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皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月21日 15:02
投稿者:catgut(ID:iJMDRYA)
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062102000235.html
皇太子さまが故高松宮宣仁(のぶひと)親王(一九〇五~八七年)から贈られ、愛用されているバイオリンが「日本のバイオリン王」と呼ばれた鈴木政吉(一八五九~一九四四年)の逸品であることが分かった。
ということで明日目白の学習院で無料のレクチャーコンサートがあるそうです。
皇太子さまが故高松宮宣仁(のぶひと)親王(一九〇五~八七年)から贈られ、愛用されているバイオリンが「日本のバイオリン王」と呼ばれた鈴木政吉(一八五九~一九四四年)の逸品であることが分かった。
ということで明日目白の学習院で無料のレクチャーコンサートがあるそうです。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月28日 00:10
投稿者:catgut(ID:KWFzKBU)
それはゴマフアザラシ。
鈴木政吉が発明したと思われるスクロール自動削り機械と表板・裏板の自動削り機械は、2008年5月号のStrad誌P63にかなり鮮明な写真が載っていました。
初期のものかもしれませんが、表板・裏板の自動削り機械は外見は木工旋盤のようで、動力で回転するドリルビットのようなもので板の形に沿ってスライドして削っていく装置のように見えます。
鈴木政吉が発明したと思われるスクロール自動削り機械と表板・裏板の自動削り機械は、2008年5月号のStrad誌P63にかなり鮮明な写真が載っていました。
初期のものかもしれませんが、表板・裏板の自動削り機械は外見は木工旋盤のようで、動力で回転するドリルビットのようなもので板の形に沿ってスライドして削っていく装置のように見えます。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月28日 09:06
投稿者:Xin(ID:gDg1KWA)
鈴木政吉は、丁寧に高級品を作ることよりも、大量生産手法を確立したと思っています。
ゴムと聞くと弾力のある柔らかい材質を思い浮かべますが、加硫によってはエボナイトのように硬い物質にもなります。
エボナイトはエボニーに似た性質で、硬くて楽器の一部にも使われたことがあります。
エボナイトトならば、シートをプレス成形でバイオリンの形にして、大量生産が可能になるのではないでしょうか。
スクロールもプレス成形で大量の生産できます。
以上は私の推測です。
ゴムと聞くと弾力のある柔らかい材質を思い浮かべますが、加硫によってはエボナイトのように硬い物質にもなります。
エボナイトはエボニーに似た性質で、硬くて楽器の一部にも使われたことがあります。
エボナイトトならば、シートをプレス成形でバイオリンの形にして、大量生産が可能になるのではないでしょうか。
スクロールもプレス成形で大量の生産できます。
以上は私の推測です。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月28日 12:35
投稿者:catgut(ID:MnmWUlM)
なるほど、外見上は普通のヴァイオリンで素材が硬いゴムのようなものだったかもしれませんね。
戦後のNo.280のスクロールがプラスチックだと気付いた時には少し驚きました。
戦後のNo.280のスクロールがプラスチックだと気付いた時には少し驚きました。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月28日 23:31
投稿者:catgut(ID:KWFzKBU)
鈴木政吉関係の文献を読んでいると、政吉は実業家というより発明家で、新しい製造機械や新しい楽器の発明に力を入れていたことが感じられます。
