[40535]
ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。
先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。
長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。
先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。
長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
[40770]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 00:20
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
EU各国ではオーケストラを含む音量規制が2006年までに適用されているようです。オーケストラ団員の雇用者は大音量で団員が難聴を起こさないようにする義務があります。原則として音量の上限は87dBとしています。
Noise protection for orchestra musicians
ttp://osha.europa.eu/en/publications/reports/6805535
The 2003 noise directive generally relates to all workers, however
Article 14 of the directive explicitly addresses employees in the
music and entertainment sector.
With respect to the insulating effect of ear protection, the directive
demands adherence to the limit of 87 dB(A)for the daily noise
exposure level
APさま、最近ナイロン弦に比べれば絶対音量の少ないプレーンガット
弦をモダン楽器で使うヴァイオリニストがいるのはなぜでしょうか。
鈴木秀美氏もプレーンガット弦は近代的な弦に比べて絶対音量は少ない
がダイナミックレンジが広いから良いのだと書かれています。
また、もちろん音量はないよりあったほうがいいでしょうが、その分
失うもの(大音量ではできない奏法)があります。大音量を個性と
するソリストがいても構わないですが、大音量がソリストの必須条件で
はないということです。エリカ・モリーニも非常に音が小さかったそうです。
どうも理解して頂けなかったようですが、オーケストラで管楽器の音量
が増加してしまったせいでバランスを取るために弦楽器セクションも大
音量で弾かざるをえなくなり、弦楽器奏者は耳栓をしながら演奏する
という馬鹿げたことが起きているという話なのですが。
このスレッドでハイフェッツの近接マイクの話をしているのに、PAの意味
取られるとは考えもしませんでした。大音量がそんなに好きならPAを使う
といいかもしれませんね。
Noise protection for orchestra musicians
ttp://osha.europa.eu/en/publications/reports/6805535
The 2003 noise directive generally relates to all workers, however
Article 14 of the directive explicitly addresses employees in the
music and entertainment sector.
With respect to the insulating effect of ear protection, the directive
demands adherence to the limit of 87 dB(A)for the daily noise
exposure level
APさま、最近ナイロン弦に比べれば絶対音量の少ないプレーンガット
弦をモダン楽器で使うヴァイオリニストがいるのはなぜでしょうか。
鈴木秀美氏もプレーンガット弦は近代的な弦に比べて絶対音量は少ない
がダイナミックレンジが広いから良いのだと書かれています。
また、もちろん音量はないよりあったほうがいいでしょうが、その分
失うもの(大音量ではできない奏法)があります。大音量を個性と
するソリストがいても構わないですが、大音量がソリストの必須条件で
はないということです。エリカ・モリーニも非常に音が小さかったそうです。
どうも理解して頂けなかったようですが、オーケストラで管楽器の音量
が増加してしまったせいでバランスを取るために弦楽器セクションも大
音量で弾かざるをえなくなり、弦楽器奏者は耳栓をしながら演奏する
という馬鹿げたことが起きているという話なのですが。
このスレッドでハイフェッツの近接マイクの話をしているのに、PAの意味
