[49904]
上から?下から?
投稿日時:2015年10月07日 20:03
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
ヴァイオリンの調弦(チューニング)をするときは、例えばA線であれば、G♯⇒Aという具合に、少し下の音程から徐々に上げて行く、という方法が一般的で、大半の人は、この方法で調弦しているかと思います。
この方法とは反対に、A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行く、という方法もあり、この方法の方が、調弦が狂いにくいという人も居ます。
自分自身で両方の方法を試して比較してみたところ、A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行く方法の方が、たしかに調弦の狂う度合いが少なく、練習中の調弦の頻度が少なくて済むように感じているところです。
コンサートでプロのヴァイオリン奏者が調弦するところを見ていても、A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行くという方法で調弦するシーンを自分は見たことがありませんが、どなたかご覧になったことはありますか?
あと、上の音程から徐々に下げて正しい音程に合わせる、という調弦方法を採用している方がいらっしゃいましたら、ご意見ご感想を書き込みしていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
この方法とは反対に、A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行く、という方法もあり、この方法の方が、調弦が狂いにくいという人も居ます。
自分自身で両方の方法を試して比較してみたところ、A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行く方法の方が、たしかに調弦の狂う度合いが少なく、練習中の調弦の頻度が少なくて済むように感じているところです。
コンサートでプロのヴァイオリン奏者が調弦するところを見ていても、A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行くという方法で調弦するシーンを自分は見たことがありませんが、どなたかご覧になったことはありますか?
あと、上の音程から徐々に下げて正しい音程に合わせる、という調弦方法を採用している方がいらっしゃいましたら、ご意見ご感想を書き込みしていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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[49906]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月08日 04:50
投稿者:pochi(ID:FWJHkoA)
上から合わせると、強く弾いた瞬間に音が下がってしまうのです。だから上から合わせる人はいません。
弦の駒や上駒との滑り抵抗を考えると自明です。
https://youtu.be/OjRDK4kQjfY
弦の駒や上駒との滑り抵抗を考えると自明です。
https://youtu.be/OjRDK4kQjfY
[49908]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月09日 00:48
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
>上から合わせると、強く弾いた瞬間に音が下がってしまうのです。
についてですが、一旦音程を下げて徐々に上げて行く、いわゆる「下から合わせる」という一般的な方法で調弦した場合でも、弓で強い圧をかけて弾いたり、強烈なピチカートで弦を激しくはじいたりすると、音程が少し下がります。
なので、調弦の際に、上から合わせても、下から合わせても、強く弾いたり強くはじいたりすると、結局は、弦が伸びて音程が下がってしまうという点では同じではないかと思います。
強く弾いたり強くはじいたりした際の音程の下がり具合に関して、下から合わせるのと上から合わせるのと、どちらの方が音程の下がり具合が小さくなるのか?、どなたか物理学的な観点からご解説していただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
についてですが、一旦音程を下げて徐々に上げて行く、いわゆる「下から合わせる」という一般的な方法で調弦した場合でも、弓で強い圧をかけて弾いたり、強烈なピチカートで弦を激しくはじいたりすると、音程が少し下がります。
なので、調弦の際に、上から合わせても、下から合わせても、強く弾いたり強くはじいたりすると、結局は、弦が伸びて音程が下がってしまうという点では同じではないかと思います。
強く弾いたり強くはじいたりした際の音程の下がり具合に関して、下から合わせるのと上から合わせるのと、どちらの方が音程の下がり具合が小さくなるのか?、どなたか物理学的な観点からご解説していただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
[49909]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月09日 05:18
投稿者:pochi(ID:FWJHkoA)
当たり前すぎる事なのです。
経験則で、下から合わせる方が、ピチカートや思いっ切り弾いた時の音程の下がりが少ない、のは、誰でも知っています。
根拠
[49906]
弦の駒や上駒との滑り抵抗を考えると自明
http://fstrings.com/board/index.asp?id=49274
ホ長調氏は、書いてある事を読まずに(読めずに)強弁するところが、D.F.Lazzari氏に似ていますね。同一人物だから、串を使っているのでしょうか?