国産の安価な木材を利用したこと(高級品は北海道のアカエゾマツと和歌山のカエデ、普及品にはツガやトチを使ったとも)適切な人工乾燥で必要な量を確保したこと、機械加工で省力化した(鈴木いわく全体工程の6割程度)ことなどで低価格で安定した品質のヴァイオリンを大量生産しました。
戦後は関係会社も含めておよそ200人程度の社員で大量生産する必要があり、(現在の鈴木バイオリン製造は社員30数人程度、他に関係会社の恵那楽器でも製作)高度成長期の普及モデルでは、ペグ、テールピース、エンドピン、あご宛、スクロールの一部もプラスチックが使われ、具体的にははっきりしませんがボディの加工にもプレス加工を使用したと言われます。塗装もいわゆる化学塗装が使われました。
個人的にはこの頃にこそ入門モデルとしてプラスチックボディの分数楽器の安価なモデルを確立し、自動調弦または調弦支援機能を開発できれば、その後の安価な中国製ヴァイオリンと少しは対抗できたのではないかと思います。
国産の安価な木材を利用したこと(高級品は北海道のアカエゾマツと和歌山のカエデ、普及品にはツガやトチを使ったとも)適切な人工乾燥で必要な量を確保したこと、機械加工で省力化した(鈴木いわく全体工程の6割程度)ことなどで低価格で安定した品質のヴァイオリンを大量生産しました。
戦後は関係会社も含めておよそ200人程度の社員で大量生産する必要があり、(現在の鈴木バイオリン製造は社員30数人程度、他に関係会社の恵那楽器でも製作)高度成長期の普及モデルでは、ペグ、テールピース、エンドピン、あご宛、スクロールの一部もプラスチックが使われ、具体的にははっきりしませんがボディの加工にもプレス加工を使用したと言われます。塗装もいわゆる化学塗装が使われました。
個人的にはこの頃にこそ入門モデルとしてプラスチックボディの分数楽器の安価なモデルを確立し、自動調弦または調弦支援機能を開発できれば、その後の安価な中国製ヴァイオリンと少しは対抗できたのではないかと思います。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月29日 18:15
投稿者:catgut(ID:KWFzKBU)
ちなみに鈴木を含む国産ヴァイオリンの資料は無量塔蔵六氏が多数集められており、出版したいのだが出版してくれるところがないとおっしゃっていました。
鈴木のヴァイオリンについては一時満州で製造したことがあるのではないかともおっしゃっていました。
鈴木のヴァイオリンについては一時満州で製造したことがあるのではないかともおっしゃっていました。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月07日 22:17
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
○美術品としての日本刀(有名刀匠のもの)は、刃を付けてダンボールを切ると刃こぼれするものも多いと思います。
皇室関連の献上品なら、
○皇室御用達のお菓子が美味しいかどうかなんて、あまり興味はありません。
○演奏するための楽器ではなく、美術品としての価値しかないのではないでしょうか?
○製作者に関しては、その腕が当時一定のレベルにあった、というのは当たり前でしょうが、製作者の腕よりも、政治力の方が問題になるのではないでしょうか?
○皇室ゴムで作ると、音は満足に鳴らないでしょうから、他人への迷惑が減りますね。
コータイシデンカのヴィオラ演奏は、蛇慰安の歌と性質は同じ方向性で、より悪質だと思います。本人も裸の王様(裸のコータイシデンカ)ではなく、薄々は気が付いているでしょう。
皇室関連の献上品なら、
○皇室御用達のお菓子が美味しいかどうかなんて、あまり興味はありません。
○演奏するための楽器ではなく、美術品としての価値しかないのではないでしょうか?
○製作者に関しては、その腕が当時一定のレベルにあった、というのは当たり前でしょうが、製作者の腕よりも、政治力の方が問題になるのではないでしょうか?
