[46816]
弦の基点
投稿日時:2013年04月10日 02:54
投稿者:あい(ID:EEFjGSQ)
いまさらですが、弦の基準たる弦はドミナントのWeichではなかろうか
と、本気で考えています。商業商品たる様々な弦は、意外と楽器の
能力以上の仕事をしているように思えます。それ事実が良いのか悪い
のかわかりませんが、真実が知りたくなりました。コアがガットなのか、
ナイロン他なのかは、実は取るに足らない議論に思えます。
無理やり響かせたビブラートが美しいのかどうかを考えるようなもので
すが、眼の前の1人を感動させるに足る弦は、ドミナントのWsichかもし
れないと本気で考えています。(この弦は柔らかいんじゃない。主張が
ないように感じるが、実はシャープで暖かい。楽器と対話しているようだ)
と、本気で考えています。商業商品たる様々な弦は、意外と楽器の
能力以上の仕事をしているように思えます。それ事実が良いのか悪い
のかわかりませんが、真実が知りたくなりました。コアがガットなのか、
ナイロン他なのかは、実は取るに足らない議論に思えます。
無理やり響かせたビブラートが美しいのかどうかを考えるようなもので
すが、眼の前の1人を感動させるに足る弦は、ドミナントのWsichかもし
れないと本気で考えています。(この弦は柔らかいんじゃない。主張が
ないように感じるが、実はシャープで暖かい。楽器と対話しているようだ)
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【ご参考】
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Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月13日 02:50
投稿者:あい(ID:dUcjU2A)
連続投稿すみません。
昔の弓は現在の弓よりもはるかに短いです。長い弓を使うのは上級者
であるという時代です。私は、古の物が基準だとは考えませんが、少な
くとも客観的に言えるのは、短かった弓が現代では長くなった事実は
歴然としています。
弦の張力も同じで、昔は現代よりもはるかに弱いものです。
つまり、現代の楽器は現代のものでありながら、いくら強化された
とはいえ、かつ、いくら商業ベースがあろうとも、楽器を使用する上で
限界っていうものもあると思います。
弦選択すべてにおいて、初めにの位置に戻れる基点とは、どこに
あるんでしょうか。張力を増せば、おのずと弦の太さも変化し、
そこに金属の巻き線で補強がされます。(現代の巻き線は最高です。
”ささくれ”にならないので。)
昔の弓は現在の弓よりもはるかに短いです。長い弓を使うのは上級者
であるという時代です。私は、古の物が基準だとは考えませんが、少な
くとも客観的に言えるのは、短かった弓が現代では長くなった事実は
歴然としています。
弦の張力も同じで、昔は現代よりもはるかに弱いものです。
つまり、現代の楽器は現代のものでありながら、いくら強化された
とはいえ、かつ、いくら商業ベースがあろうとも、楽器を使用する上で
限界っていうものもあると思います。
弦選択すべてにおいて、初めにの位置に戻れる基点とは、どこに
あるんでしょうか。張力を増せば、おのずと弦の太さも変化し、
そこに金属の巻き線で補強がされます。(現代の巻き線は最高です。
”ささくれ”にならないので。)
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Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月13日 20:40
投稿者:コクシネル(ID:EXRDNyE)
私は軟弱なので、エヴァかピーターインフェルド使います。張ってすぐに使えるのがよいのです。昔はガット使っていたのに、今ではドミナントが落ち着く期間も待てません。もっとも楽器がややハイアーチで鳴らしにくいので、強い弦が必要なのかもしれません。
[46838]
Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月14日 11:26
投稿者:ちょいちゃか(ID:GQV1lEY)
基本的に、モダン以降の楽器はサイズも大きめで板も厚く設定されているものが多いので、テンションの高い弦が出現するのは必然かと思います。
