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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
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ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
[41231]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月23日 22:59
投稿者:カルボナーレ(ID:J0RRIjk)
>catgutさん

以前から十年一昔、1世代変わるとまったく世の中が変わるとということを、例も挙げながら何度も言ってきました。ご理解いただけませんか。
意見を述べる際、”20世紀前半”という表現はあまりに広すぎるので、少なくとも”10年単位”で、かつ”どの国の話か”限定して、意見を述べていただけませんか。そうでないと、話が発散して前に進みません。

例えば、日本に限定した縄文時代や弥生時代の話であれば、その粒度で話ができますが、少なくとも激動の20世紀の欧州各国と海を超えた米国の事柄を述べるのに、その粒度でグローバルな話を取り上げて何か一つの結論を導きだそうとするのは、正気の沙汰とは思えません。
例えば、私が「20世紀後半の世界は豊かだった」という見解を示したら、それは正解?不正解? 
山のような文献の中には、豊かであることを示すものが山のようにあり、一方豊かでないことを示すものも山のようにありますので、どうにでも話は誘導できますが、結局はひとまとめにして語るべき内容でないので、雑談のネタ以上の何物でもなく、最後は結論にたどり着く事なくそのうちに話に飽きて終わります。最後の意見が「豊かで」だったか、「豊かでない」というものだったか、ということを持ち出して勝った負けた的に結論とすべきものでもなく、結局、かけた時間に対して得られたものが極めて少ない、というタイプの雑談となります。

再度言いますが、今後、意見を述べる際、
少なくとも”10年単位”で、かつ
”どの国の話か”
を明確にして、意見を述べていただけませんか。
まずは、[41228]
[41228]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月23日 21:07
投稿者:catgut(ID:NFB3gAA)
大変不思議なことに「ストラディヴァリの製法」と同じく「20世紀前半の奏法」は何か神秘的な理由により永遠に失われたと思い込んでいる方がいらしゃるように思われます。私は決してそのようなことはないと思います。

以下のような点を考慮すれば、20世紀前半の演奏様式に近い演奏が現在でも可能だと思います。もちろん、短時間の練習でできるようなものではありませんが。

(1)イントネーションの違い(多様性)
一例としてカザルスは「カザルスとの対話」で以下のように述べています。

私はある人々を跳びあがらせるようなことを表明できる。すなわち、私のシステムではたとえば、変ニと嬰ハとの差は、半音のハと変ニの差、あるいは嬰ハとニの差よりも大きいのである(表情的音程について 
日本語版p242)。
   
(2)ボーイングの違い
20世紀前半では速く軽めの弓づかいで音量と音色をコントロールする
比率が高い。

(3)旋律演奏のポリシーの違い
   20世紀前半は声楽(歌)に似せる意識が強い。声楽的ポルタメントや、声楽的な音色の模倣を行う。弓使いも人間の息遣いを極力模倣する。ヴィブラートも歌でヴィブラートがかかる場所のみでかける。

(4)プレーンガット弦の音色の違い

個人的には、現存のヴァイオリニストでは、イダ・ヘンデルが(2)と(3)に関してはかなり20世紀前半のテイストを保っているのではないかと思っています。かなりご高齢なので今回の日本公演でどうかは保証の限りではありませんが。


最低な人格ですね さま、
カザルスは慎重にも、当時の教育が悪いという表現をしているにもかか
わらず、当時の奏者の能力が低いという解釈は正しいと思われますか?
を、上記に基づき、年代と地域を明確にして、語ってください。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月23日 23:16
投稿者:モグラ(ID:cSQ0QA)
41223でのcatgut様の発言の中に
>なお、プレーンガットG線は私自身は使ったことがありませんが、現在のG線とはかなり音が異なり「ボーボー」としたはっきりしない音になると聞いています。
 と書かれていますが、これについて、古楽器(バロック・ヴァイオリン)ではなく現代のヴァイオリン(モダン・ヴァイオリン)に、実際にプレーンガットのG線を張って愛用している者の立場からコメントさせていただきます。

 プレーンガット(裸ガット)のG線は、ゲージが太過ぎるとたしかに、ボーボーとしたハッキリしない音が出ますが、そのヴァイオリンにとって太過ぎない「ちょうど良いゲージ」を張れば、芯があって張りのある、しかも太くて朗々とした音を出すことができます。

