[40535]
ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。
先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。
長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。
先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。
長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
[40832]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月28日 20:08
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
楽器 音量 db をキーワードに検索しましたら、
このような情報が手に入りました。
ご参考にしてください(測定条件は不明です、この情報を信じるならほとんどの楽器はfで弾けないですね)。
P.S. APさま、話の腰を折ってすみません。
生ドラム・ロックバンド・コンガ・パーカッション 130
テナーサックス・声楽(声量の大きい人)・ライブハウス・吹奏楽演奏 120
金管楽器・アルトサックス・ピアノ(ジャズピアノなど)・声楽 110
エレキギター 100~120
ファゴット・オーボエ・ハープ・ピアノ100
クラリネット・フルート・ピアノ(静かな曲)・演歌・ボーカル 90
電子オルガン 80~100
生ギター 80
マリンバ・オーディオ 80~120
ピアノ・コントラバス 70~100
ヴァイオリン・サックス 70~95
フルート 60~87
このような情報が手に入りました。
ご参考にしてください(測定条件は不明です、この情報を信じるならほとんどの楽器はfで弾けないですね)。
P.S. APさま、話の腰を折ってすみません。
生ドラム・ロックバンド・コンガ・パーカッション 130
テナーサックス・声楽(声量の大きい人)・ライブハウス・吹奏楽演奏 120
金管楽器・アルトサックス・ピアノ(ジャズピアノなど)・声楽 110
エレキギター 100~120
ファゴット・オーボエ・ハープ・ピアノ100
クラリネット・フルート・ピアノ(静かな曲)・演歌・ボーカル 90
電子オルガン 80~100
生ギター 80
マリンバ・オーディオ 80~120
ピアノ・コントラバス 70~100
ヴァイオリン・サックス 70~95
フルート 60~87
[40833]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月28日 20:13
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
こんな記事もありました。
>デシベルは遮音計測器で計ります。人間の耳で聞いた音の感覚的な大きさと、物理的な計測値との音の相互関係を表すことはかなり高度で難しくなります。人間は大きな音に対しては、圧縮して聴くように耳の補正能力があります。また人間の受音には固有な特性と限界があるのと、個々によって聴感覚的にも心理的にも影響され、音の判断力にも個人差もありますし、同じ音の大きさ(音圧)でも周波数によっても違う大きさに聴こえてしまいます。
>人間の耳は10dB大きくなると二倍に、20dB大きくなると四倍の大きさに聴こえる性質があります。この様な人間の聴覚感覚に近づけた、騒音の基礎的評価方法で用いるラウドネス・loudness(補正する音の大きさ曲線)を利用した計測でA特性があります。このA特性は人間が最も受音しにくい低周波を、計測特性でも受け入れにくく設定して補正しています。
ハイフェッツの音量を、文章として残っているものだけから推し量るのはかなり困難なことだと思いませんか?
>デシベルは遮音計測器で計ります。人間の耳で聞いた音の感覚的な大きさと、物理的な計測値との音の相互関係を表すことはかなり高度で難しくなります。人間は大きな音に対しては、圧縮して聴くように耳の補正能力があります。また人間の受音には固有な特性と限界があるのと、個々によって聴感覚的にも心理的にも影響され、音の判断力にも個人差もありますし、同じ音の大きさ(音圧)でも周波数によっても違う大きさに聴こえてしまいます。
>人間の耳は10dB大きくなると二倍に、20dB大きくなると四倍の大きさに聴こえる性質があります。この様な人間の聴覚感覚に近づけた、騒音の基礎的評価方法で用いるラウドネス・loudness(補正する音の大きさ曲線)を利用した計測でA特性があります。このA特性は人間が最も受音しにくい低周波を、計測特性でも受け入れにくく設定して補正しています。
ハイフェッツの音量を、文章として残っているものだけから推し量るのはかなり困難なことだと思いませんか?