取られるとは考えもしませんでした。大音量がそんなに好きならPAを使う
といいかもしれませんね。
[40771]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 00:38
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
補足ですが「ハイフェッツの音は著しく小さかった」と書いているエッセイでも指摘しているように、絶対音量は小さいにもかかわらず、ハイフェッツは輝かしく、また激しい表現を実現していました。
絶対音量を大きくしないと激しい表現ができないというのは(それも一つの奏法としてはあり得るでしょうが)間違いです。
絶対音量を大きくしないと激しい表現ができないというのは(それも一つの奏法としてはあり得るでしょうが)間違いです。
[40772]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 01:06
投稿者:激しく妄想中・・・(ID:NkZAIkY)
生演奏を聴けない今となっては
主観の域を出ない
ハイフェッツの音量の大小について議論するのは無意味かと。
c氏がなぜここまでこだわるのか、理解に苦しむ。
よほど強い強迫観念か、妄想に取りつかれているのでしょう。
主観の域を出ない
ハイフェッツの音量の大小について議論するのは無意味かと。
c氏がなぜここまでこだわるのか、理解に苦しむ。
よほど強い強迫観念か、妄想に取りつかれているのでしょう。
[40773]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 01:25
投稿者:AP(ID:MWOThWA)
またとんちんかんなやりとりですね。
弦について、弦は好みで選ぶものです。しかしプレーンガットを使うひとはそんなに多いですか? オーケストラ奏者で使っている人を何人ご存知でしょうか? 例外的な人を挙げて反証とするのは止めてくださいね。秀美先生は古楽の方ですので、この場合反証とはなりませんね。
> また、もちろん音量はないよりあったほうがいいでしょうが、その分失うもの(大音量ではできない奏法)があります。
それもまた、バランスの問題です。誰もが音量だけを追求しているわけではありません。音量命のヴァイオリニストをご存知ですか? 私は今までそのような人に一人も会ったことがありません。先ほども書きましたがすぐに二者択一に走るのは、決して真実への近道ではありませんよ。
>大音量がソリストの必須条件ではないということです。
最低でもオケと負けない音量は必要だと言っています。残念ながらこれは事実です。
それからしきりに「誰それは音が小さかった」と書いていますが、"ソリストとして割と" 音が小さいというニュアンスのをいかにも "音が小さかった" と必死で喧伝なさっているようにお見受けします。ハイフェッツにしてもエリカ・モリーニにしても、そこいらのオーケストラのいちヴァイオリニストより音が小さかったわけではないのではないでしょうか。
> どうも理解して頂けなかったようですが、オーケストラで管楽器の音量
が増加してしまったせいでバランスを取るために弦楽器セクションも大
音量で弾かざるをえなくなり、弦楽器奏者は耳栓をしながら演奏する
という馬鹿げたことが起きているという話なのですが。
どうも理解が足りないようですが、オケの弦楽器奏者達が遠慮しないで音を出せば十分普通に吹いている管楽器を圧倒するに足る音量が出せます。決して無理な奏法をしているわけではありません。それから疑問なのですがcatgutワールドの中では管楽器奏者は音量のコントロールができないのでしょうか? もうなんだか空想が広がりすぎてとんでもの領域に入ってきましたね。
それから以前にも書きましたが多くの弦楽器奏者は管打楽器の強奏に対して耳栓をしているのであって、自身の音を防ぐ目的がメインではありません。ここら辺は体験すれば分かるはずなのですが…さすが頭でこねくりまわしているだけの方は一味違いますね。
> このスレッドでハイフェッツの近接マイクの話をしているのに、PAの意味
取られるとは考えもしませんでした。
引用先の文章はこのスレッドとは関係が無いわけですので、そのような可能性もあるのではないかと思えたわけです。
> 大音量がそんなに好きならPAを使うといいかもしれませんね。
相変わらず、おかしな発想ですね。苦笑を禁じえません。本当にこちらの言っていることが分からないんですね。
弦について、弦は好みで選ぶものです。しかしプレーンガットを使うひとはそんなに多いですか? オーケストラ奏者で使っている人を何人ご存知でしょうか? 例外的な人を挙げて反証とするのは止めてくださいね。秀美先生は古楽の方ですので、この場合反証とはなりませんね。
> また、もちろん音量はないよりあったほうがいいでしょうが、その分失うもの(大音量ではできない奏法)があります。
それもまた、バランスの問題です。誰もが音量だけを追求しているわけではありません。音量命のヴァイオリニストをご存知ですか? 私は今までそのような人に一人も会ったことがありません。先ほども書きましたがすぐに二者択一に走るのは、決して真実への近道ではありませんよ。
