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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
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ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月24日 07:40
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
当時来日するヴァイオリニストが公演するようなホールは東京に2,3しかなく、同じ条件で多くのヴァイオリニストを聞き比べた野村胡堂がフーベルマンに関してですが以下のように書いているそうです。十分信用できると思います。

ttp://www.78rpm.net/column02.html
野村胡堂(ペンネーム:野村あらえびす)氏の名著作「名曲決定盤」(中公文庫刊)に、「レコードで聴くフーベルマンのヴァイオリンはパワフルで大きな音だが、実際その生演奏に接してみると繊細なむしろ小さな音の演奏家であった。」と、云うような事が書かれている。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月24日 11:39
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
オーディオの音量は、音量調節つまみでいくらでも増減できます。大音量で聴きたい人もいれば、小音量で聴きたい人もいます。オーディオの機種だって無数にあります。自分の部屋にある自分のオーディオで、自分の好みで設定した音量を、大演奏家の評価の引き合いに出すことは、あまりにも自分勝手です。とても一流の評論家とは思えません。
ただ、大多数の人は、バイオリニストの奏でる「歌」に心引かれて聞き入るのでしょう。何だか議論のポイントが物理的現象としてとらえた音に向いていますね。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月24日 22:50
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
私の印象では、カラヤン時代のBPOが「大音量」をアピールしていたように思います。大音量化の問題はヨーロッパ・アメリカ・日本共通でしょう。何らかの対策が必要です。

maestronetの掲示板でもしばしば難聴の問題が取り上げられていますが、最近もスレッドが立っていました。難聴の問題にはかなりの人が関心があるようです。

Ear near f hole
ttp://www.maestronet.com/forum/index.php?showtopic=320288

こちらの掲示板でも「耳栓について」というスレッドで紹介して頂きましたが、川畠成道氏は練習時に耳栓をされています。

ttp://www.nhk.or.jp/kira/04program/04_174/02.html
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 01:40
投稿者:ばかばかしい(ID:NhBkeAY)
標準ピッチの遵守さえ各団体の裁量に任されている現状で、どうやったら音量を右へ倣えで下げる事が出来るというんでしょうか。
核軍縮のように、「ウチは音量を落とすから、おたくらも音量を落とせ」と条約でも交わしますか?
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 07:10
投稿者:それとも、(ID:IpAyJUU)
「大音量発生楽器禁止条約」とか?
人類の宝とされてきた銘器も、悪者扱いですか?
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 08:12
投稿者:ボンボ(ID:OYAGkYA)
ハイフェッツの演奏は非常に音量が小さかったと何かで読んだのですけど、本当なんでしょうか?
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 09:56
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
ハイフェッツの音量を検証するための有力な手がかりがあります。それは「映像」です。メンコン、チャイコン、パガニーニのカプリース、シャコンヌ(バッハもヴィタリーも)、小品、ショーピース、ピアノトリオ、弦楽トリオetc.いっぱいありますね。ヴェニャウスキーの華麗なるポロネーズを余裕綽々で弾いている姿は圧巻です。
ボーイングフォームやサウンディング・ポイントを識者・バイオリン教育者が見れば、概ね見当がつくと思います。何方か御意見を賜りたい。私はアマチュアですが、どう考えても、逆立ちしてみても、「音量の極めて小さいバイオリニスト」には「見えません」。わざわざ音量の小さいバイオリンを使用していたとは考えられません。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 10:49
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
ハイフェッツが比較的早く第一線から遠ざかった理由に、前述した「腰部外傷」以外に、私はハイフェッツの「喫煙習慣」を考えています。周知の如く、喫煙は、バイオリニストの、ありとあらゆる心身を少しずつ蝕んでいきます。脳動脈の硬化からくる思考力・記憶力・判断力の低下、筋肉の硬化、関節の硬化、持久力の低下、心肺機能の低下など多数あります。自覚症状は、一般的に階段状に現れます。つまり、「ある日突然ガクッとくる。」わけです。肩関節の故障で手術を受けられた事も、このスレッドの何処かに書き込んでありましたが、原因はハイフェッツ特有のシャープなボーイングによる酷使の他にも、喫煙習慣による腱板・靱帯の早期劣化も推測されます。喫煙はハイフェッツの死因であるクモ膜下出血とも深い関係があるでしょう。
ナタン・ミルシュタインが、80歳前後でアバドとメンコンのレコーディングをしていたのに比べると、ハイフェッツの晩年は少し寂しかったです。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 12:10
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
演奏者と聴衆がともに耳栓をしながらコンサートを開くことのほうが馬鹿げていませんか?

以前紹介したエッセイのポイントを訳してみます。
ttp://www.fritz-reuter.com/articles/mhackle/purchasing_a_violin_with_a.htm

Jascha Heifetz actually had, what was thought by many who knew,
a remarkably “small” sound.

ハイフェッツは実際に聞いた人によると、本当に「著しく小さい音」でした。

This was related to me often times by one of my violin teachers, Milton Preves, who as principal violist with the old Chicago Symphony during the Fritz Reiner years, performed on stage and in recordings with Heifetz many times.

私のヴァイオリンの先生の一人であり、フリッツ・ライナー時代のシカゴ響時代の首席ヴィオリストで、ステージでもレコーディングでもハイフェッツと数多く共演したMilton Prevesがそう語っていました。

Frank Miller, principal cellist who, like Preves, sat only feet from Heifetz during numerous performances, related the same story.

ハイフェッツのすぐそばに座って数多く共演した首席チェリストのFrank Millerも、Prevesと同様に語っていました。

Heifetz also had other help. A great orchestra like the Chicago Symphony understands that despite the written dynamics in the score, the orchestra must always lower its dynamics to a level beneath the soloist. A great large orchestra can play a marvelous sotto voce, even while giving the impression it is playing the printed forte dynamic.

ハイフェッツは(マイクを使う以外にも)助けを借りました。シカゴ響のような偉大なオーケストラは楽譜に書かれたダイナミクスに関わらず、ソリストよりも音量を控えめに弾かなければならないことを理解していました。偉大で巨大なオーケストラはフォルテで演奏すべきところでもsotto voceで(声をひそめて)演奏することができたのです。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月25日 13:40
投稿者:jack(ID:IlUVEjg)
ハイフェッツ63歳の時のマスタークラスの映像です。ご参考まで。

ttp://www.youtube.com/watch?v=fl3ETdGUXwA&feature=related

ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5 から第1楽章

1st Vn:ヤッシャ・ハイフェッツ
2nd Vn:キャロル・シンドゥル
Va:エリック・フリードマン
Vc:ナタニエル・ローゼン
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