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弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 12:37
投稿者:スガラボット(ID:E4QmB4I)
この掲示板も少し落ち着いてきて、静かに音楽や演奏技術の議論が出来ることを期待ししつつ標題のスレッドを立ち上げてみようと思います。
今年の9月17日~20日に四回にわたって東京クァルテット創設メンバーのチェリスト、原田貞夫さんのインタビュー記事が日経新聞に掲載されました。1969年の東京クァルテット結成の翌年、難関のミュンヘン国際コンクールで優勝する直前に一軒家を借りて7週間もこもって毎日10時間くらい練習したエピソードなども紹介されていて興味深い連載でした。
連載第4回目の記事で、1999年に原田さんが東京クァルテットを脱退されたときの状況について次のように語っています。『彼(2代目の1stVn、ピーター・ウンジャン氏のこと)が指の故障で脱退せざるを得なくなった時、次のバイオリニストが入りましたが、どうにもなじまないと思いました。僕が思う東京クァルテットの音とは、精緻なアンサンブルや「シルキーサウンド」と呼ばれたなめらかさ、和音の美しさです。それが保てないのなら続ける意味がない、と悩んだ末、辞めることにしました。…』
これを読んで思い出したことがあります。実は2~3年前、NHKテレビで今のメンバー(実は東京クァルテットは今年の夏に解散したのでの今はないのですが…)が札幌郊外の別荘で演奏したバーバーの『弦楽のためのアダージョ』(カルテット版が原曲で弦楽四重奏第1番 Op.11の2楽章ですね)が放映された時のことです。さすが東京クァルテットだけあって各メンバーの腕は達者で……、ん?、でも全然ハモらない。この曲は純正的なハーモニーこそ命なのに、それがハモらないで何が楽しいの?と。(失礼、この曲は哀しい曲でした)
この原田さんの記事を読んであのとき聴いた違和感に胸落ちしたものです。多分あの演奏では各パートが平均律的(もしくはピタゴラス音律的)に弾いていたのでしょう。こういうハーモニーの曲をカルテットで弾く時、その協和性こそが命なのに、それが達成されないのならやる意味がないと。いくら腕利きの奏者が集まろうと、それがカルテットとして成立するには四人の音程感覚に共通の基盤が必要で、それにはある程度の期間と修練が欠かせない事が分かります。
このバーバーの曲は♭が5つつく変ロ短調ですが、もう一つ同じように調号が沢山つく曲で有名なのが♯が6つのハイドン Op.76-5 第2楽章のラルゴでしょう。いずれもアマチュアにとっては難曲ですが、練習には各音を一つずつ響きを確認しながら積み上げていく必要があります。 (以下続く)
今年の9月17日~20日に四回にわたって東京クァルテット創設メンバーのチェリスト、原田貞夫さんのインタビュー記事が日経新聞に掲載されました。1969年の東京クァルテット結成の翌年、難関のミュンヘン国際コンクールで優勝する直前に一軒家を借りて7週間もこもって毎日10時間くらい練習したエピソードなども紹介されていて興味深い連載でした。
連載第4回目の記事で、1999年に原田さんが東京クァルテットを脱退されたときの状況について次のように語っています。『彼(2代目の1stVn、ピーター・ウンジャン氏のこと)が指の故障で脱退せざるを得なくなった時、次のバイオリニストが入りましたが、どうにもなじまないと思いました。僕が思う東京クァルテットの音とは、精緻なアンサンブルや「シルキーサウンド」と呼ばれたなめらかさ、和音の美しさです。それが保てないのなら続ける意味がない、と悩んだ末、辞めることにしました。…』
これを読んで思い出したことがあります。実は2~3年前、NHKテレビで今のメンバー(実は東京クァルテットは今年の夏に解散したのでの今はないのですが…)が札幌郊外の別荘で演奏したバーバーの『弦楽のためのアダージョ』(カルテット版が原曲で弦楽四重奏第1番 Op.11の2楽章ですね)が放映された時のことです。さすが東京クァルテットだけあって各メンバーの腕は達者で……、ん?、でも全然ハモらない。この曲は純正的なハーモニーこそ命なのに、それがハモらないで何が楽しいの?と。(失礼、この曲は哀しい曲でした)
この原田さんの記事を読んであのとき聴いた違和感に胸落ちしたものです。多分あの演奏では各パートが平均律的(もしくはピタゴラス音律的)に弾いていたのでしょう。こういうハーモニーの曲をカルテットで弾く時、その協和性こそが命なのに、それが達成されないのならやる意味がないと。いくら腕利きの奏者が集まろうと、それがカルテットとして成立するには四人の音程感覚に共通の基盤が必要で、それにはある程度の期間と修練が欠かせない事が分かります。
