室温) 16℃ 439.8Hz
加熱 60℃ 438.5Hz
(1.3Hz低くなった)
音叉の温度は実測できませんでした、推定及び環境温度です
環境温度とそこにある物体の温度とは差があります。
発音方向に拠る周波数の違い
フォークの先端の最も音が大きくなる方向 439.8Hz
柄のボール部分を硬いものに接触させたとき 440.7~445.0Hz
(最大で5.2Hz違いがあった)
●電子チューナーの場合
某メーカーの楽器用カタログ精度 1セント
パソコンのチューナーソフトの場合には周波数の精度はハードウェアの
システムクロック(クロックジェネレータ)によります
水晶発信機は鉄の代わりに水晶を振動子として使っています
音叉と基本的には同じ原理です、周波数を高くして精度を上げています
電子チューナーの周波数安定性
電子のクロックジェネレータの安定性は 10のマイナス6乗程度
普通用途で 数百ppm 一日で数秒
時計用途の高精度では数ppm 一年で数秒
なので本気でやれば周波数の安定性は音叉より電子チューナーの
方が良い
まとめ
私は、長年音叉を使ってきました、
調子笛は音程が信頼できなかったからです
数年前、チューナーを使い、チューナーは楽なことがわがりました。
現在はパソコンの周波数発生ソフトで、開放弦ごとの音源をつくり
その音に合わせてチューニングをしています
さらにTARTINIを知り、調弦後に周波数を測定できるようになりました。
現在の私の方法は、
ステップ①パソコンの音を聞いて調弦する
ステップ②タルティーニで合っているか、確認する
にしました。
調子の悪いペグでは、持続する音の方が合わせやすいから
私の耳よりもTARTINIのほうが正確に判定できるからです。
外出時は音叉を持っていきます。
・注意深く設計されていれば電子チューナーの方が精度が良いと
おもいますが、
人間の耳には音叉でも十分かもしれません
・電子チューナーには音叉の機能、精度を包含しているものがあります。
・電子チューナーのスピーカーからの発生音の場合には倍音が多く
含まれて、いて合わせにくいかもしれません。
・音叉が温度や音の放散のしかたによって周波数が変化するのには
注意する必要があることを、実測して具体的に確認しました。
音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象は、
どなたか、追試を御願いいたします。
私の持っている音叉だけの特有な現象かもしれません。
最初は測定ミスかとおもいました。
興味深い報告、ありがとうございました。
早速追試しようとタルティーニを入れてみたのですが、マイクの設定が解らず使えないでいます(泣)。
で、とりあえず2本の音叉(何故か440と442Hzの2本持っているのです)を使って、特に気になった「音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象」を試してみました。
結論から言うと、小生の実験では5Hzオーダーのズレは確認できませんでした。
具体的には、2本の音叉を同時に鳴らして、一本は指で柄を持って耳元にフォークの先端部を持ってくる; もう一本は指で柄を持ってボールを机の天板に押し付け、天板を共鳴板として音を聞く、というものです。 幸いちょっと見には区別のつかない2本なので、敢えて自分では判らないようにランダムに選んで見ました。 結果は10発10中。
面白いことに、机に440を当てると瞬間に「あっ、低い」と判りますが、442を当てると一寸考えます。
更に机の代わりにチェロの駒でも試してみました(弦はタオルで包んで)。 こちらは10発9中。外れたのは駒に440を当てたときでした。机とは逆に、442を駒に当てると明らかに高いと判ります。
よって、ボールを当てる相手によって音叉の振動数が影響を受ける可能性はありそうです。 ただし、小生の試した範囲では2Hzを超えることはなさそうです。 また、振動数が変わるのではなく、音色がそう感じさせている可能性もあります。 机よりもチェロの方が明らかにいい音が出ますので。
[39502]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月19日 07:35
投稿者:catgut(ID:FGBFJpM)
Windowsならボリュームコントロールのプロパティにマイクの設定があります。今回は関係ないと思いますが、音程判断には効き耳があるそうです。
つまり右耳と左耳では微妙な音程は逆に判断するのだそうです。両耳で聞くと効き耳が優先されるのですが、調査によると左耳が優先する人が70%だそうです。
つまり右耳と左耳では微妙な音程は逆に判断するのだそうです。両耳で聞くと効き耳が優先されるのですが、調査によると左耳が優先する人が70%だそうです。
[39508]
Re: チューナーはスケール練習に有効か?
