[39654]
音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年03月28日 16:04
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
ttp://www.fstrings.com/board/index.asp?id=39390
関連です。
音程感覚に母語の影響は、有る様な無い様な、感じです。こんなのの「分析」にはtartiniは有効な道具の一つになるでしょう。
関連です。
音程感覚に母語の影響は、有る様な無い様な、感じです。こんなのの「分析」にはtartiniは有効な道具の一つになるでしょう。
ヴァイオリン掲示板に戻る
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[39971]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 04:52
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
コクシネル氏、
表題の「母語の影響が出る」と「母語の影響がある」とを混同していませんか?[39970]
は、[39662]
古楽器もやります氏投稿と同じ趣旨ですね。これに関しては現在まで回答はありません。多分、回答不能か、回答したくないのでしょう。
[39964]
QB氏投稿に対して、[39967]
catgut氏投稿が、回答になっている様には読めません。
[39925]
に対しても回答はありません。
表題の「母語の影響が出る」と「母語の影響がある」とを混同していませんか?[39970]
[39970]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 04:27
投稿者:コクシネル(ID:IUIWBZk)
もし本当に影響あるなら、東京弁と関西弁のイントネーションは全く異なるので、異なった音程感覚を持っていることになります。
例えば、イントネーションの変化がほとんど無く、「橋と箸」の発音の区別ができない東北人と、東京人、関西人、そして九州人の4人でカルテット組んだら、一体どうなるのでしょうね。
もっと極端な話、言語が全く通じない外国人同士でも、音楽家であれば、ほとんど違和感なくアンサンブル可能なことが、音楽が世界の共通語たる所以であるかと思います。
例えば、イントネーションの変化がほとんど無く、「橋と箸」の発音の区別ができない東北人と、東京人、関西人、そして九州人の4人でカルテット組んだら、一体どうなるのでしょうね。
もっと極端な話、言語が全く通じない外国人同士でも、音楽家であれば、ほとんど違和感なくアンサンブル可能なことが、音楽が世界の共通語たる所以であるかと思います。
[39662]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年03月29日 07:24
投稿者:古楽器もやります(ID:InKRcgc)
『音程感覚』ですよ。『歌』じゃありません。
catgut氏早くも36計とは頂けない。
さーてお立会い。
以前同じブルトにいた方は鹿児島のイントネーションの紳士でした。大変知性的な方で尊敬しています。申し訳ないが注意しないと3分の1位は聞き取れません。
次に隣になったのは、はんなりした京都のイントネーションを誇示する紳士。
不詳私は共通語のイントネーションです。
カーテンのこっち側でこの3人がスケールを奏します。
catgut氏の天才をもってすればカーテン越しに3人の母語を正確に言い当てると予測しますか?
皆さんのご回答は
Yes No どちらですか。
catgut氏早くも36計とは頂けない。
さーてお立会い。
以前同じブルトにいた方は鹿児島のイントネーションの紳士でした。大変知性的な方で尊敬しています。申し訳ないが注意しないと3分の1位は聞き取れません。
次に隣になったのは、はんなりした京都のイントネーションを誇示する紳士。
不詳私は共通語のイントネーションです。
カーテンのこっち側でこの3人がスケールを奏します。
catgut氏の天才をもってすればカーテン越しに3人の母語を正確に言い当てると予測しますか?
皆さんのご回答は
Yes No どちらですか。
[39964]
[39964]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月21日 15:54
投稿者:QB(ID:NUZwmDc)
なんだか、話がわけ分からなくなってきましたが、、
「音程感覚には母語の影響がでる」のですか?
もし出るのだとしたら、こんな私にもわかる具体例をご教示くださいませ。(できれば文献以外の具体例でお願いします。。音程は文献では聞こえてきませんので)
「音程感覚には母語の影響がでる」のですか?
