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弓の毛の張り具合 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 7 Comments
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弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月05日 00:15
投稿者:猿鳥居(ID:OZJkJUU)
みなさまに質問させてください。

バイオリンを弾く時、弓の毛をどの程度張って演奏しておられますか。

わたしの場合は、弓の中央での毛と棹の間隔が6ミリくらいです。テレビなどでソリストの方々の弓の毛を見ていると、10ミリくらいに強く張っているように見える方もいますが、4~5ミリ程度にすごく緩く張っているように見える方もいます。もちろんこの数値は、弓の毛が弦に接してない状態での間隔です。

弓の毛を強く張った方が大きな音が出るように思われますが、緩く張っていても音が大きい人もいます。大音量を出す必要があるソリストでも、人によって毛の張り具合には大きな差があるように見えます。

一方で素人的な発想ですが、弓の毛を強く張り過ぎると弓がへたり易くなるような気もします。

弓の毛はどの程度に張って弾くのが適正でしょうか。自分が弾き易ければ、どんな張り具合でも良いでしょうか。それとも、適正な張り具合で弾くように心がけた方が良いでしょうか。

よろしくお願いします。
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Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月05日 19:58
投稿者:(ID:OBaHJRA)
こんばんは。はじめまして。
僕も皆さんの意見を聞きたいです。

僕はいつもだいたい弓の中央の太さと同じくらいに張ってます。
1㎝あるかないかです。
でも曲なんかによって、強めに張ったりゆるめに張ったりします。
弓の毛は人それぞれの弾きやすい張り方でいいのではないかなと思うのですが、どうなんでしょう?
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Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月05日 20:23
投稿者:猿鳥居(ID:NxYRQ2Q)
律さんへ。はじめまして。

弓の毛の張り具合ですが、ほんの1ミリ違うだけでも、弾き心地、弾き易さ、音量、音質が結構変わるように思います。

1センチ=10ミリくらいに張っていらっしゃるとのことですね。10ミリだとかなりパンパンに張った状態だと思いますが、それぐらい強く張ると、弓の反発が強過ぎて演奏中に弓が暴れないでしょうか(弓が不安定にならないでしょうか)?


あと、弓の毛の厚み(太さ)を含めるか含めないかによっても、弓のスティックと毛の間隔の数値に誤差が出るので、次のように定義したいと思います。


演奏する時の弓の毛の張り具合=弓の中央部でのスティック(竿)と毛の間隔(単位:ミリ)
※ただし,弓の毛の厚み(太さ)は含まない。

なお,定規で計測する際には、弓の中央部の中で、弓のスティックと毛が最も近い位置(間隔が狭い位置)で厳密に計測して下さい。よろしくお願いいたします。
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Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月05日 21:21
投稿者:美雪(ID:KQGUWQk)
猿鳥居さんこんにちわ
私の場合はその日の天気や曲によったりしますが、だいたい6ミリから8ミリの間のようです。
私は弓の毛を全部付けて弾く持ち方で習っているので、心持ち緩めに張ります。
弓の毛を傾けて弾く持ち方の場合は、あまり緩く張ると、圧力をかけた時に棹が弦にあたってしまうので強めに張ると聞きました。
ですが、私の先生も自分で弾きやすい張り具合を見つけなさいとおっしゃってましたので、特に決まっている訳ではないみたいですよ(^^)

ちなみに私の先生の弓はだいぶ緩めにしてらっしゃるみたいです。
見た感じだけですが4ミリとか5ミリくらいでしょうか?
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Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月06日 00:15
投稿者:あい(ID:JmQWFFE)
弓の毛は、弓の性質に合わせるのが一番いいですよ
しなやかでよく吸い付く弓なら、薄めがいいですね。
あまり毛の量が多いと、音の響きを吸収してしまい、くぐもった音になります。テクニックでカバーということもありますが、弾きやすいに超したことはないですよね~
ただ、弾く際の、弓のウエートコントロールが苦手な方は、大目に張ってもらうのがよいと聞きました。

弓の毛の張り具合は、先生にちょうどよい張り具合に張ってもらい、
真ん中あたりで 右手のウエートを利用して、棹と毛がくっつく感覚を
覚えるとよいですよ。
一概に、何ミリの隙間が適当です、とはいえませんから・・・
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Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月07日 01:04
投稿者:猿鳥居(ID:RhdzBXA)
美雪さん、あいさん、こんばんは。演奏時の毛の張り具合や毛替えのときの毛の量については、演奏者の好みに合わせるのが大切だと思うのですが、多くの方々のご意見をお聞きしていく中で、一般論としてどの程度の張り具合が良いか、という目安を知ることができるのではないかと思っています。

弓の毛は、弦に比べるとあまり話題になりませんが、バイオリンの音色や弾き易さに大きな影響を与えるので、単に毛の張り具合に限らず「弓の毛」というもの全般について一考の余地があると思っています。

多くの方々からご意見をいただけると幸いです。よろしくお願いします。
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Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月07日 10:50
投稿者:Geiger1951(ID:KGlREiQ)
(1)日常どの程度張って使うかの問題
(2)毛替えのときどうしてもらうかの問題
(1)は奏者がどういう奏法を用いているかに強く依存します。
オイストラフの奏法とハイフェッツの奏法の差が両者の弓の張り方の差を生み出しています。ハイフェッツが正しくオイストラフが間違っているとは誰も言えません。
一般論としてはフランコ・ベルギー派は毛を張り、ペテルブルク派は張らない。ただしロシアでもオイストラフは非常に強く張る。
現在では流儀以上に個人の差があるようです。ブロン門下はどうだったでしょうね。テレビ放送で観察すると演奏会以上によく解ります。
(2)については
弓の毛の交換は「毛の量」「張りの強さ」くらいしか気にしない人が多いでしょうが、肝心のところは技術者にしかわかりません。
毛の交換は弓のメンテナンスであり、木材、チップ(先端部分の白いところ)フロッシュ(根元)などの健康チェックをも兼ねています。
あの店の毛の量は多いからとか少ないからとか、強く張ってくれるとかいう次元で理解するとしたら、非常に危険です。
あやまった毛の交換は弓を壊しかねません。
詳しくは http://www.din.or.jp/~sasakivn/
佐々木朗氏のサイトでQ&Aなどをごらんになると有益です。
優れた技術を持つと同時に良心的で慎重な姿勢で取り組む技術者にしか任せるべきではありません。そういう技術者と知り合うことが大切です。
[4343]

Re: 弓の毛の張り具合

投稿日時:2003年07月07日 15:48
投稿者:天音のパパ(ID:QwNZdRA)
弓のそり(通常の弓のそりではなく横方向)を調整するために、毛の量を微妙に左右でずらしたりして、かかるテンションを変えて徐々に調整する事もあります。
バイオリンリ○ーチのとか、技術者のいい楽器屋、工房で話を聞くと良いでしょう。

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