ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web
ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web

スーパー新作 | ヴァイオリン掲示板

ヴァイオリン好きのための情報サイト ヴァイオリン・ウェブ
雑談・その他 62 Comments
[47216]

スーパー新作

投稿日時:2013年10月26日 23:30
投稿者:ロード・ウィルトン(ID:NzlkEhA)
ttp://thestrad.com/latest/news/guarneri-del-ges-copy-breaks-auction-record-for-contemporary-maker

英国STRAD誌によると、A copy of the c.1731 'Gibson', 'Huberman' Guarneri 'del Gesù' violinが、Tarisioのオークションで$132,000 (including buyer's premium)という史上最高価格で売れたとのことです。ルジェーロ・リッチが所有していたヴァイオリンで、Joseph CurtinとGregg Alfの共同製作のヴァイオリンとのことです。

ちなみに、新作ヴァイオリンの従来の最高価格は、Sam Zygmuntowiczのヴァイオリン(かつてアイザック・スターンが所有していたヴァイオリン)で$130,000(2003年、Tarisioのオークション)でした。

1800年代後半~1900年代前半のモダンイタリアンヴァイオリンが、最近は値段が異常に高いくせに音はイマイチという例が多々あるので、今後は、こうしたスーパー新作(超一級の新作楽器)の人気(需要)が高まって行くのではないかと予想しています。
ヴァイオリン掲示板に戻る
5 / 7 ページ [ 62コメント ]
【ご参考】
[47275]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月04日 17:29
投稿者:SP2(ID:eHRlN0A)
弦楽器フェアで、ジグムントビッチ見て来ました。オールド仕上げの技術は凄いと思うけど、わたしは5万ドルも6万ドルも出せないかな。
[47276]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月04日 17:42
投稿者:ロード・ウィルトン(ID:NzlkEhA)
サミュエル・ジグムントヴィッチのオールドレプリカは直接、本人に注文製作で依頼すると2年待ちで55,000ドルとのことです。サム・ジグムントヴィッチはオールド仕上げが非常に上手いので、本物のオールド名器を弾いているような気分が味わえるわけですが、音もオールドっぽさがあるので、なおさら楽器全体としてオールドっぽさが強調されます。

ストラドでもデル・ジェズでも好きなタイプでサムはレプリカを作ってくれますが、デル・ジェズのレプリカの方が得意なのではないかと思われます。
[47280]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月04日 23:19
投稿者:PRS(ID:GXUVCHI)
 件のジグムントヴィッチも弾いてみましたが、まぁふつうのヴァイオリンで、他に弾いた何本かに比べ、格段にオールドに近いとも思いませんでした。
 
 オールドといってもいろいろですが、本当によいオールドは倍音が豊か、というか、倍音のスペクトルを操れる、というか、倍音の使い方で強弱を(音色で)表現できるとでも言いますか、そういう要素があると思います。新作はどんなに優秀なレプリカでも、ちょっとそちらの方向性が不足していると思います。ここらは、Pochiさんほか、お詳しいでしょう。

 オールドの名器がほしければ、オールドから選んで買えばよいわけですし、またヴォラー兄弟やネメサニではありませんが、昔から本物と見まがうばかりのレプリカは結構いっぱいあります。(60年代までは、これらの楽器やさまざまなスクールものを「超一流、超有名大家」も本物のクレモナと思って弾いていたようです。)

 わたくしは純粋に資産性というか、市場性というか、損得から考えて、ご指摘のジグムントヴィッチ他の流行新作を55000ドルも出して買うこと自体が、ありえない、お金をどぶに捨てるようなものだと思います。きっとしばらくたつと値下がると思うなぁ。
[47290]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月05日 21:46
投稿者:ロード・ウィルトン(ID:GBSXd5I)
本物のストラドとか本物のデル・ジェズを弾かせてもらっても「普通のヴァイオリンでした。特に凄いとは思いませんでした。」と言う人が結構多く居ます。

なので、PRSさんがサミュエル・ジグムントヴィッチのヴァイオリンを弾いて、「件のジグムントヴィッチも弾いてみましたが、まぁふつうのヴァイオリンで、他に弾いた何本かに比べ、格段にオールドに近いとも思いませんでした。」とおっしゃっても、それはそれで仕方無いことだと思います。

要するに、「わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。」というだけのことです。

アイザック・スターン、ルジェーロ・リッチ、ジョシュア・ベル、マキシム・ヴェンゲーロフ、エマーソン弦楽四重奏団の4人の奏者全員、ヨーヨーマといった超一流奏者が、サミュエル・ジグムントヴィッチに注文製作を依頼したのは事実なわけですし、オークションでは、存命中のヴァイオリン製作者としては極めて異例なことに日本円で1,000万円を超える価格で落札されているわけですから、好き嫌い(楽器の好み)は別としても、実績は実績として認めないわけには行かないでしょう。