[40834]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月28日 20:49
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
カルボナーレさま、リンクをたどってみたところ、他でもない英国オーケストラ協会がオーケストラの音量規制について素晴らしい資料を作成していました。ぜひご覧になってください。具体的な対策についても詳細に書かれています。
A SOUND EAR II
ttp://www.abo.org.uk/user_files/ABO%20Publication%20Downloads/ASoundEarII.pdf
聴衆に関係がある音量制限対策については、以下のような記述があります。
・PLAY LESS LOUDLY(音量を下げて演奏する)
・USE LESS POWERFUL INSTRUMENTS - PARTICULARLY IN THE BRASS(音量の小さい楽器を使用する - 特に金管)
説明に「外部のオブザーバーたちはオーケストラの音量は過去30年の間に大きくなったと感じています」(External observers do feel that orchestras have become louder in the last 30 years.)とあります。
・Within a programme or schedule, balance noisy pieces with something quieter(音量の大きい曲と静かな曲をバランス良くする)
規制についてこんなブログもありました。領家幸さんというドイツでピアノ演奏活動をされている方が書かれています。
ttp://blog.livedoor.jp/koryoke/archives/51368044.html
力の音の時代(2008年04月24日)
もう1週間ほど前のこと、15日の火曜日だったと思います。夜、”今日は”騒音の日”でした。”とニュースで紹介されました。世界中か、ヨーロッパのことか知りませんが、その時、”騒音”(!!)の事情として、オーケストラのことが紹介されました。今ドイツのオーケストラでは楽員はみんな、何と!耳栓をして弾いているのだそうです。
オーケストラの音が大きくなって、自分が何を弾いているのか、他の人の楽器が何を弾いているのか聞こえず、10年もすると聴覚障害が起こるのだそうです。それで耳栓を仕方なくするのだそうです。
ここまで来たか・・・です。
Hamburg Steinwayの当時の技術部長のAdamさんが、今時ピアノに”叙情的な調整”をしてもダメだ、最近のオーケストラが音が大きすぎて(こういうのは、”うるさ過ぎて”です!)叙情的なピアノの音なんか聞こえない、と嘆かれたのは、10年以上も前のことです。
弦楽器も管楽器も、楽器・奏法が変わって大きな音を出すようなものになってきています。大きくて立派な音を出すための奏法には、ひとつの代償が付いてきます。一つ一つの大きくて立派な音のために、”自然な息遣い”が出来なくなることです。歌も例外ではなく、一つ一つの立派な音のために、”自然な息遣い”をしなくなっています。
聴覚障害も起こりますが、歌の場合には声帯、楽器奏者の場合には肩や背中や腕や、を壊して、演奏を諦めなければならないことが起こります。
また、人類の遺産とも思う、Stradivaliusのような400年ほどの弦楽器の名器たちも、今の奏法の弓の圧力で、今世紀で生命を終えなければならないのではないか、と思います。
A SOUND EAR II
ttp://www.abo.org.uk/user_files/ABO%20Publication%20Downloads/ASoundEarII.pdf
聴衆に関係がある音量制限対策については、以下のような記述があります。
・PLAY LESS LOUDLY(音量を下げて演奏する)
・USE LESS POWERFUL INSTRUMENTS - PARTICULARLY IN THE BRASS(音量の小さい楽器を使用する - 特に金管)
説明に「外部のオブザーバーたちはオーケストラの音量は過去30年の間に大きくなったと感じています」(External observers do feel that orchestras have become louder in the last 30 years.)とあります。
・Within a programme or schedule, balance noisy pieces with something quieter(音量の大きい曲と静かな曲をバランス良くする)
規制についてこんなブログもありました。領家幸さんというドイツでピアノ演奏活動をされている方が書かれています。
ttp://blog.livedoor.jp/koryoke/archives/51368044.html
力の音の時代(2008年04月24日)
もう1週間ほど前のこと、15日の火曜日だったと思います。夜、”今日は”騒音の日”でした。”とニュースで紹介されました。世界中か、ヨーロッパのことか知りませんが、その時、”騒音”(!!)の事情として、オーケストラのことが紹介されました。今ドイツのオーケストラでは楽員はみんな、何と!耳栓をして弾いているのだそうです。
オーケストラの音が大きくなって、自分が何を弾いているのか、他の人の楽器が何を弾いているのか聞こえず、10年もすると聴覚障害が起こるのだそうです。それで耳栓を仕方なくするのだそうです。
ここまで来たか・・・です。
Hamburg Steinwayの当時の技術部長のAdamさんが、今時ピアノに”叙情的な調整”をしてもダメだ、最近のオーケストラが音が大きすぎて(こういうのは、”うるさ過ぎて”です!)叙情的なピアノの音なんか聞こえない、と嘆かれたのは、10年以上も前のことです。
