[54839]
正しいビブラートの習得方法について、ご教示下さい。
投稿日時:2023年12月14日 13:38
投稿者:Taka(ID:FmM2VVE)
以下、長文にて失礼いたします。
私は、20代半ばからバイオリンを始めたレイトスターターです。途中、仕事の関係で練習を中断したりも致しましたが、バイオリン歴は、12年ほどになります。
基本的には、これまで独学で練習を続けてまいりました。独学とは申しましても、決まったバイオリンの先生に師事してこなかったという意味で、YouTuveなどを適宜、参考にさせていただいておりました。また、大学時代の親友(彼は、在学中には大学の交響楽団でコンサートマスターを務めていました)からも、今でも時折、アドバイスをいただいております。
ここで、恥ずかしながら私のバイオリンの現状を申し上げますと、「新しいバイオリン教本」(CDを含む)と「小野アンナゥ゙ァイオリン音階教本」を中心に、平日は2時間、週末は5時間くらいの練習を続けてまいりました。現在は、「新しいバイオリン第3巻」あたり、ちょうど、第1・3・7ポジションを中心に、3オクターブのスケールが、ほぼ正確に弾けるようになったところです。
また、避けては通れないザイツのコンチェルト第2・第5番も、自身の演奏を録音で聴くのはたいへん恥ずかしいのですが、ギリギリ合格点といったところでした(先述の元大学交響楽団のコンサートマスター氏の厳しい評価による)。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本日、先輩諸兄にお尋ねしたいのは、ビブラートの基本である手首と指の動かし方についてです。
なお、私は、ビブラートの前提となる左手親指でバイオリンを支ることなく、顎当て肩当てでバイオリンを保持することは出来ております。
そこで、手首から動かすビブラートの掛け方なのですが、私と致しましては、次の二通りの手首の動かし方があるように思います。
1) 左手の親指こそ動かさないものの、親指もスライドさせるような気持ちで、左手首ごと1・2・3・4の指を竿方向に小刻みにスライドさせるような動かし方。
2) 左手の親指を軸にして、左手首を円弧を描くように揺するように振りながら、1・2・3・4の指も同じように揺らすような動かし方。
ちなみに、物理学的に観ると、1) は往復運動、2) は円弧運動(モーメント運動)で、物理学的な視点からすると、2) の円弧運動の方が、少ないエネルギーで運動を継続出来るような合理的な印象を受けます。
ただ、実際にYouTuveの動画の指導方法などを拝見していると、1) の指導法の方が圧倒的に多いようです。
ところが、いざ自分で左手首を動かそうとすると、なかなか1) のような往復運動では動かすことが難しく、2) の円弧運動のように楽な動かし方になってしまいます。1) の往復運動の動かし方だと、私の現状では全音符で4回くらいしか揺らせないのが、2) の円弧運動だと、一週間ほどの練習期間で全音符で16回くらいは小刻みに揺らすことが出来るようになってしまいました。2) の動かし方でも、まだ下手ではありますが、それなりにビブラートらしき響きが観じられるようにもなりました。
そこで、先輩諸兄にお尋ねしたいのですが、やはり、正しいビブラートの掛け方を習得するには、1) のような往復運動で左手首を小刻みに動かす練習を地道に重ねるしかないのでしょうか?
2) のように親指を支点にして左手首を円弧を描くように揺するような動かし方は、我流の邪道として、ビブラートの基本を習得する間は、封印しておいた方がよいのでしょうか?
