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正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年07月11日 21:43
投稿者:ホ長調(ID:kVkUcxA)
オリーヴとかオイドクサのコンディションをより良く保ち、より長持ちさせるとても良い方法を教えていただいたので、以下のとおり書きます。簡単な英語なので、まずは読んでみて下さい。
①This plan will give the strings overnight to settle in. Allow 1/2 hour for getting the new ones on,although it probably will only take 5 or 10 minutes.
②After that, it is a matter of gently returning the string to a given pitch, which we will do numerous times.
③At first, let's say we get it up to about a Fourth under the final pitch e.g. A - B for the "D" string and E- F# for the "A" string. Let's just leave it like that for 5 minutes or so.
④Go make some tea or coffee and come back and tune it up again to the same pitch. Then again, and again, leaving a few minutes between each time.
⑤Next, raise it on up to say a tone below, e.g. up to C for the "D" and G for the "A". When that falls lower, then go ahead and tune it up to 1/2 tone below pitch, again.
⑥After 20 minutes or so, you can bring it to full pitch. If you allow about 2 hours for all the stretching, you can leave it over night.
⑦When you get up in the morning, the stretching will be mostly done. Go ahead and tune up to pitch.
⑧The strings should quickly settle into their true pitch and your reward will be that you have a perfectly made string, in excellent condition and ready to use.
⑨The tone should be pure and true. You will also probably get a little longer use of the string, having treated it this way.
オリーヴやオイドクサの特にA線は、弦交換の際にアルミ巻きが痛みやすいので要注意ですが、上記のような方法で弦の交換をすると、巻き線が痛まず、より長い期間、使用できます。
もちろん、A線だけでなくD線やG線にも有効ですので、ぜひお試しになってみて下さい。
①This plan will give the strings overnight to settle in. Allow 1/2 hour for getting the new ones on,although it probably will only take 5 or 10 minutes.
②After that, it is a matter of gently returning the string to a given pitch, which we will do numerous times.
③At first, let's say we get it up to about a Fourth under the final pitch e.g. A - B for the "D" string and E- F# for the "A" string. Let's just leave it like that for 5 minutes or so.
④Go make some tea or coffee and come back and tune it up again to the same pitch. Then again, and again, leaving a few minutes between each time.