このバーバーの曲は♭が5つつく変ロ短調ですが、もう一つ同じように調号が沢山つく曲で有名なのが♯が6つのハイドン Op.76-5 第2楽章のラルゴでしょう。いずれもアマチュアにとっては難曲ですが、練習には各音を一つずつ響きを確認しながら積み上げていく必要があります。 (以下続く)
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 13:09
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
音程感は、ソリスト・室内楽奏者・ヴィオリストでは違うと思います。私は、ヴィオラを弾く時、どんな音程に嵌めるのか、考えながら、弾きます。
ソロを弾く時にも、オーケストラによってオクターブ伸長が違うと思うのです。だから、オーケストラによって音程感覚(間隔)をちょっと変えて演奏するのが普通だと思います。
ハイフェッツは、音程間隔が広めです。
室内楽で演奏するときには、ソロよりも狭めに(チューナーを使って計って調弦していないから厳密には解らないが)調弦します。
これを、理論的に明らかにしようとする、スガラボット氏の投稿は、眼から鱗であるはずなのですが、如何せん、私自身が今ひとつ解っていない(根っからの内声奏者ではない)ので、勉強が足りないな、と思っているところです。
いつも、代え難い投稿、有難う。
一般論としては、
純正律の完全五度調弦2:3でピッタリ取って演奏してみて、響きの悪いところが解決できない事をメンバーで共有する事から始めると思います。この経験を基に、かなり以前、この掲示板では純正よりも狭く平均律で調弦しろ、と書き込んだところ、純正律3:2に調弦しなければ、バッハは弾けないと袋叩きに遭ったことがあります。投稿が残っていないのです。
スガラボット氏の主張は、さらに狭く取る、というもので、長六度の矛盾が非常に少なくなる、という点で、説得力はありますね。
続きも宜しくお願いします。
ソロを弾く時にも、オーケストラによってオクターブ伸長が違うと思うのです。だから、オーケストラによって音程感覚(間隔)をちょっと変えて演奏するのが普通だと思います。
ハイフェッツは、音程間隔が広めです。
室内楽で演奏するときには、ソロよりも狭めに(チューナーを使って計って調弦していないから厳密には解らないが)調弦します。
これを、理論的に明らかにしようとする、スガラボット氏の投稿は、眼から鱗であるはずなのですが、如何せん、私自身が今ひとつ解っていない(根っからの内声奏者ではない)ので、勉強が足りないな、と思っているところです。
いつも、代え難い投稿、有難う。
一般論としては、
純正律の完全五度調弦2:3でピッタリ取って演奏してみて、響きの悪いところが解決できない事をメンバーで共有する事から始めると思います。この経験を基に、かなり以前、この掲示板では純正よりも狭く平均律で調弦しろ、と書き込んだところ、純正律3:2に調弦しなければ、バッハは弾けないと袋叩きに遭ったことがあります。投稿が残っていないのです。
スガラボット氏の主張は、さらに狭く取る、というもので、長六度の矛盾が非常に少なくなる、という点で、説得力はありますね。
続きも宜しくお願いします。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 13:11
投稿者:スガラボット(ID:E4QmB4I)
先の記事にあるバーバーやハイドンの曲を練習する時、各パートが個人練習でキルンベルガーなどの古典調律にセットしたチューナーを使って自分の弾く音程を確認し、ある程度個人のクセを自覚した上で全体練習をすると、曲全体の響きをまとめる上で効果があります。尤もチューナーを見ながら練習するとpochiさんに叱られそうですが……。
バイオリンやビオラでは手のひらの肉体的特性故に、例えば1stポジションで1の指と4の指が増四度(いわゆる高4)になるとき、4の指が伸びきらないで低めに弾いてしまう事が良くあります。これを避けようと4の指を高めに押さえようとすると、1の指までつられて高めになりがちですが、これがアンサンブルでは最悪の事態を引き起こします。
そうでなくても、バイオリンで最初に習うことが多い「キラキラ星」(イ長調)のA線の1の指はキラキラ星の旋律で歌う時、ピタゴラス音律で高めになりやすいのです。イ長調のA-Hは大全音ですからそうなります。ところがこれがもしニ長調のアンサンブルで主音に対する第3音とし弾くHだとしたら高すぎて全くハモらなくなります。
