[40535]
ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。
先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。
長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。
先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。
長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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50 / 50 ページ [ 498コメント ]
【ご参考】
[41773]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月28日 23:28
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
[41181]
でカール・フレッシュがガット弦と湿度の関係について述べた部分を紹介しています。whistleはこの場合「裏返えった音がする」という意味です。"e-string whistle"で検索してみてください。多くの用例がみつかります。
[41181]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年09月19日 11:15
投稿者:catgut(ID:NFB3gAA)
ガット弦についてフレッシュが「ヴァイオリン演奏の技法」で興味深いことを書いています。(上巻p120)ガット弦での「本来の奏法」をどのように考え、どのような奏法を「価値の劣る音の出し方」と考えているかよく理解できます。
ガット線は、湿度の鋭敏な測定器である。大気が異常に湿度を含んでいたり、左の手が過度の汗をかくと、その影響を受けて弦は膨張し、指の下でまるである種の蒸気の塗布薬に囲まれているようになり、普通の奏法では、もはや弦を正常に振動させることが出来なくなる。そして不正な雑音が生じ、弦はヒュッと鳴る。こいう場合、次の対抗措置は極めて推奨に値する。弓にアクセントを付け、弓をより少く使って、圧力を強く加え、軽い運弓や跳弓を避け、特に弓を大きく使って小さい音を出す場合のように、弦との皮相的な接触を絶対に避ける。跳弓法の代わりに小さなデターシェ
を用いる。これは言うまでもなく立派なヴァイオリン演奏の原則に悖(もと)る全く変わった奏法である。それ故、本来は大きな弊害を小さな弊害で代用すること、即ちヒュッと鳴る雑音の代りに、価値の劣る音の出し方をするということにすぎない。
はーいさま、ハイフェッツの奏法を研究するならアンヴァーニッシュの
普通のプレーンガット弦がいいですよ。
ガット線は、湿度の鋭敏な測定器である。大気が異常に湿度を含んでいたり、左の手が過度の汗をかくと、その影響を受けて弦は膨張し、指の下でまるである種の蒸気の塗布薬に囲まれているようになり、普通の奏法では、もはや弦を正常に振動させることが出来なくなる。そして不正な雑音が生じ、弦はヒュッと鳴る。こいう場合、次の対抗措置は極めて推奨に値する。弓にアクセントを付け、弓をより少く使って、圧力を強く加え、軽い運弓や跳弓を避け、特に弓を大きく使って小さい音を出す場合のように、弦との皮相的な接触を絶対に避ける。跳弓法の代わりに小さなデターシェ
を用いる。これは言うまでもなく立派なヴァイオリン演奏の原則に悖(もと)る全く変わった奏法である。それ故、本来は大きな弊害を小さな弊害で代用すること、即ちヒュッと鳴る雑音の代りに、価値の劣る音の出し方をするということにすぎない。
はーいさま、ハイフェッツの奏法を研究するならアンヴァーニッシュの
普通のプレーンガット弦がいいですよ。
[41774]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 00:03
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
E線において、ガット弦を細くすると、裏返りやすくなり、それが湿度で加速するという別の資料はありますか。(カールフレッシュの教本は除きます)。
あくまでも感覚的な話ですが、E線でもA線でもどちらかと言えば弦のテンションが高い時に裏返りやすいと思っています。弦を細くしていくと、同じ調弦をしたときにテンションがどんどん下がっていき、裏返りにくくなりそうな気がします。まだ、?マークがついた状態ですので教えてください。
またテンションが下がると、明確な音から、だんだんぼけた音によってきます。
実は、パガニーニのE線はスチール単線だった、などという落ちはないですか。スチール単線は、音がひっくり返りやすい、代表とも言える弦です。
あくまでも感覚的な話ですが、E線でもA線でもどちらかと言えば弦のテンションが高い時に裏返りやすいと思っています。弦を細くしていくと、同じ調弦をしたときにテンションがどんどん下がっていき、裏返りにくくなりそうな気がします。まだ、?マークがついた状態ですので教えてください。
またテンションが下がると、明確な音から、だんだんぼけた音によってきます。
実は、パガニーニのE線はスチール単線だった、などという落ちはないですか。スチール単線は、音がひっくり返りやすい、代表とも言える弦です。
[41776]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 07:37
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
パガニーニは金属巻きG線は使っていましたが、スチールE線は使ってい
ません。スチールE線がはじめて登場したのは”late 19th century"です。
当初はプロは使わず、プロが使い始めたのは1910年代頃です。
ttp://www.stringsmagazine.com/issues/Strings95/coverstory.shtml
Steel strings began to appear in the late 19th century with the
introduction of the steel E string (most E strings still employ steel
in their creation).