もし出るのだとしたら、こんな私にもわかる具体例をご教示くださいませ。(できれば文献以外の具体例でお願いします。。音程は文献では聞こえてきませんので)
[39967]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月21日 23:02
投稿者:catgut(ID:MQUxREA)
QBさま、現状での可能性として以下のようなことが考えられます。
伴奏付きで純正な和音を取るようなケースは除外します。
日常言語では1オクターブを4-8段階程度の特定の音高に区別し、同じ言語・方言を使っている集団内では「正しいイントネーション」となるよう音高を一定のルールで使用していると考えられます。音楽のイントネーションも脳で日常言語と全く同じ仕組みで処理していると考えられるため、言語の
イントネーションで扱う感情(安定・緊張など)の音高が音楽のイントネーションに影響する可能性があると思います(これが原因でDeutschの三全音のパラドックスが起きるのではないか)。
ただ、6歳くらいまでに特定の音楽の音律が徹底的に刷り込まれれば(一種のバイリンガルとして)日常言語のイントネーションと音楽のイントネーションを完全に独立に学習可能かもしれません。
親が幼児に話し掛ける時に使う言葉遣いをparentese(またはmotherese)というそうです。声の高さを幼児に合わせて高くし、音楽的に、繰り返しを多用して話しかけます。
(乳児の泣き声が440Hz前後だと言われますが、実際に子供の声は女性の声より高く300Hz-600Hz前後、つまりヴァイオリンで言えばD線、A線のファーストポジション程度の範囲だそうです)
parenteseは言葉と音楽の中間にあるような気がします。
伴奏付きで純正な和音を取るようなケースは除外します。
日常言語では1オクターブを4-8段階程度の特定の音高に区別し、同じ言語・方言を使っている集団内では「正しいイントネーション」となるよう音高を一定のルールで使用していると考えられます。音楽のイントネーションも脳で日常言語と全く同じ仕組みで処理していると考えられるため、言語の
イントネーションで扱う感情(安定・緊張など)の音高が音楽のイントネーションに影響する可能性があると思います(これが原因でDeutschの三全音のパラドックスが起きるのではないか)。
ただ、6歳くらいまでに特定の音楽の音律が徹底的に刷り込まれれば(一種のバイリンガルとして)日常言語のイントネーションと音楽のイントネーションを完全に独立に学習可能かもしれません。
親が幼児に話し掛ける時に使う言葉遣いをparentese(またはmotherese)というそうです。声の高さを幼児に合わせて高くし、音楽的に、繰り返しを多用して話しかけます。
(乳児の泣き声が440Hz前後だと言われますが、実際に子供の声は女性の声より高く300Hz-600Hz前後、つまりヴァイオリンで言えばD線、A線のファーストポジション程度の範囲だそうです)
parenteseは言葉と音楽の中間にあるような気がします。
[39925]
[39925]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月18日 07:57
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
catgut氏、
音楽と言語は近い様で遠いと思います。琵琶奏者・製作者の神田宏司氏は、若年性脳梗塞で倒れて、言葉を失なったが、親父の作った唄は歌えた。なんて話もあります。どのようにお考えですか?
私は宴会芸で、歌謡曲の台詞の部分もヴァイオリンで弾いてしまいますが、これが出来ない人もいらっしゃいます。年配者向けには「傷だらけの人生」や「浪花恋しぐれ」が適当ですね。catgut氏なら簡単ですか?岡千秋氏の上方言葉は「菜庭小石グレ」位にイマイチ訛っていますね。
ココまでは音程感覚とは関係有りません。
++++++++++++++++
本題、
日本語が全く話せない日系三世ブラジル人が見事な演歌を唄う事に付いてどのようにお考えですか?
[39661]QB氏、[39662]古楽器もやります氏、
両投稿に対して、どのようにお考えですか?
表題の様な疑問を投げかけた時に当然出てくる考えです。
「影響が出る」と「影響が有る」は日本語として違いますが、表題はキチンと読んでいますか?
+++++++++++++++++
違ったお話で、
[39911]くだらねえ氏投稿は、まんざら的はずれでもありません。音程の取り方の方向性は別として、「catgut氏式練習法だとこんな感じになる」という例示としては、適切だと思います。どのようにお考えですか?
音楽と言語は近い様で遠いと思います。琵琶奏者・製作者の神田宏司氏は、若年性脳梗塞で倒れて、言葉を失なったが、親父の作った唄は歌えた。なんて話もあります。どのようにお考えですか?
私は宴会芸で、歌謡曲の台詞の部分もヴァイオリンで弾いてしまいますが、これが出来ない人もいらっしゃいます。年配者向けには「傷だらけの人生」や「浪花恋しぐれ」が適当ですね。catgut氏なら簡単ですか?岡千秋氏の上方言葉は「菜庭小石グレ」位にイマイチ訛っていますね。
ココまでは音程感覚とは関係有りません。
++++++++++++++++
本題、
日本語が全く話せない日系三世ブラジル人が見事な演歌を唄う事に付いてどのようにお考えですか?