私といたしましては、まずは、正しいビブラートが掛けられるように、基本から正しく習得したいと思っておりますので、先輩諸兄のご意見をお聞かせいただきたく、お願い申し上げます。
私は、20代半ばからバイオリンを始めたレイトスターターです。途中、仕事の関係で練習を中断したりも致しましたが、バイオリン歴は、12年ほどになります。
基本的には、これまで独学で練習を続けてまいりました。独学とは申しましても、決まったバイオリンの先生に師事してこなかったという意味で、YouTuveなどを適宜、参考にさせていただいておりました。また、大学時代の親友(彼は、在学中には大学の交響楽団でコンサートマスターを務めていました)からも、今でも時折、アドバイスをいただいております。
ここで、恥ずかしながら私のバイオリンの現状を申し上げますと、「新しいバイオリン教本」(CDを含む)と「小野アンナゥ゙ァイオリン音階教本」を中心に、平日は2時間、週末は5時間くらいの練習を続けてまいりました。現在は、「新しいバイオリン第3巻」あたり、ちょうど、第1・3・7ポジションを中心に、3オクターブのスケールが、ほぼ正確に弾けるようになったところです。
また、避けては通れないザイツのコンチェルト第2・第5番も、自身の演奏を録音で聴くのはたいへん恥ずかしいのですが、ギリギリ合格点といったところでした(先述の元大学交響楽団のコンサートマスター氏の厳しい評価による)。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本日、先輩諸兄にお尋ねしたいのは、ビブラートの基本である手首と指の動かし方についてです。
なお、私は、ビブラートの前提となる左手親指でバイオリンを支ることなく、顎当て肩当てでバイオリンを保持することは出来ております。
そこで、手首から動かすビブラートの掛け方なのですが、私と致しましては、次の二通りの手首の動かし方があるように思います。
1) 左手の親指こそ動かさないものの、親指もスライドさせるような気持ちで、左手首ごと1・2・3・4の指を竿方向に小刻みにスライドさせるような動かし方。
2) 左手の親指を軸にして、左手首を円弧を描くように揺するように振りながら、1・2・3・4の指も同じように揺らすような動かし方。
ちなみに、物理学的に観ると、1) は往復運動、2) は円弧運動(モーメント運動)で、物理学的な視点からすると、2) の円弧運動の方が、少ないエネルギーで運動を継続出来るような合理的な印象を受けます。
ただ、実際にYouTuveの動画の指導方法などを拝見していると、1) の指導法の方が圧倒的に多いようです。
ところが、いざ自分で左手首を動かそうとすると、なかなか1) のような往復運動では動かすことが難しく、2) の円弧運動のように楽な動かし方になってしまいます。1) の往復運動の動かし方だと、私の現状では全音符で4回くらいしか揺らせないのが、2) の円弧運動だと、一週間ほどの練習期間で全音符で16回くらいは小刻みに揺らすことが出来るようになってしまいました。2) の動かし方でも、まだ下手ではありますが、それなりにビブラートらしき響きが観じられるようにもなりました。
そこで、先輩諸兄にお尋ねしたいのですが、やはり、正しいビブラートの掛け方を習得するには、1) のような往復運動で左手首を小刻みに動かす練習を地道に重ねるしかないのでしょうか?
2) のように親指を支点にして左手首を円弧を描くように揺するような動かし方は、我流の邪道として、ビブラートの基本を習得する間は、封印しておいた方がよいのでしょうか?
私といたしましては、まずは、正しいビブラートが掛けられるように、基本から正しく習得したいと思っておりますので、先輩諸兄のご意見をお聞かせいただきたく、お願い申し上げます。
ヴァイオリン掲示板に戻る
[ 2コメント ]
【ご参考】
[54840]
前の投稿の誤文訂正になります。
投稿日時:2023年12月14日 16:28
投稿者:Taka(ID:FmM2VVE)
《前の投稿》
〉現在は、「新しいバイオリン第3巻」あたり、ちょうど、第1・3・7ポジションを中心に、3オクターブのスケールが、ほぼ正確に弾けるようになったところです。
《訂正版》