⑤Next, raise it on up to say a tone below, e.g. up to C for the "D" and G for the "A". When that falls lower, then go ahead and tune it up to 1/2 tone below pitch, again.
⑥After 20 minutes or so, you can bring it to full pitch. If you allow about 2 hours for all the stretching, you can leave it over night.
⑦When you get up in the morning, the stretching will be mostly done. Go ahead and tune up to pitch.
⑧The strings should quickly settle into their true pitch and your reward will be that you have a perfectly made string, in excellent condition and ready to use.
⑨The tone should be pure and true. You will also probably get a little longer use of the string, having treated it this way.
オリーヴやオイドクサの特にA線は、弦交換の際にアルミ巻きが痛みやすいので要注意ですが、上記のような方法で弦の交換をすると、巻き線が痛まず、より長い期間、使用できます。
もちろん、A線だけでなくD線やG線にも有効ですので、ぜひお試しになってみて下さい。
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[ 8コメント ]
【ご参考】
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Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年07月12日 13:22
投稿者:ホ長調(ID:kVkUcxA)
ご紹介した方法でオリーヴとかオイドクサを交換すると、巻き線のほつれや痛みが減るので、高温多湿な時期でもピッチが狂いにくくなります。
オリーヴやオイドクサを長く持たせたいのは、経済的な理由というよりは、いかに良い音が出せる状態と弾きやすい状態を長く保てるかという音とコンディションの面からというのが理由です。
梅雨時だけやむを得ずナイロン弦に換える方もいらっしゃいますが、ご紹介した方法で弦交換すれば、梅雨時でも愛用のオリーヴやオイドクサが使えるようになりますので、お試し下さい。
オリーヴやオイドクサを長く持たせたいのは、経済的な理由というよりは、いかに良い音が出せる状態と弾きやすい状態を長く保てるかという音とコンディションの面からというのが理由です。
梅雨時だけやむを得ずナイロン弦に換える方もいらっしゃいますが、ご紹介した方法で弦交換すれば、梅雨時でも愛用のオリーヴやオイドクサが使えるようになりますので、お試し下さい。
[49774]
Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年07月13日 09:04
投稿者:pochi(ID:OZQEBGk)
ガットを張るのに、低めにして徐々に伸ばして、次の日の為に高めにしてケースに入れる、というのは、誰しも行っている事だと思います。
伸ばしておいた弦をチューブに入れているので、それを使います。
音程の安定度はどんな張り方でも、それほど違いません。張っている時に切れてしまう可能性が減る、という事では、低めで伸ばすのがよいでしょう。
高めにしてケースにしまうのは、ADGをそれぞれ、HEAくらいにしても、まず、弦が切れることはありません。次の日には、ADGよりも低くなっています。
梅雨時の湿度が高いところでは、ガット弦は切れる事が多いので、やはり、人工素材弦が活躍します。一応、ガットに最も近いのが、ガットの代替弦として開発されたオブリガートです。
オブリガートの欠点は、
・音色の幅が狭い
・良い音が出るのに張ってから丸2日は掛かる
・ガット弦と違って張り直すとろくな音が出ない
甘鯛・鯣烏賊・鰈は一夜干ですが、オブリガートは丸二日の塩鯖だと思って下さい。
オブリガートの利点は、
・弦と弓の接点が最も良いところで弾くと、美しい音が鳴る
この事が欠点でもあり、音色のコントロールがしにくくなっています。
初級までの人(大人になってからヴァイオリンを始めた人)には、ガット弦はすすめません。理由は、弦の伸びが一定ではなく、手の形を整えるのを阻害する可能性が高いからです。
また、ピラッツィの様な張力の高い弦もおすすめしません。楽器が豊かに鳴るのを殺してしまいますし、弓を押し付けても音が鳴るので、よい運弓を獲得する阻害要因になる可能性が高いからです。
学習者用の弦としてマーケティングされているVIOLINOが脚色がなく非常に良い弦で、ドミナントと比較して、値段の分だけは(値段の分以上)、長持ちします。張力が低めで、駒よりを弾くのにも適しています。お勧めです。