[39661]QB氏、[39662]古楽器もやります氏、
両投稿に対して、どのようにお考えですか?
表題の様な疑問を投げかけた時に当然出てくる考えです。
「影響が出る」と「影響が有る」は日本語として違いますが、表題はキチンと読んでいますか?
+++++++++++++++++
違ったお話で、
[39911]くだらねえ氏投稿は、まんざら的はずれでもありません。音程の取り方の方向性は別として、「catgut氏式練習法だとこんな感じになる」という例示としては、適切だと思います。どのようにお考えですか?
[39972]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 07:24
投稿者:catgut(ID:MQUxREA)
コクシネルさま、
音楽のイントネーションには、言語や方言を越えて共通な部分と、特定の言語・方言に影響される部分があるのではないかと思います。
・(安定した状態である)基音に「解決したい」と思う気持ち
や
・音高を使いわけて感情表現や感情の受け渡しをする
ことは共通なので、どんな言語を使っていても西洋音階に慣れれば理解可能でしょう。
ただ、ヴァイオリンで特定の音程については言語イントネーションの影響で日本人は狭くなりがちといった現象があるかもしれません。
逆にアメリカ人が尺八を吹くことも可能です。尺八の音程そのものはよく知っているという前提で、アメリカ人の尺八の音程が日本人と微妙に違うということもあるかもしれません。
pochiさま、演歌自体は西洋音階の産物ですね。日本語を母語としない外国人でも日本の伝統的な節回しもするのでしょうが、その道の達人はどう評価しているのでしょう。
音楽のイントネーションには、言語や方言を越えて共通な部分と、特定の言語・方言に影響される部分があるのではないかと思います。
・(安定した状態である)基音に「解決したい」と思う気持ち
や
・音高を使いわけて感情表現や感情の受け渡しをする
ことは共通なので、どんな言語を使っていても西洋音階に慣れれば理解可能でしょう。
ただ、ヴァイオリンで特定の音程については言語イントネーションの影響で日本人は狭くなりがちといった現象があるかもしれません。
逆にアメリカ人が尺八を吹くことも可能です。尺八の音程そのものはよく知っているという前提で、アメリカ人の尺八の音程が日本人と微妙に違うということもあるかもしれません。
pochiさま、演歌自体は西洋音階の産物ですね。日本語を母語としない外国人でも日本の伝統的な節回しもするのでしょうが、その道の達人はどう評価しているのでしょう。
[39973]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 09:03
投稿者:コクシネル(ID:IUIWBZk)
私は、母語の影響は殆ど無いだろうから、出るとは思えないの立場です。
しかし、お母さんの子守唄が激しく音痴だったら、影響が出るかもしれません。
しかし、お母さんの子守唄が激しく音痴だったら、影響が出るかもしれません。
[39975]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 14:10
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
私の意見は母語の影響があるのではないか
です。
でも、実例での厳密証明は困難ではないかと思います。
出来るだけ多くの言語地域の音程と民族音楽の音程との相関をとり、比較する必要があります、音程の高低で逆の相関があったとしてもそれはそれで相関があることになります
困難である理由
①研究者、評価する人は多言語に堪能であることが望ましい
②音程表現に厳しい言語とゆるやかな言語がある
③同じ民族内で影響がある曲と無い曲が混在流布している
④全世界で共通の現代的な音楽教育が普及してしまっている
⑤言語や音楽の音程の数値表現が困難
日本語は音程表現に対しては中国語よりゆるやかなので
この質問を、日本人に質問した場合と、中国人に質問した場合とでは結果に差がでるとおもいます。
●私が影響があるのではないかと思う理由は
・明治以降、外国の民謡が唱歌として日本の学校教育にとりいれられたが
原曲を聞いて比較すると旋律がかなり変化している、
・同じ作曲者の同じ詩の曲が日本で発売されているCDと、中国の一般人が歌っているのとずいぶん変化している。
楽譜に書かれたメロディーを鍵盤楽器で演奏すれば、誰が弾いても同じようなメロディーにきこえますが、うろ覚えのメロディーを自己流で歌う場合は、自分の持っている音楽にしてしまうのではないかとおもいます。
こういう多国間で流通していて、だれもが口ずさむ曲を例にして各民族間でどのように変化するか、母語との相関を調べれば、あるていど判断できるのではないでしょうか。
日本でも西洋的な楽譜にかかれていない音声で
読経、和歌、詩吟等の音程も独特なものがありますね。
