深い音を | ヴァイオリン掲示板

そのような条件でしたら、ガット弦一択ではないでしょうか？
音の深さですとか、そういった部分を重視するのであればナイロンは何れもどんぐりの背比べだと思います。
扱えるかどうかは別の話しですけどね。

何回か、専門店や工房のプライベート企画で市販の全部の弦を弾き(聴き)比べる、なんてのにも呼ばれた事がありましたが、こういう条件だとバイオリンを弾かれない方や初心者の方でも、百発百中ガット弦を聞き分けられてました。
私自身は、腕も耳も悪いのでガットを使う事はありませんがね。

ある程度複雑な音色がするナイロン弦でしたら、ピラストロのオブリガート、ラーセンのヴィルトゥオーソ、サバレスのアリアンスビバーチェ、ワーシャルのアンバー、この辺りでしたらガットと比較しても妥協できるラインかと思います。
あとは、どういう理由か分かりませんが、私の周りに限ればオリーブ使用者は、トマスティークのペーターインフェルドを評価しておりましたね。

＞理想の弦
-----深く輝かしい音なら「オリーブ」です。

人工素材弦も弾いて居る自分に取ってはかなり違いが有ります。
芯材が同じ「オブリガート兄弟」では「オブリガート」が低音強調型で「ドミナント＋オイドクサ」÷2に「低音の余り」を付けた様な感じの音です。「オリーブがライバル」とか言って売り出したのですが異質です。丸2日はロクな音が鳴らないダルいだけの弦ですから張ってから3日目迄待って下さい。

ヴィオラでは「明る過ぎる楽器にはオブリガート」とほぼ決まって居ます。「オブリガート」の欠点として「外して張り直すとロクな音が鳴らない」「差音を聞き取りにくく成る迄の期間が短い」が有ります。

少し高度ですが音色の多様性の為に「弦に対して弓を直角には弾かない」奏法では「オブリガート」は今一つだと思います。

「ピラッツィ」「ピラッツィゴールド」は張力が「オブリガート」より高くて派手なので、音の深みだけなら「オブリガート」でしょう。

どんな弦を使っても「弦の振幅を最大限にする奏法」「正確な音程」を基本として会得して居ないと「深い音」ではなく「不快音」に成って仕舞います。

あいさん、pochiさんありがとうございます。

やはりガット弦ですか…調弦の関係で避けていたのですが、一度使ってみてもいいかな？と思い始めました。
ペーターインフェルドは私もお気に入りの弦の一つです。
オブリガートはどうしても寿命の短いイメージがあります。
ところでオブリガートのe線がよいと聞いたのですがどうなのでしょうか。

＞オブリガートのe線
-----金鍍金はオリーブと素材が同じで太さが違います。
「Olive mittel」＜「Obigato mittel」＜「Olive Stark」
です。

スティール単線もありますが、ピラストロ・ゴールドと同じ素材で、矢張り太さが違い、
「Gold mittel」＜「Obligato mittel」＜「Gold Stark」
です。

「コレルリ・アライアンス・ヴィヴァーチェ」は弓を弦に当てた時の弦の発音時の伸びが小さくて発音が俊敏、大音量です。また、耐久性に優れています。音の深みという点では今ひとつで、強化型ドミナントという感じです。

トマスティークインフェルドの「ペーターインフェルド」はピラストロの「エヴァ・ピラッツィ」に対抗した弦で、張力の弱い「エヴァ・ピラッツィ」です。華やかな音で深みとは反対方向です。