現在は、「新しいバイオリン教本第3巻」あたり、ちょうど、第1・3・5ポジションを中心に、3オクターブのスケールが、ほぼ正確に弾けるようになったところです。
お詫びして訂正いたします。
〉現在は、「新しいバイオリン第3巻」あたり、ちょうど、第1・3・7ポジションを中心に、3オクターブのスケールが、ほぼ正確に弾けるようになったところです。
《訂正版》
現在は、「新しいバイオリン教本第3巻」あたり、ちょうど、第1・3・5ポジションを中心に、3オクターブのスケールが、ほぼ正確に弾けるようになったところです。
お詫びして訂正いたします。
[54841]
Re: 正しいビブラートの習得方法について、ご教示下さい。
投稿日時:2023年12月15日 18:26
投稿者:pochi(ID:FXNgKJg)
Taka氏、初めまして、お早う御座居ます。
習得方法に正誤は有りません。
正しいヴィブラートは難しいのですが、間違ったヴィブラートなら有ります。悪例を上げると管理人yc氏が投稿を削除して仕舞ます。
「カール・フレッシュ」は「速いヴィブラート」を推奨して居ました。現代では遅いヴィブラートも使い分けます。
一般に、
「ヴィブラートを掛けてごらん」
と先生に言われて、
「見様見真似」
で掛けます。
ところが何故か禁止されます。
子供だから禁止されても掛けます。
掛けたら叱られます。
やっぱり掛けて、その内、叱られなくなります。
私が先生に「ヴィブラートをかけてごらん」と言われた時に示してくれたのは、
「肘からのヴィブラート」
でした。
小学生だったので独自研究して、
「ドアをノックする様に掛ける」
と、
「手首からのヴィブラート」
が掛かりやすい事を発見しました。
この手法は、
「下へのヴィブラート」
で、
[31956]
(音程の)下に掛けるのは明らかな間違いなのですが、練習法としては有効性が実証されています。
ヴァイオリンのヴィブラートの本質は、
「響きの増幅」
であって、
「音揺らし」
ではありません。
Gの開放弦を弾いて、D線Gにヴィブラートを掛けても、ヴィブラートが掛かります。
ヴァイオリンには正確な音程のピンポイントで独特の響きがあります。その音程を含むように掛けて、響きを増幅させます。ヴァイオリンの正しい音程は、
[53964]
習得方法に正誤は有りません。
正しいヴィブラートは難しいのですが、間違ったヴィブラートなら有ります。悪例を上げると管理人yc氏が投稿を削除して仕舞ます。
「カール・フレッシュ」は「速いヴィブラート」を推奨して居ました。現代では遅いヴィブラートも使い分けます。
一般に、
「ヴィブラートを掛けてごらん」
と先生に言われて、
「見様見真似」
で掛けます。
ところが何故か禁止されます。
子供だから禁止されても掛けます。
掛けたら叱られます。
やっぱり掛けて、その内、叱られなくなります。
私が先生に「ヴィブラートをかけてごらん」と言われた時に示してくれたのは、
「肘からのヴィブラート」
でした。
小学生だったので独自研究して、
「ドアをノックする様に掛ける」
と、
「手首からのヴィブラート」
が掛かりやすい事を発見しました。
この手法は、
「下へのヴィブラート」
で、
[31956]
[31956]
Re: ヴィブラートのかけ方について その2
投稿日時:2007年03月10日 09:17
投稿者:catgut(ID:IFOXV2E)
私は以前、現在の「ヴィブラートを下にかける」という考え方はほぼすべて
ガラミアン説に由来すると推定できると述べました。
なぜそんなことが言えるのかと思われた方もいらっしゃると思いますが、
CABINさまが作成されたサンプル音を聞いて頂けば納得していただけると
思います。
ヴィブラートを基準音の下に実際にかけると、大半の人がはっきりわかる
くらい音程は低く聞えるのです。ガラミアンが「ヴィブラート範囲の上限
が音程として聞える」と唱えた当時、ガラミアン以外のヴァイオリン指導者
や音響学者は、皆「ヴィブラート範囲の中間が音程として聞える」と(当然
ながら)考えていましたから、これはガラミアンに特徴的な誤りなのです。
この特徴的な誤りを根拠として「下にかける」と説明しているものは、
ガラミアン説の引用であると推定できるわけです。
ガラミアン説に由来すると推定できると述べました。