です。
でも、実例での厳密証明は困難ではないかと思います。
出来るだけ多くの言語地域の音程と民族音楽の音程との相関をとり、比較する必要があります、音程の高低で逆の相関があったとしてもそれはそれで相関があることになります
困難である理由
①研究者、評価する人は多言語に堪能であることが望ましい
②音程表現に厳しい言語とゆるやかな言語がある
③同じ民族内で影響がある曲と無い曲が混在流布している
④全世界で共通の現代的な音楽教育が普及してしまっている
⑤言語や音楽の音程の数値表現が困難
日本語は音程表現に対しては中国語よりゆるやかなので
この質問を、日本人に質問した場合と、中国人に質問した場合とでは結果に差がでるとおもいます。
●私が影響があるのではないかと思う理由は
・明治以降、外国の民謡が唱歌として日本の学校教育にとりいれられたが
原曲を聞いて比較すると旋律がかなり変化している、
・同じ作曲者の同じ詩の曲が日本で発売されているCDと、中国の一般人が歌っているのとずいぶん変化している。
楽譜に書かれたメロディーを鍵盤楽器で演奏すれば、誰が弾いても同じようなメロディーにきこえますが、うろ覚えのメロディーを自己流で歌う場合は、自分の持っている音楽にしてしまうのではないかとおもいます。
こういう多国間で流通していて、だれもが口ずさむ曲を例にして各民族間でどのように変化するか、母語との相関を調べれば、あるていど判断できるのではないでしょうか。
日本でも西洋的な楽譜にかかれていない音声で
読経、和歌、詩吟等の音程も独特なものがありますね。
[39977]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 16:12
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
catgut氏は、[39661]
QB氏云う所の「言語が、アーティキュレーションとメロディーラインの感じ方に影響する」かも知れないのと、「音程感覚には母語の影響が出る」事の区別は就いている様ですね。やはり質問には答えていただけないのですね。
Xin氏投稿は、上記の区別が就いていない様に思われます。オラショの音程感覚の歴史的変化の研究もしますか?
コクシネル氏、
「音痴は感染する」という原則から、「音痴は遺伝する」も不思議ではありません。
私の立場は、
「立証は難しいが何らかの影響はあるだろう」・「影響が出ている具体的例を示す事出来ない」
[39661]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年03月29日 05:34
投稿者:QB(ID:NUZwmDc)
言語が、アーティキュレーションとメロディーラインの感じ方に影響するのは実感しますが、言語の違いが音程に影響するのは実感が有りません。
ぜひ例示いただきたく。
ぜひ例示いただきたく。
Xin氏投稿は、上記の区別が就いていない様に思われます。オラショの音程感覚の歴史的変化の研究もしますか?
コクシネル氏、
「音痴は感染する」という原則から、「音痴は遺伝する」も不思議ではありません。
私の立場は、
「立証は難しいが何らかの影響はあるだろう」・「影響が出ている具体的例を示す事出来ない」
[39981]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 20:50
投稿者:catgut(ID:MQUxREA)
バロック音楽くらい(イタリアローカル)までは言語と音楽がかなり近いという意識があったと思います。歌の音域も言語の音域とおよそ同等だったようです。
------
ttp://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-0be2.html
民族音楽の素朴な段階のものでは、おおむね世界共通で、基準の音を仮に「ド」とした場合、上の「ファ」ないし「ソ」までしか歌われず、下は下の「ソ」までしか歌われませんので(ご存知かもしれませんが、日本でならアイヌのユーカラなどが典型例です)、ちょうどオクターヴの範囲内で音楽が完結しています。クラシック音楽でも、有名な天文学者だったガリレオのおとっちゃんのヴィンツェンツィオなどは、「歌は6度の範囲に納まって歌われるのが望ましい」と言明しているくらいで、これは6度となっている分、人の心がそれまでのマックス5度(グレゴリオ聖歌を終止音の前後で分断してみると、上下それぞれに五度以内に納まっています)、中世までの楽音感より2度分の拡張があって興味深いのですが、オクターヴ以上への音楽の広がりが何によってもたらされたのかは(話は戻りますが、グレゴリオ聖歌の場合には終止音の前後を別の曲として考えれば、それが組み合わさったことでオクターヴまで経の拡張が達成されたことになりますけれど)、世界的規模ではなかなかに見出しにくく、アタマを悩ませております。是非、ヒントを頂ければと存じます。