○皇室ゴムで作ると、音は満足に鳴らないでしょうから、他人への迷惑が減りますね。
コータイシデンカのヴィオラ演奏は、蛇慰安の歌と性質は同じ方向性で、より悪質だと思います。本人も裸の王様(裸のコータイシデンカ)ではなく、薄々は気が付いているでしょう。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月08日 00:45
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
無量塔蔵六氏所有の政吉作はたまたまなのか無量塔氏によると音は良くないそうです。
大正時代までは鈴木はトヨタやヤマハのような日本を代表する企業でしたが、戦後木曽鈴木が分社しむしろライバルとなった経緯がいまひとつ分かりません。
すでに財閥として分割されるほどの規模でもなかったし戦時中に亡くなった政吉の相続問題でもあったのでしょうか。
大正時代までは鈴木はトヨタやヤマハのような日本を代表する企業でしたが、戦後木曽鈴木が分社しむしろライバルとなった経緯がいまひとつ分かりません。
すでに財閥として分割されるほどの規模でもなかったし戦時中に亡くなった政吉の相続問題でもあったのでしょうか。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月08日 21:10
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio(ID:ExiIWRA)
コッピアルディと言う作家が皇太子殿下のためにヴィオラを製作したと記憶していますが、殿下のメインの楽器かどうかは分かりません。高松宮殿下から贈られた楽器は遺品のようなものですから、大切に保存されていてあまり使われないのではと拝察致します。
高松宮殿下が皇太子殿下のためにと依頼したのであれば、政吉氏の製作時の力の入れ方も違ったことでしょうから、逸品であることが期待できます。逆に一般に出回ることはあり得ませんから、値段は付きませんよね。
ところで、鈴木政吉氏は鎮一氏と共に日本におけるヴァイオリンの普及に大きな功績があったことは確かであると思います。ただ素朴な疑問ですが、現役の演奏家で政吉氏の楽器を講習の面前で弾いている人は居るのでしょうか。また、政吉氏の楽器は、一般的に人気のある新旧のイタリアンなどよりも優先的に使いたいと思える楽器なのでしょうか。
高松宮殿下が皇太子殿下のためにと依頼したのであれば、政吉氏の製作時の力の入れ方も違ったことでしょうから、逸品であることが期待できます。逆に一般に出回ることはあり得ませんから、値段は付きませんよね。
ところで、鈴木政吉氏は鎮一氏と共に日本におけるヴァイオリンの普及に大きな功績があったことは確かであると思います。ただ素朴な疑問ですが、現役の演奏家で政吉氏の楽器を講習の面前で弾いている人は居るのでしょうか。また、政吉氏の楽器は、一般的に人気のある新旧のイタリアンなどよりも優先的に使いたいと思える楽器なのでしょうか。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月08日 22:09
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
満州の件はご本人から直接聞きましたが、政吉自作のヴァイオリンの件は
Strad誌2008年5月号のP63からの引用です。MARGARET HEHLさんが無量塔蔵六氏にインタビューした内容です。
以下引用
Built in 1941, the instrument resembles 18th-century Italian models.
'It is well made, but unfortunately does not sound good,' Murata commented.
'With better materials he could surely have made excellent violins.'
Strad誌2008年5月号のP63からの引用です。MARGARET HEHLさんが無量塔蔵六氏にインタビューした内容です。
以下引用
Built in 1941, the instrument resembles 18th-century Italian models.
'It is well made, but unfortunately does not sound good,' Murata commented.
'With better materials he could surely have made excellent violins.'
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月08日 22:36
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
政吉自作は数が少ないと思われることもあり、プロが公開演奏で継続的に弾いていたという話は私は知りません。
政吉自作の最上位モデルは昭和初期に1000円から1200円で売られていたので、現在の価値では300万円前後だったことになります。
工場製については、1905年に貴志康一のおじが購入した鈴木のNo.6を、貴志康一が「ラーク」という愛称をつけて1921年(12歳頃)から1926年(17歳頃)まで愛用し公開演奏にも使ったそうです。その後貴志康一は宮本金八、ストラディヴァリ(キング・ジョージ)などに代えました。
政吉自作の最上位モデルは昭和初期に1000円から1200円で売られていたので、現在の価値では300万円前後だったことになります。
工場製については、1905年に貴志康一のおじが購入した鈴木のNo.6を、貴志康一が「ラーク」という愛称をつけて1921年(12歳頃)から1926年(17歳頃)まで愛用し公開演奏にも使ったそうです。その後貴志康一は宮本金八、ストラディヴァリ(キング・ジョージ)などに代えました。
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