弦楽器も管楽器も、楽器・奏法が変わって大きな音を出すようなものになってきています。大きくて立派な音を出すための奏法には、ひとつの代償が付いてきます。一つ一つの大きくて立派な音のために、”自然な息遣い”が出来なくなることです。歌も例外ではなく、一つ一つの立派な音のために、”自然な息遣い”をしなくなっています。
聴覚障害も起こりますが、歌の場合には声帯、楽器奏者の場合には肩や背中や腕や、を壊して、演奏を諦めなければならないことが起こります。
また、人類の遺産とも思う、Stradivaliusのような400年ほどの弦楽器の名器たちも、今の奏法の弓の圧力で、今世紀で生命を終えなければならないのではないか、と思います。
[40836]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月28日 21:03
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
Heifetz生では知らない さま、
決して大音量の演奏を否定しているわけではありません。むしろ演奏者が難聴にならないようにできるのであれば、大音量も素晴らしい個性だと思います。
ただ、歴史的に偉大なヴァイオリニストは必ずしも大音量で演奏したわけではありません。例えばパガニーニは特注の細いプレーンガット弦と、非常に緩いカーブの駒を使用したことが知られています。これは事実かどうか知りませんが、爪でE,A,D線を順に切りながら最後はG線だけで演奏したという逸話もあるくらい細い弦です。つまり、パガニーニの弾くA,D線の単音は現在の我々からすると極めて小さい音であったと考えられます。パガニーニは単音の音量を捨てて重音の弾き易さを取ったわけです。
1954年のハイフェッツの来日コンサートに関する記事が二つありました。
カラヤンが帰ったのはドイツ人のカラヤンとユダヤ人のハイフェッツに軋轢があったからではないかという人もいますが、それならカラヤンからコンサートに誘うことはないと思いますので、「大音量派」の筆頭であるカラヤンは自身で話している通りハイフェッツの演奏に満足できないものを感じたのだろうと思います。
ttp://electronic-journal.seesaa.net/article/121974818.html
4月18日に東京帝国劇場(帝劇)で、ハイフェッツのコンサートが開かれたのですが、そのときの聴衆には山田耕筰、近衛秀麿、吉川英治氏などの有名人に交じって来日中のカラヤンと岩淵(龍太郎)氏もいたのです。
岩淵氏によると、このコンサートに誘ったのは、カラヤン自身だったというのです。ところがそのカラヤンが途中で「帰ろう」といい出したのです。ちょうど前半のプログラム、ブラームスのヴァイオリンソナタ第3番の演奏の途中だったです。「なぜですか」と英語で聞くと、「私には興味がない」とドイツ語で答えたのです。ハイフェッツといえば、世界のヴァイオリンの巨匠です。その巨匠の演奏を切って捨てるとは・・
岩淵氏はカラヤンの帝王ぶりを垣間見た思いがしたといいます。ちなみに当日のコンサートは大成功であり、各新聞は「聴衆、名演奏に酔う」という大きな見出しをつけていたのです。
ttp://www.music.co.jp/classicnews/newd&b/nakagawa/n_cdld24.html
今はない古い帝国劇場で聴きました。身体を動かさず、顔の表情に感情を表さず、淡々と演奏していました。音は、思ったほど豊で魅力のあるものでなかったようで、ヴィブラートにも何か原因があるのでしょうか、よく分かりません。しかし、演奏の安定、正確さは見事で、早いスタカット演奏の完璧さには、舌を巻きました。
決して大音量の演奏を否定しているわけではありません。むしろ演奏者が難聴にならないようにできるのであれば、大音量も素晴らしい個性だと思います。
ただ、歴史的に偉大なヴァイオリニストは必ずしも大音量で演奏したわけではありません。例えばパガニーニは特注の細いプレーンガット弦と、非常に緩いカーブの駒を使用したことが知られています。これは事実かどうか知りませんが、爪でE,A,D線を順に切りながら最後はG線だけで演奏したという逸話もあるくらい細い弦です。つまり、パガニーニの弾くA,D線の単音は現在の我々からすると極めて小さい音であったと考えられます。パガニーニは単音の音量を捨てて重音の弾き易さを取ったわけです。
1954年のハイフェッツの来日コンサートに関する記事が二つありました。
カラヤンが帰ったのはドイツ人のカラヤンとユダヤ人のハイフェッツに軋轢があったからではないかという人もいますが、それならカラヤンからコンサートに誘うことはないと思いますので、「大音量派」の筆頭であるカラヤンは自身で話している通りハイフェッツの演奏に満足できないものを感じたのだろうと思います。
ttp://electronic-journal.seesaa.net/article/121974818.html
4月18日に東京帝国劇場(帝劇)で、ハイフェッツのコンサートが開かれたのですが、そのときの聴衆には山田耕筰、近衛秀麿、吉川英治氏などの有名人に交じって来日中のカラヤンと岩淵(龍太郎)氏もいたのです。
岩淵氏によると、このコンサートに誘ったのは、カラヤン自身だったというのです。ところがそのカラヤンが途中で「帰ろう」といい出したのです。ちょうど前半のプログラム、ブラームスのヴァイオリンソナタ第3番の演奏の途中だったです。「なぜですか」と英語で聞くと、「私には興味がない」とドイツ語で答えたのです。ハイフェッツといえば、世界のヴァイオリンの巨匠です。その巨匠の演奏を切って捨てるとは・・
岩淵氏はカラヤンの帝王ぶりを垣間見た思いがしたといいます。ちなみに当日のコンサートは大成功であり、各新聞は「聴衆、名演奏に酔う」という大きな見出しをつけていたのです。
ttp://www.music.co.jp/classicnews/newd&b/nakagawa/n_cdld24.html