実際には、半音の半分くらい上げて、一回下げて、下からピッタリに合わせます。弦の伸びを見込んでいます。
経験則で、下から合わせる方が、ピチカートや思いっ切り弾いた時の音程の下がりが少ない、のは、誰でも知っています。
根拠
[49906]
[49906]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月08日 04:50
投稿者:pochi(ID:FWJHkoA)
上から合わせると、強く弾いた瞬間に音が下がってしまうのです。だから上から合わせる人はいません。
弦の駒や上駒との滑り抵抗を考えると自明です。
https://youtu.be/OjRDK4kQjfY
弦の駒や上駒との滑り抵抗を考えると自明です。
https://youtu.be/OjRDK4kQjfY
弦の駒や上駒との滑り抵抗を考えると自明
http://fstrings.com/board/index.asp?id=49274
ホ長調氏は、書いてある事を読まずに(読めずに)強弁するところが、D.F.Lazzari氏に似ていますね。同一人物だから、串を使っているのでしょうか?
実際には、半音の半分くらい上げて、一回下げて、下からピッタリに合わせます。弦の伸びを見込んでいます。
[49911]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月10日 02:39
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
自分が尊敬しているRuggiero Ricciの"Ricci on Glissando"という本には、正しい調弦(チューニング)の方法が以下のとおり解説されています。
Most frequently I observe a tendency among players who use peg tuning to tune the D and G strings slightly on the flat side.
The reason this occur is because they first tune the strings down beneath the correct pitch and then,afterwards,they tune the pitch back up.
As a result, the tuning is only approximately correct,with a tendency to be on the flat side.・・・.・・・.
The correct way to tune is to first tune upwards of the correct pitch.Then,when the pitch is nearly correct but slightly on the sharp side,you should pull the string.
With this approach,the string will stay in tune because you have pulled it down.
「A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行くという調弦方法」と前回書きましたが、もっと厳密に書くと「A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行き、正しい音程よりもわずかに高いところまで来たら弦を引っ張る、という方法で微調整する調弦方法」だと、調弦の狂いが少ない、ということです。
自分が子どもの頃から長年続けてきた調弦方法と正反対のやり方なので、ついつい従来どおり、下から上へ調弦しようとしてしまいます。
そんなわけで、ルジェーロ・リッチが提唱する調弦方法は自分は簡単には慣れませんし、手順的にも違和感がありますが、練習中の調弦の安定性という点では、ルジェーロ・リッチが提唱する上から下への調弦方法に一定の効果を感じているところです。
ちなみに。自分は、ヴァイオリンのE線を調弦するときは、従来から、上から下に調弦する(E♯⇒Eという具合に調弦する)傾向があります。E線アジャスターのネジを一旦きつく締める方向(音程が高くなる方向)に回した後、ネジを緩めて徐々に音程を下げて行き、A線とE線の5度重音が調和したところでネジを緩めるのを止める、という調弦方法です。
そういう意味では、自分の場合は、ヴァイオリンのA線・D線・G線の調弦方法を、E線と同じ調弦方法に合わせる(統一する)ということなのですが、慣れるまでは、ややしばらく時間がかかりそうです。
自分のヴァイオリン以外のヴァイオリンでも、ルジェーロ・リッチが提唱する上から下への調弦方法が効果的なのかどうか試してみたいと思います。
Most frequently I observe a tendency among players who use peg tuning to tune the D and G strings slightly on the flat side.
The reason this occur is because they first tune the strings down beneath the correct pitch and then,afterwards,they tune the pitch back up.
As a result, the tuning is only approximately correct,with a tendency to be on the flat side.・・・.・・・.
The correct way to tune is to first tune upwards of the correct pitch.Then,when the pitch is nearly correct but slightly on the sharp side,you should pull the string.
With this approach,the string will stay in tune because you have pulled it down.