伸ばしておいた弦をチューブに入れているので、それを使います。
音程の安定度はどんな張り方でも、それほど違いません。張っている時に切れてしまう可能性が減る、という事では、低めで伸ばすのがよいでしょう。
高めにしてケースにしまうのは、ADGをそれぞれ、HEAくらいにしても、まず、弦が切れることはありません。次の日には、ADGよりも低くなっています。
梅雨時の湿度が高いところでは、ガット弦は切れる事が多いので、やはり、人工素材弦が活躍します。一応、ガットに最も近いのが、ガットの代替弦として開発されたオブリガートです。
オブリガートの欠点は、
・音色の幅が狭い
・良い音が出るのに張ってから丸2日は掛かる
・ガット弦と違って張り直すとろくな音が出ない
甘鯛・鯣烏賊・鰈は一夜干ですが、オブリガートは丸二日の塩鯖だと思って下さい。
オブリガートの利点は、
・弦と弓の接点が最も良いところで弾くと、美しい音が鳴る
この事が欠点でもあり、音色のコントロールがしにくくなっています。
初級までの人(大人になってからヴァイオリンを始めた人)には、ガット弦はすすめません。理由は、弦の伸びが一定ではなく、手の形を整えるのを阻害する可能性が高いからです。
また、ピラッツィの様な張力の高い弦もおすすめしません。楽器が豊かに鳴るのを殺してしまいますし、弓を押し付けても音が鳴るので、よい運弓を獲得する阻害要因になる可能性が高いからです。
学習者用の弦としてマーケティングされているVIOLINOが脚色がなく非常に良い弦で、ドミナントと比較して、値段の分だけは(値段の分以上)、長持ちします。張力が低めで、駒よりを弾くのにも適しています。お勧めです。
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Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年07月13日 22:19
投稿者:ホ長調(ID:kVkUcxA)
>ガットを張るのに、低めにして徐々に伸ばして、次の日の為に高めにしてケースに入れる、というのは、誰しも行っている事だと思います。
>高めにしてケースにしまうのは、ADGをそれぞれ、HEAくらいにしても、まず、弦が切れることはありません。次の日には、ADGよりも低くなっています。
全くその通りで、自分もずっとそうやってきたのですが、最近、もっと良い弦交換の方法を教えていただいたので、書き込みさせていただいた次第です。
正規のピッチを超えて高くする=正規のテンションよりも高いテンションをかける、ということなので、コア(芯)のガットが「必要以上に」伸びて細くなってしまうのです。
その結果、コア(芯)がへたるのが早くなり、巻き線のほつれや痛みが出やすくなるのです。こうした現象は、音色(音質)にも悪影響を与えるだけでなく、ピッチの安定性にも悪影響を与えます。当然、耐久性にも悪影響を与えます。
>音程の安定度はどんな張り方でも、それほど違いません。
自分もずっとそう思ってましたが、このたび張り方(交換の仕方)によって多少は違いがあることがわかりました。
× より高いテンションをかけて(より高い音程にして)強制的に伸ばすことによって、より早く弦のタルミや伸びを出し切らせて、より早くピッチを安定させる。(無理矢理、弦の伸びを促進させる。)
という方法ではなく、
◎ 弦が伸びたら伸びた分だけ巻き上げる。要するに、時間の経過に伴う弦の自然な伸びに合わせて調弦して行く。(無理矢理、伸びを促進させるようなことはしない。)
ということです。
「英語で①~⑨のように書いた◎の方法」で弦交換をすると、良い音が長持ちするという意味で耐久性が向上し、湿度が高い時期におけるピッチの安定性も若干向上します。
ナイロン弦にも有効な方法だと思いますが、やはり、オリーヴやオイドクサといったガット弦では特に有効な方法です。デメリット無しに多くのメリットが得られる一石三鳥な方法ですので、ぜひお試しいただけたらと思います。
>高めにしてケースにしまうのは、ADGをそれぞれ、HEAくらいにしても、まず、弦が切れることはありません。次の日には、ADGよりも低くなっています。
全くその通りで、自分もずっとそうやってきたのですが、最近、もっと良い弦交換の方法を教えていただいたので、書き込みさせていただいた次第です。
正規のピッチを超えて高くする=正規のテンションよりも高いテンションをかける、ということなので、コア(芯)のガットが「必要以上に」伸びて細くなってしまうのです。
その結果、コア(芯)がへたるのが早くなり、巻き線のほつれや痛みが出やすくなるのです。こうした現象は、音色(音質)にも悪影響を与えるだけでなく、ピッチの安定性にも悪影響を与えます。当然、耐久性にも悪影響を与えます。
>音程の安定度はどんな張り方でも、それほど違いません。
自分もずっとそう思ってましたが、このたび張り方(交換の仕方)によって多少は違いがあることがわかりました。
× より高いテンションをかけて(より高い音程にして)強制的に伸ばすことによって、より早く弦のタルミや伸びを出し切らせて、より早くピッチを安定させる。(無理矢理、弦の伸びを促進させる。)
という方法ではなく、
◎ 弦が伸びたら伸びた分だけ巻き上げる。要するに、時間の経過に伴う弦の自然な伸びに合わせて調弦して行く。(無理矢理、伸びを促進させるようなことはしない。)