>大音量がソリストの必須条件ではないということです。
最低でもオケと負けない音量は必要だと言っています。残念ながらこれは事実です。
それからしきりに「誰それは音が小さかった」と書いていますが、"ソリストとして割と" 音が小さいというニュアンスのをいかにも "音が小さかった" と必死で喧伝なさっているようにお見受けします。ハイフェッツにしてもエリカ・モリーニにしても、そこいらのオーケストラのいちヴァイオリニストより音が小さかったわけではないのではないでしょうか。
> どうも理解して頂けなかったようですが、オーケストラで管楽器の音量
が増加してしまったせいでバランスを取るために弦楽器セクションも大
音量で弾かざるをえなくなり、弦楽器奏者は耳栓をしながら演奏する
という馬鹿げたことが起きているという話なのですが。
どうも理解が足りないようですが、オケの弦楽器奏者達が遠慮しないで音を出せば十分普通に吹いている管楽器を圧倒するに足る音量が出せます。決して無理な奏法をしているわけではありません。それから疑問なのですがcatgutワールドの中では管楽器奏者は音量のコントロールができないのでしょうか? もうなんだか空想が広がりすぎてとんでもの領域に入ってきましたね。
それから以前にも書きましたが多くの弦楽器奏者は管打楽器の強奏に対して耳栓をしているのであって、自身の音を防ぐ目的がメインではありません。ここら辺は体験すれば分かるはずなのですが…さすが頭でこねくりまわしているだけの方は一味違いますね。
> このスレッドでハイフェッツの近接マイクの話をしているのに、PAの意味
取られるとは考えもしませんでした。
引用先の文章はこのスレッドとは関係が無いわけですので、そのような可能性もあるのではないかと思えたわけです。
> 大音量がそんなに好きならPAを使うといいかもしれませんね。
相変わらず、おかしな発想ですね。苦笑を禁じえません。本当にこちらの言っていることが分からないんですね。
[40776]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 07:31
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
APさま、オーケストラの音量が大き過ぎるためオーケストラ発祥地であるヨーロッパで87dB上限の音量規制が始まっているわけですが、似たようなことは過去にもありました。
ご存知の通りバロック頃にはおよそAの音高は390Hz-420Hzでしたが、
19世紀に金管の音高が高いほうが華やかに聞こえるという理由らしいですがどんどん基準ピッチが上がり、A=460Hz程度にまで上げるところが出てきました。
芸術的には確かにピッチを高めたほうが演奏効果が良い曲もあるのでしょうが、結局1939年にA=440Hzに固定するという国際合意ができ、その後はほぼそれが守られています(もちろんピリオド演奏は別です)。
黒沼ユリ子氏もかつてストリング誌のインタビューでこのように言われていました。
コンサートに行って驚きました。オーケストラの音が強すぎます。管楽器なんてまるでブラス・バンド。マーチング・バンドで町中を行進するならいいけれども、シンフォニーの中で、フルートもクラリネットも、もう力いっぱい吹いている感じ。弦楽器と金管楽器がバンバン鳴っているのに、おとなしく吹いていたら聞こえませんものね。だからオケ全体のバランスがおかしくなっていますね。普段から、ヘッドホンで臨場感あふれるナントカで、ヴォリュームいっぱいにして聴いているから、恐らくホールに行っても、ああいう音でないと満足しなくなっているんでしょうね。
ご存知の通りバロック頃にはおよそAの音高は390Hz-420Hzでしたが、
19世紀に金管の音高が高いほうが華やかに聞こえるという理由らしいですがどんどん基準ピッチが上がり、A=460Hz程度にまで上げるところが出てきました。
芸術的には確かにピッチを高めたほうが演奏効果が良い曲もあるのでしょうが、結局1939年にA=440Hzに固定するという国際合意ができ、その後はほぼそれが守られています(もちろんピリオド演奏は別です)。
黒沼ユリ子氏もかつてストリング誌のインタビューでこのように言われていました。
コンサートに行って驚きました。オーケストラの音が強すぎます。管楽器なんてまるでブラス・バンド。マーチング・バンドで町中を行進するならいいけれども、シンフォニーの中で、フルートもクラリネットも、もう力いっぱい吹いている感じ。弦楽器と金管楽器がバンバン鳴っているのに、おとなしく吹いていたら聞こえませんものね。だからオケ全体のバランスがおかしくなっていますね。普段から、ヘッドホンで臨場感あふれるナントカで、ヴォリュームいっぱいにして聴いているから、恐らくホールに行っても、ああいう音でないと満足しなくなっているんでしょうね。
[40777]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 07:52
