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新説:ヴァイオリン弦の適正テンション | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 15 Comments
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新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月12日 21:31
投稿者:ロウツイスト(ID:QJVJYIM)
音量の最大化、音量バランスの最適化、レスポンスの俊敏化などをバランス良く満たすことのできるヴァイオリン弦の適正テンションに関する「新説」を公表します。
なお、以下のテンション比は、4弦ともプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る場合を想定しています。

E:A:D:G=約7:約5:約3:約2

この数値を見ると、「D線やG線のテンションが、一般的なヴァイオリン弦(金属の巻き線のついたナイロン弦など)のテンションよりも低過ぎるのではないか。」と感じる方がいらっしゃるかも知れませんが、プレーンガット弦(裸のガット弦)の場合、これくらい低いテンションでも、ビックリするくらい大きな音で良く鳴り響きます。
単に音がデカイだけでなく遠鳴りしますし、4本の弦がとても良く調和して響きあいます。レスポンスも非常に俊敏で弾きやすいです。
4弦ともプレーンガット弦(裸のガット弦)を張ると、音色が多彩になり、ダイナミックレンジの面でも表現の面でも幅が広がるので、バロック音楽のみならず、ロマン派や現代の曲にも余裕を持って対応できます。

なお、
E:A:D:G=約7:約5:約3:約2
というテンション比で、プレーンガット弦(裸のガット弦)を張ると、D線やG線に細いゲージの弦を張ることができます。
G線に関しては、一般的なナイロン弦と比較すると若干太いものの、ほとんど違和感を感じないくらいの太さであり、ヴィオラのC線よりも少し細いぐらいですから、弾いているうちにすぐ慣れてしまいます。
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【ご参考】
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Re: 新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月17日 08:20
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
太公望氏、
竿が長く、投げなので、太めの4号PEにしましょう。普通は2号でもよいと思います。

ヴァイオリン用にはフロロカーボンですね。
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Re: 新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月17日 10:16
投稿者:太公望(ID:cYBJOIA)
pochi氏
ありがとうございます。4号PEですね。
PEは結束が少し厄介そうですが、やってみます。
ヴァイオリンにPEだと、いい結果は得られないですか?(さすが造詣が深い)

今度釣具の上州屋に言って、「4/4ヴァイオリン用のフロロカーボンのセットください」と頼んでみます。
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Re: 新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月17日 19:21
投稿者:ロウツイスト(ID:QJVJYIM)
プレーンガット弦(裸のガット弦)における傾斜テンション(scaling tension)について詳しく解説されているサイトを紹介します。
ttp://www.aquilacorde.com/index.php?option=com_content&view=article&id=54&Itemid=580&lang=en

このサイトには、ヴァイオリンのE・A・D線にプレーンガット弦(裸のガット弦)を張ったときの各弦のテンションが「折れ線グラフ」で図示されています。


バロックヴァイオリンではない現代のヴァイオリン(モダンヴァイオリン)に、4本ともプレーンガット弦(裸のガット弦)を張るにあたって、どういうテンション比で張れば、音響的な面でも演奏性の点でも満足のいく結果が得られるか、を考える際に、上記のサイトのような情報は役に立ちます。

上記のサイトでは、G線のテンションは図示されていませんが、折れ線グラフの線をさらに下に伸ばせば、G線のテンションを推計することができます。


上記のサイトのほかに、ガット弦に関する各種の解説、論文、専門書などを参照しながら、実際に様々な種類と様々なゲージのプレーンガット弦(裸のガット弦)を張って試行錯誤した結果、ヴァイオリンの4本の弦すべてに、プレーンガット弦(裸のガット弦)を張る際に、

 E:A:D:G=約7:約5:約3:約2

という傾斜テンションで張ると、とても素晴らしい音響と演奏性が得られるという説を提案しているところです。


また、プレーンガット弦(裸のガット弦)と言っても、ガット弦の構造上、様々な種類がありますので、上記のような傾斜テンションでプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る際には、次のような種類のプレーンガット弦(裸のガット弦)を張ると良いということも提案しているところです。

 E:ロウツイスト
 A:ロウツイスト
 D:ロウツイスト(またはミドルツイスト)
 G:ロウツイスト(またはミドルツイスト)