これに対する一つの解決策の一つは、前に「チューナーの使い方」のスレッドで書いたように、A-Dのチューニングを少し狭めにして、予めD-Hの間隔を少し狭めにしておくことです。あと一つの解決策は1stポジションの1の指を高めにとるクセを直すことです。僕のビオラはサイズが大きいこともあって、すぐ1stポジションの1の指を高めに押さえてしまいがちですが、カルテットを弾く上ではこれが1番の害になります。これが今僕が演奏上気をつけているポイントの一つです。
バイオリンやビオラでは手のひらの肉体的特性故に、例えば1stポジションで1の指と4の指が増四度(いわゆる高4)になるとき、4の指が伸びきらないで低めに弾いてしまう事が良くあります。これを避けようと4の指を高めに押さえようとすると、1の指までつられて高めになりがちですが、これがアンサンブルでは最悪の事態を引き起こします。
そうでなくても、バイオリンで最初に習うことが多い「キラキラ星」(イ長調)のA線の1の指はキラキラ星の旋律で歌う時、ピタゴラス音律で高めになりやすいのです。イ長調のA-Hは大全音ですからそうなります。ところがこれがもしニ長調のアンサンブルで主音に対する第3音とし弾くHだとしたら高すぎて全くハモらなくなります。
これに対する一つの解決策の一つは、前に「チューナーの使い方」のスレッドで書いたように、A-Dのチューニングを少し狭めにして、予めD-Hの間隔を少し狭めにしておくことです。あと一つの解決策は1stポジションの1の指を高めにとるクセを直すことです。僕のビオラはサイズが大きいこともあって、すぐ1stポジションの1の指を高めに押さえてしまいがちですが、カルテットを弾く上ではこれが1番の害になります。これが今僕が演奏上気をつけているポイントの一つです。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 13:21
投稿者:たく(ID:MFSYN4U)
素敵なスレッドを立ち上げていただき、ありがとうございます。
ところで、弦楽四重奏(音程)と弦楽合奏(音程)は基本的には共通すると考えて宜しいのでしょうか。パートが一人づつと複数とは若干条件が異なる様に思います。私としましては、弦楽合奏への応用として勉強したいのですが。
このスレッドの展開が楽しみです。
ところで、弦楽四重奏(音程)と弦楽合奏(音程)は基本的には共通すると考えて宜しいのでしょうか。パートが一人づつと複数とは若干条件が異なる様に思います。私としましては、弦楽合奏への応用として勉強したいのですが。
このスレッドの展開が楽しみです。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 16:40
投稿者:スガラボット(ID:E4QmB4I)
pochiさんが書いておられます。
> 純正よりも狭く平均律で調弦しろ、と書き込んだところ、純正律3:2に調弦しなければ、バッハは弾けないと袋叩きに遭ったことがあります。
確かにバッハを平均律で弾くと普通のピアノで弾いたのと同じように平板な響になってしまいますね。バッハならやはりヴェルクマイスターでしょう。彼の平均律クラフィーア曲集は、平均律と訳した『原題の"wohltemperiert(e)"は、鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるよう「宜しく調律された(well-tempered)」を意味し、必ずしも平均律を意味するわけではない』(wikipedia,平均律クラヴィーア曲集より)とある通り、「良く調律された」クラヴィアのために作曲された、♭五つから♯六つまでの全ての長調と短調、全24曲を網羅した曲集です。現在では概ねこの曲はヴェルクマイスターIII音律で調律して演奏されたと理解されています。
この音律はミーントーンなどの純正的な調律では、フラットやシャープが沢山(3~4つ以上)ついた調の時どうしても不協和音となってしまういくつかの音を、何とか人が耐えられる程度の不協和度に収まるように工夫して各音を配置したもので、一応全24の調性をカバーしています。ヴェルクマイスター音律の特徴は純正的な協和性を何とか保ちつつも、ピタゴラス的な美しい旋律性も重視したことにより、各調性によってその響きに独特の色合いがあることです。純粋なピタゴラス音律による旋律が、ピシッと決まった透明感あるものであるのに対し、ヴェルクマイスター音律に基づく旋律は、調性にも因りますが精緻な中にもどこか愁いを帯びたような旋律に聞こえるのは僕だけでしょうか。
前にも少し書きましたが、ヴェルクマイスターではG-DとD-Aはミーントーンの五度(平均律より3.5セント狭め)となっているのに対し、A-Eはビタごラスの純正五度(振動数比が2:3で平均律より2セント広め)として他の各音を配置したことことからこの様な性格が生じるとされています。
バッハがクラヴィアのためにこの音律を用いたなら、バイオリンで採用してもバッハには怒られないと思いますがいかがでしょうか?
