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弦の振動 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 8 Comments
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弦の振動

投稿日時:2013年06月10日 17:17
投稿者:たく(ID:JyEDRnk)
弦の振動について調べていたら、次のような動画がありましたが、これは正確なものなのでしょうか。

ttp://www.youtube.com/watch?v=6JeyiM0YNo4

① 弦の動きは、初めは小刻みに振動しているが、しばらくすると大きな振動になり一定の法則に従って揺れている。この小さな振動から一定の振動になるまでが、音が立ちあがりに該当する?
② 弓毛の摩擦力で弦を横に引っ張り、その腹の部分が上部ナットまで移動し、固定端のナットで反射し、弓の方に還ってくる腹が弓毛のところまで来ると、弦が滑っているように見えます。後はその繰り返し。

ひょとして、この滑りが「ジーとかズウーという音」の基なのでしょうか?
パールマンは「zit」音といっていたような気がしますが。
【ご参考】
[46938]

Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月11日 01:03
投稿者:catgut(ID:MnIzEwE)
もちろん本物の実写でしょう。

しかしこの運動と音の関係はそう単純じゃないのでは。
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Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月11日 12:32
投稿者:たく(ID:JyEDRnk)
コメントありがとうございます。確かに、そう単純でないとは思いますが、ヴァイオリンの「zit音」がどうように発生されるかについて、研究は有るのでしょうか。質問ばかりですみません。
[46941]

Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月11日 20:22
投稿者:catgut(ID:EkgUImI)
数年前にここで議論した気がしますがあのヘルムホルツ運動をする状態が「普通のヴァイオリンの音」とされています。あの状態が崩れると特殊な音になるということです。

ズー音がオールド楽器特有の音といった意味なら、解明はされていないのではないでしょうか。
[46942]

Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月11日 21:29
投稿者:よっしゃ・ハイフェッツ(ID:JJUHeXM)

たく様

非常に面白い動画のご紹介ありがとうございます。



基本的には、両端が閉じた振動系の振る舞いで説明がつくと思います。基本波と高調波の重ね合わせが、動画のように見えているわけです。ですので現象を説明する動画として正確だと思います。

ご参考 ttp://ja.wikipedia.org/wiki/固有振動



①はその通りだと思います。



②についてもそうかもしれませんね。

この滑り自体は、楽器に依存せずに必ず生ずるはずです(もし滑りが生じなければ、駒ではなく、弓との接点が節となり、弓の接点の位置で音程が変わってしまう)。

z音はよい楽器に発生する傾向があるといわれているので、この滑りの音がうまく響く音響的特性をもつ楽器が、よい楽器なのかもしれません。反対に、よくない楽器は、この周波数成分が響かない楽器かもしれません。



いろいろな弦で、動画を比較したら面白いでしょうね。

別スレッドで話題の弦の張力の影響など興味があります。
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Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月12日 08:19
投稿者:たく(ID:JyEDRnk)
<catgut さん>
私は、「ヘルムホルツ運動」については見識がありませんので、勉強してみます。ありがとうございます。
それから、音の大小はあるかと思いますが、新作の楽器にも「ズー音」が多少なり私の耳には聞こえます。オールド特有の音だとは考えていません。このあたりは、もっと勉強しないといけないのですが。

<よっしゃ・ハイフェッツさん>
---z音はよい楽器に発生する傾向があるといわれているので、この滑りの音がうまく響く音響的特性をもつ楽器が、よい楽器なのかもしれません。反対に、よくない楽器は、この周波数成分が響かない楽器かもしれません。---←私も現段階では、そのように考えています。

それと、ヴァイオリン属の楽器は、「駒及び魂柱が楽器に接着されていない」ことが気になっています。弦の振動で「駒・魂柱」は簡単にはずれないと思いますが、長い期間弾いていると、動いてその楽器の調整や個性に従って、落ち着く位置に多少なり動いているように感じています。また、私の勝手な考えですが、駒は弦の振動を受け、その足で表板を「叩いている」のではないか(特にG線側の足)。また、「魂柱はドラムのスティックのように表板・裏板を叩いているのではないか」と思っています。なぜなら、駒・表板・裏板・魂柱は、離れたりひっついたりしているのではないかと考えていますので。「叩いている間隔」が非常に速いので、連続しているように聞こえ、「ズー音」の一要素になっているのでないかと考えています。

そのために、そのような動画をずっと探しています。自分では撮影できる環境ではあるませんので。「駒・魂柱」についても、その蠢きの動画があれば面白いお話ができるのではないかと考えています。

ヴァイオリン族は、弦楽器であり、擦弦楽器であり、ひょとしたら、変則的な打楽器にも属するのではないかと思っています。

あくまで、私個人の思いですの、ご了承ください。何か面白いデータがあればご提供くだい。宜しくお願いします。
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Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月16日 00:17
投稿者:よっしゃ・ハイフェッツ(ID:JJUHeXM)
たく様

いくら接着されていないといっても、打楽器とみなせるほどの空間は開いていないと思います。
以下のサイトでは、疑似的な魂柱を使った実験結果が示されています。中央がアクリル、両端が松材の魂柱をもちい、その両端をにかわでボディに接着していますが、通常の魂柱と比べて「十分通用する程度の音色差」しかないと述べられています。
ww.sasakivn.com/werkstatt/report/stimmstockhoehe.htm
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Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月16日 17:50
投稿者:Xin(ID:gDg1KWA)
表板は魂柱からジャンプしていないとおもいます。
表板を開けた時に、魂柱が表板の裏にはりついて逆さにしても落ちないことがあります。

また
駒が表板からジャンプして離れてしまっては、振動エネルギーは駒から表板につたわらないのではないでしょうか。
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Re: 弦の振動

投稿日時:2013年06月17日 06:47
投稿者:たく(ID:JyEDRnk)
なるほど、魂柱は板から離れていないといううことですか。情報ありがとうございます。もっと勉強してみます。