今はない古い帝国劇場で聴きました。身体を動かさず、顔の表情に感情を表さず、淡々と演奏していました。音は、思ったほど豊で魅力のあるものでなかったようで、ヴィブラートにも何か原因があるのでしょうか、よく分かりません。しかし、演奏の安定、正確さは見事で、早いスタカット演奏の完璧さには、舌を巻きました。
[40840]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月29日 02:11
投稿者:↓この人の嫌な所って、(ID:NhBkeAY)
「こぉんな画期的な理論考えついちまった情報強者たる俺様スゲー
サイトのマニアどもにも教えといてやるかな…
あ?何この反応?この完璧な理論に反論とか絶対ありえねーし
プロだか何だか知んねーけどこいつらみんなバカばっかじゃん
よーし、俺様に有利なワードで検索検索ゥ!!」
ってな図式が見え見えってとこなんですよねぇ…。
奇っ怪な論理はまだ置いとくとしても。
そんな痛い人がどんな評価受けるかぐらい、
想像付きそうなもんですが…
サイトのマニアどもにも教えといてやるかな…
あ?何この反応?この完璧な理論に反論とか絶対ありえねーし
プロだか何だか知んねーけどこいつらみんなバカばっかじゃん
よーし、俺様に有利なワードで検索検索ゥ!!」
ってな図式が見え見えってとこなんですよねぇ…。
奇っ怪な論理はまだ置いとくとしても。
そんな痛い人がどんな評価受けるかぐらい、
想像付きそうなもんですが…
[40841]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月29日 05:36
投稿者:検索結果を信じてはいけません(ID:FINJlSk)
>「大音量派」の筆頭であるカラヤンは自身で話している通りハイフェッツの演奏に満足できないものを感じたのだろうと思います。
これはC氏の想像
>「私には興味がない」とドイツ語で答えたのです。ハイフェッツといえば、世界のヴァイオリンの巨匠です。その巨匠の演奏を切って捨てるとは・・
これはカラヤン自身の言葉
いつもこうやって事実を捻じ曲げて行くのです。
みなさんC氏の引用に騙されないようにご注意を。
これはC氏の想像
>「私には興味がない」とドイツ語で答えたのです。ハイフェッツといえば、世界のヴァイオリンの巨匠です。その巨匠の演奏を切って捨てるとは・・
これはカラヤン自身の言葉
いつもこうやって事実を捻じ曲げて行くのです。
みなさんC氏の引用に騙されないようにご注意を。
[40843]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月29日 09:12
投稿者:カルボナーレ(ID:IUZHZpE)
>cargutさん
[40834]
でご紹介いただいた
A SOUND EAR II
ttp://www.abo.org.uk/user_files/ABO%20Publication%20Downloads/ASoundEarII.pdf
は、なかなか面白いですね。実例があるのでわかりやすいです。紹介ありがとうございました。
なんとなく、騒音ばく露レベルがどのようなものかわかりました。細かい定義はわかりませんが、あげられた実測例のグラフなどからみると、やはり単位時間の騒音レベルの平均のようなものですね。ピークとは切り離して考えるべきであるということも明確にわかりました。音を出していない区間も含まれます。従って、休憩を長くとる、小さな音の箇所もある曲にする、編成の小さい曲も混ぜるなどにより、騒音のばく露レベルの値は変わります。
騒音の測定位置も、例では、うるさそうな楽器の付近や、そこから離れたところなどを網羅した、舞台内の弦、木管、金管、打楽器の複数のメンバーの位置で行っていることがわかりましたが、その測定結果からは、オーケストラの音量で支配的なのは、金管やピッコロや打楽器であるとほぼ断定できますね。
また、本文中にはfiddleは最も小さな音であると書いてあり、記載のデータからもヴァイオリンは楽器単体の騒音ばく露レベルでは上限値にははるかに達しないとともに、オーケストラ演奏会の実測結果(周りの音の影響を含む値)でも、上記うるさい楽器から遠いこともあってオケの中では最も安全な位置にいることがわかりました。ヴィオラの後ろでの騒音ばく露レベルが高くなっていますが、これは管楽器に近いから、と理解しました。(ピッコロ付近のセカンドヴァイオリンや打楽器が舞台正面左前に位置した時などは、それら楽器の近くのヴァイオリン奏者においては、騒音ばく露レベルは高くなるのでしょう。)
結局、”管楽器、打楽器の中の大きな音を出すものの影響をいかに減らすか=オーケストラでの難聴の危険をいかに減らすか、である”というのが、その文献から得た私の感想です。「管、打楽器の音がうるさいので、吹いている/叩いている本人だけでなく、近くにいる演奏者もその影響を受け、それは業務中の騒音と同じものと考えるべきであり、基準を超えるようなものには何らかの対策が必要」ということかと思います。
ピークレベルという点では、それはヴァイオリンでは出せない音量であり、ヴァイオリン単体では要求事項の下限値をはるかに下回りまったく対象外です。
結果、単にヴァイオリンの演奏という点では、気にしなくてよい話=直接的には関係しない話、と理解しました。
なお、古典派の曲に比べ、ロマン派、近代と移り変わるとともに、曲が大編成となって楽器や人数が増え、加えて楽器の性能向上により、取り上げる演目によっては、ステージ内の演奏者位置での騒音のばく露レベルが昔より大きくなることは、理解できますし、まったく否定するものではありません。ただ、風が吹けば桶屋が儲かる、的な説明や、物事の一面だけ切り取ってそれを唯一無二のようになにかの根拠にする、などというアプローチは避けるべきかと思います。
幸い私はオケでは長年指揮者に最も近いところで弾いていますので、騒音ばく露のレベルという点では最も安全な位置にいることがわかり、一安心しました。
[40834]
[40834]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月28日 20:49