> 純正よりも狭く平均律で調弦しろ、と書き込んだところ、純正律3:2に調弦しなければ、バッハは弾けないと袋叩きに遭ったことがあります。
確かにバッハを平均律で弾くと普通のピアノで弾いたのと同じように平板な響になってしまいますね。バッハならやはりヴェルクマイスターでしょう。彼の平均律クラフィーア曲集は、平均律と訳した『原題の"wohltemperiert(e)"は、鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるよう「宜しく調律された(well-tempered)」を意味し、必ずしも平均律を意味するわけではない』(wikipedia,平均律クラヴィーア曲集より)とある通り、「良く調律された」クラヴィアのために作曲された、♭五つから♯六つまでの全ての長調と短調、全24曲を網羅した曲集です。現在では概ねこの曲はヴェルクマイスターIII音律で調律して演奏されたと理解されています。
この音律はミーントーンなどの純正的な調律では、フラットやシャープが沢山(3~4つ以上)ついた調の時どうしても不協和音となってしまういくつかの音を、何とか人が耐えられる程度の不協和度に収まるように工夫して各音を配置したもので、一応全24の調性をカバーしています。ヴェルクマイスター音律の特徴は純正的な協和性を何とか保ちつつも、ピタゴラス的な美しい旋律性も重視したことにより、各調性によってその響きに独特の色合いがあることです。純粋なピタゴラス音律による旋律が、ピシッと決まった透明感あるものであるのに対し、ヴェルクマイスター音律に基づく旋律は、調性にも因りますが精緻な中にもどこか愁いを帯びたような旋律に聞こえるのは僕だけでしょうか。
前にも少し書きましたが、ヴェルクマイスターではG-DとD-Aはミーントーンの五度(平均律より3.5セント狭め)となっているのに対し、A-Eはビタごラスの純正五度(振動数比が2:3で平均律より2セント広め)として他の各音を配置したことことからこの様な性格が生じるとされています。
バッハがクラヴィアのためにこの音律を用いたなら、バイオリンで採用してもバッハには怒られないと思いますがいかがでしょうか?
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 17:18
投稿者:スガラボット(ID:E4QmB4I)
たく さん、
> 弦楽四重奏(音程)と弦楽合奏(音程)は基本的には共通すると考えて宜しいのでしょうか。
基本的には共通すると思いますが……、やはり多人数で演奏することもあり厳密性が多少甘くなるのはやむを得ないこともあります。また複数の楽器で同じ音を弾くアンサンブルでは、それに内包される音程の幅(揺らぎ)故に、人が感じる純正的な響きにもある程度の許容度が出てくるのではないでしょうか。
それと弦楽合奏で多く採り上げられるヴィヴァルディやコレルリ以前のバロックの曲はそれなりの古典音律で演奏していたのすから、その音律を追求するのはある意味自然の流れでしょう。最近は古楽器による演奏も珍しくなくなってきましたが、昨年僕がマルタで聴いたヨーロッパ・バロックアンサンブルなどは、曲と曲の間に随分時間をとって、次にやる曲の調律をチェンバロから一々やり直していました。楽団のリーダー曰く「昔はこの様に一曲ずつ調律をやり直していて、大変だったんですよ」と。
またモーツアルトの時代までは、コンマスの役割というのは次に弾く曲のチューニングをチェンバロを基準に各パートに徹底することが第一の仕事だったと言われています。
あともう一つ、弦楽合奏の特徴はコンバスが入ることです。そのため、チェロなどの低減パートはそのコンバスに乗った音を出す必要があります。音程だけでなくそういう音質が出る奏法で弾く必要があると思います。当然、音程の取り方についてのポイントはカルテットと共通する要素が多い筈です。
> 弦楽四重奏(音程)と弦楽合奏(音程)は基本的には共通すると考えて宜しいのでしょうか。
基本的には共通すると思いますが……、やはり多人数で演奏することもあり厳密性が多少甘くなるのはやむを得ないこともあります。また複数の楽器で同じ音を弾くアンサンブルでは、それに内包される音程の幅(揺らぎ)故に、人が感じる純正的な響きにもある程度の許容度が出てくるのではないでしょうか。