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
エリカ・モリーニについてのレビューがあります。
ttp://www.classicstoday.com/review.asp?ReviewNum=3964
Morini had a fairly small sound but performed with refinement and good taste
”fairly small sound” は「極めて音が小さい」とでも訳すのでしょうか。
ttp://www.classicstoday.com/review.asp?ReviewNum=3964
Morini had a fairly small sound but performed with refinement and good taste
”fairly small sound” は「極めて音が小さい」とでも訳すのでしょうか。
[40778]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 09:57
投稿者:いつもの事ながら、(ID:IJiTAIA)
後出しジャンケンのようですな。
反論される度に自説を裏付けるワードで必死に検索をかけるcatgut氏の姿が目に浮かぶようで実に滑稽です。
人を論破する手法としては最低ですな。
実生活でもこんなことを繰り返しているんですかね。
反論される度に自説を裏付けるワードで必死に検索をかけるcatgut氏の姿が目に浮かぶようで実に滑稽です。
人を論破する手法としては最低ですな。
実生活でもこんなことを繰り返しているんですかね。
[40780]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 10:43
投稿者:ヒロ(ID:ETOEIpU)
「音の小ささに驚いた」
とハイフェッツの生演奏に接した知人がいってました。
一流のプロ奏者の言葉なので間違いないでしょうね。
音量よりもヌケが大事なんじゃないですか?
オケに関しては、個人的には圧倒的な音量のベルリンフィルが好きですね。
最後列でも体がふきとばされるか?というすさまじい鳴り方してました。
あの気持ちよさは否定できません。
とハイフェッツの生演奏に接した知人がいってました。
一流のプロ奏者の言葉なので間違いないでしょうね。
音量よりもヌケが大事なんじゃないですか?
オケに関しては、個人的には圧倒的な音量のベルリンフィルが好きですね。
最後列でも体がふきとばされるか?というすさまじい鳴り方してました。
あの気持ちよさは否定できません。
[40781]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 19:12
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
cutgutさんへお答えします。
私は、練習の時、両耳に耳栓をします。一身上の都合で非常に狭い部屋で練習しているからです。よくドラッグストアで売っている、形状記憶ウレタンの耳栓です。
狭い部屋だと反響による音エネルギーがモロに耳に飛び込んできて経験的に健康に良くありません。耳栓をすると、特にエネルギーの高い高音成分がブロックされますが、波長の長い低音成分は素通りです。音による疲労感が軽減するのは事実です。下顎骨や鎖骨の骨伝導がありますので、耳栓をしても、自分の音は良く聞こえます。高いフラジオの音は少し聞こえにくくなりますが、大きな支障はありません。バイオリニスト川端さんが、練習の時、左耳にされているのは有名な話です。
オケの時、管楽器の音を聴いた直後に、耳鳴やクラクラ感を経験したことはあります。オケで耳栓を付けたことはありません。付けることも見当しています。オケ全体の音量に口出すつもりはありません。
日本語の解釈の問題ですが、音が小さいというと、「音のエネルギー量」が少ない事だと思います。本当に非常に小さい音ならば、観客まで到達しないでしょう。「ハイフェッツのバイオリンの音は聞こえない。」「音が小さくて何を弾いているのか分からない。」「音が小さくて上手なのか下手なのか分からない。」というコメントがあっても不思議はないと思います。そんなコメントは聞いたことがありません。聴衆は演奏の内容を聴き取っています。
仮説ですが、ハイフェッツは、「音量感」が少ない、倍音成分の多い音だったのではないでしょうか。つまり、「総和としての音のエネルギー量」はあったということです。
それにしても、バイオリンのありとあらゆる高等技術を習得し、ガルネリもストラディバリウスも、ガダニーニも、トルテもペカットも持っている一流バイオリニストが、大音量を出そうと思っても「出せなかった。」とは私は考えにくいです。「その状況で出す必要がなかったのでただ単に出さなかっただけ。」かもしれません。案外、大音量が嫌いだったので「出したくなかった。」「人にうるさがられるのが嫌いだった。」のかも。「エコ奏者」だったのかも。まあ少なくとも「並」の音量はあったのではないですか?