ません。スチールE線がはじめて登場したのは”late 19th century"です。
当初はプロは使わず、プロが使い始めたのは1910年代頃です。
ttp://www.stringsmagazine.com/issues/Strings95/coverstory.shtml
Steel strings began to appear in the late 19th century with the
introduction of the steel E string (most E strings still employ steel
in their creation).
[41778]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 11:02
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:IYhIMTc)
[41767]
とりあえず さんからは反応ありませんね。 あれは catgutさんへの応援演説だったのかな(ホメ殺しの反対)?
[41772]
カルボナーレ さん
詳解ありがとうございました。
> 前後のページが抜けていて話の流れがわからない
これは毎度のことですね。
However以下が一般論、というのは解りました。 確かにcatgutさんの補足もちょっと強引ですね。
「rather」の用法は微妙(それこそ文脈によります)。 最後の both these 以下は思い切った意訳をされましたね。 文脈次第ではそう読んでもおかしくはないかも知れませんが、ここの文章だけなら catgut さんの訳で十分と思います。
ところで、英文解釈はさておき、一体何の話をしているんでしょうか?
[41767]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月28日 01:11
投稿者:とりあえず(ID:N0SUQpc)
>[41760]
訳が恣意的でミスリーディング。
英語でも机上の勉強だけしてるとこういう訳しがち。
訳が恣意的でミスリーディング。
英語でも机上の勉強だけしてるとこういう訳しがち。
[41772]
[41772]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月28日 23:17
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
catgutさん、
前後のページが抜けていて話の流れがわからないのでその著者が本当に言いたい事はわかりませんが、以下コメントします。
catgutさんが引用された、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
Robin Stowell著
Violin technique and performance practice in the late eighteenth and early nineteenth centuries p29
の
-----
Paganini used very thin strings, as these proved most favourable for his technical exploits, notably this common use of high position-work, natural and artificial harmonics, left-hand pizzicato and scordatura.
パガニーニは非常に細い弦を使用しました。これは彼の技術的な偉業、特にハイポジションの常用、自然および人工ハーモニクス、左手のピチカート、スコルダートゥーラなどのために好都合なことを証明しました。
===
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
については、ほぼ書いている通りの訳だと思います。
一方、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
However, thin strings produced a rather weak tone and thin E strings were liable to "whistle" rather than speak clearly, especially in a damp atomosphere;
both these disadvantages were common features of Paganini's performances.
しかし、(パガニーニの)細い弦はかなり弱い音(a rather weak tone)を作りました。そして細い(ガット)E線は、湿度の高い環境では特に、クリアに鳴らずに裏返りがちでした。これらの二つの欠点が、パガニーニの演奏にはいつもありました。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
については、”:”までは、細い弦の一般的特徴が書かれており、(パガニーニの)という補足はおかしいと思います。また、rather weak tone で”かなり弱い”と言ってしまうのは言い過ぎで、素直に訳すなら”どちらかと言えば弱い”とか”比較的弱い”としておくべきかと思います。また"whistle"も湿度との関係はあるものの”裏返る”と言い切る理由がわからず、素直に訳せば、”(口)笛のような”とか”鳥がさえずるような”くらいになるかと思います。想像力を働かせると、”裏返る”の可能性も高いでしょうが特定はできません。
そして、「それらの一般的な弱点が、パガニーニの演奏においても共通の特徴として見られる」と私は訳しました。
scordaturaのため、というのが面白いですね。確かに、例えばビーバーのロザリオのソナタのscordatura(曲毎の変則調弦)を、今の弦&今のピッチでやると、弦が切れるか、楽器が壊れるかするような極端なものが中に含まれています。
最近、パガニーニの根本はギタープレーヤーであって、彼の発想としては、ギターの各種テクニック、奏法をヴァイオリンの世界に持ち込んだのかな、と思いはじめています。
ハイフェッツの話から離れてしまい申し訳ありません。
前後のページが抜けていて話の流れがわからないのでその著者が本当に言いたい事はわかりませんが、以下コメントします。
catgutさんが引用された、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
Robin Stowell著
Violin technique and performance practice in the late eighteenth and early nineteenth centuries p29
の
-----
Paganini used very thin strings, as these proved most favourable for his technical exploits, notably this common use of high position-work, natural and artificial harmonics, left-hand pizzicato and scordatura.