ということです。
「英語で①~⑨のように書いた◎の方法」で弦交換をすると、良い音が長持ちするという意味で耐久性が向上し、湿度が高い時期におけるピッチの安定性も若干向上します。
ナイロン弦にも有効な方法だと思いますが、やはり、オリーヴやオイドクサといったガット弦では特に有効な方法です。デメリット無しに多くのメリットが得られる一石三鳥な方法ですので、ぜひお試しいただけたらと思います。
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Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年07月15日 14:03
投稿者:涅槃(ID:E2FzAEU)
蒸し暑い日が続いていてオイドクサ好きにはつらい季節ですが、ホ長調さんが書いている方法でオイドクサを張りかえてみました。
いつもだと10分ぐらいでささっと張り替えてすぐに演奏を開始しますが、今回は夕方に新しいオイドクサに張りかえてから少しずつピッチを上げていったので、張りかえた後の最初の演奏は翌日の夜となりました。
少しずつピッチをあげていくので手間がかかりますが、それなりの効果はあると思います。本番直前のような時間的な余裕のないときだとこんな悠長な方法は使えませんが、本番1週間前に張りかえるのであれば実に有効な方法だと思いました。耐久性が伸びるかどうかを確かめるには経過を見ていく必要があると思います。
いつもだと10分ぐらいでささっと張り替えてすぐに演奏を開始しますが、今回は夕方に新しいオイドクサに張りかえてから少しずつピッチを上げていったので、張りかえた後の最初の演奏は翌日の夜となりました。
少しずつピッチをあげていくので手間がかかりますが、それなりの効果はあると思います。本番直前のような時間的な余裕のないときだとこんな悠長な方法は使えませんが、本番1週間前に張りかえるのであれば実に有効な方法だと思いました。耐久性が伸びるかどうかを確かめるには経過を見ていく必要があると思います。
[49858]
Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年09月20日 16:02
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
「オリーヴとかオイドクサのコンディションをより良く保ち、より長持ちさせるとても良い方法」でオリーヴを張って、高温多湿な環境の中で2か月ほど弾いてきたので、現状の感想を述べたいと思います。
従来の張り方に比べて、2か月ほど経過した時点での
・巻き線のほつれや痛みが少ない
・湿度の変化によるピッチの狂いが少ない
・音量や音色の劣化が少ない
というメリットが感じられます。
エアコンの効きが悪い古い公民館で強い雨が降る日に合奏練習した際も、ナイロン弦を張った自分の周りのヴァイオリン奏者と比べて、オリーヴを張った自分の方が調弦の頻度が多いということもなかったです。
あと2か月か、上手く行けば3か月は張り替えせずに済みそうな感じです。自分の場合、従来はオリーヴを年4回張り替えしてましたが、今後は年3回以下の張り替えで済みそうです。
オリーヴやオイドクサを張っていらっしゃる方は、弦の張り替え時に、正規のピッチよりも高いピッチまで弦を張って弦に高いテンションをかけることで弦をより早く安定させる、という手法ではなく、一気に正規のピッチにせず、じわじわとピッチを高めて行くとともに、正規のピッチより高いピッチにはけしてしない、という手法を強くお薦めしたいと思います。
従来の張り方に比べて、2か月ほど経過した時点での
・巻き線のほつれや痛みが少ない
・湿度の変化によるピッチの狂いが少ない
・音量や音色の劣化が少ない
というメリットが感じられます。
エアコンの効きが悪い古い公民館で強い雨が降る日に合奏練習した際も、ナイロン弦を張った自分の周りのヴァイオリン奏者と比べて、オリーヴを張った自分の方が調弦の頻度が多いということもなかったです。
あと2か月か、上手く行けば3か月は張り替えせずに済みそうな感じです。自分の場合、従来はオリーヴを年4回張り替えしてましたが、今後は年3回以下の張り替えで済みそうです。
オリーヴやオイドクサを張っていらっしゃる方は、弦の張り替え時に、正規のピッチよりも高いピッチまで弦を張って弦に高いテンションをかけることで弦をより早く安定させる、という手法ではなく、一気に正規のピッチにせず、じわじわとピッチを高めて行くとともに、正規のピッチより高いピッチにはけしてしない、という手法を強くお薦めしたいと思います。
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Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年09月21日 22:19
投稿者:黒田九郎兵衛(ID:FHIkNQ)
ホ長調様、有益な情報有難うございます。
影響度合いは違うかもしれませんがシンセティックコアの弦でもこの方法が良さそうですね。 特にA線の巻きはどの弦もというか高価な弦ほど薄く物理強度が小さく、弦交換時や調弦時に巻きだけ切れて音が全く伸びなくなります。 張り替え時は細心の注意を払うのですが、音の早期安定を求めて一旦高くして弦を伸ばしてから所定の音に合わせこみますので、結構ダメージ与えてしまいます。