 プレーンガットのG線を張る場合は、ハイツイストだと固くて柔軟性に欠けますので、ロープ編み構造で柔軟性としなやかさに優れるヴェニス・カトリンを選択することを強くお薦めします。ヴェニス・カトリンであれば、倍音が豊富なので、金属の巻き線の無いプレーンガット弦でも、遠くまで良く透る音、エッヂの効いた音、を出すことが可能です。

 catgut様には、ぜひプレーンガットのG線を実際にお試しいただきたいと思います。きっと大いに気に入られると思います。

 参考までに、イタリアのTORO社のヴェニス・カトリンは、極めてしなやかで柔軟性に富んでいて、しかも、弦の表面が素晴らしくなめらかなので、ハイツイストのプレーンガット弦と同様、何の違和感も無く演奏することができます。ロープ編みの裸ガット弦だからと言って、特別に構える(用心する)必要はありません。
[41234]

ガット弦について

投稿日時:2009年09月24日 00:32
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
モグラ様

登場をお待ちしておりました。
某氏の発言の中にプレーンガットのE線の耐久性が低いとありました。
私は1Xヴァーニッシュのものしか使用経験はありませんが、これは金属線に劣らない耐久性がありました。
ニスを掛けていないものはやはり耐久性が劣るのでしょうか?
[41235]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月24日 00:51
投稿者:モグラ(ID:cSQ0QA)
通りすがり様。自分は、プレーンガットのE線は、見たり弾いたり触ったりしたことはありますが、自分の楽器に張ったことはありません。

自分は、昔ながらのオイドクサのアルミ巻きE線が気に入っており、それにプレーンガット(ヴェニス・カトリン)のA・D・G線を組み合わせて張ってます。

プレーンガット弦におけるヴァーニッシュの影響についてですが、ヴァーニッシュが1回か0回(ノン・ヴァーニッシュ、ナチュラル)かの差は、耐久性に大きな違いが出ます。自分は、ハイツイストのA線で、同じゲージのノン・ヴァーニッシュ(ナチュラル)と1×ヴァーニッシュと3×ヴァーニッシュを比較したことがあります。

0回ヴァーニッシュ(ナチュラル)のプレーンガット弦は、指による摩擦や汗の影響で、徐々にボソボソとほつれてきますが、1回ヴァーニッシュの弦は、ニスでコーティングされているお陰で、なかなかほつれません。これが3回ヴァーニッシュの弦になると、さらに耐久性が増します。

ヴァイオリンのE線のような細い弦では、ヴァーニッシュの有無は、ただちに耐久性に影響を与えると思います。

自分は手に汗をかき易いので、TOROの3×ヴァーニッシュのヴェニス・カトリンを愛用しています。

プレーンガットのE線の耐久性についてはわかりませんが、プレーンガットのA・D・G線に関しては、3×ヴァーニッシュであれば、3~4ヶ月は余裕で持ちますし、6ヶ月経過しても、それなりに使えます。3ヶ月経過すると十分にへたってしまうナイロン弦よりも、6ヶ月経過したプレーンガット弦の方が、ずっと元気の良い音が出ますし、単音の音程や重音での調和も良いと思います。
[41236]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月24日 01:02
投稿者:catgut(ID:NFB3gAA)
新顔の通りすがりさま、
ロスタルの指摘通りで、私もフレッシュの指導内容は現代的であると認識しています。神童として生まれなくても、正しい方針と努力があればヴァイオリン演奏技術を習得できるとフレッシュは主張しています。ヴィブラートと音程の関係においてフレッシュとガラミアンの記述が対立していましたが、もちろんフレッシュの記述のほうが正しいものでした。

しかしヴィブラートについては、フレッシュは使い過ぎを戒める点でアウアーに近い立場でした。ヴィブラートの多用化についてはノリントンらの批判が有名ですが、なぜか弓圧の多用化については従来あまり指摘がありませんでした。ガラミアンの指導に沿うものだったからでしょうか。「全弓の過度の使用」についてはフレッシュも当然否定しています。しかし「全弓を使いこなす練習を積んだ」ヴァイオリン奏者の中から、歴史的な名ヴァイオリニストが多く出たという事実を忘れることはできません。