パガニーニは非常に細い弦を使用しました。これは彼の技術的な偉業、特にハイポジションの常用、自然および人工ハーモニクス、左手のピチカート、スコルダートゥーラなどのために好都合なことを証明しました。
===
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
については、ほぼ書いている通りの訳だと思います。
一方、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
However, thin strings produced a rather weak tone and thin E strings were liable to "whistle" rather than speak clearly, especially in a damp atomosphere;
both these disadvantages were common features of Paganini's performances.
しかし、(パガニーニの)細い弦はかなり弱い音(a rather weak tone)を作りました。そして細い(ガット)E線は、湿度の高い環境では特に、クリアに鳴らずに裏返りがちでした。これらの二つの欠点が、パガニーニの演奏にはいつもありました。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
については、”:”までは、細い弦の一般的特徴が書かれており、(パガニーニの)という補足はおかしいと思います。また、rather weak tone で”かなり弱い”と言ってしまうのは言い過ぎで、素直に訳すなら”どちらかと言えば弱い”とか”比較的弱い”としておくべきかと思います。また"whistle"も湿度との関係はあるものの”裏返る”と言い切る理由がわからず、素直に訳せば、”(口)笛のような”とか”鳥がさえずるような”くらいになるかと思います。想像力を働かせると、”裏返る”の可能性も高いでしょうが特定はできません。
そして、「それらの一般的な弱点が、パガニーニの演奏においても共通の特徴として見られる」と私は訳しました。
scordaturaのため、というのが面白いですね。確かに、例えばビーバーのロザリオのソナタのscordatura(曲毎の変則調弦)を、今の弦&今のピッチでやると、弦が切れるか、楽器が壊れるかするような極端なものが中に含まれています。
最近、パガニーニの根本はギタープレーヤーであって、彼の発想としては、ギターの各種テクニック、奏法をヴァイオリンの世界に持ち込んだのかな、と思いはじめています。
ハイフェッツの話から離れてしまい申し訳ありません。
詳解ありがとうございました。
> 前後のページが抜けていて話の流れがわからない
これは毎度のことですね。
However以下が一般論、というのは解りました。 確かにcatgutさんの補足もちょっと強引ですね。
「rather」の用法は微妙(それこそ文脈によります)。 最後の both these 以下は思い切った意訳をされましたね。 文脈次第ではそう読んでもおかしくはないかも知れませんが、ここの文章だけなら catgut さんの訳で十分と思います。
ところで、英文解釈はさておき、一体何の話をしているんでしょうか?
[41779]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 15:25
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
>ところで、英文解釈はさておき、一体何の話をしているんでしょうか?