なぜそんなことが言えるのかと思われた方もいらっしゃると思いますが、
CABINさまが作成されたサンプル音を聞いて頂けば納得していただけると
思います。
ヴィブラートを基準音の下に実際にかけると、大半の人がはっきりわかる
くらい音程は低く聞えるのです。ガラミアンが「ヴィブラート範囲の上限
が音程として聞える」と唱えた当時、ガラミアン以外のヴァイオリン指導者
や音響学者は、皆「ヴィブラート範囲の中間が音程として聞える」と(当然
ながら)考えていましたから、これはガラミアンに特徴的な誤りなのです。
この特徴的な誤りを根拠として「下にかける」と説明しているものは、
ガラミアン説の引用であると推定できるわけです。
(音程の)下に掛けるのは明らかな間違いなのですが、練習法としては有効性が実証されています。
ヴァイオリンのヴィブラートの本質は、
「響きの増幅」
であって、
「音揺らし」
ではありません。
Gの開放弦を弾いて、D線Gにヴィブラートを掛けても、ヴィブラートが掛かります。
ヴァイオリンには正確な音程のピンポイントで独特の響きがあります。その音程を含むように掛けて、響きを増幅させます。ヴァイオリンの正しい音程は、
[53964]
[53964]
再修正版ヴァイオリンの音程の取り方の基本
投稿日時:2020年03月02日 16:14
投稿者:pochi(ID:NmOIIIA)
こちらに有ります。
http://fstrings.com/board/index.asp?id=51303#51329
加筆、再投稿しておきます。
=================
【1st position】
■4の指
G線D、D線A、A線Eは、開放弦と同音ですから、ピッタリ合わせられます。音が吸い込まれる様に感じます。E線Hは少し難しいのですが、(G-Dの幅)=(D-Aの幅)=(A-Eの幅)=(E-Hの幅)でE線Hを弾きます。4の指の高さは全部同じです。和音で取る方法としては、E線に対するA線Hを完全四度の和音で取り、A線HのオクターブでE線Hを弾きます。ピッタリ合わせて下さい。
■3の指
E線A、A線D、D線Gは響くので簡単です。G線Cは少し難しいのですが、3の指は全部同じ高さ、(E-Aの幅)=(A-Dの幅)=(D-Gの幅)=(G-Cの幅)です。全部同じ高さなので、慣れれば弾けます。平均律の完全四度よりも若干狭めです。
■1の指
G線A、D線Eは、開放弦のオクターブ下なので響きます。A線HはE線との完全四度で弾けます。この(G-Aの幅)=(D-Eの幅)=(A-Hの幅)で、(E-Fisの幅)を弾きます。1の指の音も全部同じ高さです。結構高めです。
■2の指G線からH・Fis・Cis・Gis
1の指で取ったD線Eに対して完全四度の重音でG線Hを取ります。残りのFisCisGisはすべて同じ高さです。結構高めです。
■2の指G線からB・F・C・G
G線2オクターブにピッタリのE線Gが鳴らせます。この高さで、G・C・F・Bと弾きます。ピアノよりも低めです。
■1の指G線からAs・Es・B・F
2の指で取ったA線Cの完全四度上のE線Fを取ります。この高さで、As・Es・B・Fを弾きます。低めです。
■4の指G線からDes・As・Es・B
1の指で取ったA線Bのオクターブ上のE線Bを取ります。D線Esでもオクターブ上のA線Esが取れます。これも全部同じ高さで、Des・As・Es・Bが弾けます。結構低めです。
■3の指G線からCis・Gis・Dis・Ais
2の指で取ったFisやCisの完全四度下の重音で取ります。同じ高さでCis・Gis・Dis・Aisが弾けます。結構高めです。
■1の指G線からGis・Dis・Ais・Eis
3の指で取ったGis・Dis・Aisに対してオクターブ下です。全部同じ高さでEisも取れます。ベートーヴェンのメヌエットト長調でA線Aisが出てきます。結構高めです。
■3の指G線からCes・Ges・Des・As
既に取った1の指G線のAsに対して2オクターブのE線3の指Asを取ります。 導音が解れば、E線2の指Gを導音とする様に3の指でAsを取ります。
3の指の♭は全部同じ高さ、 (G-Cesの幅)=(D-Gesの幅)=(A-Desの幅)=(E-Asの幅) です。
【3rd position】
■1の指
G線からC・G・D・Aに移動します。当たり前ですよね。