投稿日時:2009年03月20日 00:12
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
[39500]
セロ轢きのGoshさん
確認ありがとうございます
・マイクが使えないについて
私の場合、
Googole Earthをバージョンアップしたらマイクが使えなくなりました
Google Earthをアンイストールしても現象は解消されず
「システムの復元」で元にもどしました。
今のところ、Googole Earth と マイクは共存できていません。
・音叉の件
現象を再度調べました
①音叉を手に持ってなにも当てないでも、10秒ほどすると音程が
上がり始め、上がり始めてから10秒ほどすると高い音程のままで安定します
②音叉のお尻を物にあてると、早く振動数が上がります
手近にあっためがねケースに当てると5秒程度で上がりはじめ、
上がり初めて5秒後に安定しました
部屋の壁に当てるとすぐに振動数が上がります。
③振動数の上昇は5Hz程度です
④温度について
低温側の温度変化による振動数の変化をしらべました
冷凍庫にいれたら、441.5Hz~443Hzぐらいになりました
・計算では
振動の周波数は材料の縦弾性係数の平方根に比例します
材料物性値資料では
温度(℃) 20 50
炭素鋼縦弾性係数 (Kgf/mm^2) 21000 20900
単純計算で+30℃変化すると440Hzの音叉は438.95Hzになる
温度変化と振動数の関係は測定値と計算値と近いのかな
それにしても時間がたつと音叉の音程がずれるのは原因不明
私の音叉がおかしいのかな~
[39500]
音叉の音程はズレるのか?
投稿日時:2009年03月19日 02:23
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:GBkzATQ)
[39493] Xin さん、
興味深い報告、ありがとうございました。
早速追試しようとタルティーニを入れてみたのですが、マイクの設定が解らず使えないでいます(泣)。
で、とりあえず2本の音叉(何故か440と442Hzの2本持っているのです)を使って、特に気になった「音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象」を試してみました。
結論から言うと、小生の実験では5Hzオーダーのズレは確認できませんでした。
具体的には、2本の音叉を同時に鳴らして、一本は指で柄を持って耳元にフォークの先端部を持ってくる; もう一本は指で柄を持ってボールを机の天板に押し付け、天板を共鳴板として音を聞く、というものです。 幸いちょっと見には区別のつかない2本なので、敢えて自分では判らないようにランダムに選んで見ました。 結果は10発10中。
面白いことに、机に440を当てると瞬間に「あっ、低い」と判りますが、442を当てると一寸考えます。
更に机の代わりにチェロの駒でも試してみました(弦はタオルで包んで)。 こちらは10発9中。外れたのは駒に440を当てたときでした。机とは逆に、442を駒に当てると明らかに高いと判ります。
よって、ボールを当てる相手によって音叉の振動数が影響を受ける可能性はありそうです。 ただし、小生の試した範囲では2Hzを超えることはなさそうです。 また、振動数が変わるのではなく、音色がそう感じさせている可能性もあります。 机よりもチェロの方が明らかにいい音が出ますので。
興味深い報告、ありがとうございました。
早速追試しようとタルティーニを入れてみたのですが、マイクの設定が解らず使えないでいます(泣)。
で、とりあえず2本の音叉(何故か440と442Hzの2本持っているのです)を使って、特に気になった「音叉の柄を物に当てて音を大きくしたときに振動数がずれる現象」を試してみました。
結論から言うと、小生の実験では5Hzオーダーのズレは確認できませんでした。
具体的には、2本の音叉を同時に鳴らして、一本は指で柄を持って耳元にフォークの先端部を持ってくる; もう一本は指で柄を持ってボールを机の天板に押し付け、天板を共鳴板として音を聞く、というものです。 幸いちょっと見には区別のつかない2本なので、敢えて自分では判らないようにランダムに選んで見ました。 結果は10発10中。
面白いことに、机に440を当てると瞬間に「あっ、低い」と判りますが、442を当てると一寸考えます。
更に机の代わりにチェロの駒でも試してみました(弦はタオルで包んで)。 こちらは10発9中。外れたのは駒に440を当てたときでした。机とは逆に、442を駒に当てると明らかに高いと判ります。
よって、ボールを当てる相手によって音叉の振動数が影響を受ける可能性はありそうです。 ただし、小生の試した範囲では2Hzを超えることはなさそうです。 また、振動数が変わるのではなく、音色がそう感じさせている可能性もあります。 机よりもチェロの方が明らかにいい音が出ますので。
確認ありがとうございます
・マイクが使えないについて
私の場合、
Googole Earthをバージョンアップしたらマイクが使えなくなりました
Google Earthをアンイストールしても現象は解消されず
「システムの復元」で元にもどしました。
今のところ、Googole Earth と マイクは共存できていません。
・音叉の件
現象を再度調べました
①音叉を手に持ってなにも当てないでも、10秒ほどすると音程が
上がり始め、上がり始めてから10秒ほどすると高い音程のままで安定します
②音叉のお尻を物にあてると、早く振動数が上がります
手近にあっためがねケースに当てると5秒程度で上がりはじめ、
上がり初めて5秒後に安定しました
部屋の壁に当てるとすぐに振動数が上がります。
③振動数の上昇は5Hz程度です
④温度について
低温側の温度変化による振動数の変化をしらべました
冷凍庫にいれたら、441.5Hz~443Hzぐらいになりました
・計算では
振動の周波数は材料の縦弾性係数の平方根に比例します
材料物性値資料では
温度(℃) 20 50
炭素鋼縦弾性係数 (Kgf/mm^2) 21000 20900
単純計算で+30℃変化すると440Hzの音叉は438.95Hzになる
温度変化と振動数の関係は測定値と計算値と近いのかな
それにしても時間がたつと音叉の音程がずれるのは原因不明
私の音叉がおかしいのかな~
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