ハイフェッツに関する議論が煮詰まってきたため、突然パガニーニの音量も小さかったと持ち出されてから、話がずれたのでしょう。
パガニーニにしろ、ハイフェッツにしろ、音量が小さいとは一体どの程度なんでしょうか。この点が曖昧にされたままです。
小さい小さいといいつつも、2500人のホールでソロを勤められるのですから、それを考えると・・・。
cautut様の中で「小さい」とはどれくらいの音量を想定されているのか、位は明確にしていただかないとね。
ハイフェッツに関する議論が煮詰まってきたため、突然パガニーニの音量も小さかったと持ち出されてから、話がずれたのでしょう。
パガニーニにしろ、ハイフェッツにしろ、音量が小さいとは一体どの程度なんでしょうか。この点が曖昧にされたままです。
小さい小さいといいつつも、2500人のホールでソロを勤められるのですから、それを考えると・・・。
cautut様の中で「小さい」とはどれくらいの音量を想定されているのか、位は明確にしていただかないとね。
[41780]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 22:34
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
私は大きな音量では困難な奏法があるという当たり前のことを書いただけです。また、ハイフェッツの奏法とラカトシュの奏法は似ていると本気で思っています。実際、アモイヤルやイダ・ヘンデルはラカトシュを(奏法だけに着目したわけではないでしょうが)高く評価しているそうです。
ttp://www.universal-music.co.jp/classics/lakatos/biography.htm
パガニーニの音量については、まだパガニーニの実演の記憶が世の中から消えず、また評価が定まった頃だと思われる1891年に出版された本に以下のように書かれています。著者のFerrisは1840年生まれなので、パガニーニが亡くなった年に生まれたことになります。
Great Violinists And Pianists by George T. Ferris
ttp://www.gutenberg.org/etext/17463
His tone lacked roundness and volume. His use of very thin strings, made necessary by his double harmonics and other specialties, necessarily prevented a broad, rich tone.
彼(パガニーニ)の音には丸みと音量がありませんでした。彼はダブルハーモニクスや他の得意技のために非常に細い弦を使ったので、広く豊
かな音色を出すことを妨げました。
ttp://www.universal-music.co.jp/classics/lakatos/biography.htm
パガニーニの音量については、まだパガニーニの実演の記憶が世の中から消えず、また評価が定まった頃だと思われる1891年に出版された本に以下のように書かれています。著者のFerrisは1840年生まれなので、パガニーニが亡くなった年に生まれたことになります。
Great Violinists And Pianists by George T. Ferris
ttp://www.gutenberg.org/etext/17463
His tone lacked roundness and volume. His use of very thin strings, made necessary by his double harmonics and other specialties, necessarily prevented a broad, rich tone.
彼(パガニーニ)の音には丸みと音量がありませんでした。彼はダブルハーモニクスや他の得意技のために非常に細い弦を使ったので、広く豊
かな音色を出すことを妨げました。
[41782]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 23:35
投稿者:通りすがり(ID:eDNXElA)
だから、音量が小さいってどれくらいでしょうか。
例えば70dbあったとしてもある人は大きいと評し、別の人は小さいと評する可能性だってあるのですよ。
騒音計で実際に測定したデータはないでしょうから、
せめて現役のバイオリニストで、大きいと思われる人と小さいと思われる人を例示してくださいな。
例えば70dbあったとしてもある人は大きいと評し、別の人は小さいと評する可能性だってあるのですよ。
騒音計で実際に測定したデータはないでしょうから、
せめて現役のバイオリニストで、大きいと思われる人と小さいと思われる人を例示してくださいな。
[41789]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月31日 09:53
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
catgutさん、[41780]
のご発言での
>私は大きな音量では困難な奏法があるという当たり前のことを書いただけです。
については、その解釈が一致すれば合意します。私も当たり前の事だと思いますが、これも1か0かの話ではなく、たくさんあるものの中の1つのケースというとらまえ方であり、全体の話ではありません。
下記には合意いただけますか。
「ヴァイオリンには様々な奏法があり、演奏者は曲を演奏する中で最適と思う奏法を選択するが、それら様々な奏法には”大きな音量では困難な奏法”も含まれ、それは大きな音量が求められない箇所にて使用される。例えば、楽譜でpと指示されたスタッカート系の細かい音の連続などが続く場合である。
さらに加えると、ハイフェッツは、ソリストにとっての生きたp表現、p音量の実現方法として、そのような箇所では、不必要な圧力を排除し、非常に速い弓を使うことで(加えて左指で必要に応じて音の頭にヴィヴラートを加味することで)、客席での聴衆が聴いて一つ一つの音に輝きと丸みと明確さを感じられるソリスティックなピアノの音を出すことができた。
圧力を減らす一手段として、セオリー通り弾く場所をコントロールしており、フォルテでは駒寄りを弾くのに対し、小さな音を出すときには弾く場所を指板寄りに移す事も行っている。
[41780]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年10月29日 22:34
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
私は大きな音量では困難な奏法があるという当たり前のことを書いただけです。また、ハイフェッツの奏法とラカトシュの奏法は似ていると本気で思っています。実際、アモイヤルやイダ・ヘンデルはラカトシュを(奏法だけに着目したわけではないでしょうが)高く評価しているそうです。
ttp://www.universal-music.co.jp/classics/lakatos/biography.htm
パガニーニの音量については、まだパガニーニの実演の記憶が世の中から消えず、また評価が定まった頃だと思われる1891年に出版された本に以下のように書かれています。著者のFerrisは1840年生まれなので、パガニーニが亡くなった年に生まれたことになります。
Great Violinists And Pianists by George T. Ferris
ttp://www.gutenberg.org/etext/17463
His tone lacked roundness and volume. His use of very thin strings, made necessary by his double harmonics and other specialties, necessarily prevented a broad, rich tone.
