ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web
ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web

真の実力 | ヴァイオリン掲示板

ヴァイオリン好きのための情報サイト ヴァイオリン・ウェブ
雑談・その他 3 Comments
[53654]

真の実力

投稿日時:2019年02月24日 01:08
投稿者:ラボ(ID:ckWXFgA)
パブロ・デ・サラサーテやフリッツ・クライスラーが、普段からあまり練習しなかった、夏休み中(バカンス中)は1~2か月全く楽器に触れさえしなかった、本番当日も全く練習せずにステージに上がることが多々あった、といった話を本で読んだことがありますが、そのときは、本当にそんな話があるのだろうか?かなり話を盛っているのではないか、と思ったものでした。
ところが、最近、そういう実例をリアルに体験して、あまり練習しなくても技量を維持できるタイプも居る、ということがわかりました。あまり練習しなくても巧さ(上手さ)を維持できる人こそが、「真の実力」がある演奏者だと思いました。
【ご参考】
[53655]

Re: 真の実力

投稿日時:2019年02月24日 18:39
投稿者:pochi(ID:Mjd3IRc)
http://fstrings.com/board/index.asp?id=53654#53654
[19/02/24 1:08:43]
ラボ氏、

稽古と本番は違います。プロは本番で良い演奏をする人が良い演奏家であって、稽古は、沢山していようが、していまいが、全く関係ありません。

「努力は賞賛に値するが、評価には値しない」
プロ(全ての社会人)にとって、当たり前の事です。

大相撲では、稽古では圧倒的に強かった人がいました。「魁皇」「隆の里」で、長らく「稽古場横綱」と言われていました。最近引退した「稀勢の里」も「稽古場横綱」でした。

練習の鬼だった「落合博満」は、
「練習しないで成績が残せるなら、練習しない。練習が好きな人は居ない」
と言い切っていました。

「王貞治」は反対で、練習は辛いけど「マスキスト」的な人が練習が出来て、上手くなる、と発言しています。

>あまり練習しなくても巧さ(上手さ)を維持できる人こそが、「真の実力」がある演奏者だと思いました。
---------練習をしない事で有名な「イツァーク・パールマン」には当て嵌まります。

「ダヴィッド・オイストラフ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95
来日した時、プロモーターが、
「京都へ観光に行こう」と言ったら、
オイストラフは、
「そんな暇があるなら練習したい」
と言ったのだそうです。

ラボ氏説なら、オイストラフは下手糞ですね。

「ヤッシャ・ハイフェッツ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%84
は、極限的に集中して練習する人でした。
[53656]

Re: 真の実力

投稿日時:2019年02月24日 22:44
投稿者:ラボ(ID:KFORYRE)
ヨアヒム、ハイフェッツ、オイストラフは、地道に毎日熱心に練習するタイプだったようで、サラサーテやクライスラーとは正反対のタイプだったようですね。
自分が最近見た実例としては、しばらくぶりにヴァイオリンケースを開けたところ弦が1本切れていてチューニングも狂いまくっていた、という状況なのに、手早く弦を張り替えて、即座にプロレベルの素晴らしい演奏を聴かせててくれました。その人は、プロではなく、アマチュア奏者です。
仕事が忙しく半年ぐらいヴァイオリンケースを開けたことが無かったようで、いつ弦が切れたのかわからない、と言っていました。
自分は、間近でプロ奏者(ソリストを含む)の演奏を何十回も聴いたことがありますが、毎日練習していると思われるプロオケ奏者よりも、むしろ、こういう(全然練習していないのに、すごく上手い)アマチュアの方が、実力が上なのではないかと思ってしまいました。
[53657]

Re: 真の実力

投稿日時:2019年02月25日 10:40
投稿者:NNOL(ID:KFVSdgA)
五嶋みどりさんだって何か月か引かないときがありましたよ。それでもすぐに舞台復帰して世界的な名演奏をしています。
ヨーロッパのアーティストはちゃんとバカンスを夏に1か月とるのでその間はヴァイオリンに触らないそうです。

でも、そんなこと言うけれど、あくまでもアマチュアでもプロ並みにうまいくらいの人で、プロとアマチュアは全然違いますよ。時にはすごく才能のあるアマチュアの方もおられるかもしれませんが、そういう人はプロ並みの修行をしていたはずです。ストックがあって、「いい音」を知っているから、半年弾かなくても弾けるんですよ。

練習は裏切りませんし、蓄積されますが、技術は減ることもあります。
ずっと練習するタイプでも、まばらに練習するタイプでもどちらでもいいと思いますが、練習しないでプロ並みの音を出せる人はいません。
「真の実力」のある人は、「よい音」を知る機会に恵まれていた人だと思います。