ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web
ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web

エリザベート?エリーザベト? | ヴァイオリン掲示板

ヴァイオリン好きのための情報サイト ヴァイオリン・ウェブ
雑談・その他 3 Comments
[53]

エリザベート?エリーザベト?

投稿日時:2001年04月07日 06:57
投稿者:yc(ID:JwhoQ1A)
元イザイコンクールの呼称ですが、両方の表記を見たことがあります。どちらが正しい、あるいは一般的日本語表記なんでしょうか。結果によっては直さなければならないところが結構たくさん。。。

ちなみに私は今までずっとエリザベートと思ってました。たぶん一番最初に憶えたときにエリザベートだったんだと思います。

識者のご意見を伺えると嬉しいです。
【ご参考】
[55]

Re: エリザベート?エリーザベト?

投稿日時:2001年04月07日 09:42
投稿者:佐々木公明(ID:JwhoQ1A)
 Concours Reine Elisabeth
 ↑ 英語ではこんなスペルになるようです。

「エリーザベト」のほうが英語っぽくないですか? 
つまり「エリーザベス」とかに近い感じに聞こえます。

「エリザベート」と語尾を引っぱるほうがなんとなくラテンっぽいような。
まったくのあてずっぽうですけど。(^_^;)
というわけでベルギーなので「エリザベート」でいいんじゃないでしょうか。


 ↓ 下はまた例によって「エリザベート・コンクール」の検索結果ですが,
194件もあって驚きました。

http://www.goo.ne.jp/default.asp?MT=Concours+Reine+Elisabeth&act.search=%B8%A1%BA%F7&WTS=ink&SM=phrase&DE=2&DC=100&SDB=WB

 ↓ 上記のなかから公式ホームページらしきものを見つけました。
http://www.concours-reine-elisabeth.be/en/archives/index.html
[56]

Re: エリザベート?エリーザベト2

投稿日時:2001年04月07日 10:41
投稿者:佐々木公明(ID:JwhoQ1A)
 エリザベート・コンクールの第1回の審査員は,
グリュミオ,オイストラフ,ティボーなどなど
の名前が並んでいます。
 この1951年のコンクールにはアイザック・スターン
も参加しているはずなのですが,名前を見る限り
12位までに入っていません。39人参加したそうです。
優勝者はレオニード・コーガンです。
 
 中河原理さんのライナー・ノーツには,オイストラフと
スターンはこのとき知り合って,後に共演することになった
と書いてあるのですが,スターンはこのときは調子が
悪かったのでしょうか。

 1955年の第2回コンクールはセノフスキという人が優勝,
2位にユリアン・シトコヴェツキー(お父さんの方),
5位にヴィクトル・ピカイゼンの名前があります。
 審査員は,オドノポソフ,オイストラフ,
フランチェスカッティ,メニューイン,ラスキンなど。
 興味深いメンバーですねぇ。
 ライバル一同に会すという情景ですね。

 1959年の第3回コンクールはハイメ・ラレドが優勝。
12位に豊田耕児の名前があります。(「豊田耕兒」とも書くらしい?)
 審査員は,デ=ヴィート,ガラミアン,オイストラフ,
グリュミオ,メニューイン,シゲティ。
 ふむふむ,オイストラフには4年に1度,亡命のチャンスが
訪れるわけだな。

 次の63年もだいたい同じようなメンバーです。
67年もシゲティ,グリュミオ,メニューイン,オイストラフ
は仲良し審査員コンビのようです。
 
 次の71年からはオイストラフに代わりコーガンが審査員になって
登場。ここにスターンも審査員で登場します。
 スターンは第1回で入賞できなかったのかもしれませんが,
ずいぶん頑張ったわけですねぇ。
[57]

Re: エリザベート?エリーザベト2

投稿日時:2001年04月08日 12:50
投稿者:yc(ID:JwhoQ1A)
佐々木さん、
色々と調べて頂きありがとうございます。なかなか、興味深いですね。
私でも知っているほどの超有名な人を除いた過去の優勝者達はその後
どんな演奏活動をしているのかも興味があるところ。

エリザベート/エリーザベトの表記についてですが、
堀米ゆず子さんの『モルト・カンタービレ』を再度読んでみたら
「エリザベート」と表記されていました。優勝者の選択した表記に
敬意を表し、当サイトでも「エリザベート」表記を採用します。
(なんのこっちゃか...)

♪  スターンは第1回で入賞できなかったのかもしれませんが,
♪ ずいぶん頑張ったわけですねぇ。

入賞できなかったのに審査員になっているのが面白いですね。
他のコンクールもそうですが、どこまで演奏家の才能を評価できるのか
難しいところですね。当然、絶対的に正当な評価なんて有り得ない
のでしょう。

むしろ、ヌヴー、オイストラフ、コーガン、クレーメル、
ムローヴァ...etc.などの名演奏家を過去にきちんと評価できたこと
だけでも奇跡的に素晴らしかった、と思うべきなのかもしれません。