------
バロック音楽についてこのように分析されている方がいらっしゃいました。
ttp://www.algolab.co.jp/~lum/music/ginfo8.html
声楽で「言葉>音楽」とするか「音楽>言葉」とするかの意識の違いこそが、バロックと古典派の違いの本質である。
一般的には進歩派のシャイベが時代遅れのバッハを批判したという解釈が為されているわけですが、シャイベが擁護した音楽はナポリ派の音楽でした。彼らの音楽は技法こそ新式でしたが、音楽に対する考え方そのものは、非常に保守的だったと言えます。それに対してバッハの音楽は技法こそ旧式でしたが、音楽に対する考え方は非常に新しかったわけです。特にバッハは声楽に対しても「器楽的な旋律」で作曲しています。バッハの時代にはそれで声楽を作るのは珍妙なことだった訳ですが、それから100年後にはあらゆる旋律が「器楽的な旋律」になってしまったのです。結果としてバッハは時代をうんと先取りしていた作曲家と言えることになります。この点に注目すればシャイベの批判は、実は遙かに新しかったバッハの音楽を理解できなかった古い評論家による批判であったと解釈できるわけです。
------
ttp://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-0be2.html
民族音楽の素朴な段階のものでは、おおむね世界共通で、基準の音を仮に「ド」とした場合、上の「ファ」ないし「ソ」までしか歌われず、下は下の「ソ」までしか歌われませんので(ご存知かもしれませんが、日本でならアイヌのユーカラなどが典型例です)、ちょうどオクターヴの範囲内で音楽が完結しています。クラシック音楽でも、有名な天文学者だったガリレオのおとっちゃんのヴィンツェンツィオなどは、「歌は6度の範囲に納まって歌われるのが望ましい」と言明しているくらいで、これは6度となっている分、人の心がそれまでのマックス5度(グレゴリオ聖歌を終止音の前後で分断してみると、上下それぞれに五度以内に納まっています)、中世までの楽音感より2度分の拡張があって興味深いのですが、オクターヴ以上への音楽の広がりが何によってもたらされたのかは(話は戻りますが、グレゴリオ聖歌の場合には終止音の前後を別の曲として考えれば、それが組み合わさったことでオクターヴまで経の拡張が達成されたことになりますけれど)、世界的規模ではなかなかに見出しにくく、アタマを悩ませております。是非、ヒントを頂ければと存じます。
------
バロック音楽についてこのように分析されている方がいらっしゃいました。
ttp://www.algolab.co.jp/~lum/music/ginfo8.html
声楽で「言葉>音楽」とするか「音楽>言葉」とするかの意識の違いこそが、バロックと古典派の違いの本質である。
一般的には進歩派のシャイベが時代遅れのバッハを批判したという解釈が為されているわけですが、シャイベが擁護した音楽はナポリ派の音楽でした。彼らの音楽は技法こそ新式でしたが、音楽に対する考え方そのものは、非常に保守的だったと言えます。それに対してバッハの音楽は技法こそ旧式でしたが、音楽に対する考え方は非常に新しかったわけです。特にバッハは声楽に対しても「器楽的な旋律」で作曲しています。バッハの時代にはそれで声楽を作るのは珍妙なことだった訳ですが、それから100年後にはあらゆる旋律が「器楽的な旋律」になってしまったのです。結果としてバッハは時代をうんと先取りしていた作曲家と言えることになります。この点に注目すればシャイベの批判は、実は遙かに新しかったバッハの音楽を理解できなかった古い評論家による批判であったと解釈できるわけです。
[39983]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月22日 22:15
投稿者:catgut(ID:MQUxREA)
pochiさま、以下の通りコメントします。
・音楽と言語は近い様で遠いと思います。琵琶奏者・製作者の神田宏司氏は、若年性脳梗塞で倒れて、言葉を失なったが、親父の作った唄は歌えた。なんて話もあります。どのようにお考えですか?
→日本ではあまり普及していませんが、メロディックイントネーションセラピーというイントネーションを強調して言語障害を克服する治療法が海外ではよく行われているそうです。脳のイントネーション機能不全を回復させるのでしょうか。
・私は宴会芸で、歌謡曲の台詞の部分もヴァイオリンで弾いてしまいますが、これが出来ない人もいらっしゃいます。年配者向けには「傷だらけの人生」や「浪花恋しぐれ」が適当ですね。catgut氏なら簡単ですか?岡千秋氏の上方言葉は「菜庭小石グレ」位にイマイチ訛っていますね。
→言葉のイントネーションの真似はある程度はできると思います。
・日本語が全く話せない日系三世ブラジル人が見事な演歌を唄う事に付いてどのようにお考えですか?