■4の指
G線からF・C・G・Dです。 G線に対する2オクターブ上のA線Gが取れますから、残りは全部同じ高さです。 響きますから、容易に取れます。
■3の指
G線EをE線との共鳴で取れます。G線からE・H・Fis・Cisが取れます。全部同じ高さです。結構高めです。 D線HをG線の5倍音で取ってしまうと低くなるので、注意が必要です。
■2の指
簡単です。G線からD・A・E・Hですね。全部同じ高さです。
■3の指を加筆 E線からC・F・B・Es
A線4指GをG開放弦の2オクターブの響きで取り、そのGに対して完全四度上のE線Cを重音で取ります。
C・F・B・Esは同じ高さで弾きます。 1の指のE線からA・D・G・Cに対して短三度(A-C)(D-F)(G-B)(C-Es)は全部同じ幅です。
結構低い音なのですが、低くなり過ぎない様に弾くのがポイントです。
■4の指
G線からFes・Ces・Ges・Desです。通常は3の指にくっつけるのですが、1st.positionを根拠にします。低い音です。
■2の指 G線からDes・As・Es・B
1の指にくっつける音です。1st.positionで取って、3rdで取り直します。低い音です。指が太い人は、1・2を同時に押さえても押さえ切れず、指を入れ替える(1の指を離す)必要がある人も居るでしょう。
ヴァイオリンの音程の基本はピタゴラス音律で、
基音1に対して、
長二度は、五度と四度の差の9/8倍(周波数)音
長三度は、81/64倍(周波数)音←協和音には聴こえない
短三度は、五度の裏側なので、32/27倍(周波数)音←協和音には聴こえない
完全四度は、4/3倍(周波数)音
完全五度は、3/2倍(周波数)音
短六度は、128/81倍(周波数)音←協和音には聴こえない
長六度は、27/16倍(周波数)音←協和音には聴こえない
長七度は、243/128倍(周波数)音←協和音には聴こえない
オクターブが、2倍音
このようになっています。
長二度が常に、9/8倍(周波数)音(約204セント)、
短二度が常に、256/243倍(周波数)音(約90セント)
になっているのが特徴です。
従って、♯や♭は、約114セント上下となります。
約204セントの全音を、トノス
約90セントの狭い半音を、リンマ
約24セントの異名同音の差を、カンマ
と呼びます。
全音「トノス」=「リンマ+カンマ+リンマ」 になっています。
どの調でも音名が同じなら指の位置は同じ、という単純明快なものです。
上記だけでは足りなくて、表現としての音程を取る場合は、第三音と第七音を狂わせます(長調では高く、短調では低く取る事が殆ど)。
長調では移動のドで、
・ド-レ間と、レ-ミ間では、レ-ミ間の方が広い
・ファ-ソ間と、ソ-ラ間は同じなのですが、ラ-シ間は広い
従って、半音の幅が更に狭くなります。
この加減が、音程による表現になります。
ド-レ間=ファ-ソ間=ソ-ラ間≦レ-ミ間≦ラ-シ間
この様に弾くと、ヴァイオリンらしくなります。
こちらに明確な説明があります。
http://youtu.be/u1FInAUOhP0
パブロ・カザルスは、旋律の音階での
「半音は全音の1/3」
と言っています。数学的ピタゴラス律だと約44%になります。
更に、オクターブ伸張を勘案する必要が有ります。
E線4指H迄はE線に対してピッタリの3/2倍周波数音の完全五度で良く、Cから微妙で、
「E線DはD線の4倍音では少し低く聴こえる」
と習います。
E線2倍音のEのフラジオがそのままでは(弦が新しくても)旋律の中で低めに成るのは、皆さん御存知の通りです。
その他、注意すべき事として、ヴァイオリンのCは楽器が響きを低めに持っている傾向が有る事です。響きを追い掛けてCを取ると、常に低く成ります。
=================
【純正律の理屈】
主音1倍音に対して、
短2度 16/15倍(周波数)音
長2度 9/8倍(周波数)音
短3度 6/5倍(周波数)音
長3度 5/4倍(周波数)音
完全4度 4/3倍(周波数)音
完全5度 3/2倍(周波数)音
短6度 8/5倍(周波数)音
長6度 5/3倍(周波数)音
短7度 9/5倍(周波数)音
長7度 15/8倍(周波数)音
完全8度 2倍音