最近の新作は、やたらと厚いものが多いので、そういう弦で裏板をや鳴らす必要が出ているのではないかと思います。
新作がお好きな方も多いですが、実はその鳴らし方の感覚はちぐはぐで、板の薄いアーチの高い楽器を弾くかのような鳴らし方をする方も多いですよね。そうするとアンサンブルでの音作りなどは、全く議論が噛み合わないので、面倒な話になります。
客観性を考えれば新しい楽器は基本一所懸命に弾くもので、変化をつけるのも難しいから必死にコントロールして弾かざるをえないというものだと思います。
ガットは、pochiさんが言うような特性があるのですね。しばらく使っていないので忘れてしまいました。まずはセオリー通りのボーイングコントロールを身に付えたいところではありますね。無頓着に弾く方が多いのも事実なので。
勉強になります。
最近の新作は、やたらと厚いものが多いので、そういう弦で裏板をや鳴らす必要が出ているのではないかと思います。
新作がお好きな方も多いですが、実はその鳴らし方の感覚はちぐはぐで、板の薄いアーチの高い楽器を弾くかのような鳴らし方をする方も多いですよね。そうするとアンサンブルでの音作りなどは、全く議論が噛み合わないので、面倒な話になります。
客観性を考えれば新しい楽器は基本一所懸命に弾くもので、変化をつけるのも難しいから必死にコントロールして弾かざるをえないというものだと思います。
ガットは、pochiさんが言うような特性があるのですね。しばらく使っていないので忘れてしまいました。まずはセオリー通りのボーイングコントロールを身に付えたいところではありますね。無頓着に弾く方が多いのも事実なので。
勉強になります。
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Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月14日 11:41
投稿者:ちょいちゃか(ID:GQV1lEY)
コクシネルさんがおっしゃっていることは、普通に考えると逆に思えます。
アーチの高い楽器は、構造的に考えて、圧力をかけた時に振動する面積がフラットな楽器に比べて狭いので、音を立てて余韻を使って響かせるのが有効なのかな?と考えます。
インフェルトであれば青、エヴァピラッチであればweichなんかが有効なのではないでしょうか?思ってらっしゃるのとは感覚的にだいぶ違うかもしれませんが。。。弓も軽めの方がぎゃくに有効かもしれません。
アーチの高い楽器は、構造的に考えて、圧力をかけた時に振動する面積がフラットな楽器に比べて狭いので、音を立てて余韻を使って響かせるのが有効なのかな?と考えます。
インフェルトであれば青、エヴァピラッチであればweichなんかが有効なのではないでしょうか?思ってらっしゃるのとは感覚的にだいぶ違うかもしれませんが。。。弓も軽めの方がぎゃくに有効かもしれません。
[46840]
Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月14日 20:30
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
ちょいちゃか氏、
順序が逆だと思います。巻線の登場で、細くて張力の高い弦の作成が可能になったので、それに対応して、楽器が変化した(改修した)のだと思います。産業革命で安価にEの金属線を作る事が出来るようになったのが、ヴァイオリンの構造にも革命をもたらしたのではなかったでしょうか?金属E線の強い張力に対応して最初から作られた楽器の製作者が、Pressenda(1777 – 1854)で、オールドとモダンの分岐点だったと記憶しています。
>まずはセオリー通りのボーイングコントロール
ガット弦は、伸びが一定で無いから、五度が同じ位置では無い、従って、手の形を作り難い事の他、奏者にとって、いい加減な運弓でもそれなりに鳴ってしまう様な気がする、のが、初心者が使うのには相応しくない、と私は思っています。
大人になってから習った師には、弓が駒に対して平行ではない八の字運弓をさせられました。∞(無限大)の形で運弓を行います。ドミンナントでは、今一つですが、オリーブでは上手く出来ます。