それと弦楽合奏で多く採り上げられるヴィヴァルディやコレルリ以前のバロックの曲はそれなりの古典音律で演奏していたのすから、その音律を追求するのはある意味自然の流れでしょう。最近は古楽器による演奏も珍しくなくなってきましたが、昨年僕がマルタで聴いたヨーロッパ・バロックアンサンブルなどは、曲と曲の間に随分時間をとって、次にやる曲の調律をチェンバロから一々やり直していました。楽団のリーダー曰く「昔はこの様に一曲ずつ調律をやり直していて、大変だったんですよ」と。
またモーツアルトの時代までは、コンマスの役割というのは次に弾く曲のチューニングをチェンバロを基準に各パートに徹底することが第一の仕事だったと言われています。
あともう一つ、弦楽合奏の特徴はコンバスが入ることです。そのため、チェロなどの低減パートはそのコンバスに乗った音を出す必要があります。音程だけでなくそういう音質が出る奏法で弾く必要があると思います。当然、音程の取り方についてのポイントはカルテットと共通する要素が多い筈です。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 17:33
投稿者:ヴァイオリンとフルートのド素人(ID:ExiIWRA)
弦楽四重奏がハモらない可能性。ど素人の憶測です。
弦楽四重奏のメンバーが演奏を行なうのに先立って、例えば第一ヴァイオリンのAに他のメンバーが合わせ、A以外の弦については五度調弦を確認して、全員が調弦完了するのであろうと思います。
それで4つの楽器どうしの調弦が完全と言えるのかなのですが。
仮に各々の楽器のA音が一致していたとしても、各楽器の五度調弦のバラツキがごく僅かにはあるのではないでしょうか。プロの演奏家であればそのようなことは少ないのかも知れませんが、第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンのE線どうし、D線どうし、G線どうしは完全に合うのでしょうか。また、ヴィオラやチェロの低弦はヴァイオリンにくらべて調弦の幅があると聞きます。
調弦が仮に不完全であっても、それを補って演奏できると言われればそれまでですが。
弦楽四重奏のメンバーが演奏を行なうのに先立って、例えば第一ヴァイオリンのAに他のメンバーが合わせ、A以外の弦については五度調弦を確認して、全員が調弦完了するのであろうと思います。
それで4つの楽器どうしの調弦が完全と言えるのかなのですが。
仮に各々の楽器のA音が一致していたとしても、各楽器の五度調弦のバラツキがごく僅かにはあるのではないでしょうか。プロの演奏家であればそのようなことは少ないのかも知れませんが、第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンのE線どうし、D線どうし、G線どうしは完全に合うのでしょうか。また、ヴィオラやチェロの低弦はヴァイオリンにくらべて調弦の幅があると聞きます。
調弦が仮に不完全であっても、それを補って演奏できると言われればそれまでですが。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 17:52
投稿者:スガラボット(ID:E4QmB4I)
ヴァイオリンとフルートのど素人 さん、
> 第一ヴァイオリンのAに他のメンバーが合わせ、A以外の弦については五度調弦を確認して、全員が調弦完了するのであろうと思います。それで4つの楽器どうしの調弦が完全と言えるのか
当然、調弦するとき他のメンバーのチューニングも聴いています。それでもし誰かの弦の調弦が自分と異なると感じた時は、その音だけ二人で出し合って納得のいくまで合わせます。その確認無しに弾き始めるのでは演奏に対する真摯さが足りないと思います。
でも普通慣れてるメンバー同士の場合、それぞれがチューニングを終えた段階で多くても1~2セント以内の誤差になっていると思います。
> 第一ヴァイオリンのAに他のメンバーが合わせ、A以外の弦については五度調弦を確認して、全員が調弦完了するのであろうと思います。それで4つの楽器どうしの調弦が完全と言えるのか
当然、調弦するとき他のメンバーのチューニングも聴いています。それでもし誰かの弦の調弦が自分と異なると感じた時は、その音だけ二人で出し合って納得のいくまで合わせます。その確認無しに弾き始めるのでは演奏に対する真摯さが足りないと思います。
でも普通慣れてるメンバー同士の場合、それぞれがチューニングを終えた段階で多くても1~2セント以内の誤差になっていると思います。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 18:18
投稿者:スガラボット(ID:E4QmB4I)
