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ピュア・ブリランテについて | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 13 Comments
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ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月24日 03:00
投稿者:あい(ID:EUc5hYY)
見附精機工業作製 ピュア・ブリランテ音質調整器をお使いの方おられ
ますか?ものすごく興味があります。先日、弦を買いに行った際、ゴールド
の金属部品を見かけました。店員さんに聞いてみると、ピュア・ブリランテ
という商品らしいのです。音が良くなると聞いて、試しにやってみようか
と心動いています。どんな感じなのでしょうか。

だんだんにヴァイオリンのパーツにこだわる派になってきた感じがします
が、音が良けりゃいいや!って吹っ切れている派になってきました。
カントロフさんが、次第にそうなっていくんだよと教えてくれたことを思い
出します。弦なんか、いろんな組み合わせになってるし。でも一番音が
良く、弾きやすくて、経済的で、納得がいくセッティングになりつつあります。
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Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月24日 11:56
投稿者:ヒロ(ID:ETOEIpU)
もってます
新作楽器を購入後3年間で2度ウルフのような割れた雑音がでたことありました
鳴りすぎのような状態
2回とも翌日にはおさまったのですが、本番当日にこんなことになっては困るので備えとしてピュア・ブリランテ3点セット購入

試してみますと濁点がなくなりにごりのない澄んだ音になります
凄みがなくなりおとなしい響き
上品といえるでしょう
開放弦の共鳴も抑えられます
私の楽器のピークは500Hz付近にありますが、そこを押さえてくれますので原始的イコライザーともいえます
音が割れにくくなります
中低域が少しカットされるようで引き締まった感じ
ふくよかさと深さ暖かさもカットされます
輪郭ははっきり出るので音抜けはいいでしょう
複雑な倍音成分を単純にしてしまうような感もあるので、好みですね

私の場合はあくまでも雑音が出たときの備え
鳴りすぎ対策で普段は全く使いません

雑味のない澄んだ響きを望む方は試す価値あり
雑音に悩む方にも役に立つグッズ
ヴァイオリン版ウルフキラーです

「音がよくなる」ではなく「特定周波数をカットする」ととらえたほうがいいと思います
[40237]

Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月24日 12:34
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
同じ商品ではありませんが、ヴァイオリン用ヴォルフキラーは試した事があります。

ヒロ氏のレビュー通りです。折角その楽器が持っている持ち味が失われる様な気がします。ヴォルフキラーはヴォルフを解決するのではなく、「散らす」といった感じです。

盲腸を薬で散らしてもなんとなく疼くものです。
[40245]

Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 01:29
投稿者:あい(ID:EACINFU)
教えていただきありがとうございます。
Pochiさんの”散らす”とか、ヒロさんの”鳴りすぎ対策”でおおよそ
わかりました。真鍮の薄い板を曲げて、G線とD線の間にはめ込むのと
同じですね。世の中、いろんな商品があるんですね。
[40249]

Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 10:46
投稿者:スガラボット(ID:NAgJgTE)
僕はこれまでずっと使用してきたビオラに使用しておりました。42cmのスガラボットなのですが、板厚が少し厚くてとても強い楽器でした。これを精一杯鳴らすため弦はコレルリのアリアンスを張っていたのですが、強い楽器にテンションの強い弦を張っていたため、かなり弾き難い楽器になっていたのです。それで特にC線があまり綺麗に響かず色々試行錯誤を繰り返しておりました。

その時、カルテットを一緒にやっているチェリストがチェロにピュア・ブリランテを使っているのを見て僕も試してみたのです。このチェリストは素晴らしい腕の持ち主でプロ奏者裸足の音楽を聴かせてくれます。その彼の楽器(ピストーニ)がまた強い楽器だそうで弓もそれに釣り合った強いものでないとうまく鳴らないんだそうです。その彼がチェロのC線、時にはG線にもピュア・プリランテを使っています。

ピュア・ブリランテはpochiさんが引用されたヴォルフキラーとはコンセプトが異なるアクセサリーだと思います。ヴォルフキラーはそれ程厚くない直系5~8mm程度の真鍮チューブの内側にゴムを張ったものを、ネジで弦の駒と緒留めの間に付けてビオラやチェロのF~Fis辺りに発生するヴォルフトーンを「散らす」ために装着しま。普通はD線に装着して使用します。

ところがピュア・ブリランテは8~10mmの真鍮系の金属(多分砲金)の無垢の棒を30~40mmに切ったものに少し弓なりに湾曲した溝が掘ってあり、その溝にやはり駒と緒留めの間で弦を挟み込んで装着します。ヴォルフキラーとの一番の違いはその重さ(質量)です。ヴォルフキラーの数倍以上の重量があります。また装着する弦もD線よりはC線やG線が主となります。

その効果は整音と言われていますが、僕がビオラのC線で使用していた感じではザラついた感じの音が雑音がとれてスッキリした感じになります。僕は理科系の人間で結構楽器の物理学的解析にも興味があるのですが、これは弦の縦方向の振動をある程度減衰・吸収する効果があるように思います。

弦を弓で弾くとき発生する楽音は弦の横方向の振動で豊富な倍音を含んだ楽器本来の音となります。ところが弦はこの横方向の振動と同時に縦方向の振動(その線方向に伸び縮みする振動)も発生すると考えられます。そしてこの縦方向の振動は横振動で生じる倍音を含んだ楽音とは全く関係ないいわば雑音だと思われます。この弦にピュア・ブリランテが装着されているとその大きなマス(質量)が弦の縦方向の振動系に加わるため、縦方向の振動が抑制されるのだと考えられます。