「A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行くという調弦方法」と前回書きましたが、もっと厳密に書くと「A♯⇒Aという具合に少し上の音程から徐々に下げて行き、正しい音程よりもわずかに高いところまで来たら弦を引っ張る、という方法で微調整する調弦方法」だと、調弦の狂いが少ない、ということです。
自分が子どもの頃から長年続けてきた調弦方法と正反対のやり方なので、ついつい従来どおり、下から上へ調弦しようとしてしまいます。
そんなわけで、ルジェーロ・リッチが提唱する調弦方法は自分は簡単には慣れませんし、手順的にも違和感がありますが、練習中の調弦の安定性という点では、ルジェーロ・リッチが提唱する上から下への調弦方法に一定の効果を感じているところです。
ちなみに。自分は、ヴァイオリンのE線を調弦するときは、従来から、上から下に調弦する(E♯⇒Eという具合に調弦する)傾向があります。E線アジャスターのネジを一旦きつく締める方向(音程が高くなる方向)に回した後、ネジを緩めて徐々に音程を下げて行き、A線とE線の5度重音が調和したところでネジを緩めるのを止める、という調弦方法です。
そういう意味では、自分の場合は、ヴァイオリンのA線・D線・G線の調弦方法を、E線と同じ調弦方法に合わせる(統一する)ということなのですが、慣れるまでは、ややしばらく時間がかかりそうです。
自分のヴァイオリン以外のヴァイオリンでも、ルジェーロ・リッチが提唱する上から下への調弦方法が効果的なのかどうか試してみたいと思います。
[49921]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月11日 17:31
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
ルジェーロ・リッチが提唱する上(高い音程)から下(正規の音程)への調弦方法に、だいぶ慣れてきました。
1弦上の2オクターヴのスケールを長く練習した場合でも、調弦が狂いにくいです。
今日などは、指を鍛えるために、G線上の2オクターヴのスケールを長く弾いた後、パガニーニの「モーゼ幻想曲」を練習したのですが、1時間ぐらい、もっぱらG線だけを弾き続けた割には、開放弦のG線のピッチがほとんど狂わず、調弦をし直す必要がありませんでした。
ルジェーロ・リッチが提唱する上(高い音程)から下(正規の音程)への調弦方法は効果的だと思いますので、皆様にもお試しいただけたらと思います。
1弦上の2オクターヴのスケールを長く練習した場合でも、調弦が狂いにくいです。
今日などは、指を鍛えるために、G線上の2オクターヴのスケールを長く弾いた後、パガニーニの「モーゼ幻想曲」を練習したのですが、1時間ぐらい、もっぱらG線だけを弾き続けた割には、開放弦のG線のピッチがほとんど狂わず、調弦をし直す必要がありませんでした。
ルジェーロ・リッチが提唱する上(高い音程)から下(正規の音程)への調弦方法は効果的だと思いますので、皆様にもお試しいただけたらと思います。
[49923]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月11日 18:28
投稿者:QB(ID:JFIZYJA)
信用できません。
伸びの多いガット弦の前提であれば、全体のテンションが高めにした状態で、強制的に上ナットと駒の間のテンションを(一度引っ張ることで)弱め、徐々に弦全体のテンションが均一になることを当てにして、上ナットと駒の間のテンションが徐々に強めになること(音が高くなること)を期待するというのは考えられますが、一度引っ張った時のピッチが正確であるという保証はありませんし、その後テンションが強くなっていく度合いと弦が伸びていく度合いが吊り合っている保証もありません。かなりいい加減な音の合わせ方にならざるを得ません。
さらにシンセティックではほとんど意味が無いのではないでしょうか?(ホ長調さんの弦はなんですか?)
きちんと調整されている以上、特に上ナットの滑りはいいはずなので、殆ど意味が無いと思いますが、仮に上ナットの滑りが悪いと仮定して:
a) 糸巻き - 上ナット間のテンション
b) 上ナット - 駒間のテンション
c) 駒 - テールピースのブリッジ間のテンション
で、一旦要素を少なくするためc)を外して考えると、
下から合わせる場合のテンションの強さは a) > b) となり、時間とともに a) = b) となるために b)のテンションは徐々に引っ張られて強くなり、そのため b)で決定されている音の高さは高めに推移することになります。
上から合わせる場合はこの逆で、テンションの強さは a) < b)からスタートしますので、 a) = b) となるためには b)のテンションは弱くなり、音の高さは低めに推移することになります。
リッチの言う下からのチューニングで"with a tendency to be on the flat side."になるのは、私は逆だと思うのです。
反論・訂正、どうぞ。
伸びの多いガット弦の前提であれば、全体のテンションが高めにした状態で、強制的に上ナットと駒の間のテンションを(一度引っ張ることで)弱め、徐々に弦全体のテンションが均一になることを当てにして、上ナットと駒の間のテンションが徐々に強めになること(音が高くなること)を期待するというのは考えられますが、一度引っ張った時のピッチが正確であるという保証はありませんし、その後テンションが強くなっていく度合いと弦が伸びていく度合いが吊り合っている保証もありません。かなりいい加減な音の合わせ方にならざるを得ません。
さらにシンセティックではほとんど意味が無いのではないでしょうか?(ホ長調さんの弦はなんですか?)