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
カルボナーレさま、リンクをたどってみたところ、他でもない英国オーケストラ協会がオーケストラの音量規制について素晴らしい資料を作成していました。ぜひご覧になってください。具体的な対策についても詳細に書かれています。
A SOUND EAR II
ttp://www.abo.org.uk/user_files/ABO%20Publication%20Downloads/ASoundEarII.pdf
聴衆に関係がある音量制限対策については、以下のような記述があります。
・PLAY LESS LOUDLY(音量を下げて演奏する)
・USE LESS POWERFUL INSTRUMENTS - PARTICULARLY IN THE BRASS(音量の小さい楽器を使用する - 特に金管)
説明に「外部のオブザーバーたちはオーケストラの音量は過去30年の間に大きくなったと感じています」(External observers do feel that orchestras have become louder in the last 30 years.)とあります。
・Within a programme or schedule, balance noisy pieces with something quieter(音量の大きい曲と静かな曲をバランス良くする)
規制についてこんなブログもありました。領家幸さんというドイツでピアノ演奏活動をされている方が書かれています。
ttp://blog.livedoor.jp/koryoke/archives/51368044.html
力の音の時代(2008年04月24日)
もう1週間ほど前のこと、15日の火曜日だったと思います。夜、”今日は”騒音の日”でした。”とニュースで紹介されました。世界中か、ヨーロッパのことか知りませんが、その時、”騒音”(!!)の事情として、オーケストラのことが紹介されました。今ドイツのオーケストラでは楽員はみんな、何と!耳栓をして弾いているのだそうです。
オーケストラの音が大きくなって、自分が何を弾いているのか、他の人の楽器が何を弾いているのか聞こえず、10年もすると聴覚障害が起こるのだそうです。それで耳栓を仕方なくするのだそうです。
ここまで来たか・・・です。
Hamburg Steinwayの当時の技術部長のAdamさんが、今時ピアノに”叙情的な調整”をしてもダメだ、最近のオーケストラが音が大きすぎて(こういうのは、”うるさ過ぎて”です!)叙情的なピアノの音なんか聞こえない、と嘆かれたのは、10年以上も前のことです。
弦楽器も管楽器も、楽器・奏法が変わって大きな音を出すようなものになってきています。大きくて立派な音を出すための奏法には、ひとつの代償が付いてきます。一つ一つの大きくて立派な音のために、”自然な息遣い”が出来なくなることです。歌も例外ではなく、一つ一つの立派な音のために、”自然な息遣い”をしなくなっています。
聴覚障害も起こりますが、歌の場合には声帯、楽器奏者の場合には肩や背中や腕や、を壊して、演奏を諦めなければならないことが起こります。
また、人類の遺産とも思う、Stradivaliusのような400年ほどの弦楽器の名器たちも、今の奏法の弓の圧力で、今世紀で生命を終えなければならないのではないか、と思います。
A SOUND EAR II
ttp://www.abo.org.uk/user_files/ABO%20Publication%20Downloads/ASoundEarII.pdf
聴衆に関係がある音量制限対策については、以下のような記述があります。
・PLAY LESS LOUDLY(音量を下げて演奏する)
・USE LESS POWERFUL INSTRUMENTS - PARTICULARLY IN THE BRASS(音量の小さい楽器を使用する - 特に金管)
説明に「外部のオブザーバーたちはオーケストラの音量は過去30年の間に大きくなったと感じています」(External observers do feel that orchestras have become louder in the last 30 years.)とあります。
・Within a programme or schedule, balance noisy pieces with something quieter(音量の大きい曲と静かな曲をバランス良くする)
規制についてこんなブログもありました。領家幸さんというドイツでピアノ演奏活動をされている方が書かれています。
ttp://blog.livedoor.jp/koryoke/archives/51368044.html
力の音の時代(2008年04月24日)
もう1週間ほど前のこと、15日の火曜日だったと思います。夜、”今日は”騒音の日”でした。”とニュースで紹介されました。世界中か、ヨーロッパのことか知りませんが、その時、”騒音”(!!)の事情として、オーケストラのことが紹介されました。今ドイツのオーケストラでは楽員はみんな、何と!耳栓をして弾いているのだそうです。
オーケストラの音が大きくなって、自分が何を弾いているのか、他の人の楽器が何を弾いているのか聞こえず、10年もすると聴覚障害が起こるのだそうです。それで耳栓を仕方なくするのだそうです。
ここまで来たか・・・です。
Hamburg Steinwayの当時の技術部長のAdamさんが、今時ピアノに”叙情的な調整”をしてもダメだ、最近のオーケストラが音が大きすぎて(こういうのは、”うるさ過ぎて”です!)叙情的なピアノの音なんか聞こえない、と嘆かれたのは、10年以上も前のことです。
弦楽器も管楽器も、楽器・奏法が変わって大きな音を出すようなものになってきています。大きくて立派な音を出すための奏法には、ひとつの代償が付いてきます。一つ一つの大きくて立派な音のために、”自然な息遣い”が出来なくなることです。歌も例外ではなく、一つ一つの立派な音のために、”自然な息遣い”をしなくなっています。