弦の縦方向の振動というのがこれまで議論された例はあまり知りませんが、特にテンションが強く剛性の強い(硬い)弦を張った時にその影響が強いように思います。ピュア・ブリランテの効果はこれを直接装着した弦だけでなく間接的に他の弦にも及ぶようです。その理由は多分この大きなマスが弦と緒留めからなる縦方向の振動系に直列に入るため、緒留めが縦方向に振動しにくくなるためではないかと思われます。

最近は僕も強い楽器に強い弦を張って目一杯大きい音を出したい人から宗旨替えして、スガラボットには裸ガット弦を張ったり、今メインで使っているピストーニにはWarchal ブ
リリアントを張ったりして柔らかい音を出したいので、ピュア・ブリランテは使用していませんが、強いテンションの弦を張ってガーガーとうるさい音に困っている人には試してみる価値があるのではないでしょうか。
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Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 14:14
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:IYhIMTc)
 チェロ弾きから見れば、ウルフキラーの選択肢が増えた程度のことですが、ヴァイオリンの場合、今まで無かったものが出てきたので皆さんビックリしているのでしょうか?

 ウルフキラーといってもいろいろありますが、原理は殆ど同じで、(先刻ご承知のとおり)要はテールピースと駒の間に余計な錘を付けて楽器の振動特性を変える(ぶっちゃけた話、少し「鳴らなく」する)訳です。 ミュートと似たようなもの。 アジャスタが嫌われるのと同じことです。 ピュア・ブリランテ「だけ」が弦の縦振動を止める、と言うのは小生には理解できません。 

 チェロ用のウルフキラーは形も重さもいろいろ、ゴムなしのもあります。 付ける位置もいろいろです。 どれが良いか、どこに付けるのが良いかは楽器によって(弾き手によっても?)違うので、「これで決まり!」みたいなものはありません。 たまたまピュア・ブリランテが嵌ることがあっても不思議ではありませんが、普通のウルフキラーでも音が出なくなるのに、その数倍の錘を付ける訳ですから、かなり楽器を選ぶ(正にスガラボットさんの書いておられるように、暴れる楽器を押さえ込む場合に向いている)ような気がします。 

 ピュア・ブリランテはシリーズで何通りかの重さのものが出ているようで、セットで買えば(つまりそれだけのコストをかければ)、最適な重さのものを試して選ぶことができそうですね。


P.S. 小生はP.B.を使った経験はなく、想像(と一般的な物理の知識)だけでモノを言っていますので、その点は割り引いて読んで下さい。
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Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 17:16
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
スガラボットさん
>>弦の縦方向の振動というのがこれまで議論された例はあまり
>>知りませんが

この掲示板で時々引き合いに出される、ここで
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/report/stegbebe.htm
弦の縦振動についての記述があります。

弓の動きと同じ方向の駒の振動数は弦の振動数と同じですが、
弦の縦方向では1サイクルの中で2回、弦の最大振幅で張力が大きくなるので、周波数は2倍になるのではないかと思っています。

このあたりもヴァイオリンの倍音が多い理由でしょうか。
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Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 18:30
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:IYhIMTc)
> 周波数は2倍になるのではないかと

それは違のでは?
佐々木さんの言う「弦の伸縮による張力」は、スガラボットさんの言う「弦の縦方向の振動」とは別の現象だと思います。

なお小生は、「弦の伸縮による張力(の変化)」にも疑問を持っています。

詳しい解説を書く時間がないのと、平面応力状態の縦波の式を忘れてしまったので、どなたかフォローしてくださるようお願いします。
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Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 20:35
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
地震の縦波/横波問題とはちがいます
ブランコをこぐと1往復の間に往きと戻りで2回最下点を通ります、この最下点通過時にブランコのひもの張力は大きくなります、
これと同様の理由です。

この振動2倍の現象はギターを弓で弾いたらどうなるか実験していて思いつきました。
ギターは弦をサウンドボードを凹凸させるように振動させると音量が大きくなります
クラッシクギターを弓で弾くのはむづかしいですが、ドレッドノートならサウンドホールに弓が入るので、1弦と6弦はボーイング弾きが可能です。

話は離れますが、この実験をやると大発見があります
物好きなひとはやってみてください
ついでにヴァイオリンにエレキギターのピックアップをつけてみました。
これらの実験によりヴァイオリンとギターの根本的な違いを発見しました。
[40255]

Re: ピュア・ブリランテについて

投稿日時:2009年05月26日 22:27
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:IYhIMTc)
> ブランコをこぐと1往復の間に往きと戻りで2回最下点を通ります

 仰りたいことは解ります。 横波の基本振動数の2倍で卓越した張力変化が現れるであろうこともよく解っています。 ざっと試算したところ、それによって駒の縦方向に掛かる力の変化幅は、弦が駒を横にゆする力と較べて1桁半~2桁くらい小さいと予想されます。

 ただ、スガラボットさんが問題にしているのは別の現象ではないか? ということなのです。 どちらかと言うと地震波の縦波に近いものだと思います。 (実は小生、別の掲示板で一寸だけ論じたことがあります。)

スガラボットさん、小生の読み違いならゴメンなさい。
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