きちんと調整されている以上、特に上ナットの滑りはいいはずなので、殆ど意味が無いと思いますが、仮に上ナットの滑りが悪いと仮定して:
a) 糸巻き - 上ナット間のテンション
b) 上ナット - 駒間のテンション
c) 駒 - テールピースのブリッジ間のテンション
で、一旦要素を少なくするためc)を外して考えると、
下から合わせる場合のテンションの強さは a) > b) となり、時間とともに a) = b) となるために b)のテンションは徐々に引っ張られて強くなり、そのため b)で決定されている音の高さは高めに推移することになります。
上から合わせる場合はこの逆で、テンションの強さは a) < b)からスタートしますので、 a) = b) となるためには b)のテンションは弱くなり、音の高さは低めに推移することになります。
リッチの言う下からのチューニングで"with a tendency to be on the flat side."になるのは、私は逆だと思うのです。
反論・訂正、どうぞ。
[49924]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月11日 20:18
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
Ruggiero Ricciはドミナントを張っていたようですが、自分はオリーヴやオイドクサが好きで、今はオイドクサを張っています。
繊細なオイドクサを長持ちさせるため、上駒や駒の溝には、グラファイトをたっぷりと塗って滑りを良くしています。
自分も、頭の中で、QBさんが解説されているような形で物理学的に考える分には、下から上へ合わせる一般的な調弦方法の方がピッチが下がりにくいだろうと考えていたのですが、実際に、両方の調弦方法を比較実験してみると、ルジェーロ・リッチが提唱するような上から下に合わせる調弦方法の方が、長時間演奏した際のピッチの下がりが少なく、調弦の狂いが少ない、という結果が得られたのです。
頭の中で物理学的に考えて得られる結果と、実験の結果が正反対であるということは、a) 糸巻き - 上ナット間のテンション、と、b) 上ナット - 駒間のテンション、の要素だけでは不十分で、やはり、c) 駒 - テールピースのブリッジ間のテンションの要素も考慮する必要があるのかも知れません。
繊細なオイドクサを長持ちさせるため、上駒や駒の溝には、グラファイトをたっぷりと塗って滑りを良くしています。
自分も、頭の中で、QBさんが解説されているような形で物理学的に考える分には、下から上へ合わせる一般的な調弦方法の方がピッチが下がりにくいだろうと考えていたのですが、実際に、両方の調弦方法を比較実験してみると、ルジェーロ・リッチが提唱するような上から下に合わせる調弦方法の方が、長時間演奏した際のピッチの下がりが少なく、調弦の狂いが少ない、という結果が得られたのです。
頭の中で物理学的に考えて得られる結果と、実験の結果が正反対であるということは、a) 糸巻き - 上ナット間のテンション、と、b) 上ナット - 駒間のテンション、の要素だけでは不十分で、やはり、c) 駒 - テールピースのブリッジ間のテンションの要素も考慮する必要があるのかも知れません。
[49997]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年10月31日 20:15
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
>実際には、半音の半分くらい上げて、一回下げて、下からピッタリに合わせます。弦の伸びを見込んでいます。
というpochi氏の調弦方法の効果を検証してみました。
上から下に向かって合わせるのは結構難しく、ドンピシャのところでピタリと合わせるのに時間がかかるというデメリットがあるのですが、一旦上に上げた後、通常どおり下から上に合わせると、弦の全長にわたってテンションがより均一化するようで、長時間練習したとき調弦の狂いがより少なくなるように感じます。
下から上に合わせる通常の調弦と、ルジェーロ・リッチが提唱する上から下への調弦をハイブリッドさせることで、まさに両方の「いいとこどり」のメリットが得られるように思います。
「半音の半分くらい上げて、一回下げて、下からピッタリに合わる」という調弦方法は、下から上に合わせる通常の調弦とほぼ同様の短時間で、正確かつ精密に調弦できるので、とても良い方法だと思います。
というpochi氏の調弦方法の効果を検証してみました。
上から下に向かって合わせるのは結構難しく、ドンピシャのところでピタリと合わせるのに時間がかかるというデメリットがあるのですが、一旦上に上げた後、通常どおり下から上に合わせると、弦の全長にわたってテンションがより均一化するようで、長時間練習したとき調弦の狂いがより少なくなるように感じます。
下から上に合わせる通常の調弦と、ルジェーロ・リッチが提唱する上から下への調弦をハイブリッドさせることで、まさに両方の「いいとこどり」のメリットが得られるように思います。
「半音の半分くらい上げて、一回下げて、下からピッタリに合わる」という調弦方法は、下から上に合わせる通常の調弦とほぼ同様の短時間で、正確かつ精密に調弦できるので、とても良い方法だと思います。
[50130]
Re: 上から?下から?