聴覚障害も起こりますが、歌の場合には声帯、楽器奏者の場合には肩や背中や腕や、を壊して、演奏を諦めなければならないことが起こります。
また、人類の遺産とも思う、Stradivaliusのような400年ほどの弦楽器の名器たちも、今の奏法の弓の圧力で、今世紀で生命を終えなければならないのではないか、と思います。
A SOUND EAR II
ttp://www.abo.org.uk/user_files/ABO%20Publication%20Downloads/ASoundEarII.pdf
は、なかなか面白いですね。実例があるのでわかりやすいです。紹介ありがとうございました。
なんとなく、騒音ばく露レベルがどのようなものかわかりました。細かい定義はわかりませんが、あげられた実測例のグラフなどからみると、やはり単位時間の騒音レベルの平均のようなものですね。ピークとは切り離して考えるべきであるということも明確にわかりました。音を出していない区間も含まれます。従って、休憩を長くとる、小さな音の箇所もある曲にする、編成の小さい曲も混ぜるなどにより、騒音のばく露レベルの値は変わります。
騒音の測定位置も、例では、うるさそうな楽器の付近や、そこから離れたところなどを網羅した、舞台内の弦、木管、金管、打楽器の複数のメンバーの位置で行っていることがわかりましたが、その測定結果からは、オーケストラの音量で支配的なのは、金管やピッコロや打楽器であるとほぼ断定できますね。
また、本文中にはfiddleは最も小さな音であると書いてあり、記載のデータからもヴァイオリンは楽器単体の騒音ばく露レベルでは上限値にははるかに達しないとともに、オーケストラ演奏会の実測結果(周りの音の影響を含む値)でも、上記うるさい楽器から遠いこともあってオケの中では最も安全な位置にいることがわかりました。ヴィオラの後ろでの騒音ばく露レベルが高くなっていますが、これは管楽器に近いから、と理解しました。(ピッコロ付近のセカンドヴァイオリンや打楽器が舞台正面左前に位置した時などは、それら楽器の近くのヴァイオリン奏者においては、騒音ばく露レベルは高くなるのでしょう。)
結局、”管楽器、打楽器の中の大きな音を出すものの影響をいかに減らすか=オーケストラでの難聴の危険をいかに減らすか、である”というのが、その文献から得た私の感想です。「管、打楽器の音がうるさいので、吹いている/叩いている本人だけでなく、近くにいる演奏者もその影響を受け、それは業務中の騒音と同じものと考えるべきであり、基準を超えるようなものには何らかの対策が必要」ということかと思います。
ピークレベルという点では、それはヴァイオリンでは出せない音量であり、ヴァイオリン単体では要求事項の下限値をはるかに下回りまったく対象外です。
結果、単にヴァイオリンの演奏という点では、気にしなくてよい話=直接的には関係しない話、と理解しました。
なお、古典派の曲に比べ、ロマン派、近代と移り変わるとともに、曲が大編成となって楽器や人数が増え、加えて楽器の性能向上により、取り上げる演目によっては、ステージ内の演奏者位置での騒音のばく露レベルが昔より大きくなることは、理解できますし、まったく否定するものではありません。ただ、風が吹けば桶屋が儲かる、的な説明や、物事の一面だけ切り取ってそれを唯一無二のようになにかの根拠にする、などというアプローチは避けるべきかと思います。
幸い私はオケでは長年指揮者に最も近いところで弾いていますので、騒音ばく露のレベルという点では最も安全な位置にいることがわかり、一安心しました。
[40844]
カラヤンは岩淵より玄人だよ
投稿日時:2009年08月29日 10:00
投稿者:Hefetz生では知らない(ID:OEiEF5A)
>>>ところがそのカラヤンが途中で「帰ろう」といい出したのです。
----
大音量派だから、という根拠がどこにありますか。
ようするにカラヤンはハイフェッツが気に食わなかっただけでしょう。
ドイツの感受性ではハイフェッツは巨匠でなく、興味あるアウトサイダーでしか有り得ない。これは私個人の想像なんかじゃありません。来日するドイツの演奏家からオフレコでしこたま聞き出せますので確実なことです。例えば、ジェシー・ノーマンはただの声の大きな独自ジャンル(クラシックのソプラノとは別のジャンル)。ホロヴィッツはアメリカ人向けとかね…。セールストークだけ聞いていると彼らの本音は解らない。
カラヤンは正直な人だったということです。実際ハイフェッツ聴いて吐き気を催した可能性大いにあります。
catgutさん演歌聞いて吐き気催して経験ありませんか?
べつにハイフェッツが演歌だってことじゃありませんよ。ようするにドイツ音楽の代表であるブラームスを、ドイツ人が聴いて違和感なく演奏することはハイフェッツには出来なかったし、する気もなかった。
だからそれをカラヤンは「聴いてやる義理はないぞ」とそれ相応の反応を示しただけのことです。
フランス人の演奏するブラームスやワグナーでも説得力があれば受け入れたのがドイツ人です。でもハイフェッツはとうてい受け入れられなかったというのがことの本質です。
----
大音量派だから、という根拠がどこにありますか。
ようするにカラヤンはハイフェッツが気に食わなかっただけでしょう。
ドイツの感受性ではハイフェッツは巨匠でなく、興味あるアウトサイダーでしか有り得ない。これは私個人の想像なんかじゃありません。来日するドイツの演奏家からオフレコでしこたま聞き出せますので確実なことです。例えば、ジェシー・ノーマンはただの声の大きな独自ジャンル(クラシックのソプラノとは別のジャンル)。ホロヴィッツはアメリカ人向けとかね…。セールストークだけ聞いていると彼らの本音は解らない。
カラヤンは正直な人だったということです。実際ハイフェッツ聴いて吐き気を催した可能性大いにあります。
catgutさん演歌聞いて吐き気催して経験ありませんか?