∞運弓は、弦と弓の接点を今一つ感じられていない中級の人にも有効だと、私は思います。師は、私に対して、「弦と弓の接点を感じられていない」と思ったから、行わせたのかも知れませんし、誰にでもさせたのかも知れません。
>アーチの高い楽器・・・フラットな楽器に比べて狭いので、
ハイアーチの楽器は、駒の部分での弦の角度が小さくなりますから、必然的に楽器に掛かる圧力は高くなります。張力の低い弦でも鳴りやすい傾向があると思います。また、薄く作っても強度が保てますから、さらに張力が低い弦でも鳴るのではないかと思います。しかし、有効振動面積は狭くなる傾向がありますね。
順序が逆だと思います。巻線の登場で、細くて張力の高い弦の作成が可能になったので、それに対応して、楽器が変化した(改修した)のだと思います。産業革命で安価にEの金属線を作る事が出来るようになったのが、ヴァイオリンの構造にも革命をもたらしたのではなかったでしょうか?金属E線の強い張力に対応して最初から作られた楽器の製作者が、Pressenda(1777 – 1854)で、オールドとモダンの分岐点だったと記憶しています。
>まずはセオリー通りのボーイングコントロール
ガット弦は、伸びが一定で無いから、五度が同じ位置では無い、従って、手の形を作り難い事の他、奏者にとって、いい加減な運弓でもそれなりに鳴ってしまう様な気がする、のが、初心者が使うのには相応しくない、と私は思っています。
大人になってから習った師には、弓が駒に対して平行ではない八の字運弓をさせられました。∞(無限大)の形で運弓を行います。ドミンナントでは、今一つですが、オリーブでは上手く出来ます。
∞運弓は、弦と弓の接点を今一つ感じられていない中級の人にも有効だと、私は思います。師は、私に対して、「弦と弓の接点を感じられていない」と思ったから、行わせたのかも知れませんし、誰にでもさせたのかも知れません。
>アーチの高い楽器・・・フラットな楽器に比べて狭いので、
ハイアーチの楽器は、駒の部分での弦の角度が小さくなりますから、必然的に楽器に掛かる圧力は高くなります。張力の低い弦でも鳴りやすい傾向があると思います。また、薄く作っても強度が保てますから、さらに張力が低い弦でも鳴るのではないかと思います。しかし、有効振動面積は狭くなる傾向がありますね。
[46842]
Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月14日 22:20
投稿者:コクシネル(ID:QpSCWFI)
なるほどハイアーチは、一般的には弱い弦でも鳴りやすいのですか・・・
しかし私のメインの楽器は、エヴァの場合でも、E線はスターク(0.27)を張らないと鳴りません。ピーターインフェルドのE線はオーケーです。おそらく調整の問題かとも思いますが、他の弦のバランスがとてもいいので、下手にいじりたくも無いのです。職人さんにも何も問題は指摘されないし・・・ 時間とお金があったら、またオリーブ使ってみるかなあ。
しかし私のメインの楽器は、エヴァの場合でも、E線はスターク(0.27)を張らないと鳴りません。ピーターインフェルドのE線はオーケーです。おそらく調整の問題かとも思いますが、他の弦のバランスがとてもいいので、下手にいじりたくも無いのです。職人さんにも何も問題は指摘されないし・・・ 時間とお金があったら、またオリーブ使ってみるかなあ。
[46845]
Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月15日 17:09
投稿者:ちょいちゃか(ID:NpImaCI)
pochiさん
鶏か卵かと言うところがあるかもしれませんが、このところのEvahのstarkのような事例に関して言えば、楽器のほうが先行しているかもしれないな、などと感じました。それほど強い弦は今まで無かったと思うので。
そのこと自体よりも、やはり変化をつけるためのボーイングのコントロールをどう考えるかの方が重要ですよね。
∞字にボーイングを行うことは、抵抗を感じながら同じ接点で運弓するのにとても有効な感じがしますね。やはりガット弦の方がそういう感覚は得やすいのでしょうが。
あまり厚い板の楽器を強い弦と弓で鳴らす、と言うのが行き過ぎると体格の小さい日本人にはとてもつらいことのような気がします。
鶏か卵かと言うところがあるかもしれませんが、このところのEvahのstarkのような事例に関して言えば、楽器のほうが先行しているかもしれないな、などと感じました。それほど強い弦は今まで無かったと思うので。