高音弦にはロウツイストが適する、低音弦にはハイツイストが適する、というのが、ヴァイオリンにプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る際の一般的なセオリーであり、自分もずっとそのセオリーに沿って張ってきましたが、少し前に、D線とG線にロウツイスト(あるいはミドルツイスト)の弦を試しに張ってみたところ、低音弦にもロウツイスト(あるいはミドルツイスト)のプレーンガット弦(裸のガット弦)が適しているというだけでなく、むしろ、ハイツイストよりもメリットが大きいことが判明しました。

ヴァイオリンのD線とG線にロウツイスト(あるいはミドルツイスト)のプレーンガット弦(裸のガット弦)を張ったら、思いのほか良い結果が得られたということを、ガット弦の製造メーカーに伝えたところ、彼らも非常に驚いていました。


なお、ヴァイオリンのD線とG線にロウツイスト(あるいはミドルツイスト)のプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る際には、ハイツイストのプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る場合よりも若干細いゲージを選択すると、良い結果が得られます。

物理的な特性として、ロウツイスト(あるいはミドルツイスト)は、ハイツイストよりも若干硬くて引き締まっていて、その結果、音響的な特性として、音に張りがあり、演奏性の面では、より高い弓圧に耐え得るので、ロウツイスト(あるいはミドルツイスト)では若干細めのゲージを選択することが可能となるのです


ヴァイオリンのD線とG線にロウツイスト(あるいはミドルツイスト)のプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る場合、ハイツイストのプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る場合よりも若干細いゲージを張ることができるので、
 ハイツイストのプレーンガット弦(裸のガット弦)を張る場合に比べて
 ・D線とG線の音の遠達性が向上する
 ・D線とG線の音が若干明るくなる
 ・レスポンス(反応)がより俊敏になる
といったメリットが得られます。


ヴァイオリンの4本の弦全てから金属(金属の巻き線)を排除すると、つまり、4本の弦を全てプレーンガット化(裸のガット化)すると、演奏者にとっても聴衆にとっても本当に心地良い音が出せるようになりますので、ぜひ試していただきたいと思います。
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Re: 新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月18日 04:45
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
上州屋にヴァイオリン弦セットがあるかどうかは解りません。
ttp://www.johshuya.co.jp/

ここに資料があるので、参考にして下さい。
ttp://fishon2.fc2web.com/tackle.htm
フロロカーボンの比重は1.78になっています。
ttp://www.ryookan.com/fishing7LINE.html
この資料もよいと思います。比重は1.73

比重が小さいと弦が太くなりすぎますし、フロロカーボンはCorelli Alliance Vivaceで実績があります。
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/report/saitenschpan.htm
この資料も参考になると思います。

ガットの比重は1.3くらいだったと思いますが、確かめて下さい。

上州屋にもしなければ、珍説ロウツイスト氏の「E:A:D:G=約7:約5:約3:約2」を参考にして、セットを作り、商品企画提案するのも面白いかも知れませんね。

珍説だとGが弱すぎると思います。以前、「イコールテンションのすすめ」なんていうのもありました。
ttp://www.fstrings.com/board/index.asp?aorder=normal&id=40204&t=2009
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Re: 新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月18日 11:01
投稿者:Xin(ID:ImOJlEM)
”釣り糸を弦に応用する”についてはここが世界的に有名です。
ttp://www.crane.gr.jp/
ガット弦の自作方法も書いてあります
上州屋だけでなく、デパ地下も探してみてください。
ここも参考になります。
ttp://www.youtube.com/watch?v=2_Cwe_pz0Uo&list=PL067DAE41C5DC2B0C&index=4&feature=plpp_video
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Re: 新説:ヴァイオリン弦の適正テンション

投稿日時:2012年02月19日 00:06
投稿者:ストーカー?(ID:GYVIM4c)
なんて恐ろしい!!!

>コンサートの後に楽屋に伺って、ヴァイオリンを見させていただくことです。オーケストラのヴァイオリン奏者であれば、誰か1人でも顔馴染みの奏者がいれば、その方を通じて他の奏者のヴァイオリン奏者のヴァイオリンも見せていただくことが可能な場合もあります。

不運にも帽子に顔なじみと思われてしまったプロ奏者とその同僚の方、心中お察しします。
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