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グリッサンドを消したいの | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 9 Comments
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グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月14日 21:06
投稿者:yoko(ID:JDYGVYY)
娘がグリッサンドを消すのに奮闘しております。

アップボウのスラーで、中に八分音符が3つあります。レ#(d3)ミ(e3)ソ#(g2)です。
奮闘しているのは、ミを抑えてる4ポジ4の指からソ#の1ポジ2の指に移るときに、グリッサンドがどうしても発生してしまいます。また、グリッサンドを恐れるあまり、一瞬、アップボウのスラーがソを抑える前で止まってしまう現象がおきてしまいました。
スラーがソの時に一瞬切れてしまう、とでもいいましょうか。。。

先生に教えていただいた練習法ですが、
「まず、返し弓でこれらの音をクリアで完璧なピッチでしつこく出してみる。次に、ボウイング。解放弦をひたすらアップボウのスラーの練習。最後に、左手と合わせてみる。」

ところが、どうしてもグリッサンドが発生してしまいます。スラーをソの前で一瞬とめてしまうクセも再発してしましました。

次のレッスンまでまだ1週間ありますので、その間、みなさんのご経験も拝聴したい次第です。

先生の弾き方を見ると、4ポジ4の指から1ポジ2の指に移動するのが、すごく速かったんです。これが秘訣かなぁ~と思いながら娘にアドバイスしてみたり。

ご参考までに、娘は今、モーツアルト3(K216)のアレグロで上記箇所を苦戦中です。
よろしくお願いします。
【ご参考】
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月14日 23:49
投稿者:コクシネル(ID:MFYJUCI)
1楽章の67小節目ですね。
ここをE線で移弦せずに弾くのであれば、グリサンドをそこまで恐れる必要はないと思います。

オペラ歌手のアリアの歌い方からもわかるように、音が大きく跳躍する場合は、その2音間を滑らかにつなげます。グリサンドが全く入らない方が、むしろ不自然です。自然なグリサンドは残しつつ、素早くポジション移動することを考えます。

素早いポジション移動のコツは、直前の音をしっかり押さえてそれを踏み台にすることです。件の箇所では、4の指をしっかり押さえてヴィブラートをかけ、ポジション移動の直前に押さえる力を抜くが、指は弦から離さず弦上を滑らせます。素早く移動出来れば、音がつながってもグリサンドはほとんど気になりません。

それと、既に書かれてますが、ポジション移動中は弓を止めてはなりません。むしろ弓をやや多めに使うよう意識した方がよい。

聴き手にはグリサンドと意識されない滑らかな音のつながりが、バイオリン特有の美音を醸し出すのです。しかし文章で説明するのが、ここまで難しいとは…
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月15日 01:13
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
当該箇所は、グリッサンドを意識的に入れて、練習します。

予備練習は、クロイツェル11番です。これも、グリッサンドを入れて練習します。グリッサンドを意識的にキッチリ入れて、ゆっくりからだんだん出来るだけ速くシフトします。グリッサンドを入れられない速さまでシフトを速くしたら、意識的にグリッサンドを入れるのはやめます。これで、普通に音楽としてシフトが出来るようになります。

当該箇所も同じ要領です。キッチリ意識してグリッサンドを入れて練習し、シフトの速度を上げて行きます。速いシフトが出来るようになって、グリッサンドが不可能だと思うところまでシフト速度を上げたら、意識的にグリッサンドを入れるのをやめます。

私は、EとGisの間のシフトの瞬間、少し弓圧を緩めます。
Dis⌒E・Gis⌒A・E・G⌒Fisであるかのように、Dis・E・Gis・A・Eをひと弓スラーで弾きます。花弁がヒラヒラと舞い落ちる感じで弾く、と習いました。が、練習ではやはり、Dis・E⌒Gis・A⌒E・G⌒Fisと弓を返して弾く事を強制されました。唖然としましたが、指示なので当然従い、結局は通常の運弓になりました。

Gisを2nd.positionの人差し指1で取るのもアリだと思います。

以上が伝統的な練習法、弾き方なのだそうです。レオポルト・アウアーもこのように弾いていた、指導していた筈です。

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もし、同じyoko氏なら、今年4月にバッハドッペル・ヴィヴァルディで、12月にモーツァルト3番は、進度が早過ぎると思います。
http://www.fstrings.com/board/index.asp?id=44322
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月15日 08:17
投稿者:yoko(ID:JBGCeFY)
コクシネルさん、pochiさん、ありがとうございます!
文章にするのが難しかったそうで、なおのこと感謝いたします。

早速、今日からコクシネルさんの”踏み台”とpochiさんご指摘の伝統練習法を試してみます。
グリッサンドを否定するのではなく、むしろ肯定的に自然にとらえてみる、また、消し去る練習法にあえてグリッサンドを入れてみるというのは目から鱗でした。

pochiさんのご指摘のとおりです。あまり詳しくは書けないのですが、新しい先生に変わりまして、今に至っている次第です。娘の可能性と春に行われる、とあるオーディションも考慮しての曲の選択だったようです。