もう一つ考えられることですが、録音が始まった初期の頃は、今のデジタル録音時代と違って、ダイナミックレンジが非常に狭かったそうです。つまり、ちょっと大音量を出せば、「音が割れた」わけです。当時のレコーディング奏者は、そういうわけで大音量を出すことを抑制されていた。あるいは、マイクを遠ざけられていたのです。ハイフェッツは、それに順応した奏法を持ち合わせていたのではないでしょうか。
ところで、私はピアニッシモで、観客に美しく聞こえる音を出す技術を持っていません。どうしても、弓の圧を下げたり、弓速を緩めるときに、ブレて、弱々しいあるいは鈍い音になってしまいます。小さい音量を安定して出すことは高等技術だと思っています。
cutgutさんへ
「皆が模範と認めるハイフェッツ」?????
とんでもございません。「皆が、絶対模範にすることを避けなければならないハイフェッツ」です。ハイフェッツは、唯一無二、自分にしかできない演奏を追求しています。逆に言えば、音楽的解釈の多様性を認めないスタイルです。「もっと、こういう弾き方もあるよ。」との可能性を全く示唆しません。もし、ハイフェッツのCDを聴いたら、その3―5倍、オイストラフ・シェリング・グリュミオー・ミルシュタインなどオーソドックスなバイオリニストのCDを聴くべきです。ハイフェッツのCDばかり聴いていたら、「唯我独尊病」になる危険性があります。おっと、言い過ぎました。あくまでも私見です。私は、最近ハイフェッツのCDを殆ど聴いていません。
Cutgutさんへ
ご自身は、「現代の音楽は、音量重視であり、ハイフェッツのような音量の小さいバイオリニストはコンクールの予選も通らないほど埋没してしまう。」と音量重視音楽を肯定しながら、「現代の音量重視の音楽はよろしくない。」と、手のひらを返したような事を言っておられますが、非常に矛盾していると思います。いかがでしょうか。
それでは、前述の質問も含めてお答え下さい。私はcutgutさんの質問にお答えしました。
私は、練習の時、両耳に耳栓をします。一身上の都合で非常に狭い部屋で練習しているからです。よくドラッグストアで売っている、形状記憶ウレタンの耳栓です。
狭い部屋だと反響による音エネルギーがモロに耳に飛び込んできて経験的に健康に良くありません。耳栓をすると、特にエネルギーの高い高音成分がブロックされますが、波長の長い低音成分は素通りです。音による疲労感が軽減するのは事実です。下顎骨や鎖骨の骨伝導がありますので、耳栓をしても、自分の音は良く聞こえます。高いフラジオの音は少し聞こえにくくなりますが、大きな支障はありません。バイオリニスト川端さんが、練習の時、左耳にされているのは有名な話です。
オケの時、管楽器の音を聴いた直後に、耳鳴やクラクラ感を経験したことはあります。オケで耳栓を付けたことはありません。付けることも見当しています。オケ全体の音量に口出すつもりはありません。
日本語の解釈の問題ですが、音が小さいというと、「音のエネルギー量」が少ない事だと思います。本当に非常に小さい音ならば、観客まで到達しないでしょう。「ハイフェッツのバイオリンの音は聞こえない。」「音が小さくて何を弾いているのか分からない。」「音が小さくて上手なのか下手なのか分からない。」というコメントがあっても不思議はないと思います。そんなコメントは聞いたことがありません。聴衆は演奏の内容を聴き取っています。
仮説ですが、ハイフェッツは、「音量感」が少ない、倍音成分の多い音だったのではないでしょうか。つまり、「総和としての音のエネルギー量」はあったということです。
それにしても、バイオリンのありとあらゆる高等技術を習得し、ガルネリもストラディバリウスも、ガダニーニも、トルテもペカットも持っている一流バイオリニストが、大音量を出そうと思っても「出せなかった。」とは私は考えにくいです。「その状況で出す必要がなかったのでただ単に出さなかっただけ。」かもしれません。案外、大音量が嫌いだったので「出したくなかった。」「人にうるさがられるのが嫌いだった。」のかも。「エコ奏者」だったのかも。まあ少なくとも「並」の音量はあったのではないですか?