べつにハイフェッツが演歌だってことじゃありませんよ。ようするにドイツ音楽の代表であるブラームスを、ドイツ人が聴いて違和感なく演奏することはハイフェッツには出来なかったし、する気もなかった。
だからそれをカラヤンは「聴いてやる義理はないぞ」とそれ相応の反応を示しただけのことです。
フランス人の演奏するブラームスやワグナーでも説得力があれば受け入れたのがドイツ人です。でもハイフェッツはとうてい受け入れられなかったというのがことの本質です。
[40847]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月29日 10:28
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
カルボナーレさま、有益な情報交換をさせ頂き感謝致します。
私も直接的には1970年前後から金管楽器の内径を太くしたことがこの数十年でオーケストラが大音量になった原因だと思います。演奏者や聴衆が難聴にならないような合理的な配慮がある限り、一時的な大音量を楽しむこと自体はなんら問題ではありません。
ただ、オーケストラの大音量に聴衆も慣れてしまったことによって、ヴァイオリン協奏曲で音が小さめのヴァイオリニストは苦しくなりました。楽器もわずかに大音量化していますが本質的には16世紀から変わっていません。
人間の声も変っていないのでオペラ歌手も同じ問題がありますが、オペラでは20世紀後半からPAを必要に応じて使用するにようになりました。
(参考)オペラの音響デザイン 小野隆浩
ttp://www.seas.or.jp/news/library/opera-design.html
「稽古を見て懸念される個所の全てに、電気音響でも対応できるように準備します。」
カルボナーレさまであれば、パールマンが指摘しているように弓圧をほとんどかけずに弓を上下に高速に動かすことによって、短時間であればハイフェッツのような「シルクを通して光がこぼれるような柔らかく輝かしい音」を感じて頂けるのではないかと思います。試してみたところナイロン弦でもガット弦より弓がぶれやすくなりますが再現可能です。ハイフェッツの凄いところは、この奏法を長時間安定してやってしまうところです。
ハイフェッツが「大きな音がだせない」と私が主張していると誤解されている方がいるようですが、そうではなくハイフェッツはその特別な美音を出すためにあえて大きな音が出ない奏法を選択していたということです。
私はここで
・20世紀前半までのソリストには、その時点で「音が小さい」と評される最高クラスのソリストが少なからずいた(イザイ、アウアー、フーベルマン、モリーニ、ハイフェッツ・・)
・「音の小ささ」は、巨匠の奏法とのトレードオフである。
(ハイフェッツもパガニーニも大きな音を弾くことはできたに決まっていますが、ハイフェッツの美音は大音量では出せず、パガニーニも普通の駒と普通の弦で大音量で究極の超絶技巧は困難だった)
・20世紀後半にもオーケストラが大音量化したため「音が小さい巨匠」の奏法では音量が非常にアンバランスになっていると思われる(大音量を必須条件としたため奏法の自由度が下がっている)。
ということを主張しています。もし上記に反論がある場合は事実に即して反論をお願いします。
Hefetz生では知らない さま、
少なくともカラヤンが「大音量派」であることを否定される方はあまり
いないと思います。カラヤンは東京公演以前にレコードでハイフェッツ
を聞いたことがあると思いますので、レコードで吐き気を催していたな
ら実演を聞きにいこうとはしなかったでしょう。
私も直接的には1970年前後から金管楽器の内径を太くしたことがこの数十年でオーケストラが大音量になった原因だと思います。演奏者や聴衆が難聴にならないような合理的な配慮がある限り、一時的な大音量を楽しむこと自体はなんら問題ではありません。
ただ、オーケストラの大音量に聴衆も慣れてしまったことによって、ヴァイオリン協奏曲で音が小さめのヴァイオリニストは苦しくなりました。楽器もわずかに大音量化していますが本質的には16世紀から変わっていません。
人間の声も変っていないのでオペラ歌手も同じ問題がありますが、オペラでは20世紀後半からPAを必要に応じて使用するにようになりました。
(参考)オペラの音響デザイン 小野隆浩
ttp://www.seas.or.jp/news/library/opera-design.html
「稽古を見て懸念される個所の全てに、電気音響でも対応できるように準備します。」
カルボナーレさまであれば、パールマンが指摘しているように弓圧をほとんどかけずに弓を上下に高速に動かすことによって、短時間であればハイフェッツのような「シルクを通して光がこぼれるような柔らかく輝かしい音」を感じて頂けるのではないかと思います。試してみたところナイロン弦でもガット弦より弓がぶれやすくなりますが再現可能です。ハイフェッツの凄いところは、この奏法を長時間安定してやってしまうところです。
ハイフェッツが「大きな音がだせない」と私が主張していると誤解されている方がいるようですが、そうではなくハイフェッツはその特別な美音を出すためにあえて大きな音が出ない奏法を選択していたということです。
私はここで
・20世紀前半までのソリストには、その時点で「音が小さい」と評される最高クラスのソリストが少なからずいた(イザイ、アウアー、フーベルマン、モリーニ、ハイフェッツ・・)
・「音の小ささ」は、巨匠の奏法とのトレードオフである。
(ハイフェッツもパガニーニも大きな音を弾くことはできたに決まっていますが、ハイフェッツの美音は大音量では出せず、パガニーニも普通の駒と普通の弦で大音量で究極の超絶技巧は困難だった)
・20世紀後半にもオーケストラが大音量化したため「音が小さい巨匠」の奏法では音量が非常にアンバランスになっていると思われる(大音量を必須条件としたため奏法の自由度が下がっている)。
ということを主張しています。もし上記に反論がある場合は事実に即して反論をお願いします。
Hefetz生では知らない さま、
少なくともカラヤンが「大音量派」であることを否定される方はあまり