それで、カルテットの音程について個人練習するのに一番効果的(効率的)な方法についてです。
僕は、これと選んだカルテットのCDに合わせて弾いて練習します。もちろん古典音律にセットしたチューナーも傍らにおいて、特定の単音について確認することはあります。でも流れている音楽に追随して一々チューナーで確認することなど不可能です。
CDに合わせてなどと書くと、専門家筋からは音楽性のオリジナリティを無視した邪道だと非難囂々かも知れません。また昔才能教育の生徒はCDに合わせて弾くだけで楽譜も読めない、などと批判されたこともあります。
でもプロのソリストを育てようというならともかく、アマチュアが一応聴ける音程で弾けるようになるためにはこの方法が一番近道です。もちろんその前に楽譜を見て個人でさらって、自分の感覚ではCDのテンポで一応の水準の演奏が出来るようにしておく必要があります。
その上で、CDのアンサンブルに耳を澄まし、自分のパートを弾いているCDのメンバーの音に良く注意しながら、その音程と奏法になるべく近づけるように練習するのです。オーケストラでCDのメンバーが自分のとなりで弾いていて、その人の音に合うように弾くあの感覚です。
学ぶことはまねることだとも言います。非難する方はどうぞ。でも音感も怪しいアマチュア奏者にとって一応の水準に近づくための一番現実的な方法だと思います。ご意見のある方はどうぞ。
僕は、これと選んだカルテットのCDに合わせて弾いて練習します。もちろん古典音律にセットしたチューナーも傍らにおいて、特定の単音について確認することはあります。でも流れている音楽に追随して一々チューナーで確認することなど不可能です。
CDに合わせてなどと書くと、専門家筋からは音楽性のオリジナリティを無視した邪道だと非難囂々かも知れません。また昔才能教育の生徒はCDに合わせて弾くだけで楽譜も読めない、などと批判されたこともあります。
でもプロのソリストを育てようというならともかく、アマチュアが一応聴ける音程で弾けるようになるためにはこの方法が一番近道です。もちろんその前に楽譜を見て個人でさらって、自分の感覚ではCDのテンポで一応の水準の演奏が出来るようにしておく必要があります。
その上で、CDのアンサンブルに耳を澄まし、自分のパートを弾いているCDのメンバーの音に良く注意しながら、その音程と奏法になるべく近づけるように練習するのです。オーケストラでCDのメンバーが自分のとなりで弾いていて、その人の音に合うように弾くあの感覚です。
学ぶことはまねることだとも言います。非難する方はどうぞ。でも音感も怪しいアマチュア奏者にとって一応の水準に近づくための一番現実的な方法だと思います。ご意見のある方はどうぞ。
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Re: 弦楽四重奏の響き(音程)
投稿日時:2013年12月10日 18:30
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
スガラボット氏、
小学校中学年の時、
ttp://www.youtube.com/watch?v=3gi0r1lLM9E
ガヴォットを弾きました。調弦が通常だと矛盾が大きく、ピアノに合わせると矛盾が少なくなることには気が付いていました。流石クレーメルは上手く逃げていますね。
ttp://www.youtube.com/watch?v=wAmoF6qCW8g
これだと音程が悪いと指摘を受けるでしょう。
調弦はどうでしょうね。
/////////
ヴァイオリンとフルートのド素人氏、
ヴィオラのGはアンサンブルの肝だと言われています。チェロとヴィオラはC・Gのオクターブを必ず合わせています。
小学校中学年の時、
ttp://www.youtube.com/watch?v=3gi0r1lLM9E
ガヴォットを弾きました。調弦が通常だと矛盾が大きく、ピアノに合わせると矛盾が少なくなることには気が付いていました。流石クレーメルは上手く逃げていますね。
ttp://www.youtube.com/watch?v=wAmoF6qCW8g
これだと音程が悪いと指摘を受けるでしょう。
調弦はどうでしょうね。
/////////
ヴァイオリンとフルートのド素人氏、
ヴィオラのGはアンサンブルの肝だと言われています。チェロとヴィオラはC・Gのオクターブを必ず合わせています。
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