もう一つ考えられることですが、録音が始まった初期の頃は、今のデジタル録音時代と違って、ダイナミックレンジが非常に狭かったそうです。つまり、ちょっと大音量を出せば、「音が割れた」わけです。当時のレコーディング奏者は、そういうわけで大音量を出すことを抑制されていた。あるいは、マイクを遠ざけられていたのです。ハイフェッツは、それに順応した奏法を持ち合わせていたのではないでしょうか。
ところで、私はピアニッシモで、観客に美しく聞こえる音を出す技術を持っていません。どうしても、弓の圧を下げたり、弓速を緩めるときに、ブレて、弱々しいあるいは鈍い音になってしまいます。小さい音量を安定して出すことは高等技術だと思っています。
cutgutさんへ
「皆が模範と認めるハイフェッツ」?????
とんでもございません。「皆が、絶対模範にすることを避けなければならないハイフェッツ」です。ハイフェッツは、唯一無二、自分にしかできない演奏を追求しています。逆に言えば、音楽的解釈の多様性を認めないスタイルです。「もっと、こういう弾き方もあるよ。」との可能性を全く示唆しません。もし、ハイフェッツのCDを聴いたら、その3―5倍、オイストラフ・シェリング・グリュミオー・ミルシュタインなどオーソドックスなバイオリニストのCDを聴くべきです。ハイフェッツのCDばかり聴いていたら、「唯我独尊病」になる危険性があります。おっと、言い過ぎました。あくまでも私見です。私は、最近ハイフェッツのCDを殆ど聴いていません。
Cutgutさんへ
ご自身は、「現代の音楽は、音量重視であり、ハイフェッツのような音量の小さいバイオリニストはコンクールの予選も通らないほど埋没してしまう。」と音量重視音楽を肯定しながら、「現代の音量重視の音楽はよろしくない。」と、手のひらを返したような事を言っておられますが、非常に矛盾していると思います。いかがでしょうか。
それでは、前述の質問も含めてお答え下さい。私はcutgutさんの質問にお答えしました。
[40782]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月26日 19:26
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
ヒロさま、情報どうもありがとうございます。
確認したところ、私が運動するまでもなく2008年4月6日からイギリスでオーケストラ演奏の音量規制(87dB(A)以下)が実施されていました。ヨーロッパで演奏活動をされている方がこれをご存知ないとしたらいささか不勉強ではないでしょうか。
2003年にEUとして規制を決定し、2006年に一般的な職場での音量規制が実施され、演奏関係は2年間の猶予の後実施されています。EU各国で具体的な法律を作るため、実施時期や規制内容にやや相違が出てくるようです。イギリスでは基本的に音量の上限は87dBですが、スウェーデンはさらに厳しく上限を85dBとしているそうです。
確認したところ、私が運動するまでもなく2008年4月6日からイギリスでオーケストラ演奏の音量規制(87dB(A)以下)が実施されていました。ヨーロッパで演奏活動をされている方がこれをご存知ないとしたらいささか不勉強ではないでしょうか。
2003年にEUとして規制を決定し、2006年に一般的な職場での音量規制が実施され、演奏関係は2年間の猶予の後実施されています。EU各国で具体的な法律を作るため、実施時期や規制内容にやや相違が出てくるようです。イギリスでは基本的に音量の上限は87dBですが、スウェーデンはさらに厳しく上限を85dBとしているそうです。
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