いないと思います。カラヤンは東京公演以前にレコードでハイフェッツ
を聞いたことがあると思いますので、レコードで吐き気を催していたな
ら実演を聞きにいこうとはしなかったでしょう。
[40848]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年08月29日 10:31
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
Cutgutさんへ
手元の資料を調べましたら、あなたと全く逆の結果が出ました。
1919年~1924年はアコースティック時代でした。即ち、マイクロフォンもアンプもなく、ラッパ管で録音した銅板レコードを、ラッパ管で再生し聴いていました。録音音域も狭く、ダイナミックレンジも狭く、バイオリン演奏の録音には極めて不利で、当時クラシックの録音物は「声楽」が主流でした。録音環境は極めて劣悪であったそうです。ところが、ハイフェッツの録音は盛んに行われ、この世にマイクロフォンとアンプリファイアーを使った電気録音が登場する以前に、ハイフェッツは瞬く間に世界的に有名になっていたのです。この理由に「ハイフェッツの音は録音に『極めて』」有利であったことが指摘されています。
電気録音になってからマイクロフォンも次々改良・開発され続けたでしょう。当然ハイフェッツは世界一高品質のマイクを使っていたでしょう。一般マイクさえまだまだ未熟だった当時のテクノロジーから、cutgutさんの妄想されるような特殊cutgutマイクを、いきなり開発するのは無理でしょう。
cutgutさんの病的なところは、一流の演奏家に用意された、その時点での高性能マイクに対し、「巷にいる愚者のやっかみ・ひがみ」でもって曲解し、「ハイフェッツはこの特殊マイクとマイクの近接がなければ、ただの凡人バイオリニストだ。」と言っておられることです。それに、音量・音質を至適にコントロールするために、マイクと演奏者との距離を調整することぐらい、何もハイフェッツだけがやっていることではなく、世界中の誰でもどこでも日常茶飯事やっています。私だってやります。だって、当たり前のことですから。
1つ質問してみましょう。あなたの仰る特殊マイクとやらは、一体どこの国の誰が、いつ頃開発し、どんな演奏家に用いられていたのでしょうか。ひょっとして、cutgutさんは、ギターやサイレントバイオリンに付いているピックアップを見て妄想されたんではないですか。
cutgutさん、あなたは大音楽家を完全に見下していますよね。極めて異常だと思います。とても音楽を愛する人とは思えません。天動説が主流であった頃に地動説を唱えたコペルニクスになりたがっておられるようですが、とんだ見当違いです。
カラヤンは、「芸風」におけるハイフェッツとの違いを、自身が受け入れなかったので、その場を立ち去ったのではないですか。カラヤンがソリストに登用している演奏家の「芸風」を聴けばそれが大方分かりますよね。なんでここに、唐突に「音量」の問題が出てくるのでしょうか。「音量」の問題は全然関係ないです。
>共演者が音量を抑えるだけで、迫力のある演奏ができる?
迫力のある演奏は、演奏者の精神的緊迫感によって可能となります。音楽は怪獣ゴジラの鳴き声ではありません。
手元の資料を調べましたら、あなたと全く逆の結果が出ました。
1919年~1924年はアコースティック時代でした。即ち、マイクロフォンもアンプもなく、ラッパ管で録音した銅板レコードを、ラッパ管で再生し聴いていました。録音音域も狭く、ダイナミックレンジも狭く、バイオリン演奏の録音には極めて不利で、当時クラシックの録音物は「声楽」が主流でした。録音環境は極めて劣悪であったそうです。ところが、ハイフェッツの録音は盛んに行われ、この世にマイクロフォンとアンプリファイアーを使った電気録音が登場する以前に、ハイフェッツは瞬く間に世界的に有名になっていたのです。この理由に「ハイフェッツの音は録音に『極めて』」有利であったことが指摘されています。
電気録音になってからマイクロフォンも次々改良・開発され続けたでしょう。当然ハイフェッツは世界一高品質のマイクを使っていたでしょう。一般マイクさえまだまだ未熟だった当時のテクノロジーから、cutgutさんの妄想されるような特殊cutgutマイクを、いきなり開発するのは無理でしょう。
cutgutさんの病的なところは、一流の演奏家に用意された、その時点での高性能マイクに対し、「巷にいる愚者のやっかみ・ひがみ」でもって曲解し、「ハイフェッツはこの特殊マイクとマイクの近接がなければ、ただの凡人バイオリニストだ。」と言っておられることです。それに、音量・音質を至適にコントロールするために、マイクと演奏者との距離を調整することぐらい、何もハイフェッツだけがやっていることではなく、世界中の誰でもどこでも日常茶飯事やっています。私だってやります。だって、当たり前のことですから。
1つ質問してみましょう。あなたの仰る特殊マイクとやらは、一体どこの国の誰が、いつ頃開発し、どんな演奏家に用いられていたのでしょうか。ひょっとして、cutgutさんは、ギターやサイレントバイオリンに付いているピックアップを見て妄想されたんではないですか。
cutgutさん、あなたは大音楽家を完全に見下していますよね。極めて異常だと思います。とても音楽を愛する人とは思えません。天動説が主流であった頃に地動説を唱えたコペルニクスになりたがっておられるようですが、とんだ見当違いです。
カラヤンは、「芸風」におけるハイフェッツとの違いを、自身が受け入れなかったので、その場を立ち去ったのではないですか。カラヤンがソリストに登用している演奏家の「芸風」を聴けばそれが大方分かりますよね。なんでここに、唐突に「音量」の問題が出てくるのでしょうか。「音量」の問題は全然関係ないです。
>共演者が音量を抑えるだけで、迫力のある演奏ができる?
迫力のある演奏は、演奏者の精神的緊迫感によって可能となります。音楽は怪獣ゴジラの鳴き声ではありません。
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