投稿日時:2015年11月15日 21:35
投稿者:ホ長調(ID:MpkWQoM)
今日、ヴァイオリン仲間の家で興味深いVHSテープを見せてもらいました。見た目80代と思しきルジェーロ・リッチがレッスンをしている映像で、リッチがヴァイオリンの調弦の仕方を説明して実演するシーンが収録されていました。
この映像の中では、Ricci on Glissandoというリッチが著した教本に書かれているとおり、リッチは、上から下に(正しい音程よりも高い音程から正規の音程に向かって)調弦しています。
何度も調弦し直すシーンが出てきたので、良く見ていると、一旦、正規の音程よりも半音の半音ぐらい高くして、そこから正規の音程に向かって(つまり上から下に)調弦した後、正規の音程よりも低い音程から正規の音程に向かう普通の調弦をして、最後に、もう1度、上から下に合わせる調弦をする、という入念な調弦をしています。
リッチによると、こういう調弦をすれば、3重や4重の和音を強く弾いたり、強烈なピチカートを打ち鳴らしたときでも、チューニングが狂いにくいので良い、とのことです。
あと、映像の中でリッチは、ヴァイオリンの5度の間隔は、やや狭めにして調弦するようにすると、最低弦のG線の音程が伴奏のピアノのG(ソ)の音程よりも低くならずに済む、という話もしています。
この映像の中で、リッチはヴァイオリンにドミナントを張っているように見えましたが、ヴァイオリンの正しい調弦方法について、しつこいくらい熱弁したり、正しい調弦方法を実演する際に、ほんのごくわずかな調弦の狂いに対しても、敏感かつ神経質に何度も調弦し直す(しかも解説しながら調弦し直す)一面を見せていて、興味深く拝見しました。
この映像の中では、Ricci on Glissandoというリッチが著した教本に書かれているとおり、リッチは、上から下に(正しい音程よりも高い音程から正規の音程に向かって)調弦しています。
何度も調弦し直すシーンが出てきたので、良く見ていると、一旦、正規の音程よりも半音の半音ぐらい高くして、そこから正規の音程に向かって(つまり上から下に)調弦した後、正規の音程よりも低い音程から正規の音程に向かう普通の調弦をして、最後に、もう1度、上から下に合わせる調弦をする、という入念な調弦をしています。
リッチによると、こういう調弦をすれば、3重や4重の和音を強く弾いたり、強烈なピチカートを打ち鳴らしたときでも、チューニングが狂いにくいので良い、とのことです。
あと、映像の中でリッチは、ヴァイオリンの5度の間隔は、やや狭めにして調弦するようにすると、最低弦のG線の音程が伴奏のピアノのG(ソ)の音程よりも低くならずに済む、という話もしています。
この映像の中で、リッチはヴァイオリンにドミナントを張っているように見えましたが、ヴァイオリンの正しい調弦方法について、しつこいくらい熱弁したり、正しい調弦方法を実演する際に、ほんのごくわずかな調弦の狂いに対しても、敏感かつ神経質に何度も調弦し直す(しかも解説しながら調弦し直す)一面を見せていて、興味深く拝見しました。
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