>わたくしは純粋に資産性というか、市場性というか、損得から考えて、ご指摘のジグムントヴィッチ他の流行新作を55000ドルも出して買うこと自体が、ありえない、お金をどぶに捨てるようなものだと思います。きっとしばらくたつと値下がると思うなぁ。

とのことですが、私は全く反対の予想をしています。将来、サミュエル・ジグムントヴィッチがジョシュア・ベルなどの超一流奏者のために製作したヴァイオリンが、オークションで売りに出されたら、100,000ドルどころか150,000ドルとか200,000ドルといった高値で落札されるだろうと思います。

ジョシュア・ベルは、愛器ストラディヴァリウス「フーバーマン1713年製」のレプリカをサミュエル・ジグムントヴィッチに作ってもらったそうで、しかも、1台だけでなく2台も注文したそうですから、いつかは売りに出るだろうと思います。
[47291]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月05日 22:38
投稿者:ponte (ID:I2WYOIU)
本物のストラディバリと言っても、弾かせてくれる人が本物と言っているだけで自分が見極められなければ、それが本物かは分らない。自称本物は腐るほどあるし、図鑑に載っていても本物とは限らない。図鑑も鑑定書も金さえあれば何とかなる。

ストラディバリも千差万別。全く鳴らないものもあるのは事実。形も大きさも時代によってバラバラだから。(時代の変遷をおって色々と検証してみるとその苦労の跡は色々な所に見られる。ストラディバリは天才とは言え、我々と同じ人間だったと言う事。)

 特に1710年代中盤の最上級の物は格別。

これは口で言うことも、文章にも書くことも不可能。ただ、一般の人やそこらへんの町の楽師には弾く機会は残念ながら無い。

ただ、ストラディだけを賛美する訳では無い。同時代の物にも匹敵する楽器はそこそこある。


 
[47293]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月05日 23:16
投稿者:なるほど(ID:NCkGaZU)
偽物の数と同じくらい、自分は本物を見極められると思い込んでいる人もいるって事だな。
[47296]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月06日 00:39
投稿者:ponte(ID:I2WYOIU)
なるほど氏

 うまいね、一本とられたわ。
[47299]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月06日 12:38
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
この冬、愛するヴァイオリン
ttp://www.aeonretail.jp/campaign/knitfair/
ジグムントヴィッチの新作ヴァイオリン
2013 Autumn & Winter
Sam Zygmuntowicz Collection
[47340]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月13日 13:29
投稿者:バナメイ(ID:QCkxiYE)
これなんか、ルックスもいいし音も本物ソックリらしいので、スーパー新作と言えるのでは?!
ttp://waddleviolins.com/index.php?contentID=84
本物と瓜二つと言っても良い精巧なレプリカが3万USドルで買えるとのことなので、お買い得かと。
[47344]

Re: スーパー新作

投稿日時:2013年11月13日 21:15
投稿者:ロード・ウィルトン(ID:OFIYFBg)
バナメイさんが紹介されたJohn R. Waddleは、先日放映されたNHKスペシャル「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」の中に出てきた製作者ですね。

サミュエル・ジグムントヴィッチのオールドレプリカは直接、本人に注文製作で依頼すると2年待ちで55,000ドルと高価ですが、ジョン・ワドルのヴァイオリンは、精密な3次元ルーターに荒削りの工程をやらせて、最後の仕上げをワドル氏の手作業で行なう「半機械製&半手工」ヴァイオリンということもあって30,000ドルで買えるわけですね。「半機械製&半手工」ヴァイオリンなので、納期は短いだろうと思います。

先日放映されたNHKスペシャル「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」を録画された方には、もう一度番組を見ていただきたいと思いますが、番組の前半に出てきたクレモナの某有名製作者の新作ヴァイオリンよりも、番組の後半に出てきたジョン・ワドルのストラド・レプリカの方が、音量の面でも音質の面でも、はるかに秀でているように思います。

テレビのスピーカーでは音質の差がわかりにくいかも知れませんが、テレビを良質なスピーカーにつないで、さらに、音量(ヴォリューム)を上げて聴き比べると、ジョン・ワドルの「ストラド・レプリカ」の音や、ジョン・ワドルの製作理論に沿って作られた複数のヴァイオリン製作者による共同制作ヴァイオリンである「オーバリン・ベッツ」の音は、番組の前半に出てきたクレモナの某有名製作者の新作ヴァイオリンなんかよりも、本物のストラドの音に「似ている度」がはるかに高いことが、よりハッキリとわかるかと思います。

ジョン・ワドルの「ストラド・レプリカ」や「オーバリン・ベッツ」が、20年後、あるいは、50年後にも、良い音が保てているのかどうか、が気になるところですが、少なくとも、出来上がった時点での音はプロ奏者がコンサートに使えるぐらい「非常に良い」と言えるのは確かでしょう。そういう意味では、「スーパー新作」と言って良いと思います。
ヴァイオリン掲示板に戻る
5 / 7 ページ [ 62コメント ]

関連スレッド