しばらく練習して、結果をまたアップさせていただきます。ありがとうございました!
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月15日 19:37
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
私は当初、当該箇所ではポルタメント(グリッサンド・中間音)を入れて、演奏していたのですが、師の指導により、ポルタメント(グリッサンド・中間音)を入れずに演奏するようになりました。

youtubeでいろいろ試聴してみると、ポルタメント(グリッサンド・中間音)が入っているものと、入っていないものがあるように思います。

ヒラヒラと花弁が落ちるが如く表現するのなら、ポルタメント(グリッサンド・中間音)はない方がよいのですが、どちらがよいとは言えないと思います。

是非ともポルタメント(グリッサンド・中間音)無しで弾きたいのであれば、私の投稿が練習法及び弾き方になります。
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月15日 20:59
投稿者:yoko(ID:kUhjcEA)
pochiさん
あのキューン音、意図的に入れる場合もあるんですね。ちょっと気が楽になりました。
私たちもユーチューブなどで研究してみたいと思います。

娘の先生は「グリッサンド入れない!」派のようで、
しばらく修行が続きそうです。
今日、コクシネルさんの”踏み台”とpochiさんの練習法(だんだんシフトの速度をあげていく)を試してみました。20回中、最後の2、3回に手応えを感じた次第です。
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月16日 13:07
投稿者:ちょいちゃか(ID:GQV1lEY)
指を抑えている力のかかるベクトルも関係あるかもしれません。
指板に向かって真下、と意識しすぎているとすれば、抑える力は働きますが運動の連続性は損なわれます。
とある本で指は、弦の左側から斜め方向のベクトルでおさえる、とありました。自ずと肘が少し内側に入ることになりますね。やりすぎると別の弊害も出るでしょうからここらもどういう傾向で演奏されているかわからないのでなんとも言えませんが。。。ほかの皆さんが書かれていることと合わせて、これもお試しください。
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月16日 14:44
投稿者:yoko(ID:M3SXWWE)
ちょいちゃかさん

2の指の着地の角度の件でアドバイスありがとうございます。4thポジ4の指から1st2の指へ素早く、スライディングさせずに移動させるには、真上から着地させるしか発想が浮かびませんでした。指の着地の角度も合わせて考えてみようと思います。

なにせ思春期前の、片足が反抗期に入っている(10才)の女子に、これを練習させるのは結構難しく、せいぜい、10分くらいが感情的にも肉体的にも限度のようで、親としても大変です。

pochiさんのアドバイスのE線ソ#を2ndポジの1の指で押さえてみたら、フィンガリングもボウイングもなんのストレスなくクリアできましたので、最終手段として2ndポジ1の指を先生に相談してみようかと思います。
それまでは、せっかくの機会ですので、アドバイスいただいた練習法をコツコツ積み上げていきたいと思っています。
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2012年12月20日 03:11
投稿者:あい(ID:MnlWR3M)
この技術はクレーメルがとても上手いです。
一度、その音の前で切ることをお勧めします。
しかし、右手(弓)は、つながっているようにです。
むろん、一度弓を止めるような感じになりますが、
切る前の最後の音に意識をして、その音(最後の音)を響かせる
ような、音を置くような感じですね。
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Re: グリッサンドを消したいの

投稿日時:2013年03月10日 11:14
投稿者:yoko(ID:V0BQgXA)
pochiさんはじめ、コクシネルさん、ちょいちゃかさん、あいさん、その節は御丁寧なアドバイスをありがとうございました。娘にその後の進展があったもので、勝手ながら報告させていただきます。

モツ3を弾くにあたって、皆様のアドバイスに重ねて、開放弦でいい音を見つけながらの小節ごとのボーイングと、手首からの素早く正確なポジション移動に練習の比重を多くおいた結果、おかげさまで、ジュニアオーケストラのオーディションにも合格することができました。ありがとうございました。

ところが、狭き門のバイオリン席をゲットした喜びもつかの間、「ヴィオラに来てくれないか」とのお誘いがあり(ある程度弾ける、高学年の小学生が欲しいんだそうです)、辞退もできたのですが、娘がやる気満々でしたので、ビオラでお世話になることにしました。

オーデションでの娘の演奏をご覧になったヴィオラの先生が、「この子はヴィオラを弾けばヴァイオリンももっと伸びるのではないか」と仰ったそうです。お誘いの口実だと察しますが、この素人母にはその意味が分からぬまま、これもご縁と思い、運命の流れるままに任せようと思っています。
とはいえ、ヴァイオリンを辞めるわけではないし、ヴィオラのお誘いがなければプリムローズ氏の名前、ハ音記号など知らぬままに過ごしたことでしょう。

こうした春を迎えることになった次第、お伝えしたく思いました。またの機会にもアドバイスを頂戴すると思います。そのときはまたどうぞよろしくお願いいたします。