カルボナーレさま、
ご指摘はもっともですが、ここでは全般的な傾向としてご理解ください。

モグラさま、情報提供ありがとうございます。
「ボーボー」という感じの音になるという話は、バロックヴァイオリンに関連して読んだ記憶があるのですが、適切な弦を選択すれば現在の金属巻のG線と大きく違う音色になるというわけではないのですね。認識を改めます。
[41239]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月24日 01:59
投稿者:カルボナーレ(ID:J0RRIjk)
>カルボナーレさま、
>ご指摘はもっともですが、ここでは全般的な傾向としてご理解ください。

理解できません。

まず、20世紀前半とは、1949年までの約50年間を指すのですか? それとも1910年頃までを指すのですか? あるいはcatgutさんにとっては、1925年までくらいのことをイメージしているのですか?
よく使うのは前半、後半と、2分した前をさす言葉ですが、中盤もふくめた、3等分のこともあります。
言葉の定義は同じ土俵で議論をするための基本ですので、どのような定義において、その言葉”前半”を使われているのかを、教えてください。

また、例えば、お得意のビブラートで言えば、20世紀前半の全般的な傾向はどうなのですか?
SPレコードでの複数の音源を聴いた私の認識は、1910年以前はかけない、あるいは持続音の最後だけにかけるような演奏がほとんどで、1910年代で少しずつ使う頻度が増え、1920年代では定常的に使う人が現れ、1930年頃になると、全般的にビブラートを多用するようになっており、1940年くらいになると今と変わらないくらいかけるようになってきているというものなのですが、”20世紀前半”というくくりにおいて、どのように全般的な傾向としてまとめられるのでしょうか。私にはまとめることができないので、ぜひ教えてください。

個人的には、何事も、やはり十年一昔くらいの粒度で分析していくのが、妥当だと思いますが。
[41241]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月24日 09:59
投稿者:新顔の通りすがり(ID:OEiEF5A)
41236 catgut氏
>>>私もフレッシュの指導内容は現代的であると認識しています
----
フレッシュが現代的、というのは必ずしも中らないでしょうが、21世紀の我々から見て、音楽的目的を楽器の都合より優先するのが当然だ、という意識改革を行ったことは高く評価されます。
ヴィブラート論争の単なる補強資料などではありませんよ(爆笑)。
実はD.ブルーム著:『カザルス&解釈の芸術』に見るカザルスの教育も同じ方向性です。

20世紀前半、の範囲はカルボナーレ氏指摘のとおりあいまいですね。
その時代は沢山録音が残っています。
何度も言いたくありませんが、カペSQの弾くラヴェル(1928年録音)を今日の聴衆に聞かせたら、爆笑かドン引きのどっちかです。
シゲティの弾くモーツァルトVn協4番の伴奏はビーチャム指揮ロンドンPh.です(1934録音)。独奏家シゲティは大いに素晴らしく、見習いたい点が多々あります、しかしロンドンPh.は良くない。今の聴衆は爆笑します。
つまりオケの水準は低かった。音楽的に文法違反。自然法則(カザルスが言っている)違反のつるべ打ちです。
一将功成りて万骨枯る、だったんですよ。これは音楽的に不幸なことでした。ずば抜けた才能があった少数の人たちは抜きん出た。それは21世紀には無いことだったでしょう。現代オケの水準は史上最高です。間違い有りません。

「通りすがり」氏のおっしゃるとおり、ハイフェッツに関する実証的調査はどうなるのでしょうね?
[41245]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月25日 00:25
投稿者:catgut(ID:QhNBB4k)
新顔の通りすがりさま、

-----
現代オケの水準は史上最高です。間違い有りません。
-----

現代ソリストの水準はいかがでしょうか。やはり史上最高とお考えでしょうか。そうでないとしたら、原因はどのようなところにあると思われるでしょうか。これは真面目な質問ですのでぜひ見解をお願いいたします。
私との価値観の違いを明確にできるかもしれません。
[41247]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月25日 02:18
投稿者:通りすがり(ID:GUZVdBU)
>>私はこのスレッドでつきつめれば以下の二つのことを主張しているだけです。

(1)オーケストラ全体の音量は20世紀前半より現在の方が大きい。
(2)音色を重視すると大音量を出せない奏法がある(ハイフェッツの速い弓の音色のように)。

これに関する疑問にお答えになっておりません。
前言を撤回されると受け止めてよろしいのですね。
[41250]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月25日 09:16
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
>>(2)音色を重視すると大音量を出せない奏法がある(ハイフェッツの速い弓の音色のように)。
私、良く理解できないのですが、一般に、弓速が速ければ、速いほど音量が出ると思うのです。如何でしょうか。
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