この音律で旋律を弾くと、冴えない感じになります。
調に依って運指の幅が違うので五度調弦の旋律楽器であるヴァイオリンには難しく成っています。
内声を演奏する人は、旋律の音程と和声の音程を弾き分ける必要があり、特にヴィオラは音程の取り方が極めて難しくなっています。
=================
重音の基本は、
①上の音をピタゴラス音律で取り、純正律で下の音を付ける。
②下の音が開放弦とその倍音なら、上の音を下の音に純正律で付ける。
③残響が少ない場所では、どちらともピタゴラス音律で弾く(アルペジオも同様)。
④ポピュラー音楽では、平均律っぽく弾く(特に電子楽器では調弦が違います)。
http://fstrings.com/board/index.asp?id=51303#51329
加筆、再投稿しておきます。
=================
【1st position】
■4の指
G線D、D線A、A線Eは、開放弦と同音ですから、ピッタリ合わせられます。音が吸い込まれる様に感じます。E線Hは少し難しいのですが、(G-Dの幅)=(D-Aの幅)=(A-Eの幅)=(E-Hの幅)でE線Hを弾きます。4の指の高さは全部同じです。和音で取る方法としては、E線に対するA線Hを完全四度の和音で取り、A線HのオクターブでE線Hを弾きます。ピッタリ合わせて下さい。
■3の指
E線A、A線D、D線Gは響くので簡単です。G線Cは少し難しいのですが、3の指は全部同じ高さ、(E-Aの幅)=(A-Dの幅)=(D-Gの幅)=(G-Cの幅)です。全部同じ高さなので、慣れれば弾けます。平均律の完全四度よりも若干狭めです。
■1の指
G線A、D線Eは、開放弦のオクターブ下なので響きます。A線HはE線との完全四度で弾けます。この(G-Aの幅)=(D-Eの幅)=(A-Hの幅)で、(E-Fisの幅)を弾きます。1の指の音も全部同じ高さです。結構高めです。
■2の指G線からH・Fis・Cis・Gis
1の指で取ったD線Eに対して完全四度の重音でG線Hを取ります。残りのFisCisGisはすべて同じ高さです。結構高めです。
■2の指G線からB・F・C・G
G線2オクターブにピッタリのE線Gが鳴らせます。この高さで、G・C・F・Bと弾きます。ピアノよりも低めです。
■1の指G線からAs・Es・B・F
2の指で取ったA線Cの完全四度上のE線Fを取ります。この高さで、As・Es・B・Fを弾きます。低めです。
■4の指G線からDes・As・Es・B
1の指で取ったA線Bのオクターブ上のE線Bを取ります。D線Esでもオクターブ上のA線Esが取れます。これも全部同じ高さで、Des・As・Es・Bが弾けます。結構低めです。
■3の指G線からCis・Gis・Dis・Ais
2の指で取ったFisやCisの完全四度下の重音で取ります。同じ高さでCis・Gis・Dis・Aisが弾けます。結構高めです。
■1の指G線からGis・Dis・Ais・Eis
3の指で取ったGis・Dis・Aisに対してオクターブ下です。全部同じ高さでEisも取れます。ベートーヴェンのメヌエットト長調でA線Aisが出てきます。結構高めです。
■3の指G線からCes・Ges・Des・As
既に取った1の指G線のAsに対して2オクターブのE線3の指Asを取ります。 導音が解れば、E線2の指Gを導音とする様に3の指でAsを取ります。
3の指の♭は全部同じ高さ、 (G-Cesの幅)=(D-Gesの幅)=(A-Desの幅)=(E-Asの幅) です。
【3rd position】
■1の指
G線からC・G・D・Aに移動します。当たり前ですよね。
■4の指
G線からF・C・G・Dです。 G線に対する2オクターブ上のA線Gが取れますから、残りは全部同じ高さです。 響きますから、容易に取れます。
■3の指
G線EをE線との共鳴で取れます。G線からE・H・Fis・Cisが取れます。全部同じ高さです。結構高めです。 D線HをG線の5倍音で取ってしまうと低くなるので、注意が必要です。
■2の指
簡単です。G線からD・A・E・Hですね。全部同じ高さです。
■3の指を加筆 E線からC・F・B・Es
A線4指GをG開放弦の2オクターブの響きで取り、そのGに対して完全四度上のE線Cを重音で取ります。