彼(パガニーニ)の音には丸みと音量がありませんでした。彼はダブルハーモニクスや他の得意技のために非常に細い弦を使ったので、広く豊
かな音色を出すことを妨げました。
ttp://www.universal-music.co.jp/classics/lakatos/biography.htm
パガニーニの音量については、まだパガニーニの実演の記憶が世の中から消えず、また評価が定まった頃だと思われる1891年に出版された本に以下のように書かれています。著者のFerrisは1840年生まれなので、パガニーニが亡くなった年に生まれたことになります。
Great Violinists And Pianists by George T. Ferris
ttp://www.gutenberg.org/etext/17463
His tone lacked roundness and volume. His use of very thin strings, made necessary by his double harmonics and other specialties, necessarily prevented a broad, rich tone.
彼(パガニーニ)の音には丸みと音量がありませんでした。彼はダブルハーモニクスや他の得意技のために非常に細い弦を使ったので、広く豊
かな音色を出すことを妨げました。
>私は大きな音量では困難な奏法があるという当たり前のことを書いただけです。
については、その解釈が一致すれば合意します。私も当たり前の事だと思いますが、これも1か0かの話ではなく、たくさんあるものの中の1つのケースというとらまえ方であり、全体の話ではありません。
下記には合意いただけますか。
「ヴァイオリンには様々な奏法があり、演奏者は曲を演奏する中で最適と思う奏法を選択するが、それら様々な奏法には”大きな音量では困難な奏法”も含まれ、それは大きな音量が求められない箇所にて使用される。例えば、楽譜でpと指示されたスタッカート系の細かい音の連続などが続く場合である。
さらに加えると、ハイフェッツは、ソリストにとっての生きたp表現、p音量の実現方法として、そのような箇所では、不必要な圧力を排除し、非常に速い弓を使うことで(加えて左指で必要に応じて音の頭にヴィヴラートを加味することで)、客席での聴衆が聴いて一つ一つの音に輝きと丸みと明確さを感じられるソリスティックなピアノの音を出すことができた。
圧力を減らす一手段として、セオリー通り弾く場所をコントロールしており、フォルテでは駒寄りを弾くのに対し、小さな音を出すときには弾く場所を指板寄りに移す事も行っている。
[41794]
Re: ハイフェッツって・・・
投稿日時:2009年11月01日 03:38
投稿者:ばらお(ID:EZKFBBI)
標題と全然関係ないのですが、「100万円で一生ものの楽器」というような記事でのpochiさん、すごい文章で迫力がありました・・・。笑
文章から熱意がわかるのはすごいことですよね。
4,5年前の記事を参照したのですが、まだこちらの掲示板にいるようでしたので一言お伝えしたくなりました。
場違いですみません。それでは・・・
文章から熱意がわかるのはすごいことですよね。
4,5年前の記事を参照したのですが、まだこちらの掲示板にいるようでしたので一言お伝えしたくなりました。
場違いですみません。それでは・・・
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