→演歌自体が西洋音階上で作曲されているので、この場合は良い例ではないと思います。
・[39661]
QB氏、[39662]
古楽器もやります氏、
両投稿に対して、どのようにお考えですか?
→音程の幅などに統計的に影響している可能性があると思います。差が分かるかどうかはケースバイケースだと思います。
・[39911]
くだらねえ氏投稿は、まんざら的はずれでもありません。音程の取り方の方向性は別として、「catgut氏式練習法だとこんな感じになる」という例示としては、適切だと思います。どのようにお考えですか?
→言語のイントネーション学習では、すでに「プロソディグラフ」というグラフを見て練習すると効果があることが実証されているそうです。
プロソディグラフの解説
ttp://home.hiroshima-u.ac.jp/hiroshim/hajimeni.html
・音楽と言語は近い様で遠いと思います。琵琶奏者・製作者の神田宏司氏は、若年性脳梗塞で倒れて、言葉を失なったが、親父の作った唄は歌えた。なんて話もあります。どのようにお考えですか?
→日本ではあまり普及していませんが、メロディックイントネーションセラピーというイントネーションを強調して言語障害を克服する治療法が海外ではよく行われているそうです。脳のイントネーション機能不全を回復させるのでしょうか。
・私は宴会芸で、歌謡曲の台詞の部分もヴァイオリンで弾いてしまいますが、これが出来ない人もいらっしゃいます。年配者向けには「傷だらけの人生」や「浪花恋しぐれ」が適当ですね。catgut氏なら簡単ですか?岡千秋氏の上方言葉は「菜庭小石グレ」位にイマイチ訛っていますね。
→言葉のイントネーションの真似はある程度はできると思います。
・日本語が全く話せない日系三世ブラジル人が見事な演歌を唄う事に付いてどのようにお考えですか?
→演歌自体が西洋音階上で作曲されているので、この場合は良い例ではないと思います。
・[39661]
[39661]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年03月29日 05:34
投稿者:QB(ID:NUZwmDc)
言語が、アーティキュレーションとメロディーラインの感じ方に影響するのは実感しますが、言語の違いが音程に影響するのは実感が有りません。
ぜひ例示いただきたく。
ぜひ例示いただきたく。
[39662]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年03月29日 07:24
投稿者:古楽器もやります(ID:InKRcgc)
『音程感覚』ですよ。『歌』じゃありません。
catgut氏早くも36計とは頂けない。
さーてお立会い。
以前同じブルトにいた方は鹿児島のイントネーションの紳士でした。大変知性的な方で尊敬しています。申し訳ないが注意しないと3分の1位は聞き取れません。
次に隣になったのは、はんなりした京都のイントネーションを誇示する紳士。
不詳私は共通語のイントネーションです。
カーテンのこっち側でこの3人がスケールを奏します。
catgut氏の天才をもってすればカーテン越しに3人の母語を正確に言い当てると予測しますか?
皆さんのご回答は
Yes No どちらですか。
catgut氏早くも36計とは頂けない。
さーてお立会い。
以前同じブルトにいた方は鹿児島のイントネーションの紳士でした。大変知性的な方で尊敬しています。申し訳ないが注意しないと3分の1位は聞き取れません。
次に隣になったのは、はんなりした京都のイントネーションを誇示する紳士。
不詳私は共通語のイントネーションです。
カーテンのこっち側でこの3人がスケールを奏します。
catgut氏の天才をもってすればカーテン越しに3人の母語を正確に言い当てると予測しますか?
皆さんのご回答は
Yes No どちらですか。
両投稿に対して、どのようにお考えですか?