そのこと自体よりも、やはり変化をつけるためのボーイングのコントロールをどう考えるかの方が重要ですよね。
∞字にボーイングを行うことは、抵抗を感じながら同じ接点で運弓するのにとても有効な感じがしますね。やはりガット弦の方がそういう感覚は得やすいのでしょうが。
あまり厚い板の楽器を強い弦と弓で鳴らす、と言うのが行き過ぎると体格の小さい日本人にはとてもつらいことのような気がします。
[46846]
Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月15日 18:26
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
ちょいちゃか氏、
私が習った∞字運弓は、弦と弓の接点を動かすことを目的に行います。楽器を上下に動かして、水平では無く弾いた時には、∞字運弓でも弦と弓の接点を動かさないで弾けます。副次的に、「抵抗を感じながら同じ接点で運弓するのにとても有効」だと私も思います。
ヴィオラ弾きからヒントを得た奏法としては、下げ弓では少し肘を引き気味にして、駒から弓が逃げていく様に運弓します。その逃げるのを人差し指で保持するように弾けば、ヴァイオリンらしい輝かしい音が出ます。上げ弓では逆ですね。微妙な角度なので、中級までの人にはなかなか出来ません。
ヴィオラは逆で、駒寄りに寄ってくる運弓を薬指で阻止するように弾きます。ヴィオラらしい音が出せます。
いずれもガット弦でないと難しいのですが、試して下さい。
張力なら、D'Addario Zyex thick が最強でしょう。
私が習った∞字運弓は、弦と弓の接点を動かすことを目的に行います。楽器を上下に動かして、水平では無く弾いた時には、∞字運弓でも弦と弓の接点を動かさないで弾けます。副次的に、「抵抗を感じながら同じ接点で運弓するのにとても有効」だと私も思います。
ヴィオラ弾きからヒントを得た奏法としては、下げ弓では少し肘を引き気味にして、駒から弓が逃げていく様に運弓します。その逃げるのを人差し指で保持するように弾けば、ヴァイオリンらしい輝かしい音が出ます。上げ弓では逆ですね。微妙な角度なので、中級までの人にはなかなか出来ません。
ヴィオラは逆で、駒寄りに寄ってくる運弓を薬指で阻止するように弾きます。ヴィオラらしい音が出せます。
いずれもガット弦でないと難しいのですが、試して下さい。
張力なら、D'Addario Zyex thick が最強でしょう。
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Re: 弦の基点
投稿日時:2013年04月15日 23:46
投稿者:ちょいちゃか(ID:GQV1lEY)
バイオリンとビオラのキャラクターを考えると、その発想は面白いですね。ガットじゃないなりに試してみます。
音のパレットを増やす意味では、逆のは想をそれぞれの楽器で取り入れる余地もありそうですね。
音のパレットを増やす意味では、逆のは想をそれぞれの楽器で取り入れる余地もありそうですね。
[46897]
Re: 弦の基点
投稿日時:2013年05月22日 01:54
投稿者:あい(ID:kFMnI0A)
pochi さん
現代の弦の起点はやはりオイドクサです。
ドミナントのweichかもしれないと考えましたが、
どうしてもオイドクサに戻ります。このコメントを
書く上で、色んな事象理由を考えましたが、
一言で済ませるのなら、やはり、現代の弦は
張力が強すぎるから、どれも同じ音色に聞こえる。
という結論に至りました。(大きなホールで弾くことを
基準にしてはいけないということでしょう。)
取り急ぎ、近況をご報告いたします。
現代の弦の起点はやはりオイドクサです。
ドミナントのweichかもしれないと考えましたが、
どうしてもオイドクサに戻ります。このコメントを
書く上で、色んな事象理由を考えましたが、
一言で済ませるのなら、やはり、現代の弦は
張力が強すぎるから、どれも同じ音色に聞こえる。
という結論に至りました。(大きなホールで弾くことを
基準にしてはいけないということでしょう。)
取り急ぎ、近況をご報告いたします。
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