次回からお教えいただいた方法で張り替えてみます。
影響度合いは違うかもしれませんがシンセティックコアの弦でもこの方法が良さそうですね。 特にA線の巻きはどの弦もというか高価な弦ほど薄く物理強度が小さく、弦交換時や調弦時に巻きだけ切れて音が全く伸びなくなります。 張り替え時は細心の注意を払うのですが、音の早期安定を求めて一旦高くして弦を伸ばしてから所定の音に合わせこみますので、結構ダメージ与えてしまいます。
次回からお教えいただいた方法で張り替えてみます。
[49860]
Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年09月22日 12:59
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
黒田九郎兵衛様。演奏会の直前に弦を張り替えた場合のように、ピッチの安定を急ぐときは、正規のピッチよりも高い状態に弦を張って強制的に弦を伸ばさなければならない場合もありますが、そういうことをすると、弦が傷みやすく、寿命も短くなりがちです。
このスレッドで説明している弦の張り方は、ナイロン弦やスチール弦でも有効です。特にA線において、大きなメリットを実感していただけるだろうと思います。
このスレッドで説明している弦の張り方は、ナイロン弦やスチール弦でも有効です。特にA線において、大きなメリットを実感していただけるだろうと思います。
[49862]
Re: 正しい弦交換のやり方
投稿日時:2015年09月22日 19:59
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
このスレッドで述べている方法は、弦の張り方自体は、一般手的な方法と同じなのですが、弦の巻き上げ方が違います。正しい音程まですぐに上げるのではなく、低い音程からジワジワと少しずつ少しずつ「時間をかけて」巻き上げて行く、ということです。
弦の張り替え直後に、「正しい音程」よりも「少し高い音程」まで巻き上げて、弦が伸びて音程が下がってきたら、すぐに巻き上げる、これを繰り返す、というのが一般的な弦の張り替え方です。
このスレッドで説明している方法は、1時間くらいかけて、じわじわと巻き上げて音程を上げて行き、かつ、正しい音程よりも高い音程になるような巻き上げ方は絶対にしない、ということです。
弦を張り替えた初日は、正しい音程よりも、ちょっと低い音程までしか巻き上げない、というぐらいの方が、弦の痛みを防止する観点では望ましいと言えます。正しい音程まで巻き上げるのは、夜に弦を張り替えた場合は、翌朝以降となります。半日寝かせて、弦が十分に馴染むのを待ってから、ようやく、正しい音程まで張り上げるわけです。
弦の芯(コア)が伸びるのには、ある程度時間がかかるので、無理やり急いで伸ばすと、芯(コア)の繊維の一部が断裂したりして傷み、結果として、音や耐久性に悪影響を及ぼすわけです。
ジワジワと時間をかけて伸ばす(ストレッチする)ことにより、コアの繊維を傷めることなく、正しい音程まで巻き上げることができます。
この方法は、コア(芯)を痛めにくいだけでなく、コアの周囲に巻かれている金属の巻き線も痛めにくいので、これらの相乗効果により、一般的な弦の張り替え方法よりも、弦の物理的な寿命を延ばすだけでなく、音質的な面で良好なコンディションが長く持続します。
湿度の変化や手の汗の影響を受けにくくなるといった副次的なメリットもありますので、大いにお薦めします。
弦の張り替え直後に、「正しい音程」よりも「少し高い音程」まで巻き上げて、弦が伸びて音程が下がってきたら、すぐに巻き上げる、これを繰り返す、というのが一般的な弦の張り替え方です。
このスレッドで説明している方法は、1時間くらいかけて、じわじわと巻き上げて音程を上げて行き、かつ、正しい音程よりも高い音程になるような巻き上げ方は絶対にしない、ということです。
弦を張り替えた初日は、正しい音程よりも、ちょっと低い音程までしか巻き上げない、というぐらいの方が、弦の痛みを防止する観点では望ましいと言えます。正しい音程まで巻き上げるのは、夜に弦を張り替えた場合は、翌朝以降となります。半日寝かせて、弦が十分に馴染むのを待ってから、ようやく、正しい音程まで張り上げるわけです。
弦の芯(コア)が伸びるのには、ある程度時間がかかるので、無理やり急いで伸ばすと、芯(コア)の繊維の一部が断裂したりして傷み、結果として、音や耐久性に悪影響を及ぼすわけです。
ジワジワと時間をかけて伸ばす(ストレッチする)ことにより、コアの繊維を傷めることなく、正しい音程まで巻き上げることができます。
この方法は、コア(芯)を痛めにくいだけでなく、コアの周囲に巻かれている金属の巻き線も痛めにくいので、これらの相乗効果により、一般的な弦の張り替え方法よりも、弦の物理的な寿命を延ばすだけでなく、音質的な面で良好なコンディションが長く持続します。
湿度の変化や手の汗の影響を受けにくくなるといった副次的なメリットもありますので、大いにお薦めします。
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