C・F・B・Esは同じ高さで弾きます。 1の指のE線からA・D・G・Cに対して短三度(A-C)(D-F)(G-B)(C-Es)は全部同じ幅です。
結構低い音なのですが、低くなり過ぎない様に弾くのがポイントです。
■4の指
G線からFes・Ces・Ges・Desです。通常は3の指にくっつけるのですが、1st.positionを根拠にします。低い音です。
■2の指 G線からDes・As・Es・B
1の指にくっつける音です。1st.positionで取って、3rdで取り直します。低い音です。指が太い人は、1・2を同時に押さえても押さえ切れず、指を入れ替える(1の指を離す)必要がある人も居るでしょう。
ヴァイオリンの音程の基本はピタゴラス音律で、
基音1に対して、
長二度は、五度と四度の差の9/8倍(周波数)音
長三度は、81/64倍(周波数)音←協和音には聴こえない
短三度は、五度の裏側なので、32/27倍(周波数)音←協和音には聴こえない
完全四度は、4/3倍(周波数)音
完全五度は、3/2倍(周波数)音
短六度は、128/81倍(周波数)音←協和音には聴こえない
長六度は、27/16倍(周波数)音←協和音には聴こえない
長七度は、243/128倍(周波数)音←協和音には聴こえない
オクターブが、2倍音
このようになっています。
長二度が常に、9/8倍(周波数)音(約204セント)、
短二度が常に、256/243倍(周波数)音(約90セント)
になっているのが特徴です。
従って、♯や♭は、約114セント上下となります。
約204セントの全音を、トノス
約90セントの狭い半音を、リンマ
約24セントの異名同音の差を、カンマ
と呼びます。
全音「トノス」=「リンマ+カンマ+リンマ」 になっています。
どの調でも音名が同じなら指の位置は同じ、という単純明快なものです。
上記だけでは足りなくて、表現としての音程を取る場合は、第三音と第七音を狂わせます(長調では高く、短調では低く取る事が殆ど)。
長調では移動のドで、
・ド-レ間と、レ-ミ間では、レ-ミ間の方が広い
・ファ-ソ間と、ソ-ラ間は同じなのですが、ラ-シ間は広い
従って、半音の幅が更に狭くなります。
この加減が、音程による表現になります。
ド-レ間=ファ-ソ間=ソ-ラ間≦レ-ミ間≦ラ-シ間
この様に弾くと、ヴァイオリンらしくなります。
こちらに明確な説明があります。
http://youtu.be/u1FInAUOhP0
パブロ・カザルスは、旋律の音階での
「半音は全音の1/3」
と言っています。数学的ピタゴラス律だと約44%になります。
更に、オクターブ伸張を勘案する必要が有ります。
E線4指H迄はE線に対してピッタリの3/2倍周波数音の完全五度で良く、Cから微妙で、
「E線DはD線の4倍音では少し低く聴こえる」
と習います。
E線2倍音のEのフラジオがそのままでは(弦が新しくても)旋律の中で低めに成るのは、皆さん御存知の通りです。
その他、注意すべき事として、ヴァイオリンのCは楽器が響きを低めに持っている傾向が有る事です。響きを追い掛けてCを取ると、常に低く成ります。
=================
【純正律の理屈】
主音1倍音に対して、
短2度 16/15倍(周波数)音
長2度 9/8倍(周波数)音
短3度 6/5倍(周波数)音
長3度 5/4倍(周波数)音
完全4度 4/3倍(周波数)音
完全5度 3/2倍(周波数)音
短6度 8/5倍(周波数)音
長6度 5/3倍(周波数)音
短7度 9/5倍(周波数)音
長7度 15/8倍(周波数)音
完全8度 2倍音
この音律で旋律を弾くと、冴えない感じになります。
調に依って運指の幅が違うので五度調弦の旋律楽器であるヴァイオリンには難しく成っています。
内声を演奏する人は、旋律の音程と和声の音程を弾き分ける必要があり、特にヴィオラは音程の取り方が極めて難しくなっています。
=================
重音の基本は、
①上の音をピタゴラス音律で取り、純正律で下の音を付ける。
②下の音が開放弦とその倍音なら、上の音を下の音に純正律で付ける。
③残響が少ない場所では、どちらともピタゴラス音律で弾く(アルペジオも同様)。
④ポピュラー音楽では、平均律っぽく弾く(特に電子楽器では調弦が違います)。
ヴァイオリン掲示板に戻る
[ 2コメント ]