→音程の幅などに統計的に影響している可能性があると思います。差が分かるかどうかはケースバイケースだと思います。
・[39911]
[39911]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月17日 00:06
投稿者:くだらねえ(ID:aUY5YBA)
こういうの?
ttp://www.youtube.com/watch?v=BLZGgBdCsYs
ttp://www.youtube.com/watch?v=BLZGgBdCsYs
→言語のイントネーション学習では、すでに「プロソディグラフ」というグラフを見て練習すると効果があることが実証されているそうです。
プロソディグラフの解説
ttp://home.hiroshima-u.ac.jp/hiroshim/hajimeni.html
[39991]
Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月23日 20:23
投稿者:catgut(ID:MQUxREA)
ちょっと横道に逸れますが、あまりに面白かったので紹介します。
かなりの日本人が「タイ人は音痴ばかり」と思っているようです。
原因はタイの伝統音律が1オクターブ7等分であるためでしょう。
ttp://www.tenmo.net/a-blog/index.php?ID=753
以前から「タイ人」は何故「音痴」が、多いのか疑問に思っていました。タイ人に聞いても誰も「音痴」を認めません。
ttp://plaza.rakuten.co.jp/tabiwosumikatosu/diary/200806300000/
えっと、タイでは音痴な歌手が異様に多くないですか?
歌手に求められるレベルが低いというか…
いや、勿論日本でも、顔やキャラで売ってる音痴歌手っていますが、
その比じゃないような…。
更にいえば、歌手ではなくて、一般人や俳優が歌っているのを見ても、
上手い人よりも、そうじゃない人の方が目につくというか耳につくというか…
ttp://www.geocities.jp/lanna_thai_chiangrai/kitataimusic/kitataimusic.htm
歌が大好きなタイ人なのに、ほとんどの人が極端な「音痴」です。
ttp://aqualand.exblog.jp/m2006-12-01/
タイ人は歌が大好きにも拘わらず、国民の90%以上が極端なド音痴なのです。日本人の感覚であれば、恥ずかしくて「とてもとても人前で歌なんて」というレベルの人だらけなのですが、周りが全員そうなので
皆恥ずかしさも何も感じず、楽しげに歌を歌っています。
かなりの日本人が「タイ人は音痴ばかり」と思っているようです。
原因はタイの伝統音律が1オクターブ7等分であるためでしょう。
ttp://www.tenmo.net/a-blog/index.php?ID=753
以前から「タイ人」は何故「音痴」が、多いのか疑問に思っていました。タイ人に聞いても誰も「音痴」を認めません。
ttp://plaza.rakuten.co.jp/tabiwosumikatosu/diary/200806300000/
えっと、タイでは音痴な歌手が異様に多くないですか?
歌手に求められるレベルが低いというか…
いや、勿論日本でも、顔やキャラで売ってる音痴歌手っていますが、
その比じゃないような…。
更にいえば、歌手ではなくて、一般人や俳優が歌っているのを見ても、
上手い人よりも、そうじゃない人の方が目につくというか耳につくというか…
ttp://www.geocities.jp/lanna_thai_chiangrai/kitataimusic/kitataimusic.htm
歌が大好きなタイ人なのに、ほとんどの人が極端な「音痴」です。
ttp://aqualand.exblog.jp/m2006-12-01/
タイ人は歌が大好きにも拘わらず、国民の90%以上が極端なド音痴なのです。日本人の感覚であれば、恥ずかしくて「とてもとても人前で歌なんて」というレベルの人だらけなのですが、周りが全員そうなので
皆恥ずかしさも何も感じず、楽しげに歌を歌っています。
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Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月23日 21:10
投稿者:yoritomo(ID:MkmHdDk)
>ttp://www.geocities.jp/lanna_thai_chiangrai/kitataimusic/kitataimusic.htm
>歌が大好きなタイ人なのに、ほとんどの人が極端な「音痴」です。
あまりにもタイ人は音痴と決めつけているので「北タイの音楽事情」伝統音楽を試聴しました。
これのどこが音痴なのかわかりません。
これを聴いて音痴と感じる人は音痴かもしれません。
ほとんど他人が書いた文の引用ですから、唯一の音源を確認した結果です。
>歌が大好きなタイ人なのに、ほとんどの人が極端な「音痴」です。
あまりにもタイ人は音痴と決めつけているので「北タイの音楽事情」伝統音楽を試聴しました。
これのどこが音痴なのかわかりません。
これを聴いて音痴と感じる人は音痴かもしれません。
ほとんど他人が書いた文の引用ですから、唯一の音源を確認した結果です。
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Re: 音程感覚には母語の影響が出るのか?
投稿日時:2009年04月23日 21:26
投稿者:catgut(ID:MQUxREA)
あくまで想像ですが、タイ人が西洋音階の歌った場合、日本人
からすると微妙な音程に聞こえるのかもしれません。
からすると微妙な音程に聞こえるのかもしれません。
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